Index:Vegetables
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参考文献
以下の内容を参考にまとめてあります。
根、地下茎を食べるもの
いわゆる芋類や根菜です。通常イモと呼ばれる植物は様々な科に属することがわかります。根と茎の違いは、芽を持つかどうかでわかります。ジャガイモやハスは根茎なので芽があります。タマネギやニンニクは葉の下の葉鞘という部分にあたるため、鱗茎を食べる野菜に分類しました。
学名 (our page) |
科名 (our page) |
目名 | 和名 (野菜図鑑へ) |
原産 | 栽培 | 日本渡来 | 解説 |
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Brassica rapa | Brassicaceae アブラナ科 |
Brassicales | カブ(蕪) | 中央アジア/ヨーロッパ西南部 | 紀元前(ヨーロッパ) | 693年(持統天皇の時代) | 東日本はヨーロッパ型(朝鮮)。西日本にはアジア型(中国)。「日本書紀」で栽培奨励。ヨーロッパでは飼料用に多く栽培。下にあるコマツナも参照すること。 |
Raphanus sativus | Brassicaceae アブラナ科 |
Brassicales | ダイコン(大根) | 地中海沿岸,中央アジア | DC3000年(古代エジプト) | 4世紀(古墳時代) | 「日本書紀」に「於朋泥(おほね)」として記載。江戸時代には「ダイコン」とよばれるようになった。春の七草の一つの「すずしろ」。冷害に強い。 |
Eutrema japonicum (Miq.) Koidz. | Brassicaceae アブラナ科 |
Brassicales | ワサビ(山葵) | 日本 | - | 12世紀(鎌倉時代) | 918年の『本草和名』にも登場。日本独自の野菜。12世紀以降、遠江国:静岡県で栽培。 |
Daucus carota | Apiaceae セリ科 |
Apiales | ニンジン(人参) | アフガニスタン | 2000年前(アジア) | 17世紀(戦国~江戸時代初期) | アジア型(今では金時ニンジンのみ)とヨーロッパ型(江戸後期・フランス)がある。化合物「カロテン」の名は、英語の「キャロット」に由来。 |
Arctium lappa | Asteraceae キク科 |
Asterales | ゴボウ(牛蒡) | ユーラシア大陸北部 | - | 8世紀(平安時代) | 中国から薬草として渡来。ゴボウを食用としているのは、日本のみ。中国では薬用。解毒、解熱、鎮咳。 |
Ipomoea batatas | Convolvulaceae ヒルガオ科 |
Solanales | サツマイモ(薩摩芋) | 中央アメリカ | 1492年(ヨーロッパ) | 1615年?(江戸時代) | 三浦按針説もあるが、数年早く琉球から薩摩経由。青木昆陽。紀元前3000年以上前から中央アメリカでは栽培。 |
Colocasia esculenta | Araceae サトイモ科 |
Alismatales | サトイモ(里芋) | インド東部/インドシナ半島 | 紀元前(中国) | ~縄文時代後期 | サトイモは稲作以前の主食と推定。山芋(自然薯・ジネンジョ)に対する名前。南方で利用されているタロイモも近縁種。 |
Zingiber officinale (Willd.) Roscoe | Zingiberaceae ショウガ科 |
Zingiberales | ショウガ(生姜) | 熱帯アジア | 紀元前(中国) | 3世紀(古墳時代) | 香辛料の一つとして世界中で利用。前漢『史記』。別名「はじかみ」。栽培・収穫方法により、根しょうが、葉しょうが、軟化しょうがに分けられる。 |
Solanum tuberosum L. | Solanaceae ナス科 |
Solanales | ジャガイモ(馬鈴薯) | 南アメリカ | 1492年(ヨーロッパ) | 16世紀(慶長年間) | アンデス山脈チチカカ湖周辺地域で5世紀頃から先住民の主食として栽培。「男爵いも」の「男爵」とは実在の人物川田龍吉を指す。 |
Nelumbo nucifera Gaertn. | Nelumbonaceae ハス科 |
Proteales | レンコン(蓮根) | 中国/エジプト | 紀元前3000年(インド) | 2000年以上前(縄文時代) | 日本での栽培は仏教伝来の頃。はじめは鑑賞用だった。食用品種は鎌倉時代以降、僧道元らにより中国から導入。本格的な栽培は明治時代以降。 |
Phyllostachys heterocycla (Carriere) Matsum. | Poaceae イネ科 |
Poales | タケノコ(筍) | ヨーロッパ/西南アジア | 3世紀前半?(中国) | 18世紀(江戸中期) | モウソウチクは中国江南地方原産。薩摩藩主の島津吉貴が植えたとの説あり。 |
鱗茎を食べるもの
多くの葉が短い茎の周囲に層を成して多肉化したものを鱗茎といいます。チューリップや彼岸花の球根も鱗茎です。
学名 (our page) |
科名 (our page) |
目名 | 和名 (野菜図鑑へ) |
原産 | 栽培 | 日本渡来 | 解説 |
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Allium cepa L. | Alliaceae ネギ科 |
Asparagales | タマネギ(玉葱) | 中央アジア/地中海沿岸 | 紀元前(エジプト/ヨーロッパ) | 19世紀末(明治時代以降) | 旧約聖書や千夜一夜物語に食べたり精力剤にする話がある。ヨーロッパ一帯に広まったのは、16世紀から。ダイコン、キャベツとともに国内の収穫量ベスト3。 |
Allium sativum L. | Alliaceae ネギ科 |
Asparagales | ニンニク(蒜苔・茎ニンニク) | 中央アジア | 紀元前3200年頃(古代エジプト) | 7世紀末?(奈良時代) | 日本では少なくとも1000年以上前から薬用として栽培。『日本書紀』『源氏物語』にも登場。しかし一般に普及したのは、大戦後。 |
Allium chinense G.Don | Alliaceae ネギ科 |
Asparagales | ラッキョウ(辣韮) | 中国 | 紀元前(古代中国) | 9~10世紀頃(平安時代)? | 当初は薬用。野菜として普及したのは、江戸時代。中国古代の「山海経」にも記述。中国では漬物の他、生食され、台湾では煮ものにも用いられる。 |
Lilium lancifolium | Liliaceae ユリ科 |
Liliales | ユリネ(百合根) | 中国/朝鮮半島/日本 | ? | 17世紀以降(江戸時代) | 食用としての主流は、コオニユリ。北海道産がほとんどで、関西地方で消費が多い。日本では18種が自生しており、野生のものも利用される。 |
Erythronium japonicum Decne. | Liliaceae ユリ科 |
Liliales | カタクリ | 日本/朝鮮半島 | - | 自生 | 万葉の時代からカタカゴの花として詩歌に謳われ、親しまれてきた。花と葉と鱗茎を食用に用い、片栗粉はもともと鱗茎のでんぷんを指した。 |
芽や葉を食べるもの
学名 (our page) |
科名 (our page) |
目名 | 和名 (野菜図鑑へ) |
原産 | 栽培 | 日本渡来 | 解説 |
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Cryptotaenia canadensis DC. subsp. japonica (Hassk.) Hand.-Mazz. | Apiaceae セリ科 |
Apiales | ミツバ(三つ葉) | 東アジア/北アメリカ | 江戸時代 | 17世紀末(江戸元禄年間) | 日本に自生しており、江戸時代になってから栽培化。日本と中国のみで栽培。栽培方法により、切りみつば、根みつば、糸みつばに分けられる。 |
Oenanthe javanica (Blume) DC. | Apiaceae セリ科 |
Apiales | セリ(芹) | ユーラシア/熱帯アフリカ | ? | 1000年以上前(平安時代)? | 『万葉集』、平安時代の『延喜式』にも記載。湿地に自生。栽培方法により、水ぜりと畑ぜりに分けられる。 |
Apium graveolens L. var. dulce (Mill.) Pers. | Apiaceae セリ科 |
Apiales | セルリー(オランダミツバ) | ? | 紀元前(古代ギリシャ・ローマ) | 江戸時代 | 当初は薬用植物。ギリシャ・ローマの時代の貨幣に、セルリーの葉の絵柄がある。加藤清正が大陸から持ち帰ったといわれ、「キヨマサニンジン」とよばれた。 |
Petroselinum crispum (Mill.) Nyman | Apiaceae セリ科 |
Apiales | パセリ(オランダ菜) | 地中海沿岸 | DC2000~2500(古代ギリシャ・ローマ) | 18世紀末(長崎・オランダ人) | 古代ギリシャでは、飼料。ローマ人は食用に栽培。9世紀にはフランスに伝わった。 |
Angelica decursiva (Miq.) Franch. et Sav. | Apiaceae セリ科 |
Apiales | ノダケ(土当帰・ツチダラ) | 日本 | - | 14世紀(室町時代) | 室町時代は薬用。江戸時代は贅沢品として幕府から規制された。 |
Angelica keiskei (Miq.) Koidz. | Apiaceae セリ科 |
Apiales | アシタバ(明日葉) | 中部地方から南の太平洋岸 | - | (江戸時代) | 暖かい地方で採れるもの程柔らかく香りも良く美味しい。生長の速さが特徴。 |
Aralia cordata Thunb. | Araliaceae ウコギ科 |
Apiales | ウド(野生種)(独活) | 東洋や日本各地の山野 | - | 自生 | 採取時期は4~5月で、新芽が出て丈が10~40cmの頃に採取。 |
Aralia elata (Miq.) Seem. | Araliaceae ウコギ科 |
Apiales | タラノメ | 日本 | - | 自生 | 寒い地方のものが美味とされる。ハウスものも多く出回っている。市場での最盛期は3月。 |
Petasites japonicus (Siebold et Zucc.) Maxim. | Asteraceae キク科 |
Asterales | フキノトウ(蕗の薹) | 日本/朝鮮半島/中国 | - | 自生 | 雪国で採れるものの方が、苦味が少なく、味も香りも良い。 |
Chrysanthemum coronarium L. | Asteraceae キク科 |
Asterales | シュンギク(菊菜・キクナ) | 地中海沿岸 | ?(中国) | 14世紀(室町時代) | 食用に栽培するのは日本や中国の東アジアだけ。江戸時代末期から各地で栽培。ヨーロッパでは菊の香りが食用として好まれないため、主に鑑賞用。 |
Lactuca sativa L. | Asteraceae キク科 |
Asterales | レタス(苣・チシャ) | 西アジア/地中海沿岸 | DC4500年頃(古代エジプト) | 8世紀(奈良時代) | 紀元前6世紀、ペルシャ王の食卓に上ったとされる。結球する玉レタス(玉チシャ)は、16世紀頃から。日本では昭和48年、野菜の予冷技術により全国出荷が可能になった。 |
Petasites japonicus (Siebold et Zucc.) Maxim. | Asteraceae キク科 |
Asterales | フキ(蕗) | 日本 | - | 9世紀?(平安時代) | 日本全国に野生種が自生。古くから薬用。野菜としては栽培は、日本のみ。冬に黄色い花を咲かせることから「冬黄(ふゆき)」⇒「フキ」となったといわれる。 |
Dendranthema grandiflorum (Ramat.) Kitam. | Asteraceae キク科 |
Asterales | 食用菊(甘菊・アマギク) | 中国 | 紀元前(中国) | 8世紀後半(奈良時代) | 当初は薬草として貴族社会が中心。菊酒等。一般に食用は江戸前期以降。 |
Eutrema wasabi Maxim. | Brassicaceae アブラナ科 |
Brassicales | キャベツ(甘藍・カンラン) | ヨーロッパ | DC2000~2500(古代ギリシャ・ローマ) | 18世紀初頭(江戸時代) | もともとキャベツは結球しないケールから作出した野菜。詳細はこちら。日本では当初、オランダ菜(葉牡丹)として観賞用だったが幕末から食用栽培。明治になって本格的栽培が始まり、昭和25年頃から消費が急増。 |
Brassica pekinensis (Lour.) Rupr. | Brassicaceae アブラナ科 |
Brassicales | ハクサイ(白菜) | 中国 | 7世紀頃(中国) | 19世紀末~20世紀(日清・日露戦争) | 日清・日露戦争に従軍した農村出身の兵士から広まる。明治8年東京博覧会で紹介。全国的な栽培は昭和から。 |
Brassica rapa L. var. perviridis L.H.Bailey | Brassicaceae アブラナ科 |
Brassicales | コマツナ(小松菜) | ? | ~300年前 | ? | 五代将軍綱吉が小松川村に鷹狩りに来た際、献上された。江戸庶民の貴重な冬野菜であり、栽培も消費も東京が第一位。最近は中国野菜とかけあわせたものが誕生。チンゲンサイ、ミズナ、ミブナ、ナバナ、カブ等は全てBrassica rapaという同種。 |
Allium fistulosum L. | Alliaceae ネギ科 |
Asparagales | ネギ(葱・ネギ゙) | シベリア/中国西部 | 紀元前(中国) | 5世紀(飛鳥時代) | 擬宝珠(ぎぼし)は「ネギボウズ」をかたどったもの。『日本書紀』にも登場。16世紀欧州へ。関東では白い部分を食べる根深ねぎ、関西では柔らかい緑の葉を食べる葉ねぎが主に栽培されていた。 |
Allium tuberosum Rottler ex Spreng. | Alliaceae ネギ科 |
Asparagales | ニラ(韮菜・ニラナ) | 東南アジア/中国南西部 | 3000年前(中国) | 9世紀(平安時代) | 『古事記』『日本書紀』にも登場。「加美良(カミラ)ミラ」は美味しいと云う意味の古語。ヨーロッパでは現在もほとんど栽培されていない。 |
Asparagus officinalis L. | Asparagaceae クサスギカズラ科 |
Asparagales | アスパラガス(オランダうど) | 南ヨーロッパ/ロシア南部 | 紀元前(古代ギリシャ・ローマ) | 18世紀後半(江戸中期) | 日本には江戸時代にオランダ人によって伝えられる。当初は観賞用。食用としての普及は、明治初期以降。 |
Spinacia oleracea L. | Amaranthaceae ヒユ科 |
Caryophyllales | ホウレンソウ(唐菜・カラナ) | 西アジア | 紀元前(ペルシャ⇒イラン) | 16世紀中頃(戦国時代) | 回教徒の聖地巡礼によって東西に広がった。ペルシャから伝わったので、菠蔆草。元禄時代の西鶴の小説に登場。 |
Corchorus olitorius L. | Malvaceae アオイ科 |
Malvales | モロヘイヤ(台湾ツナソ) | 中近東/アフリカ北部 | DC3000年(エジプト) | 1980年代(昭和) | 古くから貴重な緑野菜。元はムルキイヤといい、アラビア語で「王家の野菜」の意味。実は有毒(強心作用)だが、葉に毒素は無い。詳細は農業・食品産業技術総合研究機構の試験結果。 |
Zingiber mioga (Thunb.) Roscoe | Zingiberaceae ショウガ科 |
Zingiberales | ミョウガ(茗荷) | アジア東部 | ? | 1000年以上前(平安時代)? | 『魏志倭人伝』にミョウガの漢名があり、平安時代の『延喜式』にも記載。蕾を食用に用いる。 |
Persicaria hydropiper (L.) Spach | Polygonaceae タデ科 |
Caryophyllales | ヤナギタデ(蓼) | 北半球 | ? | (奈良時代?) | 蓼食う虫のタデとして有名。辛味を香辛料として用い『万葉集』にも詠まれている。変種の笹たで(葉たで)は鮎の塩焼きに欠かせないのでアユタデともいう。刺身のつまに用いる紅タデはヤナギタデの変種の幼芽。 |
Hosta montana F.Maek. | Agavaceae リュウゼツラン科 |
Liliales | ギボウシ(ウルイ) | 東アジア | - | 自生 | 日本海側の山地に自生。栽培されているスジギボウシは全国に分布。葉が開く前の巻いた若芽が食用。 |
Perilla frutescens (L.) Britton var. Acuta Kudo | Lamiaceae シソ科 |
Lamiales | シソ(紫蘇) | 地中海沿岸/中央アジア | ? | ~縄文時代後期 | 縄文時代の貝塚や遺跡からシソの種子が出土。花・芽・葉何れも食用。防腐作用があるため刺身に添えられる。 |
Zanthoxylum piperitum (L.) DC. | Rutaceae ミカン科 |
Sapindales | サンショウ(山椒) | 東アジア/北アメリカ | ? | ? | 『魏志倭人伝』や『古事記』にも「ハジカミ」として載っている。栽培は明治時代から。若芽(木の芽)、未熟果、乾燥させた実が用いられる。 |
Nicotiana tabacum L. | Solanaceae ナス科 |
Solanales | タバコ(煙草) | 南米 | 1492年(ヨーロッパ) | 慶長年間(1596-1615)(江戸時代初期) | アンデス山中の野生種が原種とされ、コロンブスが持ち帰った。煙草1本に含まれるニコチン量は優に子供の致死量を超え、劇薬。 |
裸子植物に属するもの
学名 (our page) |
科名 (our page) |
目名 | 和名 (野菜図鑑へ) |
原産 | 栽培 | 日本渡来 | 解説 |
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花や実を食べるもの
学名 (our page) |
科名 (our page) |
目名 | 和名 (野菜図鑑へ) |
原産 | 栽培 | 日本渡来 | 解説 |
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Brassica oleracea L. var. botrytis L. | Brassicaceae アブラナ科 |
Brassicales | カリフラワー(花キャベツ) | 地中海沿岸 | 15~16世紀(ヨーロッパ) | 19世紀末(明治初年) | ブロッコリーが突然変異によって白化。元はイタリア方面に野生していたクレティカ種。 |
Brassica oleracea L. var. italica Plenck | Brassicaceae アブラナ科 |
Brassicales | ブロッコリー(緑花野菜) | 地中海沿岸 | 15~16世紀(ヨーロッパ) | 20世紀初頭(明治時代) | 本格的に栽培が始まったのは第二次世界大戦後。1980年代に一般化。現在はアメリカ産の輸入ブロッコリーが多く出回る。 |
Capsicum annuum L. var. acuminatum | Solanaceae ナス科 |
Solanales | トウガラシ(唐辛子) | メキシコ | 1493年(ヨーロッパ) | 1542年(戦国時代) | 秀吉の朝鮮出兵で韓国に伝わったという説もある。世界三大香辛料(トウガラシ・コショウ・カラシ)の一つ。 |
Capsicum annuum L. var. grossum | Solanaceae ナス科 |
Solanales | ピーマン(甘とうがらし) | 熱帯アメリカ | 1493年(ヨーロッパ) | 19世紀末(明治時代初期) | 緑色ピーマンは未熟なもの、赤、橙、黄色は熟したもの。大戦後に定着。コロンブスが発見し持ち帰った。日本には16世紀に入り、江戸時代に普及。生物種としては唐辛子と同じ。 |
Solanum melongena L. | Solanaceae ナス科 |
Solanales | ナス(茄子) | インド東部地方 | 5世紀以前(東南アジア) | 8世紀以前(奈良時代) | 「正倉院方書」に献上されたという記載がある。日本でのもっとも古くからの野菜の一つ。欧州には13世紀に伝わったが普及せず。 |
Lycopersicon esculentum Mill. | Solanaceae ナス科 |
Solanales | トマト(小金瓜・蓄茄) | 中南米 | 1523年(ヨーロッパ) | 17世紀(江戸時代) | アンデス高地原産、メキシコを経てヨーロッパへ渡来。当初は観賞用。食用栽培は18世紀。フランスでは「愛のリンゴ」、イタリアでは「天国のリンゴ」とも呼ばれ、親しまれている。 |
Cucurbita pepo var. melopepo | Cucurbitaceae ウリ科 |
Cucurbitales | ズッキーニ | アメリカ南部/メキシコ北部 | 15世紀末(ヨーロッパ) | 1980年代(昭和時代) | ヨーロッパにおいては春先に最も早く出回る野菜として、珍重。ペポカボチャの仲間。 |
Cucurbita moschata (Duchesne ex Lam.) Duchesne ex Poir. | Cucurbitaceae ウリ科 |
Cucurbitales | カボチャ(南瓜) | 中央アメリカ/南アメリカ | 15世紀末(ヨーロッパ) | 1549年(安土桃山時代) | 中央アメリカ原産の東洋種と、南アメリカ原産の西洋種がある。日本にはカンボジアから渡来したことから、「カボチャ」の名に。西洋種は江戸末期に導入、現在9割を占める。 |
Momordica charantia L. | Cucurbitaceae ウリ科 |
Cucurbitales | ゴーヤー | 南アジア | 14~5世紀(明王朝→沖縄) | 15世紀初頭(沖縄) | 苦瓜またはsツルレイシとも呼ばれる。林羅山が記した多識篇(1612年)に栽培の記載がある。中国や東南アジアでは薬用種が存在。 |
Citrullus lanatus (Thunb.) Matsum. et Nakai | Cucurbitaceae ウリ科 |
Cucurbitales | スイカ(西瓜) | 南アフリカ/カラハリ砂漠 | 4000年前(古代エジプト) | 天正7年(1597)(江戸時代) | 4000年前にはエジプトで栽培され、当初は「種」を食用とした。ボツワナ共和国原産。カボチャと共に伝来。 |
Cucumis melo L. | Cucurbitaceae ウリ科 |
Cucurbitales | メロン | 北部及び東アフリカ/中近東 | 2000年前 | 17世紀(江戸時代) | 古代エジプトで既に栽培されていたもいわれる。日本では明治以降ヨーロッパ種が定着。大正末期、イギリスから導入された温室メロン「アールス・フェボリット」をもとに育成。アンデスメロンは「サカタの種」が昭和53年頃庄内で試作。 |
Cucumis sativus L. | Cucurbitaceae ウリ科 |
Cucurbitales | キュウリ(胡瓜・黄瓜) | インド/ヒマヤラ山麓 | 紀元前1000年頃(西アジア・インド) | 6世紀(飛鳥時代) | 古い書物には「下品の瓜」など、下級なものとして記されていた。切り口が徳川家の三つ葉葵の紋に似ていることから、武士は「畏れ多い」として武士は食べなかったともいわれる。 |
Abelmoschus esculentus (L.) Moench | Malvaceae アオイ科 |
Malvales | オクラ | 東北アフリカ | DC3000年(エジプト) | 19世紀(幕末) | 日本では五角形だが八角形や丸形もある。完熟実はコーヒー豆に代用される。アオイ科らしい黄色大輪の美しい花を咲かせる。 |
Zea mays L. | Poaceae イネ科 |
Poales | スイートコーン(玉蜀・トウモロコシ) | メキシコ/南アメリカ北部 | 1492年(ヨーロッパ) | 1579年(安土桃山時代) | 栽培はマヤ、アステカなど古代文明(DC3000年)。15世紀、コロンブスのアメリカ大陸到達以降、世界に広まった。トウモロコシは三大穀物の一つ。 |
豆類、種を食べるもの
学名 (our page) |
科名 (our page) |
目名 | 和名 (野菜図鑑へ) |
原産 | 栽培 | 日本渡来 | 解説 |
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Phaseolus vulgaris L. | Fabaceae マメ科 |
Fabales | インゲン(隠元・インゲンマメ) | メキシコ南部/中央アメリカ | 15世紀末(ヨーロッパ) | 17世紀(江戸時代) | 隠元禅師が日本に伝えた。当初は豆を食用、若鞘を食べる現在の品種は幕末に渡来。一年に3度も収穫可能なことから「サンドマメ」とも呼ばれる。 |
Pisum sativum L. | Fabaceae マメ科 |
Fabales | エンドウマメ(豌豆) | 中央アジア/中近東地域 | DC3000年?(ギリシャ時代) | 10世紀(平安時代) | ツタンカーメン王王陵の発掘時に、副葬品の中から発見された。日本には当初「穀物」として伝わる。野菜として食用は江戸時代。普及は明治時代。 |
Glycine max (L.) Merr. subsp. Max | Fabaceae マメ科 |
Fabales | エダマメ(枝豆) | 中国 | ? | 17世紀頃(江戸時代) | 穀物用(大豆)は東アジア原産。日本には9世紀頃。中国でDC2000年から栽培。江戸時代には枝豆が出回り、陰暦9月13日の月は「豆名月」と呼ばれた。 |
Vigna unguiculata (L.) Walp. | Fabaceae マメ科 |
Fabales | ササゲ(大角豆) | 熱帯アフリカ | ? | 18世紀(江戸時代) | インゲンより暑い季節に実ができる。若い実が弓なりに反り返る様子が「捧げ持つ」。 |
Vicia faba L. | Fabaceae マメ科 |
Fabales | ソラマメ(空豆) | 中央アジア/地中海沿岸 | DC3000年(古代エジプト) | 18世紀?(江戸中期?) | 約70%が中国において生産。豆板醤は、中国四川地方産で造られる。蚕豆とも。豆の鞘が空へ向かって育つことから「ソラマメ」の名に。 |
Arachis hypogaea L. | Fabaceae マメ科 |
Fabales | ラッカセイ(落花生) | 南米(ボリビア) | 紀元前850年(ペルー) | 1703年(江戸時代) | 16世紀に欧州、アフリカへ。18世紀アジア。日本へは中国から伝来。南京豆、唐人豆。 |
果物と呼ばれるもの
学名 (our page) |
科名 (our page) |
目名 | 和名 (野菜図鑑へ) |
原産 | 栽培 | 日本渡来 | 解説 |
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