Volatile:CrudeDrug/ListAny
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General Index | Names | Prescriptions | Books | Journals | Terminology | Chinese Medicines |
Page Title | Value |
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Achyranthis_Radix | 本品は主根又は側根を伴う主根からなり、根頭はわずかに根茎を付けるか、又は根茎部は切除されている。主根は細長い円柱形でときにやや湾曲し、長さ15~90cm、径0.3~0.7cm、外面は灰黄色~黄褐色で、多数の縦じわ及びまばらに側根の跡がある。折面は平らで、周辺部は灰白色~淡褐色を呈し、中心部に黄白色の木部を認める。質は堅くてもろいか、又はやや柔軟である。 |
Agar | 本品は半透明な白色で、四面柱体、線状又はりん片状の細片で、四面柱体のものは長さ約26cm、切り口約4cm平方、線状のものは長さ約35cm、幅約3mm、りん片状のものは長さ約3mmの細片で、外面にしわ及び多少の光沢があり、質は軽くしなやかである。 |
Akebiae_Caulis | 本品は円形又は楕円形の切片で厚さ0.2~0.3cm径1~3cmである。両切面の皮部は暗灰褐色を呈し、木部は淡褐色の道管部と灰白色の放射組織とが交互に放射状に配列する。髄は淡灰黄色で、明らかである。側面は灰褐色で、円形又は横に長い楕円形の皮目がある。 |
Alismatis_Rhizoma | 本品は球円形~円錐形を呈し、長さ3~8cm、径3~5cm、ときには2~4に分枝して不定形を呈するものがある。外面は淡灰褐色~淡黄褐色で、わずかに輪帯があり、根の跡が多数の小さいいぼ状突起として存在する。断面はほぼ密で、その周辺は灰褐色、内部は白色~淡黄褐色である。質はやや軽く、砕きにくい。 |
Aloe | 本品は黒褐色~暗褐色の不整の塊で、外面はときに黄色の粉で覆われ、破砕面は平滑でガラス様である。 |
Alpiniae_Fructus | 本品は球形~紡錘形を呈し、長さ1~2cm、径0.7~1cmである。外面は褐色~暗褐色で、多数の縦に連なる小こぶ状の隆起線がある。果皮は厚さ0.3~0.5mmで、種子塊と密着し、はぎにくい。内部は薄い膜によって縦に3室に分かれ、各室には仮種皮によって接合する5~8個の種子がある。種子は不整多角形を呈し、径約3.5mmで褐色~暗褐色である。質は堅い。 |
Alpiniae_officinari_Rhizoma | 本品はやや湾曲した円柱形を呈し、しばしば分枝する。長さ2~8cm、径6~15mmである。外面は赤褐色~暗褐色を呈し、細かい縦じわ及び灰白色の輪節があり、ところどころに細根の跡がある。質は堅くて折りにくい。折面は淡褐色を呈し、繊維性で、皮層部の厚さは中心柱の径とほぼ等しい。 |
Amomi_Semen | 本品はほぼ球形又は楕円球形を呈し、長さ1~1.5cm、径0.8~1cm、外面は灰褐色~暗褐色を呈し、石灰を散布して乾燥したものは白粉を付けている。種子塊は薄い膜で3部に分かれ、各部には仮種皮によって接合する10~20粒の種子がある。種子は多角形の粒状で、長さ0.3~0.5cm、径約0.3cm、外面には暗褐色で多数の細かい突起があり、質は堅い。種子を背線に沿って縦断し、ルーペ視するとき、切面は細長く、へそは深くくぼみ、合点はややくぼんでいる。周乳は白色で、淡黄色の内乳及び胚を包み、胚は細長い。 |
Anemarrhenae_Rhizoma | 本品はやや偏平なひも状を呈し、長さ3~15cm、径0.5~1.5cm、わずかに湾曲してしばしば分岐する。外面は黄褐色~褐色を呈し、上面には一条の縦みぞと毛状となった葉しょうの残基又は跡が細かい輪節となり、下面には多数の円点状のくぼみとなった根の跡がある。質は軽くて折りやすい。横切面は淡黄褐色を呈し、これをルーペ視するとき、皮部は極めて狭く、中心柱は多孔性を示し、多くの維管束が不規則に点在する。 |
Angelicae_Radix | 本品は太くて短い主根から多数の根を分枝してほぼ紡錘形を呈し、長さ10~25cm、外面は暗褐色~赤褐色で縦じわ及び横長に隆起した多数の細根の跡がある。根頭にわずかに葉しょうを残している。折面は暗褐色~黄褐色を呈し平らである。 |
Angelicae_dahuricae_Radix | 本品は主根から多数の長い根を分枝してほぼ紡錘形又は円錐形を呈し、長さ10~25cmである。外面は灰褐色~暗褐色で、縦じわ及び横長に隆起した多数の細根の跡がある。根頭にわずかに葉しょうを残し、密に隆起した輪節がある。横切面の周辺は灰白色で、中央部は暗褐色を呈するものがある。 |
Apilac | 本品は乳白色~淡黄色のやや粘稠な液又は粉末で特異なにおいがあり、収れん性の酸味がある。 |
Aralia_cordata_Rhizoma | 本品は湾曲した不整円柱状~塊状を呈する根茎でときに短い根を付けることがある。長さ4~12cm、径2.5~7cm、しばしば縦割又は横切されている。上部には茎の跡による大きなくぼみが1~数個あるか、又は径1.5~2.5cmの茎の短い残基を1個付けるものがある。外面は暗褐色~黄褐色を呈し、縦じわがあり、根の基部又はその跡がある。横切面は灰黄褐色~黄褐色を呈し、油道による褐色の細点が散在し多くの裂け目がある。 |
Arctii_Fructus | 本品はやや湾曲した倒長卵形のそう果で、長さ5~7mm、幅2.0~3.2mm、厚さ0.8~1.5mm、外面は灰褐色~褐色で、黒色の点がある。幅広い一端は径約1mmのくぼみがあり、他端は細まり平たんで不明瞭な縦の稜線がある。本品100粒の質量は1.0~1.5gである。 |
Arecae_Semen | 本品は鈍円錐形~偏平なほぼ球形を呈し、高さ1.5~3.5cm、径1.5~3cmで、底面の中央にはへそがあり、通例、くぼんでいる。外面の色は灰赤褐色~灰黄褐色を呈し色のうすい網目模様があり、質は堅い。切面は質が密で、灰褐色の種皮が白色の胚乳中に入り込んで大理石様の模様を呈し、種子の中央はしばしばうつろである。 |
Armeniacae_Semen | 本品は偏圧した左右やや不均等な卵形を呈し、長さ1.1~1.8cm、幅0.8~1.3cm、厚さ0.4~0.7cmである。一端は鋭くとがり、他の一端は丸みを帯びてここに合点がある種皮は褐色で、外面にはすれて落ちやすい石細胞となった表皮細胞があって、粉をふいたようである。また、合点から多数の維管束が種皮全体に分枝しながら縦走し、その部分はややくぼんで縦じわとなっている。温水に入れて軟化するとき、種皮及び白色半透明の薄い胚乳は子葉からたやすくはがれ、子葉は白色である。 |
Artemisiae_capillaris_Flos | 本品は卵形~球形の長さ1.5~2mm、径約2mmの頭花を主とし、糸状の葉と花序軸からなる。頭花の外面は淡緑色~淡黄褐色、葉の外面は緑色~緑褐色、花序軸の外面は緑褐色~暗褐色を呈する。頭花をルーペ視するとき、総ほう片は3~4列に覆瓦状に並び、外片は卵形で鈍頭、内片は楕円形で外片より長く、長さ1.5mm、内片の中央部は竜骨状となり、周辺部は広く薄膜質となる。小花は筒状花で、頭花の周辺部のものは雌性花、中央部は両性花である。そう果は倒卵形で、長さ0.8mmである。質は軽い。 |
Asiasari_Radix | 本品はほぼ円柱形の根茎に多くの細長い根を付けたものである。外面は淡褐色~暗褐色を呈する。根は長さ約15cm、径0.1cm、浅い縦じわがあり、折れやすい。根茎は長さ2~4cm、径0.2~0.3cm、しばしば分枝し、縦じわがある。節間は短く、各節には葉柄や花柄のわずかに残基及び細長い根を数本ずつ付ける。 |
Asparagi_Tuber | 本品は紡錘形~円柱形を呈し、長さ5~15cm、径5~20mm、外面は淡黄褐色~淡褐色を呈し、半透明で、しばしば縦じわがある。質は柔軟性であるか、又は堅い。折面は灰黄色でつやがあり、やや角質様である。 |
Astragali_Radix | 本品はほぼ円柱形を呈し、長さ30~100cm、径0.7~2cmで、ところどころに小さい側根の基部を付け、根頭部の近くはねじれている。外面は淡灰黄色~淡褐黄色で、不規則な粗い縦じわと横長の皮目様の模様がある。折りにくく、折面は繊維性である。横切面をルーペ視するとき、最外層は周皮で、皮部は淡黄白色、木部は淡黄色、形成層付近はやや褐色を帯びる。皮部の厚さは木部の径の約1/3~1/2で、細いものでは木部から皮部にわたって白色の放射組織が認められるが、太いものではしばしば放射状の裂け目となっている。通例、髄は認めない。 |
Atractylodis_Rhizoma | (1)ワビャクジュツ:本品の周皮を除いたものは不整塊状又は不規則に屈曲した円柱状を呈し。長さ3~8cm、径2~3cmである。外面は淡灰黄色~淡黄白色で、ところどころ灰褐色である。周皮を付けているものは外面は灰褐色で、しばしば結節状に隆起し、粗いしわがある。折りにくく、折面は繊維性である。本品の横切面には淡黄褐色~褐色の分泌物による細点がある。 本品は特異なにおいがあり、味はわずかに苦い。本品の横切片を鏡検するとき、周皮には石細胞層を伴い、皮部の柔組織中にはしばしば師部の外側に接して繊維束があり、放射組織の末端部には淡褐色~褐色の内容物を含む油室がある。木部には大きい髄を囲んで放射状に配列した道管とそれを囲む著しい繊維束がある。髄及び放射組織中には皮部と同様な油室があり、柔組織中にはイヌリンの結晶及びシュウ酸カルシウムの小針晶を含む。 (2)カラビャクジュツ:本品は不整に肥大した塊状を呈し長さ4~8cm、径2~5cmで外面は灰黄色~暗褐色を呈し、ところどころにこぶ状の小突起がある。折りにくく、破砕面は淡褐色~暗褐色で、木部の繊維性が著しい。 本品は特異なにおいがあり、味はわずかに甘く、後にわずかに苦い。本品の横切片を鏡検するとき、周皮は石細胞層を伴い、通例、皮部には繊維を欠き、師部放射組織及びその末端部には黄褐色の内容物を含む油室がある。木部には大きい髄を囲んで放射状に配列した道管とそれを囲む著しい繊維束がある。髄及び放射組織中には皮部と同様な油室があり、柔組織中にはイヌリンの結晶及びシュウ酸カルシウムの小針晶を含む。 |
Atractylodis_lanceae_Rhizoma | 本品は不規則に屈曲した円柱形を呈し、長さ3~10cm、径1~2.5cm、外面は暗灰褐色~暗黄褐色である。横切面はほぼ円形で、淡褐色~赤褐色の分泌物による細点を認める。本品はしばしば白色綿状の結晶を析出する。 |
Aurantii_Fructus_Immaturus | 本品はほぼ球形で径1~2cm、又は半球形で径1.5~4.5cmである。外面は濃緑褐色~褐色でつやがなく油室による多数のくぼんだ小点がある。横切面は周辺が厚さ約0.4cmの外果皮及び中果皮からなり、表皮に接する部分は黄褐色、その他は淡灰褐色を呈する。中心部は放射状に8~16個の小室に分かれ、各室は褐色を呈してくぼみ、しばしば未熟の種子を含む。 |
Aurantii_Nobilis_Pericarpium | 本品は形が不ぞろいの果皮片で、厚さ約2mmである。外面は黄赤色~暗黄褐色で、油室による多数の小さなくぼみがある。内面は白色~淡灰黄褐色である。質は軽くてもろい。 |
Aurantii_Pericarpium | 本品は、通例、ほぼ球面を四分した形であるが、ひずんだもの又は平たくなったものがあり、長さ4~8cm、幅2.5~4.5cm、厚さ0.5~0.8cmである。外面は暗赤褐色~灰黄褐色で、油室による多数の小さいくぼみがある。内面は白色~淡灰黄赤色で、維管束の跡がくぼんで不規則な網目を現す。質は軽くてもろい。 |
Belladonnae_Radix | 本品は円柱形を呈し、通例、長さ10~30cm、径0.5~4cm、しばしば横切又は縦割されている。外面は灰褐色~灰黄褐色を呈し、縦じわがある。周皮はしばしば除いてある。折面は淡黄色~淡黄褐色を呈し、粉性である。 |
Benincasae_Semen | (1)本品は偏平な卵形~卵円形を呈し、長さ10~13mm、幅6~7mm、厚さ約2mm、一端はややとがり、へそ及び発芽口の部分が2個の小突起となっている。表面は淡灰黄色~淡黄褐色を呈し、周辺に沿って隆起帯がある。表面をルーペ視するとき、細かいしわ及びへこみを認める。 本品はにおいがなく、味は緩和でわずかに油様である。本品の中央部横切片を鏡検するとき、種皮の最外層は1細胞層のさく状の表皮からなり、隆起帯に相当する部位で明瞭である。本品の表皮に内接する下皮はやや厚壁化した柔組織からなり、その内側は数細胞層の石細胞からなる。種皮の最内層は数細胞層の柔組織である。周乳はクチクラで覆われ、数細胞層の柔組織からなる。内乳は横に長い細胞が一列に配列する。子葉は油滴、アリューロン粒を含み、でんぷん粒を認めることがある。 (2)本品は偏平な卵形~楕円形を呈し、長さ9~12mm、幅5~6mm、厚さ約2mm、へその付近は(1)と同様であるが、表面は淡灰黄色を呈し、平滑で、周辺には隆起帯がない。 本品はにおいがなく、味は緩和でわずかに油様である。本品の中央部横切片を鏡検するとき、種皮の最外層は薄いクチクラで覆われた1細胞層の表皮で、しばしば脱落している。本品の表皮に内接する下皮はやや厚壁化した柔組織からなり、その内側は数細胞層の石細胞からなる。種皮の最内層は数細胞層の柔組織である。周乳はクチクラで覆われ、数細胞層の柔組織からなる。内乳は横に長い細胞が一列に配列する。子葉は油滴、アリューロン粒を含み、でんぷん粒を認めることがある。 |
Benzoinum | 本品は灰褐色~暗赤褐色の不整の塊片で、破砕面には実質中に類白色~淡黄赤色の粒がある。常温では堅くてもろく、熱すれば軟化する。 |
Bezoar_Bovis | 本品は球形又は塊状を呈し、径1~4cm、外面は黄褐色~赤褐色で、質は軽くもろく砕きやすく、破砕面には黄褐色~赤褐色の輪層紋があり、また、しばしば輪層中に白色の粒状物又は薄層を混じえる。 |
Bufonis_Venenum | 本品は底面がくぼみ、上面が盛り上がった円盤形を呈し、径約8cm、厚さ約1.5cm、1個の質量80~90g、又は両面がほぼ平らな円盤形で、径約3cm、厚さ約0.5cm、1個の質量約8gである。外面は赤褐色~黒褐色で、ややつやがあり、ほぼ均等な角質で堅く、折りにくい。破砕面はほぼ平らで、破片の辺縁は赤褐色、半透明である。 |
Bupleuri_Radix | 本品は細長い円錐形~円柱形を呈し、単一又は分枝し、長さ10~20cm、径0.5~1.5cm、根頭には茎の基部を付けていることがある。外面は淡褐色~褐色で、深いしわがあるものもある。折りやすく、折面はやや繊維性である。 |
Calumbae_Radix | 本品は円盤状の切片で、厚さ0.5~2cm、径3~8cm、多くは両面の中央部がくぼみ、多少反曲し、側面は灰褐色で、不規則なしわがある、切面は淡黄色で放射状に濃淡のしまがあり、粉性である。皮部はやや黄味を帯び、形成層の付近は淡灰褐色を呈し、中央部にはいぼ状の突起がある。質は堅いがもろい。 |
Cannabis_Fructus | 本品はわずかに偏平な卵球形を呈し、長さ4~5mm、径3~4mm、外面は灰緑色~灰褐色を呈する。一端はややとがり、他の一端には果柄の跡があり、両側には稜線がある。外面はつやがあり、白色の網脈模様がある。果皮はやや堅い。種子はやや緑色を帯び、内部には灰白色の胚乳がある。本品100粒の質量は1.6~2.7gである。 |
Capsici_Fructus | 本品は長円錐形~紡錘形を呈し、しばしば曲がり長さ3~10cm、幅約0.8cmで、外面は暗赤色~暗黄赤色でつやがあり、果皮の内部はうつろで、通例、2室で多数の種子がある。種子はほぼ円形で偏平、淡黄赤色を呈し、径約0.5cmである。本品は、通例、がく及び果柄を付けている。 |
Cardamomi_Fructus | 本品はほぼ長楕円球形を呈し、長さ1~2cm、径0.5~1cmである。外面は淡黄色で3本の鈍い稜と多数の縦線があり、一端には0.1~0.2cmの小突起がある。果皮は薄く軽く繊維性である。内部は薄い膜によって縦に3室に分かれ、各室中には仮種皮によって接合する3~7個の種子がある。種子は不整有角性の卵形を呈し、長さ0.3~0.4cmで、暗褐色~黒褐色である。背部は凸形で、腹部には深い縦みぞがあり、外面には粗雑な小隆起がある。 |
Carthami_Flos | 本品は赤色~赤褐色の花冠、黄色の花柱及び雄ずいからなり、まれに未熟の子房を混有することがある。全長は約1cm、花冠は筒状で5裂し、雄ずいは5本で、長い雌ずいを囲んでいる。花粉はほぼ球形で、径約50μm、黄色で表面に細かい突起がある。本品を板状にしたものは厚さ約0.5cm、多数の管状花の集合である。 |
Caryophylli_Flos | 本品は暗褐色~暗赤色を呈し、長さ1~1.8cm、やや偏平な四稜柱状の花床と、その上端には厚いがく片4枚及び4枚の膜質花弁とがあり、花弁は重なり合いほぼ球形を呈する。花弁に包まれた内部には多数の雄ずいと1本の花柱とがある。 |
Cassiae_Semen | 本品は短円柱形を呈し、長さ3~6mm、径2~3.5mmで、一端は鋭くとがり、他の一端は平たんである。外面は緑褐色~褐色でつやがあり、両側面に淡黄褐色の縦線又は帯がある。質は堅い。横切面は円形又は鈍多角形で、ルーペ視するとき、胚乳中に屈曲する暗色の子葉がある。 |
Catalpae_Fructus | 本品は細長い棒状を呈し、長さ30~40cm、径約0.5cmである。外面は暗褐色で、内部には多数の種子がある。種子は偏平又はやや半管状を呈し、長さ約3cm、幅約0.3cm、灰褐色で、その両端は毛状を呈し、毛状部は長さ各約1cmである。本品の果皮は薄く、折れやすい。 |
Chrysanthemi_Flos | (1)本品は径15~40mmの頭花で、総ほうは3~4列の総ほう片からなり、総ほう外片は線形~ひ針形、内片は狭卵形~卵形を呈する。舌状花は多数で、類白色~黄色、管状花は少数で淡黄褐色を呈し、ときに退化して欠くことがある。総ほうの外面は緑褐色~褐色を呈する。質は軽く、砕きやすい。 本品は特有のにおいがあり、味はわずかに苦い。 (2)本品は径3~10mmの頭花で、総ほうは3~5列の総ほう片からなり、総ほう外片は線形~ひ針形、内片は狭卵形~卵形を呈する。舌状花は一輪で、黄色~淡黄褐色、管状花は多数で淡黄褐色を呈する。総ほうの外面は黄褐色~褐色を呈する。質は軽く、砕きやすい。 本品は特有のにおいがあり、味はわずかに苦い。 |
Cimicifugae_Rhizoma | 本品は結節状不整形を呈し、長さ6~18cm、径1~2.5cmである。外面は暗褐色~黒褐色で、多数の根の残基を付ける。また、しばしば地上茎の残基があり、その中央はくぼみ、周辺は色がうすく、放射状の模様を呈する。折面は繊維性で、髄は暗褐色を呈し、しばしばうつろになっている質は軽くて堅い。 |
Cinnamomi_Cortex | 本品は、通例、半管状又は巻き込んだ管状の皮片で、厚さ0.1~0.5cm、長さ5~50cm、径1.5~5cmである。外面は暗赤褐色を呈し、内面は赤褐色を呈し、平滑である。破折しやすく、折面はやや繊維性で赤褐色を呈し淡褐色の薄層がある。 |
Clematidis_Radix | 本品は短い根茎と多数の細長い根からなる。根は長さ10~20cm、径1~2mm、外面は褐色~黒褐色を呈し、細かい縦じわがあり、折りやすく、皮層と中心柱は離れやすい。根の横断面は灰白色~淡黄褐色を呈し、中心柱は淡灰黄色~黄色、ルーペ視するとき、中心柱はほぼ円形で、木部の2~4箇所がわずかに湾入している。根茎は長さ2~4cm、径5~20mm、表面は淡灰褐色~灰褐色で、皮部は脱落し繊維状を呈し、しばしば隆起した節があり、頂端に木質の茎の残基を付ける。 |
Cnidii_Rhizoma | 本品は不規則な塊状を呈し、ときには縦割され、長さ5~10cm、径3~5cmである。外面は灰褐色~暗褐色で、重なり合った結節があり、その表面にこぶ状の隆起がある。縦断面は辺縁が不整に分枝し、内面は灰白色~灰褐色、半透明でときにはうつろがある。本品の質は密で堅い。 |
Cnidii_monnieris_Fructus | 本品は楕円体の双懸果で、しばしば分離している。長さ2~3mm、幅1~2mm、外面は淡褐色~褐色を呈し、各分果には通例5本の翼状を呈する隆起線がある。分果の接合面はほぼ平らである。 |
Coicis_Semen | 本品は卵形~広卵形を呈し、長さ約6mm、幅約5mm、両端はややくぼみ、背面は丸くふくれ、腹面の中央には縦に深いみぞがある。背面はほぼ白色、粉質で、腹面のみぞに褐色膜質の果皮及び種皮が付いている。横切面をルーペ視するとき、腹面のくぼみには淡黄色の胚盤がある。質は堅い。 |
Condurango_Cortex | 本品は管状又は半管状の皮片で、厚さ0.1~0.6cm、長さ4~15cmである。外面は灰褐色~暗褐色、ほとんど平滑で多数の皮目を帯びるか、又は多少りん片状できめが粗い。内面は淡灰褐色を呈し、縦線がある。折面の外側は繊維性であり、内側はおおむね粒状である。 |
Coptidis_Rhizoma | 本品は不整の円柱形で長さ2~4cm、まれに10cmに達し、径0.2~0.7cmで多少湾曲し、しばしば分枝する。外面は灰黄褐色を呈し、輪節があり、多数の根の基部を認める。おおむね一端に葉柄の残基がある。折面はやや繊維性でコルク層は淡灰褐色、皮部及び髄は黄褐色~赤黄褐色、木部は黄色~赤黄色である。 |
Corni_Fructus | 本品は偏圧された長楕円形を呈し、長さ1.5~2cm、幅約1cmである。外面は暗赤紫色~暗紫色でつやがあり、粗いしわがあり、真正果実を抜き取った裂け目がある。一端にがくの跡及び他端に果柄の跡がある。質は柔軟である。 |
Corydalis_Tuber | 本品はほぼ偏球形を呈し、径1~2cmで、一端に茎の跡がある。外面は灰黄色~灰褐色で質は堅く、破砕面は黄色で平滑又は灰黄緑色で粒状である。 |
Crataegi_Fructus | (1)Crataegus cuneata Sieboldet Zuccarini:本品はほぼ球形で、径8~14mmである。外面は黄褐色~灰褐色を呈し細かい網目状のしわがあり、一端には径4~6mmのくぼみがあって、その周辺にはしばしばがくの基部が残存し、他端には短い果柄又はその残基がある。真果は通例5室でしばしば5個に分裂する。この分果の長さは5~8mm、淡褐色を呈し通例、各々1個の種子を含む。 本品はほとんどにおいがなく、わずかに酸味がある。本品中央部の横切片を鏡検するとき、最外層は比較的厚いクチクラ層で覆われた表皮からなる。クチクラは表皮細胞の側壁まで入り込みくさび状を呈する。表皮細胞及びその直下の2~3層の柔細胞中には黄褐色~赤褐色の内容物が認められる。その内側は柔組織からなり、維管束が散在し単独又は2~数個集まった石細胞が多数出現する。シュウ酸カルシウムの集晶及び単晶が認められる。真果の果皮は主として厚壁細胞よりなる。種子は種皮で覆われ、その内側に周乳、内乳、子葉を認める。真果の果皮の厚壁細胞中及び種皮の細胞中にシュウ酸カルシウム単晶が認められる。 (2)Crataegus pinnatifida Bunge var. major N. E. Brown:(1)に似るが大形で、径17~23mm、外面は赤褐色でつやがあり、斑点状の毛の跡が明瞭である。一端にあるくぼみは径7~9mm、分果は長さ10~12mm、黄褐色を呈し、通例成熟した種子を含まない。 本品は特異なにおいがあり、酸味がある。本品の中央部の横切片を鏡検するとき、本品は(1)に似るが、柔組織中の石細胞は少ない。 |
Crocus | 本品は細いひも状で、暗黄赤色~赤褐色を呈し、長さ1.5~3.5cm、3分枝するか又は分離し、分枝する一端は広がり他方は次第に細まる。 |
Curcumae_Rhizoma | 本品は主根茎又は側根茎からなり、主根茎はほぼ卵形体で、径約3cm、長さ約4cm、側根茎は両端鈍頭の円柱形でやや湾曲し、径約1cm、長さ2~6cmでいずれも輪節がある。コルク層を付けたものは黄褐色でつやがあり、コルク層を除いたものは暗黄赤色で、表面に黄赤色の粉を付けている。質は堅く折りにくい。横切面は黄褐色~赤褐色を呈し、ろう様のつやがある。 |
Cyperi_Rhizoma | 本品は紡錘形を呈し、長さ1.5~2.5cm、径0.5~1cmである。外面は灰褐色~灰黒褐色で、5~8個の不整な輪節があり、その部分に毛状になった繊維束がある。質は堅い。横切面は赤褐色~淡黄色で、ろう様のつやを帯び、皮層部の厚さは中心柱の径とほぼ等しいか又はわずかに薄い。これをルーペ視するとき、周辺には繊維束が褐色の斑点として輪状に並び、皮層部にはところどころに維管束が赤褐色の斑点として、また分泌細胞が黄褐色の微小な斑点として多数存在する。中心柱には多数の維管束が点又は線として散在する。 |
Digenea | 本品は丸いひも状を呈し、径2~3mm、暗赤紫色~暗灰赤色又は灰褐色である。不規則な二股状に数回分枝し短い毛のような小枝で覆われる。しばしば石灰藻類や小形の海藻類を付けている。 |
Dioscoreae_Rhizoma | 本品は円柱形~不整円柱形を呈し、長さ5~15cm、径1~4cm、ときには縦割又は横切したものである。外面は類白色~帯黄白色で、折面は類白色を呈し、平らで粉性である。質は堅いが、折りやすい。 |
Dolichi_Semen | 本品は偏楕円形~偏卵円形を呈し、長さ9~14mm、幅6~10mm、厚さ4~7mmである。外面は淡黄白色~淡黄色を呈し、平滑でややつやがある。一辺に隆起する白色の半月形の種枕がある。質は堅い。 |
Eleutherococci_senticosi_Rhizoma | 本品はやや曲った円柱形で、長さ15~30cm、径1~2.5cm、外面は灰褐色で、やや粗雑である。横切面は淡褐色を呈し、その大部分は木部で、皮層は薄く、中央部に髄がある。質は極めて堅い。 |
Ephedrae_Herba | 本品は細い円柱状~楕円柱状を呈し、径0.1~0.2cm、節間の長さ3~5cm、淡緑色~黄緑色である。外面に多数の平行する縦みぞがあり、節部にはりん片状の葉がある。葉は長さ0.2~0.4cm、淡褐色~褐色で、通例、対生しその基部は合着して、筒状になっている。茎の横切面をルーペ視するとき、円形~楕円形で、周辺部は灰緑色~黄緑色を呈し、中心部は赤紫色の物質を充満するか又は中空である。節間部を折るとき、折面の周辺部は繊維性で、縦に裂けやすい。 |
Epimedii_Herba | 本品は茎及び1~3回三出複葉からなる。小葉は卵形~広卵形又は卵状ひ針形、長さ3~20cm、幅2~8cmで、基部に長さ15~70mmの小葉柄がある。先端は鋭くとがり、辺縁には長さ0.1~0.2cmの刺毛がある。基部は心形~深心形で、三小葉の側葉では非対称である。表面は緑色~緑褐色でときにつやがあり、裏面は淡緑色~淡灰緑褐色を呈し、しばしば有毛で、葉脈が顕著である。質は紙質か又は革質である。葉柄及び茎は円柱形で淡黄褐色~帯紫淡緑褐色を呈し、折りやすい。 |
Eriobotryae_Folium | 本品は長楕円形~広ひ針形で、長さ12~30cm、幅4~9cm、先端はとがり、基部はくさび形で、短い葉柄を付け、辺縁には粗いきょ歯がある。ときに、短径5~10mm長径数cmの短冊状に切裁されている。上面は緑色~緑褐色を呈し、下面は淡緑褐色で、淡褐色の綿毛を残存する。葉脈部は淡黄褐色を呈し、下面に突出している。 |
Eucommiae_Cortex | 本品は厚さ2~6mmの粗皮を除いた半管状又は板状の皮片である。外面は淡灰褐色~灰褐色で粗雑であるが、ときにコルク層が剥離され赤褐色を呈することもある。内面は暗褐色~褐色を呈し、平滑で細かい縦線があり、折ると白絹様のグッタペルカ(熱可塑性のゴム様物質)の糸が出る。 |
Evodiae_Fructus | 本品は偏球形又は球形を呈し、径2~5mmである外面は暗褐色~灰褐色で、油室による多数のくぼんだ小点がある。しばしば果柄を付け、果柄は長さ2~5mmで、毛を密生する。果皮は成熟したものでは5室に開裂し、各室中には倒卵球形又は球形の褐色~黒褐色又は帯青黒色のつやのある種子がある。 |
Exsiccated_Gypsum | 本品は白色~灰白色の粉末で、におい及び味はない。本品は水に溶けにくく、エタノールにほとんど溶けない。本品を空気中に放置するとき、徐々に水分を吸収して固結性を失う。本品を200℃以上に加熱して無水物とするとき、固結性を失う。 |
Fel_Ursi | 本品は不定形の小塊からなり、外面は黄褐色~黄褐色で、破砕しやすく、破砕面はガラス様のつやがあり、湿潤していない。本品は胆のう中に入っているが、ときには取り出されてる。胆のうは繊維性の強じんな膜質からなり、長さ915cm、幅7~9cm、外面は暗褐色を呈し、半透明である。 |
Foeniculi_Fructus | 本品は双懸果で長円柱形を呈し、長さ3.5~8mm幅1~2.5mmである。外面は灰黄緑色~灰黄色で、互いに密接する2個の分果の各々には5本の隆起線がある。双懸果はしばしば長さ2~10mmの果柄を付ける。 |
Forsythiae_Fructus | 本品はさく果で、卵円形~長卵円形を呈し、長さ1.5~2.5cm、幅0.5~1cmである。先端はとがり、基部に果柄を残存するものがある。外面は淡褐色~暗褐色で淡灰色の小隆起点が散在し、2本の縦みぞがある。縦みぞに沿って裂開したものは先端がそり返る。裂開した果皮の内面は黄褐色で、中央に隔壁がある。種子は細長い長楕円形で、長さ0.5~0.7cm、通例、翼がある。 |
Fossilia_Ossis_Mastodi | 本品は不定形の塊又は破片で、ときには円柱状の塊である。外面は淡灰白色を呈し、ところどころに灰黒色又は黄褐色の斑点を付けるものがある。外側部は質のち密な2~10mmの層からなり、淡褐色を呈する多孔質部を包囲する質は重くて堅いがややもろく、破砕すると小片及び粉末となる。 |
Fritillariae_Bulbus | 本品は偏球形を呈し、肥厚した2個のりん片葉からなり、径2~3cm、高さ1~2cm、しばしば分離したものがある。外面及び内面は白色~淡黄褐色、内面の基部はやや暗色を呈する。石灰を散布して乾燥したものは白粉を付けている。折面は白色を呈し、粉性である。 |
Gambir | 本品は褐色~暗褐色の砕きやすい塊で、内部の色は淡褐色を呈する。 |
Gardeniae_Fructus | 本品はほぼ長卵形~卵形を呈し、長さ1~5cm、幅1~1.5cmである。外面は黄褐色~黄赤色で、通例6本、まれに5本又は7本の明らかな綾線がある。一端にはがく又はその跡があり、他端には果柄を付けているものもある。果皮の内面は黄褐色を呈し、平らでつやがある。内部は2室で、黄赤色~暗赤色の胎座に種子の団塊が付く。種子はほぼ円形で偏平、長径約0.5cmで、黒褐色又は黄赤色である。 |
Gastrodiae_Tuber | 本品は不整にやや湾曲した偏円柱形~偏紡錘形を呈し、長さ5~15cm、幅2~5cm、厚さ1~2cmである。外面は淡黄褐色~淡黄白色を呈し、輪節及び不規則な縦じわがある。質は堅い。折面は暗褐色~黄褐色でつやがあり、角質様で膠状を呈する。 |
Gelatinum | 本品は無色又は白色~淡黄褐色の薄板,細片,粒又は粉末である.本品は熱湯に溶けやすく,エタノール(95)にほとんど溶けない.本品は水に溶けないが,水を加えるとき,徐々に膨潤,軟化し,5 ~ 10倍量の水を吸収する.酸処理して得た本品の等電点はpH 7.0 ~ 9.0,また,アルカリ処理して得た本品の等電点はpH 4.5 ~ 5.0である. |
Gentianae_Radix | 本品はほぼ円柱形を呈し、長さ10~50cm、径2~4cmで、外面は暗褐色である。根茎は短く、細かい横じわがあり、その上端には芽及び葉の残基を付けることがある。根は深い縦じわがあり、ややねじれている。折面は黄褐色で繊維性ではなく、形成層付近は暗褐色を帯びる。 |
Gentianae_scabrae_Radix | 本品は不整円柱状の短い根茎の周囲に多くの細長い根を付けたものである。外面は黄褐色~灰黄褐色を呈する根は長さ10~15cm、径約0.3cmで、外面に粗い縦じわがあり、その質は柔軟である。折面は平らで、黄褐色を呈する。根茎は長さ約2cm、径約0.7cmで、上端に芽又は短い茎の残基を付ける。 |
Geranii_Herba | 本品は茎及びこれに対生した葉からなり、茎は細長く緑褐色、葉は掌状に3~5裂し、長さ2~4cm、灰黄緑色~灰褐色を呈する。裂片は長楕円形~倒卵形で、その上部の辺縁に鈍きょ歯があり、葉柄は長い。茎、葉共に軟毛がある。 |
Ginseng_Radix | 本品は細長い円柱形~紡錘形を呈し、しばしば中ほどから2~5本の側根を分枝し、長さ5~20cm、主根は径0.5~3cm、外面は淡黄褐色~淡灰褐色を呈し、縦じわ及び細根の跡がある。根頭部はややくびれて短い根茎を付けることがある。折面はほぼ平らで、淡黄褐色を呈し、形成層の付近は褐色である。 |
Ginseng_Radix_Rubra | 生薬の性状本品は細長い円柱形~紡錘形で、しばしばなかほどから2~5本の側根を分枝し、長さ5~25cm、主根は径0.5~3cm、外面はおおむね淡黄褐色~赤褐色を呈し、半透明で、縦じわがある。根頭部はややくびれて短い根茎を付けることがある。折面は平らで、質は角質様で堅い。 |
Glehniae_Radix_cum_Rhizoma | 本品は円柱形~細長い円錐形を呈し、長さ10~20cm、径0.5~1.5cm、外面は淡黄褐色~赤褐色である。根茎は通例短く、細かい輪節があり、根には縦じわと多数の暗赤褐色のいぼ状の小突起又は横長の隆起がある。本品の質はもろく極めて折りやすい。横切面は白色、粉性で、ルーペ視するとき油道が褐色の小点として散在する。 |
Glycyrrhizae_Radix | 本品はほぼ円柱形を呈し、径0.5~3.0cm、長さ1m以上に及ぶ。外面は暗褐色~赤褐色で縦じわがあり、しばしば皮目、小芽及びりん片葉を付ける。周皮を除いたものは外面が淡黄色で繊維性である。横切面では、皮部と木部の境界がほぼ明らかで、放射状の構造を現し、しばしば放射状に裂け目がある。ストロンに基づくものでは髄を認めるが、根に基づくものではこれを認めない。 |
Gummi_Arabicum | 本品は無色~淡黄褐色の透明又は多少乳濁した球状塊又は破片で、その外面に多数の割れ目があり、砕きやすく、砕面はガラス様で、しばしば光彩を現す。 |
Gypsum_Fibrosum | 本品は光沢のある白色の重い繊維状結晶塊で、砕くと容易に針状~微細結晶性の粉末となる。 |
Houttuyniae_Herba | 本品は茎に互生した葉及び花穂からなり、茎は淡褐色を呈し、縦みぞと隆起する節がある。水に浸してしわを伸ばすと、葉は広卵状心臓形で、長さ3~8cm、幅3~6cm、淡緑褐色を呈し、全縁で、先端は鋭くとがる。葉柄は長く、基部に膜質のたく葉が付いている。花穂は1~3cm、淡黄褐色で無花被の多数の小形の花を付け、その基部に長卵円形の淡黄色~淡黄褐色の総包4枚がある。 |
Hydrangeae_Dulcis_Folium | 本品は、通例、しわがよって縮み、暗緑色~暗黄緑色を呈する。水に浸してしわを伸ばすと、ひ針形~鋭頭卵形で、長さ5~15cm、幅2~10cm、辺縁にきょ歯があり、基部はややくさび状である。両面に粗毛があり、特に葉脈上に多い。細脈は辺縁に達せずに上方に向かって曲がり、互いに連絡し、葉柄は短く葉身の1/5に達しない。 |
Imperatae_Rhizoma | 本品は細長い円柱形を呈し、径0.3~0.5cm、ときに分枝している。外面は黄白色で、わずかな縦じわ及び~3cmごとに節がある。折りにくく、折面は繊維性である。横切面は不規則な円形で、皮層の厚さは中心柱の径よりもわずかに薄く、髄の組織はしばしばうつろとなる。横切面をルーペ視するとき、皮層は黄白色で、ところどころに褐色の斑点を認め、中心柱は黄褐色である。 |
Ipecacuanhae_Radix | 本品は屈曲した細長い円柱形を呈し、長さ3~15cmで、径0.3~0.9cmである。多くはねじれ、ときには分枝する。外面は灰色、暗灰褐色又は赤褐色で、不規則な輪節状を呈する。根は折るとき、皮部は木部からたやすく分離し、折面の皮部は灰褐色で、木部は淡褐色である。皮部の厚さは肥厚部では直径の約2/3に達する。根茎は円柱状を呈し、対生する葉跡が認められる。 |
Kasseki | 本品は白色~淡紅色の粉末性の結晶塊で、砕くと容易に微細な粉末となる。粉末はややざらつき、皮膚につきやすい。本品の粉末を水で潤すとき、やや暗色を帯び、可塑性となる。 |
Kikoku | 日本薬局方上、キコクはキジツに含まれる(切り方等が異なる) |
Koi | (1)本品は白色の結晶性の粉末である。 においはなく、味は甘い。 (2)本品は無色~褐色、澄明~半澄明の塊又は粘性のある液である。 においはなく、味は甘い。 |
Leonuri_Herba | 本品は茎、葉及び花からなり、通例、横切したもの。茎は方柱形で、径0.2~3cm、黄緑色~緑褐色を呈し、白色の短毛を密生する。髄は白色で断面中央部の多くを占める。質は軽い。葉は対生し、有柄で3全裂~3深裂し、裂片は羽状に裂け、終裂片は線状ひ針形で鋭頭、又は鋭尖頭、上面は淡緑色を呈し、下面は白色の短毛を密生し、灰緑色を呈する。花は輪生し、がくは筒状で上端は針状に5裂し、淡緑色~淡緑褐色、花冠は唇形で淡赤紫色~淡褐色を呈する。 |
Lilii_Bulbus | 本品は頂端の細まった長楕円形、ひ針形又は長三角形の舟形を呈し、半透明で長さ1.3~6cm、幅0.5~2.0cmである。外面は乳白色~淡黄褐色、ときに紫色を帯び、ほぼ平滑である。中央部はやや厚く、周辺部は薄くてわずかに波状、ときに内巻に曲がる。数条の縦に平行な維管束が、通例透けて見える。質は堅いが折りやすく、折面は角質様で滑らかである。 |
Linderae_Radix | 本品は紡錘形又はところどころくびれた連珠状を呈し、長さ10~15cm、径10~25mmである。外面は黄褐色~褐色を呈し、わずかに細根の跡がある。横断面の皮部は褐色、木部は淡黄褐色を呈し、褐色の同心性の輪及び放射状の線がある。質はち密で堅い。 |
Lithospermi_Radix | 本品はやや細長い円錐形を呈し、しばしば分枝し、長さ6~10cm、径0.5~1.5cmである。外面は暗紫色を呈し粗雑で薄くはがれやすい。多くはねじれた深い縦みぞがありときには木部まで達する。根頭には茎の残基を付けていることがある。折りやすく、折面は粒状で、裂け目が多い。横切面をルーペ視するとき、皮部の外側は暗紫色で、内側の淡褐色の部分は不規則な波状を呈し、木部は類黄色である。根頭部の中央はしばしば裂け目となり、その周辺は赤紫色を呈する。 |
Longan_Arillus | 本品は偏圧された楕円体で、長さ1~2cm、幅約1cmである。黄赤褐色~黒褐色を呈し、質は柔らかくて粘性である。本品を水に浸して放置するとき、鐘状を呈し、先端は数裂する。 |
Lonicerae_Folium_cum_Caulis | 本品は葉及び短い茎に対生する葉からなる。葉は短い葉柄を付け、楕円形で全縁、長さ3~7cm、幅1~3cm、上面は緑褐色、下面は淡灰緑色を呈し、ルーペ視するとき、両面に軟毛をまばらに認める。茎は径1~4mm、外面は灰黄褐色~帯紫褐色で、横断面は円形、中空である。 |
Lycii_Cortex | 本品は厚さ1~6mmの管状又は半管状の皮片である。外側は淡褐色~淡黄褐色で、周皮はりん片状にはがれやすい。内側は灰褐色を呈し、縦に条線がある。質はもろく、折面は灰白色を呈し、繊維性でない。 |
Lycii_Fructus | 本品は先のとがった紡錘形を呈し、長さ6~20mm、径3~8mm、果皮は赤色~暗赤色を呈し、表面に粗いしわがある。本品の横切面をルーペ視するとき果実は2室に分かれ、内部に淡褐色~淡黄褐色で径約2mmの偏平な腎臓形の多数の種子がある。 |
Magnoliae_Cortex | 本品は板状又は半管状の皮片で、厚さ2~7mmである。外面は灰白色~灰褐色を呈し、粗雑であるが、ときにコルク層が剥離され赤褐色を呈することもある。内面は淡褐色~暗紫褐色、折面は極めて繊維性で淡赤褐色~紫褐色を呈する。 |
Magnoliae_Flos | 本品は紡錘形を呈し、長さ15~45mm、中央の径6~20mm、基部にしばしば木質の花柄を付ける。ほう葉は、通例、3枚で、外面には毛がまばらにあって褐色~暗褐色を呈するか、又は密毛があって灰白色~淡黄褐色を呈し、内面は平滑で暗褐色を呈する。内部に9枚又は12枚の花被片があり、花被片は同形又は外側の3枚が小さい。雄ずいは50~100本あり、雌ずいも多数ある。質はもろい。 |
Malloti_Cortex | 本品は板状又は半管状の皮片で、厚さ1~3mm、外面は帯緑灰色~帯褐灰色で、灰白色~褐色の皮目が群をなし、縦しま状の模様として認められる。内面は淡黄褐色~灰褐色で多数の縦線を認めるが、平滑である。折りやすく、切面はやや繊維性である。 |
Mel | 本品は淡黄色~淡黄褐色のシロップ様の液で、通例、透明であるが、しばしば結晶を生じて不透明となる。 |
Menthae_Herba | 本品は茎及びそれに対生する葉からなり、茎は方柱形で淡褐色~赤紫色を呈し、細毛がある。水に浸してしわを伸ばすと、葉は卵円形~長楕円形で、両端はとがり、長さ2~8cm、幅1~2.5cm、辺縁に不ぞろいのきょ歯があり、上面は淡褐黄色~淡緑黄色、下面は淡緑色~淡緑黄色を呈する葉柄は長さ0.3~1cmである。ルーペ視するとき、毛、腺毛及び腺りんを認める。 |
Mori_Cortex | 本品は管状、半管状又は帯状の皮片で、厚さ1~6mm、しばしば細かく横切される。外面は白色~黄褐色を呈し、周皮を付けたものは、周皮が黄褐色ではがれやすく、多くの細かい縦じわと赤紫色で横長の皮目が多数ある。内面は暗黄褐色で、平らである。横切面は繊維性で白色~淡褐色である。 |
Moutan_Cortex | 本品は管状~半管状の皮片で、厚さ約0.5cm、長さ5~8cm、径0.8~1.5cmである。外面は暗褐色~帯紫褐色で、横に長い小楕円形の側根の跡と縦じわがあり、内面は淡灰褐色~帯紫褐色を呈し、平らである。折面はきめが粗い。内面及び折面にはしばしば白色の結晶を付着する。 |
Myristicae_Semen | 本品は卵球形~長球形で、長さ1.5~3.0cm、径1.3~2.0cmである。外面は灰褐色を呈し、縦に走る広くて浅いみぞと網目様の細かいしわがある。通例、一端には灰白色~灰黄色のわずかに突出したへそがあり、他端には灰褐色~暗褐色のわずかにくぼんだ合点がある。切面は暗褐色の薄い周乳が淡黄白色~淡褐色の内乳に不規則に入り込んで、大理石様の模様を呈する。 |
Nelumbis_Semen | 本品は卵形体~楕円体で、一端には乳頭状の突起があり、その周辺はへこんでいる。長さ1.0~1.7cm、幅0.5~1.2cm、外面は淡赤褐色~淡黄褐色を呈し、突起部は暗赤褐色を呈する。内果皮はつやがなく、剥離しにくい。内部は黄白色の胚乳からなり、中央部にある胚は緑色である。 |
Notopterygii_Rhizoma | 本品はやや湾曲した円柱形~円錐形を呈し、長さ3~10cm、径5~20mm、ときに根茎は分枝する。外面は黄褐色~暗褐色である。本品の根茎はその頂端にやや円形にくぼんだ茎の跡があり、ときには短い茎の残基を付け、外面には隆起した節があり、節間は、通例、短い。節にはいぼ状突起となった根の跡がある。根の外面には粗い縦じわ及びいぼ状突起となった側根の跡がある。本品の質は軽くややもろくて折りやすい。本品の横切面には多くの放射状の裂け目があり、皮部は黄褐色~褐色、木部は淡黄色~淡灰黄色、髄は灰白色~淡褐色を呈し、ルーペ視するとき、皮部及び髄には油道による褐色の細点を認める。 |
Nupharis_Rhizoma | 本品は、通例、不整円柱形を縦割した片で、ねじれ、曲がり又は多少押しつぶされている。長さ20~30cm、幅約2cmである。外面は暗褐色、断面は白色~灰白色を呈し一面には径約1cmのほぼ円形~やや三角形の葉柄の跡があり他面には径0.3cm以下の多くの根の跡がある。質は軽く海綿様で折りやすく、折面は平らで粉性である。横切面をルーペ視するとき、外辺は黒色で、内部は多孔性の組織からなり、維管束が散在する。 |
Oleum_Caryophylli | 本品は無色~淡黄褐色澄明の液で、特異な芳香があり、味は舌をやくようである。 |
Oleum_Cinnamomi | 本品は黄色~褐色の液で、特異な芳香があり、味は甘くやくようである。 |
Oleum_Foeniculi | 本品は無色~微黄色の液で、特異な芳香があり、味は初め甘く、後にわずかに苦い。 |
Oleum_Menthae_Japonica | 本品は無色~微黄色澄明の液で、特異でそう快な芳香があり、味は初め舌をやくようで、後に清涼となる。 |
Ophiopogonis_Tuber | 本品は紡錘形を呈し、長さ1~2.5cm、径0.3~0.5cm、一端はややとがり、他端はやや丸みを帯びる。外面は淡黄色~淡黄褐色で、大小の縦じわがある。折るとき皮層は柔軟であるがもろく、中心柱は強じんである。皮層の折面は淡黄褐色を呈し、やや半透明で粘着性がある。 |
Opium | 本品は黄褐色~暗褐色の粉末である。 |
Oryzae_Fructus | 本品は楕円形を呈し、やや扁平で、長さ4~6mmである。外面は半透明で、淡黄白色~淡褐色を呈する。一端はわずかにくぼみ、白色の胚が認められる。他端には花柱の跡に由来する褐色の小点が認められる。表面には数本の長軸方向に走るみぞがある。 |
Ostreae_Testa | 本品は不整に曲がった葉状又は薄い小片に砕いた貝がらで、完全な形のものは長さ6~10cm、幅2~5cm、上下2片からなり、上片は平たん、下片はややくぼんで、その辺縁は共に不整に屈曲して互いにかみ合っている。外面は淡緑灰褐色、内面は乳白色である。 |
Paeoniae_Radix | 本品は円柱形を呈し、長さ7~20cm、径1~2.5cm、外面は褐色~淡灰褐色で、明らかな縦じわ及びいぼ状の側根の跡と横長の皮目がある。横切面はち密で淡灰褐色を呈し、木部は淡褐色の放射状の線がある。 |
Panacis_japonici_Rhizoma | 本品は不整の円柱形を呈し、明らかな節があり、長さ3~20cm、径1~1.5cm、節間1~2cm、外面は淡黄褐色で、細い縦みぞがある。中央のくぼんだ茎の跡が上面に突出し、節間には根の跡がこぶ状に隆起している。折りやすく、折面はほぼ平らで淡黄褐色を呈し、角質様である。 |
Perillae_Herba | 本品は、通例、しわがよって縮んだ葉からなり、しばしば細い茎を含む。葉は両面とも帯褐紫色、又は上面は灰緑色~帯褐緑色で下面は帯褐紫色を呈する。水に浸してしわを伸ばすと、葉身は広卵形~倒心形で、長さ5~12cm、幅5~8cm、先端はややとがり、辺縁にきょ歯があり、基部は広いくさび状を呈する。葉柄は長さ3~5cmである。茎及び葉柄の横断面は方形である。葉をルーペ視するとき、両面に毛を認め、毛は葉脈上に多く、他はまばらである。下面には細かい腺毛を認める。 |
Persicae_Semen | 本品は偏圧した左右不均等な卵円形を呈し、長さ1.2~2cm、幅0.6~1.2cm、厚さ0.3~0.7cmである。一端はややとがり、他の一端は丸みを帯びてここに合点がある。種皮は赤褐色~淡褐色で、外面にはすれて落ちやすい石細胞となった表皮細胞があって、粉をふいたようである。また、合点から多数の維管束が途中あまり分岐することなく種皮を縦走し、その部分はくぼんで縦じわとなっている。温水に入れて軟化するとき、種皮及び白色半透明の薄い胚乳は子葉からたやすくはがれ、子葉は白色である。 |
Peucedani_Radix | (1)Peucedanum praeruptorum Dunn:本品は細長い倒円錐形~円柱形を呈し、下部はときに二股になる。長さ3~15cm、根頭部の径は0.8~1.8cmである。外面は淡褐色~暗褐色を呈し、根頭部には多数の輪節状のしわがあり、毛状を呈する葉柄の残基を付けるものもある。根にはやや深い縦じわ及び側根を切除した跡がある。横切面は淡褐色~類白色を呈する。質はもろい。 本品は特異なにおいがあり、味はわずかに苦い。本品の横切片を鏡検するとき、最外層はコルク層からなり、一部のコルク細胞は内側の接線壁が肥厚する。その内側には厚角組織がある。皮部には多数の油道が散在し、空隙が認められる。師部の先端部には師部繊維が見られることがある。木部には道管が認められ、油道が散在する。柔組織中に認められるでんぷん粒は2~10数個の複粒である。 (2)Angelica decursiva Franchet et Savatier:本品は(1)に似るが、根頭部に毛状を呈する葉柄の残基を付けない。 本品の横切片を鏡検するとき、本品は(1)に似るがコルク細胞の細胞壁は肥厚せず、師部の先端部には師部繊維を認めない。また、木部中には油道が認められない。 |
Pharbitidis_Semen | 本品は球を縦に4~6等分した形を呈し、長さ6~8mm、幅3~5mmである。外面は黒色~灰赤褐色又は灰白色で、平滑であるが多少縮んで粗いしわがある。横切面はほぼ扇形で、淡黄褐色~淡灰褐色を呈し、質は密である。ルーペ視するとき、種皮の外面には短い毛が密生し、隆起線の下端にへそがくぼんでいる。種皮は薄く、外層は暗灰色、内層は淡灰色である。一端の横切面では不規則に縮んだ2枚の子葉があり、その間に背面の中央から隆起部に達する2枚の薄い隔膜がある。へそを有する他端の横切面では隔膜は認められない。子葉の切面には暗灰色の分泌物孔を認める。100粒の質量は約4.5gである。 |
Phellodendri_Cortex | 本品は板状又は巻き込んだ半管状の皮片で、厚さ2~4mmである。外面は灰黄褐色~灰褐色で、多数の皮目の跡があり、内面は黄色~暗黄褐色で、細かい縦線を認めるが平滑である。折面は繊維性で鮮黄色を呈する。横切面をルーペ視するとき、皮部外層は黄色で薄く、石細胞が黄褐色の点状に分布する。皮部内層は厚く、一次放射組織は外方に向かうに従い幅が広がるので、二次皮部の一次放射組織間はほぼ三角形を呈し、その頂点に後生放射組織が集中する。師部繊維群は褐色で、階段状に並び、放射組織と交叉し、格子状を呈する。 |
Picrasmae_Lignum | 本品は淡黄色の切片、削片又は短い木片で、横切面には明らかな年輪及び放射状の細かい線がある。質は密である。 |
Pinelliae_Tuber | 本品はやや偏圧された球形~不整形を呈し、径0.7~2.5cm、高さ0.7~1.5cmである。外面は白色~灰白黄色で、上部には茎の跡がくぼみとなり、その周辺には根の跡がくぼんだ細点となっている。質は充実する。切面は白色、粉性である。 |
Plantaginis_Herba | 本品は、通例、縮んでしわのよった葉及び花茎からなり、灰緑色~暗黄緑色を呈する。水に浸してしわを伸ばすと、葉身は卵形~広卵形で、長さ4~15cm、幅3~8cm、先端は鋭頭、基部は急に細まり、辺縁はやや波状を呈し、明らかな平行脈があり、無毛又はほとんど無毛である。葉柄は葉身よりやや長く、基部はややふくらんで薄膜性の葉しょうを付ける。花茎は長さ10~50cmで、上部の1/3~1/2は穂状花序となり、小形の花を密に付け、しばしば花序の下部は結実してがい果を付ける。根は、通例、切除されているが、付けているものでは細いものが密生する。 |
Plantaginis_Semen | 本品は偏楕円体で、長さ2~2.5mm、幅0.7~1mm、厚さ0.3~0.5mm、外面は褐色~黄褐色を呈し、つやがある。ルーペ視するとき、ほぼ平滑で背面は弓状に隆起するが、腹面はややくぼんでいる。珠孔及び背線は認められない。本品100粒の質量は約0.05gである。 |
Platycodi_Radix | 本品は不規則なやや細長い紡錘形~円錐形を呈ししばしば分枝し、外面は灰褐色、淡褐色又は白色である。主根は長さ10~15cm、径1~3cmで、上端に茎を除いた跡がくぼみとなって残り、その付近に細かい横じわと縦みぞがあり、多少くびれている。根頭部を除く根の大部分には粗い縦じわ及び横みぞがあり、また皮目様の横線がある。質は堅いが折りやすい。折面は繊維性でなく、しばしば大きなすき間がある。横切面をルーペ視するとき、形成層の付近はしばしば褐色を帯びる。皮部の厚さは木部の径よりやや薄く、ほとんど白色で、ところどころにすき間があり、木部は白色~淡褐色を呈し、その組織は皮部よりもやや密である。 |
Pogostemoni_Herba | 本品は茎及びこれに対生した葉からなる。葉はしわがよって縮み、水に浸してしわを伸ばすと、卵形~卵状長楕円形を呈し、長さ2.5~10cm、幅2.5~7cm、辺縁に鈍きょ歯があり、基部は広いくさび形で葉柄を付ける。葉の上面は暗褐色、下面は灰褐色を呈し、両面に密に毛がある。茎は方柱形、中実で、表面は灰緑色を呈し、灰白色~黄白色の毛があり、髄は大きく、類白色で海綿状を呈する。ルーペ視するとき、毛、腺毛及び腺りんを認める。 |
Polygalae_Radix | 本品は屈曲した細長い円柱形又は円筒形を呈し、主根は長さ10~20cm、径0.2~1cmで、ときには1~数個の側根が付いている。外面は淡灰褐色で、粗い縦じわがあり、また、ところどころに深い横じわがあって多少割れ込んでいる。折りやすく、折面は繊維性ではない。横切面は辺縁が不規則に起伏し、皮部は比較的厚く、ところどころに大きな裂け目があり、木部は通例、円形~楕円形、淡褐色で、しばしばくさび形に裂けている。 |
Polygonati_Rhizoma | 本品は不整の円柱状を呈し、長さ3~10cm、径0.5~3cm、又は不規則な結節塊状を呈し、長さ5~10cm、径2~6cm、ときに分枝する。外面は黄褐色~黒褐色を呈し上面には中央部がへこんだ円形の地上茎の跡が節状に突出し下面には根の跡があり、多数の鱗節及び細い縦みぞがある。切面は平滑で、角質である。 |
Polygoni_multiflori_Radix | 本品はほぼ紡錘形を呈し、長さ10~15cm、径2~5cm。外面は赤褐色~暗褐色で、粗いしわがある。横切面は淡赤褐色又は淡灰褐色で、中央部に大型の維管束とその回りに小形の多数の異常維管束が不規則に散在する。質は重く堅い。 |
Polyporus | 本品は不整の塊状を呈し、通例、長さ5~15cmである。外面は黒褐色~灰褐色を呈し、多数のくぼみと粗いしわがある。折りやすく、折面はやや柔らかくコルク様で、ほぼ白色~淡褐色を呈し、内部には白色のまだら模様がある。質は軽い。 |
Poria | 本品は塊状を呈し、径約10~30cm、重さ0.1~2kgに達し、通例、その破片又は切片からなる。白色又はわずかに淡赤色を帯びた白色である。外層が残存するものは暗褐色~暗赤褐色で、きめが粗く、裂け目がある。質は堅いが砕きやすい。 |
Processi_Aconiti_Radix | (1)本品は径10mm以下の不整な多角形に破砕されている。外面は暗灰褐色~黒褐色を呈する。質は堅く、切面は平らで、淡褐色~暗褐色を呈し、通常角質で光沢がある。 本品は弱い特異なにおいがある。本品の横切片及び縦切片を鏡検するとき、道管は孔紋、階紋、網紋又はらせん紋道管である。柔細胞中のでんぷん粒は通例糊化しているが、ときにでんぷん粒が認められるものもある。でんぷん粒は円形若しくは楕円形の単粒で径2~25μm、又は2~10数個の複粒として認められる。でんぷん粒のへそは明らかである。 (2)本品はほぼ倒円錐形で、長さ15~30mm、径12~16mm、又は縦ときに横に切断され、長さ20~60mm、幅15~40mm、厚さ200~700μm、又は径12mm以下の不整な多角形に破砕されている。外面は淡褐色~暗褐色又は黄褐色を呈する。質は堅く、通例、しわはなく、切面は平らで、淡褐色~暗褐色又は黄白色~淡黄褐色を呈し、通常角質、半透明で光沢がある。 本品は弱い特異なにおいがある。本品の横切片及び縦切片を鏡検するとき、外側から擬上皮、一次皮層、内皮、二次皮層、形成層、木部が認められる。一次皮層には楕円形~楕円状四角形、短径30~75μm、長径60~150μmの厚壁細胞がある。内皮は接線方向に長い1層の細胞からなっている。形成層輪は星形又は不整の多角形~円形であり、木部の道管群はV字形を呈する。二次皮層及び髄中に独立した形成層輪が認められるものもある道管は孔紋、階紋、網紋又はらせん紋道管である。柔細胞中のでんぷん粒は糊化している。 (3)本品は径5mm以下の不整な多角形に破砕されている。外面は灰褐色を呈する。質は堅く、切面は平らで、淡灰褐色~灰白色を呈し、光沢がない。 本品は弱い特異なにおいがある。本品の横切片及び縦切片を鏡検するとき、道管は孔紋、階紋、網紋又はらせん紋道管である。柔細胞中のでんぷん粒は円形若しくは楕円形の単粒で径2~25μm、又は2~10数個の複粒として認められる。でんぷん粒のへそは明らかである。 |
Prunellae_Spica | 本品はほぼ円柱形で麦穂状を呈し、長さ3~6cm、径1~1.5cm、灰褐色である。花穂は多数の包葉及びがく筒を付け、上部にはしばしば花冠が残存する。通例、がく中に四分果があり、包葉は心形~偏心形で、がくと共に脈上に白色の毛がある。質は軽い。 |
Puerariae_Radix | 本品は、通例、一辺約0.5cmの不正六面体に切断したもの、又は長さ20~30cm、幅5~10cm、厚さ約1cmの板状に縦割したもので、外面は淡灰黄色~灰白色を呈する。横切面には形成層の特殊な発育による同心性の輪層又はその一部が認められる。ルーペ視するとき、師部は淡灰黄色、木部は多数の道管が小点として認められ、放射組織はやや陥没する。縦切面には繊維性の木部と柔組織とが交互に縦紋を形成する。本品は縦に割れやすく、折面は極めて繊維性である。 |
Quercus_Cortex | 本品は板状又は半管状の皮片で、厚さ5~15mm、外面は灰褐色~暗褐色を呈し、内面は褐色~淡褐色を呈する外面は厚い周皮を付け、縦に粗い裂け目があり、内面には縦の隆起線がある。横切面は褐色~淡褐色を呈し、ところどころに石細胞群による白色の細点を認める。 |
Rehmanniae_Radix | 本品は、通例、細長い紡錘形を呈し、長さ5~10cm、径0.5~3.0cm、しばしば折れ、又は著しく変形している。外面は黄褐色又は黒褐色を呈し、深い縦みぞ及びくびれがある。質は柔らかく粘性である。横切面は黄褐色又は黒褐色で、皮部は木部より色が濃く、髄をほとんど認めない。 |
Resina_Pini | 本品は淡黄色~淡褐色、ガラス様透明の砕きやすい塊で、その外面はしばしば黄色の粉末で覆われ、破砕面は貝がら状でつやがある。本品は弱いにおいがある。本品は融解しやすく、黄褐色の炎を発して燃える。 |
Rhei_Rhizoma | 本品は卵形、長卵形又は円柱形を呈し、しばしば横切又は縦割され、径4~10cm、長さ5~15cmである。皮層の大部分を除いたものでは、外面は平滑で、黄褐色~淡褐色を呈し、白色の細かい網目の模様が見られるものがあり、質はち密で堅い。コルク層を付けているものでは、外面は暗褐色又は赤黒色を呈し、粗いしわがあり、質は粗くてもろい本品の破砕面は繊維性でない。本品の横切面は灰褐色、淡灰褐色又は褐色で、黒褐色に白色及び淡褐色の入り組んだ複雑な模様がある。この模様は形成層の付近でしばしば放射状を呈し、また、髄では径1~3mmの褐色の小円の中心から放射状に走るつむじ様の組織からなり、環状に並ぶか、又は不規則に散在している。 |
Rosae_Fructus | 本品の偽果は球形、楕円球形又は偏球形を呈し、長さ5~9.5mm、径3.5~8mmである。外面は赤色~暗褐色で、滑らかでつやがある。しばしば一端に長さ約10mmの果柄を付け、他端にがく片のとれた五角形のがくの残基がある内部には周壁に銀白色の毛が密生し、5~10個の成熟した堅果がある。堅果は不整有角性の卵形を呈し、長さ約4mm、径約2mmである。外面は淡黄褐色で、一端は鈍形で他端はややとがる。 |
Saposhnikoviae_Radix | 本品は細長い円錐形を呈し、長さ15~20cm、径0.7~1.5cmである。外面は淡褐色で、根茎には密に輪節状の横じわがあり、褐色の毛状になった葉しょうの残基を付けることがあり、根には多数の縦じわ及び細根の跡がある。横切面の皮部は灰褐色で、空げきが多く、木部は黄色である。 |
Sappan_Lignum | 本品は切片、削片又は短い木片で、黄赤色~灰黄褐色を呈し、ときには淡褐色~灰白色の辺材を付けることがある。質は堅い。横断面には年輪様の紋様がある。 |
Saussureae_Radix | 本品はほぼ円柱形を呈し、長さ5~20cm、径1~6cmである。わずかに湾曲するものがあり、ときに縦割されている。根頭のあるものでは上端部は茎の跡がくぼんでいる外面は黄褐色~灰褐色で、粗い縦じわと細かい網目のしわ及び側根の残基がある。ときに周皮を除いたものもある。質は堅くて充実し、折りにくい。横切面は黄褐色~暗褐色で、形成層付近は暗色を呈する。ルーペ視するとき、放射組織は明らかで、ところどころに大きな裂け目があり、褐色の油室が散在している。老根では中央に髄があり、しばしばうつろになっている。 |
Schisandrae_Fructus | 本品は不規則な球形~偏球形を呈し、径約6mmである。外面は暗赤色~黒褐色でしわがあり、また、ときに白い粉を付ける。種子はじん臓形を呈し、外面は黄褐色~暗赤褐色で、つやがあり、背面に明らかな背線を認める。外種皮はたやすくはがれるが、内種皮は胚乳に密着する。 |
Schizonepetae_Spica | 本品は細長い穂状を呈し、長さ5~10cm、径0.5~0.8cm、帯紫緑褐色~緑褐色である。花穂は細かい唇形花又はしばしば果実を含むがく筒を付ける。花穂の下部にはときに葉を付けることがあり、葉は線状又は狭い針形である。花軸は方柱形で紫褐色を呈する。ルーペ視するとき、類白色の短毛を認める。 |
Scopoliae_Rhizoma | 本品は主として不規則に分枝する多少曲がった根茎からなり、長さ約15cm、径3cmに達し、ときには縦割されている。外面は灰褐色でしわがあり、ところどころくびれて分節し、先端にはまれに残茎がある。各節の上面には茎の跡があり、側面及び下面には根又はその残基がある。折面は粒状で灰白色~淡褐色を呈し皮部の色はややうすい。 |
Scutellariae_Radix | 本品は円錐状、半管状又は平板状で、長さ5~20cm、径0.5~3cmである。外面は黄褐色を呈し、粗雑で著明な縦じわを認め、ところどころに側根の跡及び褐色の周皮の破片を残す。上端には茎の跡又は茎の残基を付ける。老根では中心部の木部は腐朽し、またしばしばうつろとなる。質は堅いが折りやすい。折面は繊維性で黄色である。 |
Senegae_Radix | 本品は細長い円錐形を呈し、多くは分枝し、長さ3~10cm、主根の径は0.5~1.5cmである。外面は淡灰褐色~灰褐色を呈し、多くの縦じわがあり、ときにはねじれた隆起線がある。根頭部は塊状で、茎の残基及び赤色の芽を付けることがある。分枝した側根はねじれて屈曲する。横切面の皮部は灰褐色、木部は類黄白色で、通例、円形であるが、ときにはくさび形~半円形に欠け込み、その反対側の皮部は厚くなる。 |
Sennae_Folium | 本品はひ針形~狭ひ針形を呈し、長さ1.5~5cm幅0.5~1.5cm、淡灰黄色~淡灰黄緑色である。全縁で先端はとがり、葉脚は非相称、小葉柄は短い。ルーペ視するとき、葉脈は浮き出て、一次側脈は辺縁に沿って上昇し、直上の側脈に合一する。下面はわずかに毛がある。 |
Sesami_Semen | 本品は卵形~へら形を呈し、長さ3~4mm、幅約2mm、厚さ約1mmである。外面は暗褐色~黒色を呈し、まれに淡褐色~褐色のものも認められる。本品をルーペ視するとき、縁に細い稜が認められる。本品100粒の質量は0.2~0.3gである。 |
Sinomeni_Caulis_et_Rhizoma | 本品は円形又は楕円形の切片で、厚さ0.2~0.4cm、径1~4.5cmである。両切面の皮部は淡褐色~暗褐色を呈し、木部は灰褐色の道管部と暗褐色の放射組織とが交互に放射状に配列する。側面は暗灰色で、縦みぞといぼ状突起がある。 |
Smilacis_Rhizoma | 本品は偏圧された不整円柱形を呈し、しばしば結節状に分枝し、通例、長さ5~15cm、径2~5cmである。外面は帯灰黄褐色~黄褐色で、上面のところどころにこぶ状の茎の残基がある。横切面は不整楕円形~鈍三角形を呈し、類白色~帯赤白色で、皮層は極めて薄く、ほとんど中心柱からなる。 |
Sophorae_Radix | 本品は円柱形を呈し、長さ5~20cm、径2~3cm、外面は暗褐色~黄褐色で、著しい縦じわがあり、また横長の皮目を認める。周皮を除いたものは黄白色で、表面は多少繊維性である。横切面は淡黄褐色で、皮部の厚さ0.1~0.2cm、形成層付近はやや暗色を帯び、木部との間にすき間を生ずるものがある。 |
Strychni_Semen | 本品は円板状で、しばしばわずかに屈曲し、径1~3cm、厚さ0.3~0.5cmである。外面は淡灰黄緑色~淡灰褐色を呈し、中央部から周辺に向かう光沢のある伏毛で密に覆われる。両面の周辺及び中央部はやや隆起し、周辺の一点には点状の珠孔があり、片面の中心点との間に、しばしば隆起した線を現す。質は極めて堅い。水に浸して割ると、種皮は薄く、内部は淡灰黄色で角質の内乳2枚からなり、中央部は狭い空間となっている。内乳の内面の一端に、長さ約0.7cmの白色の胚がある。 |
Swertiae_Herba | 本品は花、対生する葉、茎及び通例短い木質の根からなり、長さ20cmに達する。茎は方柱形で、径約0.2cmしばしば分枝する。葉及び茎は暗緑色~暗紫色又は黄褐色で花は白色~類白色、根は黄褐色を呈する。水に浸してしわを伸ばすと、葉は線形~狭ひ針形で、長さ1~4cm、幅0.1~0.5cm、全縁で無柄である。花冠は5深裂し、裂片は狭長だ円形で、ルーペ視するとき、内面の基部に2個の楕円形の蜜腺が並列し、その周辺はまつ毛状を呈する。雄ずいは5個で花冠の筒部から生じ、花冠の裂片と交互に配列する。花柄は明らかである。 |
Tragacantha | 本品は白色~淡黄色半透明の角質様の湾曲した平板又は薄片で、厚さ0.5~3mmで、折りやすく、水中で膨化する。 |
Tribuli_Fructus | 本品は5角星状で、5個の分果からなり、径7~12mm、しばしば各分果に分離している。外面は灰緑色~灰褐色を呈し、各分果の外面に長短2対のとげがある。その1対は長さ3~7mm、他は長さ2~5mmである。肋線上に多くの小突起がある。果皮は堅く、切面は淡黄色を呈する。分果は1~3個の種子を含む。 |
Trichosanthis_Radix | 本品は不整の円柱形を呈し、長さ5~10cm、径3~5cm、しばしば縦割されている。外面は淡黄白色で、不規則な維管束の走行が帯褐黄色に認められる。折面はやや繊維性で淡黄色である。横切面をルーペ視するとき、幅の広い放射組織及び帯褐黄色の道管による斑点又は小孔を認める。 |
Uncariae_Uncis_cum_Ramulus | 本品はかぎ状のとげ又はとげが対生又は単生する短い茎からなる。とげは長さ1~4cmで、湾曲して先端はとがり、外面は赤褐色~暗褐色、又は黄褐色を呈し、毛を付けるものもある。横切面は長楕円形~楕円形で、淡褐色を呈する。茎は細長い方柱形~円柱形で、径2~5mm、外面は赤褐色~暗褐色、又は黄褐色を呈し、横切面は方形で、髄は淡褐色で方形~楕円形を呈するか又は空洞化している。質は堅い。 |
Uvae_Ursi_Folium | 本品は倒卵形~へら形を呈し、長さ1~3cm、幅0.5~1.5cm、上面は黄緑色~暗緑色、下面は淡黄緑色である。全縁で鈍頭又は円頭でときにはくぼみ、葉脚はくさび形で、葉柄は極めて短い。葉身は厚く、上面に特異な網状脈がある。折りやすい。 |
Valerianae_Radix | 本品は倒卵円形の短い根茎の周囲に多くの細長い根を付けたもので、外面は暗褐色~灰褐色を呈する。根は長さ10~15cm、径0.1~0.3cm、外面に細かい縦じわがあり、折りやすい。根茎は長さ1~2cm、径1~2cm、上端には芽及び茎の残基があり、質は堅く折りにくい。その側面にストロンが付いていることがあり、ストロンは太くて短いか、又は細長くて極めて小さいりん片葉を持つ。根の横切面をルーペ視するとき、皮層は淡灰褐色で厚く、中心柱は灰褐色を呈する。 |
Zanthoxyli_Fructus | 本品は2~3分果よりなるさく果で、各分果は偏球形を呈し2片に開裂し、各片の径は約5mmである。果皮の外面は暗黄赤色~暗赤褐色で、油室による多数のくぼんだ小点がある。内面は淡黄白色である。 |
Zedoariae_Rhizoma | 本品はほぼ卵形を呈し、長さ4~6cm、径2.5~4cmである。外面は灰黄褐色~灰褐色で、節は環状に隆起し、節間は0.5~0.8cmで、細かい縦じわ、根を除いた跡及び分枝した根茎の小隆起がある。ルーペ視するとき、外面に粗毛を認める。角質で切りにくく、その横切面は灰褐色で、皮層は厚さ2~5mm、中心柱は広く、これらの境は淡灰褐色の線として認められる。 |
Zingiberis_Processum_Rhizoma | 本品は偏圧した不規則な塊状でしばしば分枝する分枝した各部はやや湾曲した卵形又は長卵形を呈し、長さ2~4cm、径1~2cmである。外面は灰黄色~灰黄褐色で、しわ及び輪節がある。折面は褐色~暗褐色で透明感があり角質である。横切面をルーペ視するとき皮層と中心柱は区分され全面に維管束が散在する。 |
Zingiberis_Rhizoma | 本品は偏圧した不規則な塊状でしばしば分枝する。分枝した各部はやや湾曲した卵形又は長卵形を呈し、長さ2~4cm、径1~2cmである。外面は灰白色~淡灰褐色で、しばしば白粉を付けている。折面はやや繊維性、粉性で、淡黄褐色を呈する。横切面をルーペ視するとき、皮層と中心柱は明瞭に区別され、その全面に維管束及び分泌物が暗褐色の細点として散在する。 |
Zizyphi_Fructus | 本品は楕円球形又は広卵形を呈し、長さ2~3cm、径1~2cmである。外面は赤褐色で粗いしわがあるか、又は暗灰赤色で細かいしわがあり、いずれもつやがある。両端はややくぼみ、一端に花柱の跡、他端に果柄の跡がある。外果皮は薄く革質で、中果皮は厚く暗灰褐色を呈し、海綿様で柔らかく、粘着性があり、内果皮は極めて堅く紡錘形で、2室に分かれる。種子は卵円形で偏平である。 |
Zizyphi_Semen | 本品は扁平な卵形~円形でレンズ状を呈し、長さ5~9mm、幅4~6mm、厚さ2~3mm、外面は褐色~暗赤褐色を呈し、つやがある。一端にはへそ、他端には合点がある種皮はやや柔軟で、乳白色の内乳及び淡黄色の胚を包む。本品100粒の質量は3.0~4.5gである。 |