CrudeDrug:Foeniculi Fructus

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茴香

References

  1. 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
  2. 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
  3. 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS

Prescriptions 処方一覧

安中散 (アンチュウサン)  安中散加茯苓 (アンチュウサンカブクリョウ)  丁香柿蒂湯 (チョウコウシテイトウ)  枳縮二陳湯 (キシュクニチントウ)  

歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載

利用する場合は以下を引用してください。

  • 矢作 忠弘,石内勘一郎,渥美 聡孝,三宅 克典,森永 紀,伏見 裕利,大山 雅義,森川 敏生,田中 謙,有田 正規,牧野 利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 1-36, 2017
番号 書名 出版年 記載
3 局方医薬品承認申請の手引き 1980 収載なし
4 生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスついて(2015年12月25日薬生審査発) 2015 収載なし
5 JP7 第1部 大改訂版 第2部 解説書(1966) 1961 【適用】芳香性健胃、駆風、去たん薬として1日 (略)。 漢方: (略) 2-58
6 JP8 解説書 1971 【適用】芳香性健胃、駆風、去たん薬として1日 (略)。 漢方: (略) 2-64
7 JP9 解説書 1976 【適用】 芳香性健胃、駆風、去たん薬として用いる。 (略)。 漢方: (略)。 D-65
8 JP10 解説書 1981 【適用】 粉末を芳香健胃薬として配合剤 (胃腸薬) の原料とする。 (略)。 また、漢方処方用薬でもある。 漢方方剤: (略) D-72
9 JP11 解説書 1986 【本質】 生薬、健胃薬 【適用】 粉末を芳香健胃薬として配合剤 (胃腸薬) の原料とする。 (略)。また、漢方処方用薬でもあり、健胃消化薬、鎮痛鎮けい薬とみなされる処方に少数例配合されている。 漢方処方: (略) D-65
10 JP12 解説書 1991 【適用】粉末を芳香健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする。一日最大量3g(粉末として1g)。また、漢方処方薬でもあり、健胃消化薬、鎮痛・鎮痙薬とみなされる処方に少数例配合されている。漢方: 安中散、丁香柿蒂湯 D-66
11 JP13 解説書 1996 【適用】粉末を芳香健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする。一日最大量3g(粉末として1g)。また、漢方処方薬でもあり、健胃消化薬、鎮痛・鎮痙薬とみなされる処方に少数例配合されている。漢方: 安中散、丁香柿蒂湯 D-77
12 JP14 解説書 2001 【適用】粉末を芳香健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする。一日最大量3g(粉末として1g)。また、漢方処方薬でもあり、健胃消化薬、鎮痛・鎮痙薬とみなされる処方に少数例配合されている。漢方: 安中散、丁香柿蒂湯 D-79
13 JP15 解説書 2006 【適用】粉末を芳香健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする。一日最大量3g(粉末として1g)。また、漢方処方薬でもあり、健胃消化薬、鎮痛・鎮痙薬とみなされる処方に少数例配合されている。漢方: 安中散、丁香柿蒂湯 D-43
14 JP16 解説書 2011 【適用】粉末を芳香健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする。一日最大量3g(粉末として1g)。また、漢方処方薬でもあり、健胃消化薬、鎮痛・鎮痙薬とみなされる処方に少数例配合されている。漢方: 安中散、丁香柿蒂湯 D-43
15 登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会_試験問題の作成に関する手引き(厚生労働省医薬食品局総務課2007年7月) 2007 香りによる健胃作用を期待して用いられる(P. 93)。
19 『改訂生藥學』アルベルト・ウィカンド 大井玄洞 1887 効能の記載なし P309
20 『生藥學』第5版 下山順一郎 1901 下P102: ほとんどアニース実(下P100応用: 健胃、駆風、?痰の目的に用ゆ又アニース油を製するの原料たり。)の条に掲ぐるところに同じ、薬局方に於いては複方センナマンナ舎利別を製するに用ゆ。その他茴香油を製し又薬局方の茴香水、茴香精等を製するに用ゆ。
21 『簡明生藥學』島崎健造 1909 P127: 香味料及び医薬として現時応用せらる。
22 『最新薬学全書 第6編 生薬学』 伊藤治輔 編、日本薬学講習会 1913 P135: アニース実と同一に用いられる。また茴香油を製し、茴香水、茴香精等の製剤を製するに用いられる。
23 『生藥學』第13版 下山純一郎 朝比奈泰彦 1916 下P154: ほとんどアニース実(下P152応用: 健胃、駆風、?痰の目的に用ゆ又アニース油を製するの原料たり。)の条に掲くるところに同じ、薬局方に於いては複方センナ舐剤、複方甘草散、センナ舎利別、センナマンナ舎利別、その他茴香油及び他の薬局方の茴香水、茴香精等を製するに用ゆ。
24 『和漢薬物学』日野五七郎 一色直太郎 同済号書房 たにぐち書店復刻版 1931 正P253: 健胃駆風、去痰薬として昔時は食欲不進、疝気、瘰癧等に内服せしめたるものなり。又乳汁の分泌力を増大ならしむる効あり。
25 『薬理的生薬学』村上師壽 三省堂 1933 P160辛香性健胃薬とす。また駆風、去痰に効あり。
26 『生藥學』第20版 下山順一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 1934 下P300: 殆どアニース実の條に掲くるところに同じ薬局方に於ては複方甘草散、センナ舎利別等を製するに用ゆ、其他茴香油の原料なり。
27 『生藥學』第27版 下山純一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 1943 P300: ほとんどアニース実(応用: 健胃、駆風、?痰の目的に用ゆ)の条に掲ぐるところに同じ、薬局方に於いては複方センナ舐剤、複方甘草散、センナ舎利別等を製するに用ふ、その他茴香油の原料なり。
28 『生藥學教科書』木村康一 1949 P76: 芳香精健胃、駆風、?痰。(1日数回0.5?2.0)。
29 『最新生薬学』刈米達夫 1949 P152: 健胃、駆風、矯味、矯臭、去痰薬。用量5.0?10.0?50.0粉末又は浸剤。茴香油は現在之より製せず、市販品はすべて大茴香油である。
30 『生薬学』三橋博、醫學書院 1958 P125: 興奮剤、駆風剤、矯味矯臭剤、香味となる。
31 『生薬学』第4版、藤田路一 1963 P141: 芳香精健胃、駆風、複方甘草散製剤,ウイキョウ油原料。アンモニアウイキョウ精製造。香味料。
32 『新編生薬学』東丈夫 名越規朗 廣川書店 1965 P118: 芳香性健胃、駆風、矯味、去痰剤、香味料、ウイキョウ油原料。漢方: 芳香性健胃、鎮痛、駆風剤。安中散など
33 『生薬学総論』柴田承二 東丈夫 木島正夫 下村孟 廣川書店 1966 P90: 健胃、去痰、駆風剤
34 『生薬学』稲垣勲 嶋野武 嶋田玄彌 長沢元夫 南江堂 1967 P129: (1)芳香性健胃、駆風剤ー胃弱、胃痙れん、慢性弛緩性便秘、腸痙れん、下痢などに用う。例: 複方甘草散(NF: ComPound Senna Powder)。(2)去痰剤ー気管支カタル、百日咳、咳嗽時に用い、主に小児科で使用する。例: アンモニア茴香精。(3)膀胱、腎臓疾患時の通経、利尿剤。(4)催乳。(5)anethole、anisaldehyde製造。(6)リキュウル、ソース、カレー粉等の香味料。
35 『和漢生薬』刈米達夫 廣川書店 植物分類学での順 1971 P96: 駆風作用あり。肥満を去る。
36 『最新生薬学 第三改槁版』刈米達夫 廣川書店 1973 P156: 健胃、駆風、矯味、矯臭、去痰薬。用量5.0?10.0?15.0粉末または浸剤。ウイキョウ油はこれからは製せず、市販品はすべてダイウイキョウ油である。
37 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔上〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 1975 記載なし
38 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔下〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 1976 P359: (略)茴香は去痰薬として特に子供の患者に用いられ(茴香ハチミツ、茴香シロップ、アニス‐茴香ボンボンなどとして)、駆風薬として用いるとき以外は茶剤、油糖剤として使われる。
39 『生薬学』 木島正夫 澤田徳之助 秦清之 朝倉書店 1978 P174: 芳香性健胃、駆風、去痰薬。漢方では後生派の処方「安中散」などに配合される。
40 『新常用和漢薬集』訂正第2版 東京生薬協会 編集 南江堂 1978 P8: 芳香性健胃、駆風、去痰薬として用いる。
41 『最新生薬学総覧』伊沢一男 学文社 1978 P65: 芳香性健胃薬、駆風薬、去たん薬、催乳薬、アネトール、ウイキョウ油などの原料。その他スパイスとして用いられる。 アンモニア・ウイキョウ精 SPiritus Amoniae Foeniculi (局Ⅱ)去たん薬に用いる ウイキョウ油 Oleum Foeniculi (局Ⅱ)矯臭薬、健胃薬、駆風薬などに用いる。
42 彩色写生図 日本の薬用植物〔生薬〕 生薬-成分-漢方-〔処方例〕高取治輔 廣川書店 1980 P53: 健胃、鎮痛、駆風、去痰
43 『生薬学第2版』北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 1982 P173: 芳香性健胃、駆風、去痰薬。1回0.5~2g、1日1.5~3g
44 『コメンタリー局方生薬』初版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 1984 P57: 漢方では温裏去寒薬(冷えによる仙痛、消化不良など)として処方。芳香性健胃薬として家庭薬製剤に配合。
45 『新訂生薬学 第2版』長沢元夫 野呂征男 萩原幸夫 木村孟淳 南江堂 1987 P141: (1)芳香性健胃、駆風剤ー胃弱、胃痙れん、慢性弛緩性便秘、腸痙れん、下痢などに用う。例: 複方甘草散(NF: ComPound Senna Powder)。(2)去痰剤ー気管支カタル、百日咳、咳嗽時に用い、主に小児科で使用する。例: アンモニア茴香精。(3)膀胱、腎臓疾患時の通経、利尿剤。(4)催乳。(5)anethole、anisaldehyde製造。(6)リキュウル、ソース、カレー粉等の香味料。
46 『コメンタリー局方生薬』 第2版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 1987 P72: 漢方では温裏去寒薬(冷えによる仙痛、消化不良など)として処方。芳香性健胃薬として家庭薬製剤に配合。
47 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第3版』三橋博 指田豊 山﨑和男 南江堂 1989 P183: 芳香性健胃、漢方方剤として安中散などに配合される。
48 『生薬学概論』 難波恒雄 津田喜典編 南江堂 1990 P257: 芳香性健胃、駆風、去痰、利尿薬。香味料。漢方では鎮痛効果を期待して、陰寒の小腹疼痛に用いる。
49 『生薬学改訂第4版』 三橋博 井上隆夫編集 南江堂 1992 P184: 芳香性健胃,漢方方剤として安中散,丁香柿蒂湯などに配合される。
50 『天然薬物・生薬学』 初版 奥田拓男編 廣川書店 1993 P102: 芳香健胃、駆風薬。漢方薬にも理気、止痛薬として配合。
51 『薬用資源学』初版 山崎幹夫 斉藤和季編 丸善 1997 P172: 芳香性健胃薬
52 『漢方薬理学』高木敬次郎 木村正康 南山堂 1997 P291: 芳香性健胃薬、整腸、駆風、去痰薬として用いる。
53 『生薬学概論(改訂第3版)』 難波恒雄 津田喜典 南江堂 1998 P257: 芳香性健胃、駆風、去痰、利尿薬。香味料。漢方では鎮痛効果を期待して、陰寒の小腹疼痛に用いる。
54 『生薬学第6版』 北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 2001 P165: 芳香性健胃、駆風、去痰薬。1回0.5~2g、1日1.5~3g
55 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第6版』 指田豊 山﨑和男 南江堂 2002 P220: 芳香性健胃、漢方方剤として安中散などに配合される。
56 『入門漢方医学』初版 日本東洋医学会学術教育委員会 編 日本東洋医学会発行 2002 P149: 芳香性健胃、駆風、去痰
57 『漢方・生薬学』久保道德 吉川雅之 廣川書店 2003 P263: 芳香性健胃薬として応用される。胃を調和することから一般用胃薬に配合されている。
58 『薬学生・薬剤師のための知っておきたい生薬100ー含漢方処方ー』第1版、日本薬学会編、東京化学同人 2004 P4: 芳香性健胃、駆風、去痰、利尿薬、香味料。漢方では理気、鎮痛薬として陰寒の小腹疼痛・疝気などに応用。配合処方: 安中散、丁香柿蒂湯。
59 『薬学生のための漢方薬入門』第2版、指田豊 三巻祥浩、廣川書店 2004 記載なし
60 『スタンダード薬学シリーズ3 化学系薬学Ⅲ 自然が生み出す薬物』第1版 社団法人日本薬学会 編 東京化学同人 2005 P40: 芳香性健胃薬、駆風薬、香味料。漢方処方では散寒止痛として安中散、補陰湯に配合される。
61 『薬用植物学 改訂第6版』 野呂征男 水野瑞夫 木村孟淳 田中俊弘 南江堂 2006 P191: (略)芳香性健胃薬、駆風薬、去痰薬、香味料とする。
62 『パートナー生薬学』 指田豊 山﨑和男 竹谷孝一 南江堂 2007 P218: 芳香性健胃。漢方では、冷えによる疝痛、下腹部の冷痛、腎虚による腰痛、胃痛、嘔吐、脚気などを主治する。健胃消化薬、鎮痛鎮痙薬とみなされる処方に配剤される。
63 『生薬単』 伊藤美千穂 北山隆 NTS 2007 P118: 健胃、去痰
64 『ベーシック薬学教科書シリーズ⑦生薬学・天然物化学』吉川雅之編 化学同人 2008 P31: 芳香性健胃、鎮痛、鎮痙薬。漢方処方: 安中散など 香味料
65 『伝統医薬学・生薬学』 御影雅幸 木村正幸 南江堂 2009 P144: 健胃、駆風、去痰、利尿。(中)散寒薬。方剤: 安中散、丁香柿蒂湯、補陰湯など
66 『日本伝統医学テキスト漢方編』平成22-23年度厚生労働科学研究費補助金『統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化』研究班 2012 記載なし
67 『新訂生薬学 改訂第7版』 木村孟淳 田中俊弘 水上元 南江堂 2012 P144: (1)芳香性健胃、駆風薬: 胃弱、慢性弛緩性便秘、下痢などに用いる。(2)去痰薬: 主に小児科領域で使用(例 アンモニア茴香精)。(3)膀胱、腎臓疾患時の利尿薬。(4)母乳分泌の促進。(5)anethole、anisaldehydeの製造。(6)香味料。
68 『歴代日本薬局方収載生薬大事典』 木下武司著 2015 P31: 芳香健胃薬とするほか、一部の漢方処方に配合する
73 青本「化学」、薬学ゼミナール 2016 P578: 芳香性健胃
74 コアカリ重点ポイント集「化学系薬学」改訂第4版 薬学ゼミナール 2014 P148: 芳香性健胃、駆風、香味料
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