CrudeDrug:Clematidis Radix
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| Contents | 
威霊仙
| イレイセン Clematis Root | |
|---|---|
| 基原 * ... non-plant | 
 | 
| 部位 | 根、根茎 | 
| 性状 | 本品は短い根茎と多数の細長い根からなる。根は長さ10~20cm、径1~2mm、外面は褐色~黒褐色を呈し、細かい縦じわがあり、折りやすく、皮層と中心柱は離れやすい。根の横断面は灰白色~淡黄褐色を呈し、中心柱は淡灰黄色~黄色、ルーペ視するとき、中心柱はほぼ円形で、木部の2~4箇所がわずかに湾入している。根茎は長さ2~4cm、径5~20mm、表面は淡灰褐色~灰褐色で、皮部は脱落し繊維状を呈し、しばしば隆起した節があり、頂端に木質の茎の残基を付ける。 本品は弱いにおいがあり、味はほとんどない。本品の根の横切片を鏡検するとき、最外層は1層の表皮からなり、表皮下に1層の外皮がある。内皮により皮層と中心柱に区分される。皮層は柔組織からなる。木部の2~4箇所がわずかに湾入し、その部分に師部があり、しばしば繊維を含む。柔組織中には単粒及び2~8個の複粒のでんぷん粒を含む。 | 
| 確認試験 | (1)起泡試験:本品の粉末0.5gに水10mLを加え、2~3分間煮沸した後、放冷し、激しく振り混ぜるとき、持続性の微細な泡を生じる。 (2)Liebermann-Burchard反応:本品の粉末0.5gに無水酢酸3mLを加え、水浴上で2分間加温した後、ろ過する。ろ液に硫酸1mLを穏やかに加えるとき、境界面は褐色を呈する。 | 
| 乾燥減量 | 13.0 %以下(6時間) | 
| 灰分 | 8.5 %以下 | 
| 酸不溶性灰分 | 3.0 %以下 | 
| 薬局方ページ | 日局 16-p1449 | 
| 効能 | 鎮痛(神経痛、リウマチなど) | 
| 成分 | アネモニン、オレイン酸、ヘデラゲニン anemonin, oleic acid, hederagenin | 
| リンク | |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS
Prescriptions 処方一覧
蛇床子湯 (ジャショウシトウ) 二朮湯 (ニジュツトウ) 疎経活血湯 (ソケイカッケツトウ)
歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載
利用する場合は以下を引用してください。
- 矢作 忠弘,石内勘一郎,渥美 聡孝,三宅 克典,森永 紀,伏見 裕利,大山 雅義,森川 敏生,田中 謙,有田 正規,牧野 利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 1-36, 2017
| 番号 | 書名 | 出版年 | 記載 | 
|---|---|---|---|
| 3 | 局方医薬品承認申請の手引き | 1980 | 収載なし | 
| 4 | 生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスついて(2015年12月25日薬生審査発) | 2015 | 収載なし | 
| 5 | JP7 第1部 大改訂版 第2部 解説書(1966) | 1961 | 収載なし | 
| 6 | JP8 解説書 | 1971 | 収載なし | 
| 7 | JP9 解説書 | 1976 | 収載なし | 
| 8 | JP10 解説書 | 1981 | 収載なし | 
| 9 | JP11 解説書 | 1986 | 収載なし | 
| 10 | JP12 解説書 | 1991 | 収載なし | 
| 11 | JP13 解説書 | 1996 | 収載なし | 
| 12 | JP14 解説書 | 2001 | 収載なし | 
| 13 | JP15 解説書 | 2006 | 【適用】漢方処方用薬である。神経痛用のしびれや痛みを治す処方に配合されている。漢方: 蛇床子湯、疎経活血湯、二朮湯 D-33 | 
| 14 | JP16 解説書 | 2011 | 【適用】漢方処方用薬である。神経痛用のしびれや痛みを治す処方に配合されている。漢方: 蛇床子湯、疎経活血湯、二朮湯 D-34 | 
| 15 | 登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会_試験問題の作成に関する手引き(厚生労働省医薬食品局総務課2007年7月) | 2007 | 収載なし | 
| 19 | 『改訂生藥學』アルベルト・ウィカンド 大井玄洞 | 1887 | 記載なし | 
| 20 | 『生藥學』第5版 下山順一郎 | 1901 | 記載なし | 
| 21 | 『簡明生藥學』島崎健造 | 1909 | 記載なし | 
| 22 | 『最新薬学全書 第6編 生薬学』 伊藤治輔 編、日本薬学講習会 | 1913 | 記載なし | 
| 23 | 『生藥學』第13版 下山純一郎 朝比奈泰彦 | 1916 | 記載なし | 
| 24 | 『和漢薬物学』日野五七郎 一色直太郎 同済号書房 たにぐち書店復刻版 | 1931 | 正P122: (鉄脚威霊仙(テッセンの根)として)鎮痛、利尿薬として偏頭痛、顔面神経麻痺、ロイマチス、通風等に応用す | 
| 25 | 『薬理的生薬学』村上師壽 三省堂 | 1933 | 記載なし | 
| 26 | 『生藥學』第20版 下山順一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1934 | 記載なし | 
| 27 | 『生藥學』第27版 下山純一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1943 | 記載なし | 
| 28 | 『生藥學教科書』木村康一 | 1949 | 記載なし | 
| 29 | 『最新生薬学』刈米達夫 | 1949 | 記載なし | 
| 30 | 『生薬学』三橋博、醫學書院 | 1958 | 記載なし | 
| 31 | 『生薬学』第4版、藤田路一 | 1963 | 記載なし | 
| 32 | 『新編生薬学』東丈夫 名越規朗 廣川書店 | 1965 | 記載なし | 
| 33 | 『生薬学総論』柴田承二 東丈夫 木島正夫 下村孟 廣川書店 | 1966 | P86: 利尿、整腸剤でリュウマチ、神経痛に用いる。 | 
| 34 | 『生薬学』稲垣勲 嶋野武 嶋田玄彌 長沢元夫 南江堂 | 1967 | 記載なし | 
| 35 | 『和漢生薬』刈米達夫 廣川書店 植物分類学での順 | 1971 | 記載なし | 
| 36 | 『最新生薬学 第三改槁版』刈米達夫 廣川書店 | 1973 | P383: 葉汁を皮膚に塗って発泡剤とする。 | 
| 37 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔上〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1975 | 記載なし | 
| 38 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔下〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1976 | 記載なし | 
| 39 | 『生薬学』 木島正夫 澤田徳之助 秦清之 朝倉書店 | 1978 | 記載なし | 
| 40 | 『新常用和漢薬集』訂正第2版 東京生薬協会 編集 南江堂 | 1978 | P5: 漢方では鎮痛、利尿、通経の効を期待し、神経痛、月経不順に利用。 | 
| 41 | 『最新生薬学総覧』伊沢一男 学文社 | 1978 | 記載なし | 
| 42 | 彩色写生図 日本の薬用植物〔生薬〕 生薬-成分-漢方-〔処方例〕高取治輔 廣川書店 | 1980 | P114: 利尿、鎮痛 | 
| 43 | 『生薬学第2版』北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 1982 | 記載なし | 
| 44 | 『コメンタリー局方生薬』初版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1984 | 記載なし | 
| 45 | 『新訂生薬学 第2版』長沢元夫 野呂征男 萩原幸夫 木村孟淳 南江堂 | 1987 | 記載なし | 
| 46 | 『コメンタリー局方生薬』 第2版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1987 | 記載なし | 
| 47 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第3版』三橋博 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 1989 | 記載なし | 
| 48 | 『生薬学概論』 難波恒雄 津田喜典編 南江堂 | 1990 | P307: 鎮痛薬。神経痛、リウマチなどに応用する。 | 
| 49 | 『生薬学改訂第4版』 三橋博 井上隆夫編集 南江堂 | 1992 | 記載なし | 
| 50 | 『天然薬物・生薬学』 初版 奥田拓男編 廣川書店 | 1993 | 記載なし | 
| 51 | 『薬用資源学』初版 山崎幹夫 斉藤和季編 丸善 | 1997 | 記載なし | 
| 52 | 『漢方薬理学』高木敬次郎 木村正康 南山堂 | 1997 | 記載なし | 
| 53 | 『生薬学概論(改訂第3版)』 難波恒雄 津田喜典 南江堂 | 1998 | P307: 鎮痛薬。神経痛、リウマチなどに応用する。 | 
| 54 | 『生薬学第6版』 北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 2001 | 記載なし | 
| 55 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第6版』 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 2002 | 記載なし | 
| 56 | 『入門漢方医学』初版 日本東洋医学会学術教育委員会 編 日本東洋医学会発行 | 2002 | 記載なし | 
| 57 | 『漢方・生薬学』久保道德 吉川雅之 廣川書店 | 2003 | P214: 威霊仙は鎮痛や抗?痒紅花を目的とした漢方処方に配合されているが、水浸剤に抗皮膚真菌作用が報告されている他、鎮痛作用や抗?痒作用に関する報告はない。関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛を目的に使用される疎経活血湯や五十肩の適用がある二朮湯やただれ、?痒、たむしの外用として用いる蛇床子湯にも配合されている。 | 
| 58 | 『薬学生・薬剤師のための知っておきたい生薬100ー含漢方処方ー』第1版、日本薬学会編、東京化学同人 | 2004 | 記載なし | 
| 59 | 『薬学生のための漢方薬入門』第2版、指田豊 三巻祥浩、廣川書店 | 2004 | 記載なし | 
| 60 | 『スタンダード薬学シリーズ3 化学系薬学Ⅲ 自然が生み出す薬物』第1版 社団法人日本薬学会 編 東京化学同人 | 2005 | 記載なし | 
| 61 | 『薬用植物学 改訂第6版』 野呂征男 水野瑞夫 木村孟淳 田中俊弘 南江堂 | 2006 | P133: (略)漢方で利尿薬、鎮痛薬とし、??(チョウカ)、積聚(シャクシュウ)という腹部の血塊、腫れ物などに用いる。 | 
| 62 | 『パートナー生薬学』 指田豊 山﨑和男 竹谷孝一 南江堂 | 2007 | P136: もっぱら漢方に使い、痛風、腰や膝の冷痛、脚気、マラリア、腹中の硬結、扁桃炎、骨がのどに刺さったものなどを主治する。鎮痛薬とみなされる漢方処方に配剤される。 | 
| 63 | 『生薬単』 伊藤美千穂 北山隆 NTS | 2007 | P78: 抗菌、血糖下降。漢方では、鎮痛、抗掻痒効果のために用いられる。 | 
| 64 | 『ベーシック薬学教科書シリーズ⑦生薬学・天然物化学』吉川雅之編 化学同人 | 2008 | P30: 鎮痛作用があり、四肢の関節痛やしびれ、関節リウマチなどに用いられる。漢方処方: 二朮湯など | 
| 65 | 『伝統医薬学・生薬学』 御影雅幸 木村正幸 南江堂 | 2009 | P197: 鎮痛薬、神経薬、リウマチに用いる。(中)?風湿薬。方剤: 二朮湯、疎経活血湯。 | 
| 66 | 『日本伝統医学テキスト漢方編』平成22-23年度厚生労働科学研究費補助金『統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化』研究班 | 2012 | 記載なし | 
| 67 | 『新訂生薬学 改訂第7版』 木村孟淳 田中俊弘 水上元 南江堂 | 2012 | P65: 漢方処方用薬。鎮痛。各種器官の麻痺による疾患。 | 
| 68 | 『歴代日本薬局方収載生薬大事典』 木下武司著 | 2015 | もっぱら漢方に用いる | 
| 73 | 青本「化学」、薬学ゼミナール | 2016 | 記載なし | 
| 74 | コアカリ重点ポイント集「化学系薬学」改訂第4版 薬学ゼミナール | 2014 | 記載なし | 


