CrudeDrug:Tribuli Fructus
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| − | |propertyJ= | + | |propertyJ=本品は5角星状で、5個の分果からなり、径7～12mm、しばしば各分果に分離している。外面は灰緑色～灰褐色を呈し、各分果の外面に長短2対のとげがある。その1対は長さ3～7mm、他は長さ2～5mmである。肋線上に多くの小突起がある。果皮は堅く、切面は淡黄色を呈する。分果は1～3個の種子を含む。 |
| + | 本品はほとんどにおいがなく、味は初め緩和で、後に苦い。本品の横切片を鏡検するとき、外果皮は1層の表皮からなり、中果皮は柔組織と厚壁細胞層からなり、内果皮は数層の繊維細胞層からなる。中果皮と内果皮との間にはシュウ酸カルシウムの単晶を含む1層の細胞層がある。種子の子葉中には油滴及びアリューロン粒を含み、でんぷん粒が認められることがある。 | ||
|constituentJ=ケンフェロール、アストラガリン、ハルミン、ハルマン | |constituentJ=ケンフェロール、アストラガリン、ハルミン、ハルマン | ||
| − | |constituentE=kaempferol | + | |constituentE=kaempferol, astragalin, harmine, harmane |
| − | |testJ= | + | |testJ=TLC法：本品の粉末2gにメタノール5mLを加え、10分間振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。この液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液10μLを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル／水混液(40：1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに希硫酸を均等に噴霧し、105℃で5分間加熱した後、紫外線(主波長365nm)を照射するとき、Rf値0.4付近に青白色の蛍光を発するスポットを認める。 |
| − | |pharmacopeiaJ= | + | |pharmacopeiaJ=1513 |
|effectJ=駆お血、利尿、消炎、鎮痙、臓器血流量増加、血管透過性抑制、体温降下、筋収縮 | |effectJ=駆お血、利尿、消炎、鎮痙、臓器血流量増加、血管透過性抑制、体温降下、筋収縮 | ||
| − | |usageJ= | + | |usageJ=頭痛、眼疾患、母乳不足、月経不順に応用される。 |
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Revision as of 12:04, 16 August 2011
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General Index | Names | Prescriptions | Books | Journals | Terminology | Chinese Medicines |
蒺藜子
| シツリシ Tribulus Fruit | |
|---|---|
| Species * ... non-plant |
|
| Part(s) Used | 果実 |
| Property | 本品は5角星状で、5個の分果からなり、径7～12mm、しばしば各分果に分離している。外面は灰緑色～灰褐色を呈し、各分果の外面に長短2対のとげがある。その1対は長さ3～7mm、他は長さ2～5mmである。肋線上に多くの小突起がある。果皮は堅く、切面は淡黄色を呈する。分果は1～3個の種子を含む。
本品はほとんどにおいがなく、味は初め緩和で、後に苦い。本品の横切片を鏡検するとき、外果皮は1層の表皮からなり、中果皮は柔組織と厚壁細胞層からなり、内果皮は数層の繊維細胞層からなる。中果皮と内果皮との間にはシュウ酸カルシウムの単晶を含む1層の細胞層がある。種子の子葉中には油滴及びアリューロン粒を含み、でんぷん粒が認められることがある。 |
| Test | TLC法：本品の粉末2gにメタノール5mLを加え、10分間振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。この液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液10μLを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル／水混液(40：1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに希硫酸を均等に噴霧し、105℃で5分間加熱した後、紫外線(主波長365nm)を照射するとき、Rf値0.4付近に青白色の蛍光を発するスポットを認める。 |
| Drying loss | 11.0 %以下（6時間） |
| Ash content | 13.0 %以下 |
| Acid-insoluble ash | 1.5 %以下 |
| Pharmacopeia | 日局 16-p1513 |
| Effect | 駆お血、利尿、消炎、鎮痙、臓器血流量増加、血管透過性抑制、体温降下、筋収縮 |
| Constituent | ケンフェロール、アストラガリン、ハルミン、ハルマン kaempferol, astragalin, harmine, harmane |
| Links | |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS
