CrudeDrug:Curcumae Rhizoma
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|propertyJ=本品は主根茎又は側根茎からなり、主根茎はほぼ卵形体で、径約3cm、長さ約4cm、側根茎は両端鈍頭の円柱形でやや湾曲し、径約1cm、長さ2~6cmでいずれも輪節がある。コルク層を付けたものは黄褐色でつやがあり、コルク層を除いたものは暗黄赤色で、表面に黄赤色の粉を付けている。質は堅く折りにくい。横切面は黄褐色~赤褐色を呈し、ろう様のつやがある。 | |propertyJ=本品は主根茎又は側根茎からなり、主根茎はほぼ卵形体で、径約3cm、長さ約4cm、側根茎は両端鈍頭の円柱形でやや湾曲し、径約1cm、長さ2~6cmでいずれも輪節がある。コルク層を付けたものは黄褐色でつやがあり、コルク層を除いたものは暗黄赤色で、表面に黄赤色の粉を付けている。質は堅く折りにくい。横切面は黄褐色~赤褐色を呈し、ろう様のつやがある。 | ||
− | + | 本品は特異なにおいがあり、味はわずかに苦く刺激性で、だ液を黄色に染める。本品の横切片を鏡検するとき、最外層には通例4~10層のコルク層があるか又は部分的に残存する。皮層及び中心柱は一層の内皮で区分される。皮層及び中心柱は柔組織からなり、維管束が散在する。柔組織中には油細胞が散在し柔細胞中には黄色物質、シュウ酸カルシウムの砂晶及び単晶糊化したでんぷんを含む。 | |
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|constituentJ=クルクミン、ツルメロン | |constituentJ=クルクミン、ツルメロン | ||
− | |constituentE=curcumin | + | |constituentE=curcumin, turmerone |
− | |testJ= | + | |testJ=(1)TLC法:本品の粉末0.5gにメタノール20mLを加え、15分間振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。この液につき薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液5μLを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル/ヘキサン/酢酸混液(70:30:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾するとき、Rf値0.4付近に黄色のスポットを認める。<br>(2)本品の粉末0.2gにメタノール/酢酸混液125mLを加えて20分間振り混ぜ、遠心分離する。上澄液につき、定量法を準用して試験を行い、クルクミン、デメトキシクルクミン及びビスデメトキシクルクミンのピーク面積を測定するとき、クルクミンのピーク面積はデメトキシクルクミンのピーク面積より大きく、ビスデメトキシクルクミンのピーク面積の0.69倍より大きい。 |
− | |pharmacopeiaJ= | + | |pharmacopeiaJ=1452 |
|effectJ=利胆、芳香性健胃、胆汁分泌促進、抗菌 | |effectJ=利胆、芳香性健胃、胆汁分泌促進、抗菌 | ||
|usageJ=肝炎、胆道炎、胆石症、カタル性黄胆などに用い、また止血、通経薬として、吐血、尿血、経閉痛、胸脇部の痛み、腹痛などに応用する。 | |usageJ=肝炎、胆道炎、胆石症、カタル性黄胆などに用い、また止血、通経薬として、吐血、尿血、経閉痛、胸脇部の痛み、腹痛などに応用する。 |
Latest revision as of 16:45, 15 August 2011
Crude-drug Top Gallery |
General Index | Names | Prescriptions | Books | Journals | Terminology | Chinese Medicines |
鬱金
ウコン Termeric | |
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Species * ... non-plant |
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Part(s) Used | 根茎 |
Property | 本品は主根茎又は側根茎からなり、主根茎はほぼ卵形体で、径約3cm、長さ約4cm、側根茎は両端鈍頭の円柱形でやや湾曲し、径約1cm、長さ2~6cmでいずれも輪節がある。コルク層を付けたものは黄褐色でつやがあり、コルク層を除いたものは暗黄赤色で、表面に黄赤色の粉を付けている。質は堅く折りにくい。横切面は黄褐色~赤褐色を呈し、ろう様のつやがある。
本品は特異なにおいがあり、味はわずかに苦く刺激性で、だ液を黄色に染める。本品の横切片を鏡検するとき、最外層には通例4~10層のコルク層があるか又は部分的に残存する。皮層及び中心柱は一層の内皮で区分される。皮層及び中心柱は柔組織からなり、維管束が散在する。柔組織中には油細胞が散在し柔細胞中には黄色物質、シュウ酸カルシウムの砂晶及び単晶糊化したでんぷんを含む。 |
Test | (1)TLC法:本品の粉末0.5gにメタノール20mLを加え、15分間振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。この液につき薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液5μLを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル/ヘキサン/酢酸混液(70:30:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾するとき、Rf値0.4付近に黄色のスポットを認める。 (2)本品の粉末0.2gにメタノール/酢酸混液125mLを加えて20分間振り混ぜ、遠心分離する。上澄液につき、定量法を準用して試験を行い、クルクミン、デメトキシクルクミン及びビスデメトキシクルクミンのピーク面積を測定するとき、クルクミンのピーク面積はデメトキシクルクミンのピーク面積より大きく、ビスデメトキシクルクミンのピーク面積の0.69倍より大きい。 |
Drying loss | 17.0%以下(6時間) |
Ash content | 7.5 %以下 |
Acid-insoluble ash | 1.0 %以下 |
Pharmacopeia | 日局 16-p1452 |
Effect | 利胆、芳香性健胃、胆汁分泌促進、抗菌 |
Constituent | クルクミン、ツルメロン curcumin, turmerone |
Links |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS