CrudeDrug:Processi Aconiti Radix
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Photographs of Aconite Tuber (ブシ) (by Alps Pharm. アルプス薬品) | |||||||||||||||||||
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ウズとブシ
トリカブトの母塊根を烏頭(ウズ)、傍らに出ている新塊根(仔塊根)を附子(ブシ)と呼ぶ。 生薬『宇津救命丸』に、ウズは入っていません。
附子
ブシ Processed Aconite Root | |
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Species * ... non-plant |
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Part(s) Used | 塊根 |
Property | (1)本品は径10mm以下の不整な多角形に破砕されている。外面は暗灰褐色~黒褐色を呈する。質は堅く、切面は平らで、淡褐色~暗褐色を呈し、通常角質で光沢がある。 本品は弱い特異なにおいがある。本品の横切片及び縦切片を鏡検するとき、道管は孔紋、階紋、網紋又はらせん紋道管である。柔細胞中のでんぷん粒は通例糊化しているが、ときにでんぷん粒が認められるものもある。でんぷん粒は円形若しくは楕円形の単粒で径2~25μm、又は2~10数個の複粒として認められる。でんぷん粒のへそは明らかである。 (2)本品はほぼ倒円錐形で、長さ15~30mm、径12~16mm、又は縦ときに横に切断され、長さ20~60mm、幅15~40mm、厚さ200~700μm、又は径12mm以下の不整な多角形に破砕されている。外面は淡褐色~暗褐色又は黄褐色を呈する。質は堅く、通例、しわはなく、切面は平らで、淡褐色~暗褐色又は黄白色~淡黄褐色を呈し、通常角質、半透明で光沢がある。 本品は弱い特異なにおいがある。本品の横切片及び縦切片を鏡検するとき、外側から擬上皮、一次皮層、内皮、二次皮層、形成層、木部が認められる。一次皮層には楕円形~楕円状四角形、短径30~75μm、長径60~150μmの厚壁細胞がある。内皮は接線方向に長い1層の細胞からなっている。形成層輪は星形又は不整の多角形~円形であり、木部の道管群はV字形を呈する。二次皮層及び髄中に独立した形成層輪が認められるものもある道管は孔紋、階紋、網紋又はらせん紋道管である。柔細胞中のでんぷん粒は糊化している。 (3)本品は径5mm以下の不整な多角形に破砕されている。外面は灰褐色を呈する。質は堅く、切面は平らで、淡灰褐色~灰白色を呈し、光沢がない。 本品は弱い特異なにおいがある。本品の横切片及び縦切片を鏡検するとき、道管は孔紋、階紋、網紋又はらせん紋道管である。柔細胞中のでんぷん粒は円形若しくは楕円形の単粒で径2~25μm、又は2~10数個の複粒として認められる。でんぷん粒のへそは明らかである。 |
Test | TLC法:本品の粉末3gを共栓遠心沈殿管に入れ、ジエチルエーテル20mL及びアンモニア試液2mLを加え、10分間振り混ぜた後、遠心分離し、上澄液を分取する。この上澄液を減圧で蒸発乾固し、残留物をジエチルエーテル1mLに溶かし試料溶液とする。別に薄層クロマトグラフィー用ベンゾイルメサコニン塩酸塩1mgをエタノール10mLに溶かし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液及び標準溶液10μLずつを、薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル/エタノール/アンモニア水混液(40:3:2)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに噴霧用ドラーゲンドルフ試液を均等に噴霧し、風乾後、亜硝酸ナトリウム試液を均等に噴霧するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得た黄褐色のスポットと色調及びRf値が等しい。 |
Drying loss | 15.0 %以下(6時間) |
Ash content | "ブシ1: 4.0 %以下, ブシ2: 12.0 %以下, ブシ3: 19.0 %以下" |
Acid-insoluble ash | 0.9 %以下 |
Pharmacopeia | 日局 16-p1576 |
Effect | 強壮、利尿、強心、鎮痛 |
Constituent | アコニチン、 ジェサコニチン、ヒパコニチン、メサコニチン、アチシン、コブシン、イグナビン、ソンゴリン、ヒゲナミン、コリネイン aconitine, jesaconitine, hypaconitine, mesaconitine, atisine, kobusine, ignavine, songorine, higenamine, coryneine |
Links |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS