CrudeDrug:Eriobotryae Folium
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General Index | Names | Prescriptions | Books | Journals | Terminology | Chinese Medicines |
Contents |
枇杷葉
ビワヨウ Loquat Leaf | |
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Species * ... non-plant |
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Part(s) Used | 葉 |
Property | 本品は長楕円形~広ひ針形で、長さ12~30cm、幅4~9cm、先端はとがり、基部はくさび形で、短い葉柄を付け、辺縁には粗いきょ歯がある。ときに、短径5~10mm長径数cmの短冊状に切裁されている。上面は緑色~緑褐色を呈し、下面は淡緑褐色で、淡褐色の綿毛を残存する。葉脈部は淡黄褐色を呈し、下面に突出している。
本品はわずかににおいがあり、味はほとんどない。本品の横切片を鏡検するとき、上面及び下面のクチクラは厚く、さく状組織はおおむね4~5層で、ところどころに葉緑粒を欠く大型の細胞を認める。主脈部では並立維管束は木部側の基本組織の湾入によって一部切断されたほぼ環状を呈し、師部に接する繊維群を認める。葉肉中にはシュウ酸カルシウムの単晶及び集晶を認める。綿毛は単細胞性で湾曲し、太さ約25μm、長さ1.5mmに達する。 |
Test | TLC法:本品の粉末0.3gにメタノール10mLを加え、水浴上で時々振り混ぜながら5分間加温し、冷後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。この液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液5μLを薄層クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に水/アセトニトリル混液(3:2)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに希硫酸を均等に噴霧し、105℃で10分間加熱するときRf値0.5付近に赤紫色の主スポットを認める。 |
Drying loss | 15.0 %以下(6時間) |
Ash content | 10.0 %以下 |
Acid-insoluble ash | |
Pharmacopeia | 日局 16-p1574 |
Effect | 健胃、皮膚疾患の改善、鎮咳 |
Constituent | ネロリドール、ウルソール酸、オレアノール酸、アミグダリン、タンニン nerolidol, ursolic acid, oleanolic acid, amygdalin, tannin |
Links |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS
Prescriptions 処方一覧
歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載
利用する場合は以下を引用してください。
- 矢作 忠弘,石内勘一郎,渥美 聡孝,三宅 克典,森永 紀,伏見 裕利,大山 雅義,森川 敏生,田中 謙,有田 正規,牧野 利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 1-36, 2017
番号 | 書名 | 出版年 | 記載 |
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3 | 局方医薬品承認申請の手引き | 1980 | 記載なし |
4 | 生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスついて(2015年12月25日薬生審査発) | 2015 | 記載なし |
5 | JP7 第1部 大改訂版 第2部 解説書(1966) | 1961 | 記載なし |
6 | JP8 解説書 | 1971 | 記載なし |
7 | JP9 解説書 | 1976 | 記載なし |
8 | JP10 解説書 | 1981 | 記載なし |
9 | JP11 解説書 | 1986 | 記載なし |
10 | JP12 解説書 | 1991 | 記載なし |
11 | JP13 解説書 | 1996 | 記載なし |
12 | JP14 解説書 | 2001 | 記載なし |
13 | JP15 解説書 | 2006 | 【適用】漢方処方用薬である。鎮咳、去痰および鼻炎を治す処方に配合されている。漢方: 炙甘草湯、潤腸湯、麻子仁丸 D-577 |
14 | JP16 解説書 | 2011 | 【適用】漢方処方用薬である。鎮咳、去痰および鼻炎を治す処方に配合されている。漢方: 炙甘草湯、潤腸湯、麻子仁丸 D-704 |
15 | 登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会_試験問題の作成に関する手引き(厚生労働省医薬食品局総務課2007年7月) | 2007 | 記載なし |
19 | 『改訂生藥學』アルベルト・ウィカンド 大井玄洞 | 1887 | 記載なし |
20 | 『生藥學』第5版 下山順一郎 | 1901 | 記載なし |
21 | 『簡明生藥學』島崎健造 | 1909 | 記載なし |
22 | 『最新薬学全書 第6編 生薬学』 伊藤治輔 編、日本薬学講習会 | 1913 | 記載なし |
23 | 『生藥學』第13版 下山純一郎 朝比奈泰彦 | 1916 | 記載なし |
24 | 『和漢薬物学』日野五七郎 一色直太郎 同済号書房 たにぐち書店復刻版 | 1931 | 正P286: 慢性気管支カタル殊に咳嗽久しく止まず、熱候を有し、身体の衰弱を來せるものに適す。其他嘔吐?気、食物停滞、分娩後の渇を覚ゆる等にも応用す(中略)又夏時の飲料枇杷葉湯を製す。 |
25 | 『薬理的生薬学』村上師壽 三省堂 | 1933 | P75: 呼吸鎮静薬とす。P399: 茶剤とす。枇杷葉を清涼飲料として止渇料に用ふ。 |
26 | 『生藥學』第20版 下山順一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1934 | 記載なし |
27 | 『生藥學』第27版 下山純一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1943 | 記載なし |
28 | 『生藥學教科書』木村康一 | 1949 | 記載なし |
29 | 『最新生薬学』刈米達夫 | 1949 | 記載なし |
30 | 『生薬学』三橋博、醫學書院 | 1958 | 記載なし |
31 | 『生薬学』第4版、藤田路一 | 1963 | 記載なし |
32 | 『新編生薬学』東丈夫 名越規朗 廣川書店 | 1965 | 記載なし |
33 | 『生薬学総論』柴田承二 東丈夫 木島正夫 下村孟 廣川書店 | 1966 | P88: 健胃、鎮嘔剤 |
34 | 『生薬学』稲垣勲 嶋野武 嶋田玄彌 長沢元夫 南江堂 | 1967 | 記載なし |
35 | 『和漢生薬』刈米達夫 廣川書店 植物分類学での順 | 1971 | 記載なし |
36 | 『最新生薬学 第三改槁版』刈米達夫 廣川書店 | 1973 | 記載なし |
37 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔上〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1975 | 記載なし |
38 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔下〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1976 | 記載なし |
39 | 『生薬学』 木島正夫 澤田徳之助 秦清之 朝倉書店 | 1978 | 記載なし |
40 | 『新常用和漢薬集』訂正第2版 東京生薬協会 編集 南江堂 | 1978 | P116: 利尿薬、止瀉薬、消耗熱、咳嗽、清涼健胃薬。 |
41 | 『最新生薬学総覧』伊沢一男 学文社 | 1978 | 記載なし |
42 | 彩色写生図 日本の薬用植物〔生薬〕 生薬-成分-漢方-〔処方例〕高取治輔 廣川書店 | 1980 | P83: 健胃、清涼 |
43 | 『生薬学第2版』北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 1982 | 記載なし |
44 | 『コメンタリー局方生薬』初版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1984 | 記載なし |
45 | 『新訂生薬学 第2版』長沢元夫 野呂征男 萩原幸夫 木村孟淳 南江堂 | 1987 | 記載なし |
46 | 『コメンタリー局方生薬』 第2版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1987 | 記載なし |
47 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第3版』三橋博 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 1989 | 記載なし |
48 | 『生薬学概論』 難波恒雄 津田喜典編 南江堂 | 1990 | P289: 清涼、健胃、鎮咳、去痰、利尿薬。民間的に皮膚病に外用する。また茶剤、浴湯料などとしても利用される。 |
49 | 『生薬学改訂第4版』 三橋博 井上隆夫編集 南江堂 | 1992 | 記載なし |
50 | 『天然薬物・生薬学』 初版 奥田拓男編 廣川書店 | 1993 | 記載なし |
51 | 『薬用資源学』初版 山崎幹夫 斉藤和季編 丸善 | 1997 | 記載なし |
52 | 『漢方薬理学』高木敬次郎 木村正康 南山堂 | 1997 | 記載なし |
53 | 『生薬学概論(改訂第3版)』 難波恒雄 津田喜典 南江堂 | 1998 | P289: 清涼、健胃、鎮咳、去痰、利尿薬。民間的に皮膚病に外用する。また茶剤、浴湯料などとしても利用される。 |
54 | 『生薬学第6版』 北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 2001 | 記載なし |
55 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第6版』 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 2002 | 記載なし |
56 | 『入門漢方医学』初版 日本東洋医学会学術教育委員会 編 日本東洋医学会発行 | 2002 | 記載なし |
57 | 『漢方・生薬学』久保道德 吉川雅之 廣川書店 | 2003 | P145: 嘔吐、慢性気管支炎などの治療に用いられる。暑毒を解し、胃腸を整える目的で漢方処方に配合されている。日本の民間療法では暑気あたりに内服、あせもや湿疹に浴剤として使用されている。 |
58 | 『薬学生・薬剤師のための知っておきたい生薬100ー含漢方処方ー』第1版、日本薬学会編、東京化学同人 | 2004 | 記載なし |
59 | 『薬学生のための漢方薬入門』第2版、指田豊 三巻祥浩、廣川書店 | 2004 | 記載なし |
60 | 『スタンダード薬学シリーズ3 化学系薬学Ⅲ 自然が生み出す薬物』第1版 社団法人日本薬学会 編 東京化学同人 | 2005 | 記載なし |
61 | 『薬用植物学 改訂第6版』 野呂征男 水野瑞夫 木村孟淳 田中俊弘 南江堂 | 2006 | P154: (略)鎮咳薬、去痰薬、健胃薬、鎮吐薬とする。民間では、皮膚炎やあせもに煎汁を湿布、あるいは浴湯料とする。 |
62 | 『パートナー生薬学』 指田豊 山﨑和男 竹谷孝一 南江堂 | 2007 | P167: 漢方では、肺の炎症を除き、鎮咳する、胃腸を調え、止嘔する薬能がある。肺の炎症による痰咳、鼻炎、咳血、鼻出血、胃の炎症による嘔吐などを主治する。鼻および咽頭部の炎症を鎮め、鎮咳、去痰、鼻炎、鼻閉塞を治すと考えられる漢方処方に配剤されている。民間療法として暑気あたりに枇杷(葉)湯として用いられる。また、あせもや湿疹に浴剤として、神経痛や関節痛に枇杷灸として利用される。 |
63 | 『生薬単』 伊藤美千穂 北山隆 NTS | 2007 | P112: 消炎、鎮吐。漢方では、消炎、鎮吐、排膿のために用いられる。 |
64 | 『ベーシック薬学教科書シリーズ⑦生薬学・天然物化学』吉川雅之編 化学同人 | 2008 | P77: 消炎、排膿を目的に処方される。民間療法としては、あせも、湿疹など皮膚病のときにはこれを患部に貼ると痛みが和らげる。薬用酒にして疲労回復、食欲増進にも利用。漢方処方: 辛夷清肺湯 |
65 | 『伝統医薬学・生薬学』 御影雅幸 木村正幸 南江堂 | 2009 | P182: 鎮咳、去痰、健胃、利尿、清涼。民間薬として皮膚病に濃く煎じた液を外用薬として用いる。また浴湯剤、茶剤などに利用する。(中)止咳平喘薬。方剤: 辛夷清肺湯、枇杷清肺湯、枇杷葉湯など。 |
66 | 『日本伝統医学テキスト漢方編』平成22-23年度厚生労働科学研究費補助金『統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化』研究班 | 2012 | 記載なし |
67 | 『新訂生薬学 改訂第7版』 木村孟淳 田中俊弘 水上元 南江堂 | 2012 | P131: 鎮咳、去痰、鎮吐薬。また、民間で皮膚病に外用する。湿疹やあせもに浴用剤として用いる。 |
68 | 『歴代日本薬局方収載生薬大事典』 木下武司著 | 2015 | P329: 一部の漢方処方に配合されるが、浴用剤など民間薬としての利用が多い。 |
73 | 青本「化学」、薬学ゼミナール | 2016 | P576: 健胃、整腸、利尿 |
74 | コアカリ重点ポイント集「化学系薬学」改訂第4版 薬学ゼミナール | 2014 | P150: 利尿 |