CrudeDrug:Sinomeni Caulis et Rhizoma

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防已はツヅラフジ科のオオツヅラフジSinomenium acutum Rehder et Wilson のつる性の茎および根茎を基原とする。防已は日本と中国で基原が異なり、文字も「已」「己」の違いがある。中国には広防已(木防已)と粉防已(漢防已)の2種類の防已がある。広防已はウマノスズクサ科で、アリストロキア酸による腎障害を起こす恐れがあるため中華人民共和国薬典2000年版から削除された。粉防已はシマハスノハカズラStephania tetrandra S. Mooreの根茎である。日本の防已と同じオオツヅラフジの茎は、中国では青風藤と称し別名で流通する。中国産防已には広防已・木防已・粉防已・漢防已と呼称が多いため、日本市場では混乱し、1970年頃に漢防已として広防已が中国から輸入されており、当時の市場では漢防已はオオツヅラフジと考えられていた。(栃本天海堂による詳細情報)
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防已はツヅラフジ科のオオツヅラフジSinomenium acutum Rehder et Wilson のつる性の茎および根茎を基原とする。防已は日本と中国で基原が異なり、文字も「已」「己」の違いがある。中国には広防已(木防已)と粉防已(漢防已)の2種類の防已がある。広防已はウマノスズクサ科で、アリストロキア酸による腎障害を起こす恐れがあるため中華人民共和国薬典2000年版から削除された。粉防已はシマハスノハカズラStephania tetrandra S. Mooreの根茎である。日本の防已と同じオオツヅラフジの茎は、中国では青風藤と称し別名で流通する。中国産防已には広防已・木防已・粉防已・漢防已と呼称が多いため、日本市場では混乱し、1970年頃に漢防已として広防已が中国から輸入されており、当時の市場では漢防已はオオツヅラフジと考えられていた。 {{CrudeDrug/Tochimoto}}
  
 
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Revision as of 07:11, 5 November 2010

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Contents

防已 (Sinomeni Caulis et Rhizoma)

防已はツヅラフジ科のオオツヅラフジSinomenium acutum Rehder et Wilson のつる性の茎および根茎を基原とする。防已は日本と中国で基原が異なり、文字も「已」「己」の違いがある。中国には広防已(木防已)と粉防已(漢防已)の2種類の防已がある。広防已はウマノスズクサ科で、アリストロキア酸による腎障害を起こす恐れがあるため中華人民共和国薬典2000年版から削除された。粉防已はシマハスノハカズラStephania tetrandra S. Mooreの根茎である。日本の防已と同じオオツヅラフジの茎は、中国では青風藤と称し別名で流通する。中国産防已には広防已・木防已・粉防已・漢防已と呼称が多いため、日本市場では混乱し、1970年頃に漢防已として広防已が中国から輸入されており、当時の市場では漢防已はオオツヅラフジと考えられていた。 (より詳しく見る→栃本天海堂創立60周年記念誌

Picture

Photographs of Sinomenium Stem (ボウイ) (by Alps Pharm. アルプス薬品)
Alps:Sinomeni Caulis et Rhizoma.jpg
1. Japan Tokushima 徳島 2. China 中国
3. Japan Shikoku 四国 (丸切) 4. Japan Kyusyu 九州 (丸切) 5. Japan Shikoku 四国 (刻)
6. China Shanxi 陝西 (木防已) 7. China 中国 (広防已) 8. China Guangdong 広東 (粉防已)

防已

References

  1. 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
  2. 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
  3. 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS

Prescriptions 処方一覧

防已茯苓湯 (ボウイブクリョウトウ)  防已黄耆湯 (ボウイオウギトウ)  独活湯 (ドッカツトウ)  木防已去石膏加茯苓芒硝湯 (モクボウイキョセッコウカブクリョウボウショウトウ)  木防已湯 (モクボウイトウ)  小続命湯 (ショウゾクメイトウ)  疎経活血湯 (ソケイカッケツトウ)  増損木防已湯 (ゾウソンモクボウイトウ)  

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