CrudeDrug:Schisandrae Fructus
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General Index | Names | Prescriptions | Books | Journals | Terminology | Chinese Medicines |
Contents |
Picture
Photographs of Schisandra Fruit (ゴミシ) (by Alps Pharm. アルプス薬品) | ||||||||
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五味子
ゴミシ Schisandra Fruit | |
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Species * ... non-plant |
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Part(s) Used | 果実 |
Property | 本品は不規則な球形~偏球形を呈し、径約6mmである。外面は暗赤色~黒褐色でしわがあり、また、ときに白い粉を付ける。種子はじん臓形を呈し、外面は黄褐色~暗赤褐色で、つやがあり、背面に明らかな背線を認める。外種皮はたやすくはがれるが、内種皮は胚乳に密着する。
本品は弱いにおい及び酸味があり、後に渋くて苦い。 |
Test | TLC法:本品の粉末1.0gにメタノール10mLを加え、水浴上で3分間振り混ぜながら加温し、冷後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。別に薄層クロマトグラフィー用シザンドリン1mgをメタノール1mLに溶かし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液及び標準溶液5μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル/ヘキサン/酢酸混液(10:10:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長254nm)を照射するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得た青紫色のスポットと色調及びRf値が等しい。 |
Drying loss | |
Ash content | 5.0 %以下 |
Acid-insoluble ash | |
Pharmacopeia | 日局 16-p1497 |
Effect | 鎮咳、強壮、去痰 |
Constituent | シザンドリン、ゴミシン、シトラール、クエン酸、リンゴ酸 schizandrin, gomisin, citral, citric acid, malic acid |
Links |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS
Prescriptions 処方一覧
補肺湯 (ホハイトウ) 加味四物湯 (カミシモツトウ) 加味温胆湯 (カミウンタントウ) 杏蘇散 (キョウソサン) 味麦地黄丸 (ミバクジオウガン) 人参養栄湯 (ニンジンヨウエイトウ) 苓甘姜味辛夏仁湯 (リョウカンキョウミシンゲニントウ) 苓桂味甘湯 (リョウケイミカントウ) 清肺湯 (セイハイトウ) 清熱補血湯 (セイネツホケツトウ) 清熱補気湯 (セイネツホキトウ) 清暑益気湯 (セイショエッキトウ) 小青竜湯 (ショウセイリュウトウ) 小青竜湯合麻杏甘石湯 (ショウセイリュウトウゴウマキョウカンセキトウ) 小青竜湯加石膏 (ショウセイリュウトウカセッコウ) 射干麻黄湯 (ヤカンマオウトウ)
歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載
利用する場合は以下を引用してください。
- 矢作 忠弘,石内勘一郎,渥美 聡孝,三宅 克典,森永 紀,伏見 裕利,大山 雅義,森川 敏生,田中 謙,有田 正規,牧野 利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 1-36, 2017
番号 | 書名 | 出版年 | 記載 |
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3 | 局方医薬品承認申請の手引き | 1980 | 収載なし |
4 | 生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスついて(2015年12月25日薬生審査発) | 2015 | 収載なし |
5 | JP7 第1部 大改訂版 第2部 解説書(1966) | 1961 | 【薬効】 (略)。 【適用】 漢方では鎮咳の目的で用いる場合と、抗疲労強壮の目的で用いる場合とがあるが、いずれも処方として配合される。最近中国、ソ連などにおいて強壮薬として人参との併用が臨床上試みられている。 2-199 |
6 | JP8 解説書 | 1971 | 【適用】 漢方では鎮咳の目的で用いる場合と、抗疲労強壮の目的で用いる場合とがあるが、いずれも処方として配合される。最近中国、ソ連などにおいて強壮薬として人参との併用が臨床上試みられている。 (略)。 2-236 |
7 | JP9 解説書 | 1976 | 【薬効】 〔薬理〕 (略)。 【適用】 漢方では鎮咳の目的で用いる場合と、抗疲労強壮の目的で用いる場合とがあるが、いずれも処方として配合される。最近中国、ソ連などにおいて強壮薬として人参との併用が臨床上試みられている。 D-297 |
8 | JP10 解説書 | 1981 | 【適用】 主として漢方処方用薬である。 漢方方剤: (略) D-310 |
9 | JP11 解説書 | 1986 | 【適用】 主として漢方処方用薬であり、鎮咳去痰薬とみなされる処方及びその他の処方に少数例配合されている。 漢方処方: (略) D-322 |
10 | JP12 解説書 | 1991 | 【適用】主として漢方処方用薬であり、鎮咳・去痰薬とみなされる処方およびその他の処方に少数例配合されている。漢方: 杏蘇散、小青竜湯、清暑益気湯、清肺湯、人参養栄湯など D-324 |
11 | JP13 解説書 | 1996 | 【適用】主として漢方処方用薬であり、鎮咳・去痰薬とみなされる処方およびその他の処方に少数例配合されている。漢方: 杏蘇散、小青竜湯、清暑益気湯、清肺湯、人参養栄湯など D-361 |
12 | JP14 解説書 | 2001 | 【適用】主として漢方処方用薬であり、鎮咳・去痰薬とみなされる処方およびその他の処方に少数例配合されている。漢方: 杏蘇散、小青竜湯、清暑益気湯、清肺湯、人参養栄湯など D-391 |
13 | JP15 解説書 | 2006 | 【適用】主として漢方処方用薬であり、鎮咳・去痰薬とみなされる処方およびその他の処方に少数例配合されている。漢方: 杏蘇散、小青竜湯、清暑益気湯、清肺湯、人参養栄湯など D-254 |
14 | JP16 解説書 | 2011 | 【適用】主として漢方処方用薬であり、鎮咳・去痰薬とみなされる処方およびその他の処方に少数例配合されている。漢方: 杏蘇散、小青竜湯、清暑益気湯、清肺湯、人参養栄湯など D-291 |
15 | 登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会_試験問題の作成に関する手引き(厚生労働省医薬食品局総務課2007年7月) | 2007 | 鎮咳作用が期待される(P.83)。強壮作用を期待して配合される(P. 177)。 |
19 | 『改訂生藥學』アルベルト・ウィカンド 大井玄洞 | 1887 | 記載なし |
20 | 『生藥學』第5版 下山順一郎 | 1901 | 記載なし |
21 | 『簡明生藥學』島崎健造 | 1909 | 記載なし |
22 | 『最新薬学全書 第6編 生薬学』 伊藤治輔 編、日本薬学講習会 | 1913 | 記載なし |
23 | 『生藥學』第13版 下山純一郎 朝比奈泰彦 | 1916 | 記載なし |
24 | 『和漢薬物学』日野五七郎 一色直太郎 同済号書房 たにぐち書店復刻版 | 1931 | 正P138: 鎮咳薬として肺結核、喘息等に用ひ、強壮薬として衰弱者殊に腸結核患者の早晨下痢(脾腎瀉)及眩暈を治するに内服せしむ。(中略)本品は感冒に伴う咳嗽には使用するものにあらずして、肺結核患者若しくは久しく喘息を患へて元気消耗せるものに鎮咳の目的を持って与ふるものなり。 |
25 | 『薬理的生薬学』村上師壽 三省堂 | 1933 | 記載なし |
26 | 『生藥學』第20版 下山順一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1934 | 記載なし |
27 | 『生藥學』第27版 下山純一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1943 | 記載なし |
28 | 『生藥學教科書』木村康一 | 1949 | 記載なし |
29 | 『最新生薬学』刈米達夫 | 1949 | 記載なし |
30 | 『生薬学』三橋博、醫學書院 | 1958 | 記載なし |
31 | 『生薬学』第4版、藤田路一 | 1963 | 記載なし |
32 | 『新編生薬学』東丈夫 名越規朗 廣川書店 | 1965 | P124: 漢方: 収れん鎮咳剤。小青竜湯など |
33 | 『生薬学総論』柴田承二 東丈夫 木島正夫 下村孟 廣川書店 | 1966 | P91: 収れん、鎮咳剤 |
34 | 『生薬学』稲垣勲 嶋野武 嶋田玄彌 長沢元夫 南江堂 | 1967 | P141: 漢方で鎮咳、強壮、強精に用いる。 |
35 | 『和漢生薬』刈米達夫 廣川書店 植物分類学での順 | 1971 | P233: 強壮、強精薬とする。老衰を回復する薬とされる。 |
36 | 『最新生薬学 第三改槁版』刈米達夫 廣川書店 | 1973 | P244: 強壮、強精薬とする。老衰を回復する薬とされる。 |
37 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔上〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1975 | 記載なし |
38 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔下〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1976 | 記載なし |
39 | 『生薬学』 木島正夫 澤田徳之助 秦清之 朝倉書店 | 1978 | P51: 漢方で咳痰の分泌過多、喘鳴を止めるのに効があり、処方として用いる。 |
40 | 『新常用和漢薬集』訂正第2版 東京生薬協会 編集 南江堂 | 1978 | P46: 漢方では収れん性鎮咳剤として気管支炎、喘息などに、また抗疲労強壮剤として用いる。 |
41 | 『最新生薬学総覧』伊沢一男 学文社 | 1978 | P69: 滋養強壮、鎮咳、収れん止瀉薬などに用いる。なお中国、ソ連等では、人参と配合して強精、強壮薬に用いている。 |
42 | 彩色写生図 日本の薬用植物〔生薬〕 生薬-成分-漢方-〔処方例〕高取治輔 廣川書店 | 1980 | 記載なし |
43 | 『生薬学第2版』北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 1982 | P256: 漢方で鎮咳、強壮、肝臓障害治療の目的に用いる。 |
44 | 『コメンタリー局方生薬』初版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1984 | P168: 漢方で固渋薬(薄い痰が多い咳、呼吸困難、神経衰弱、疲労倦怠感、かゆみなどに)として処方。 |
45 | 『新訂生薬学 第2版』長沢元夫 野呂征男 萩原幸夫 木村孟淳 南江堂 | 1987 | P147: 漢方で鎮咳、強壮、強精に用いる。 |
46 | 『コメンタリー局方生薬』 第2版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1987 | P204: 漢方で固渋薬(薄い痰が多い咳、呼吸困難、神経衰弱、疲労倦怠感、かゆみなどに)として処方。 |
47 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第3版』三橋博 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 1989 | P109: 漢方で主として肺腎陽虚による痰咳。強壮薬的に用いる。処方、清肺湯、小青竜湯、杏蘇散など。 |
48 | 『生薬学概論』 難波恒雄 津田喜典編 南江堂 | 1990 | P310: 滋養、強壮、鎮咳薬。 |
49 | 『生薬学改訂第4版』 三橋博 井上隆夫編集 南江堂 | 1992 | P110: 漢方で主として肺腎陽虚による痰咳。強壮薬的に用いる。 |
50 | 『天然薬物・生薬学』 初版 奥田拓男編 廣川書店 | 1993 | P79: 鎮咳、滋養強壮。 |
51 | 『薬用資源学』初版 山崎幹夫 斉藤和季編 丸善 | 1997 | P191: 漢方処方用薬(鎮咳・去痰薬とみなされる処方に配合) |
52 | 『漢方薬理学』高木敬次郎 木村正康 南山堂 | 1997 | P314: 鎮静薬、鎮咳薬、肝機能改善薬、強壮薬、鎮痛薬、胃潰瘍薬、脂肪消化薬として用いられている。 |
53 | 『生薬学概論(改訂第3版)』 難波恒雄 津田喜典 南江堂 | 1998 | P310: 滋養、強壮、鎮咳薬。 |
54 | 『生薬学第6版』 北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 2001 | P252: 漢方で鎮咳、強壮、肝臓障害治療の目的に用いる。 |
55 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第6版』 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 2002 | P142: 漢方で主として肺腎陽虚による痰咳、強壮薬的に用いる。処方、清肺湯、小青竜湯、杏蘇散など。 |
56 | 『入門漢方医学』初版 日本東洋医学会学術教育委員会 編 日本東洋医学会発行 | 2002 | P151: 鎮咳、去痰、強壮 |
57 | 『漢方・生薬学』久保道德 吉川雅之 廣川書店 | 2003 | P173: 漢方では、鎮咳や腎機能を高める目的で配合される。 |
58 | 『薬学生・薬剤師のための知っておきたい生薬100ー含漢方処方ー』第1版、日本薬学会編、東京化学同人 | 2004 | P36: 鎮咳去痰薬、漢方では強壮、強精薬、肝障害治療に用いる。配合処方: 人参養栄湯、小青竜湯、杏蘇散、清暑益気湯など。 |
59 | 『薬学生のための漢方薬入門』第2版、指田豊 三巻祥浩、廣川書店 | 2004 | P59: 咳があって口渇し、痰が多いものに応用する。疲労回復、強壮にも用いられる。処方例: 小青竜湯、人参養栄湯 |
60 | 『スタンダード薬学シリーズ3 化学系薬学Ⅲ 自然が生み出す薬物』第1版 社団法人日本薬学会 編 東京化学同人 | 2005 | P24 : 鎮咳・去痰作用。 |
61 | 『薬用植物学 改訂第6版』 野呂征男 水野瑞夫 木村孟淳 田中俊弘 南江堂 | 2006 | P126: 漢方で、滋養強壮、鎮咳去痰薬、強心薬に用い、慢性胃炎、盗汗にも用いる。 |
62 | 『パートナー生薬学』 指田豊 山﨑和男 竹谷孝一 南江堂 | 2007 | P131: もっぱら漢方に使い、喘咳、口中乾燥、口渇、寝汗、夢精、慢性の下痢などを主治する。鎮静薬、鎮咳去痰薬とみなされる処方に配剤される。 |
63 | 『生薬単』 伊藤美千穂 北山隆 NTS | 2007 | P228: 抗潰瘍、鎮痛。漢方では、鎮咳、去痰、強壮、強精、肝臓障害治療のために用いられてきた。 |
64 | 『ベーシック薬学教科書シリーズ⑦生薬学・天然物化学』吉川雅之編 化学同人 | 2008 | P49: 頭が重く咳があるとき、鎮咳、去痰、鎮静、強壮を目的に処方される。漢方処方: 小青竜湯など |
65 | 『伝統医薬学・生薬学』 御影雅幸 木村正幸 南江堂 | 2009 | P202: 滋養強壮、鎮静薬。(中)収渋薬。方剤: 小青竜湯、清熱補血湯、清肺湯など。 |
66 | 『日本伝統医学テキスト漢方編』平成22-23年度厚生労働科学研究費補助金『統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化』研究班 | 2012 | P349: 抗疲労,滋養・強壮、鎮咳・去痰の改善などを目的とする漢方処方に配合されている。 |
67 | 『新訂生薬学 改訂第7版』 木村孟淳 田中俊弘 水上元 南江堂 | 2012 | P151: 鎮咳、強壮、強精薬として漢方薬に配合される。 |
68 | 『歴代日本薬局方収載生薬大事典』 木下武司著 | 2015 | P135: もっぱら漢方処方薬とする。 |
73 | 青本「化学」、薬学ゼミナール | 2016 | P581: 鎮咳去痰 |
74 | コアカリ重点ポイント集「化学系薬学」改訂第4版 薬学ゼミナール | 2014 | P149: 鎮咳、去痰 |