CrudeDrug:Zingiberis Processum Rhizoma

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|familyE=Zingiberaceae
 
|familyE=Zingiberaceae
 
|partUsedJ=湯通し又は蒸した根茎
 
|partUsedJ=湯通し又は蒸した根茎
|propertyJ=灰黄色~灰黄褐色。極めて辛い。
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|propertyJ=本品は偏圧した不規則な塊状でしばしば分枝する分枝した各部はやや湾曲した卵形又は長卵形を呈し、長さ2~4cm、径1~2cmである。外面は灰黄色~灰黄褐色で、しわ及び輪節がある。折面は褐色~暗褐色で透明感があり角質である。横切面をルーペ視するとき皮層と中心柱は区分され全面に維管束が散在する。
|constituentJ=ジンゲロール、ショウガオール、α-ジンギベレン、ガラノラクトン
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本品は特異なにおいがあり、味は極めて辛い。本品の横切片を鏡検するとき、外側よりコルク層皮層、内皮、中心柱が認められる。皮層と中心柱は1層の内皮によって区分される。皮層及び中心柱は柔組織からなり、繊維束で囲まれた維管束が散在する。柔組織中には黄色の油様物質を含む油細胞が散在し、柔細胞中にはシュウ酸カルシウムの単晶が含まれ、でんぷんは糊化している。
|constituentE=gingerol
+
|constituentJ=[6]-ジンゲロール、[8]-ジンゲロール、[10]-ジンゲロール、ショウガオール、α-ジンギベレン、ガラノラクトン
|testJ=TLC法(緑色、赤紫色)
+
|constituentE=[6]-gingerol, [8]-gingerol, [10]-gingerol, shogaol, alpha-Zingiberene, galanolactone
|pharmacopeiaJ=1196
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|testJ=TLC法:本品の粉末2gにジエチルエーテル5mLを加え、10分間振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を試料溶液(1)とする。残留物にメタノール5mLを加え、同様に操作し、試料溶液(2)とする。別に薄層クロマトグラフィー用[6]-ショーガオール1mgをメタノール2mLに溶かし、標準溶液(1)とする。また、白糖1mgをメタノール2mLに溶かし、標準溶液(2)とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液(1)及び標準溶液(1)10μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル/ヘキサン混液(1:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに噴霧用4-ジメチルアミノベンズアルデヒド試液を均等に噴霧し、105℃で5分間加熱した後、放冷するとき、試料溶液(1)から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液(1)から得た緑色のスポットと色調及びRf値が等しい。また、試料溶液(2)及び標準溶液(2)10μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に1-ブタノール/水/酢酸混液(8:5:3)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに1,3-ナフタレンジオール試液を均等に噴霧し、105℃で5分間加熱するとき、試料溶液(2)から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液(2)から得た赤紫色のスポットと色調及びRf値が等しい。
 +
|pharmacopeiaJ=1474
 
|effectJ=解熱、鎮痛、鎮咳、抗炎症、発散作用、健胃、鎮吐
 
|effectJ=解熱、鎮痛、鎮咳、抗炎症、発散作用、健胃、鎮吐
|usageJ=嘔吐、咳、下痢、手足の冷え
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|usageJ=嘔吐、咳、下痢、手足の冷えに応用される。
 
|links= sm-sun:syou-ka/kankyou&&tsumura:kankyo
 
|links= sm-sun:syou-ka/kankyou&&tsumura:kankyo
 
|dryingLoss=15.0 %以下(6時間)
 
|dryingLoss=15.0 %以下(6時間)

Revision as of 17:09, 15 August 2011

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生姜、乾姜はショウガ科のショウガ Zingiber officinale Roscoe の根茎を基原とする。日本市場では生姜は外皮を去り乾燥するか、外皮を付けたまま切片状にスライスして乾燥したもので、乾姜は外皮を付けたまま湯通し、もしくは蒸した後乾燥したものである。生姜は辛温解表・鎮嘔薬として、乾姜は温中散寒・止痛薬として、多くの漢方方剤に配合されている。中国と韓国では、乾燥させていない新鮮なものを生姜、そのまま乾燥させたものを乾姜としており日本市場品とは名称が異なる。中国には、更に別に「均姜」「炮姜」と称するものもある。 神農本草経には「生姜」という名称では収載はなく、「乾姜」として中品に収載されており、「生の者尤も良し」という記載がある。一方、名医別録には「生姜」が収載され、「九月に採る」との記載しかないため、こちらは新鮮なショウガのようである。 (出典:栃本天海堂創立60周年記念誌)

日本と中国における生姜(ショウキョウ)、乾姜(カンキョウ)の違い
Name difference of "Fresh" and "Dried" ginger between Japan and China
新鮮な根茎
Fresh ginger
乾燥根茎
Dried ginger
湯通しまたは蒸した後に乾燥した根茎
Steamed and dried ginger
日本での言い方
Japan
ひね生姜
Hineshokyo
生姜
乾生姜
Shokyo
乾姜
Kankyo
中国での言い方
China
生姜
Shokyo
乾姜
Kankyo
なし
never used

乾姜

References

  1. 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
  2. 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
  3. 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS

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