CrudeDrug:Asiasari Radix/Abstract
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細辛 (Asiasari Radix)
細辛はウマノスズクサ科のウスバサイシン Asiasarum sieboldii F. Maekawa またはケイリンサイシンAsiasarum heterotropoides F. Maekawa var. mandshuricum F. Maekawa の根および根茎を基原とする。根が細く、味が辛いことから細辛と呼ばれている。 野生品が主流であったが、近年栽培が普及し、現在の市場ではほとんどが栽培品である。本品は散寒解表・温肺化飲・祛風止痛薬として、冷えによる咳嗽、身体痛、頭痛などを目標にして、小青竜湯、当帰四逆湯、麻黄附子細辛湯などに配合されている。中国では地上部をつけた全草で流通するが、地上部は腎障害を引き起こすことが疑われているアリストロキア酸を含有するため、輸出用の細辛は地上部が完全に取り除かれている。 (出典:栃本天海堂創立60周年記念誌)