CrudeDrug:Peucedani Radix
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前胡
ゼンコ Peucedanum Root | |
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Species * ... non-plant |
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Part(s) Used | 根 |
Property | (1)Peucedanum praeruptorum Dunn:本品は細長い倒円錐形~円柱形を呈し、下部はときに二股になる。長さ3~15cm、根頭部の径は0.8~1.8cmである。外面は淡褐色~暗褐色を呈し、根頭部には多数の輪節状のしわがあり、毛状を呈する葉柄の残基を付けるものもある。根にはやや深い縦じわ及び側根を切除した跡がある。横切面は淡褐色~類白色を呈する。質はもろい。 本品は特異なにおいがあり、味はわずかに苦い。本品の横切片を鏡検するとき、最外層はコルク層からなり、一部のコルク細胞は内側の接線壁が肥厚する。その内側には厚角組織がある。皮部には多数の油道が散在し、空隙が認められる。師部の先端部には師部繊維が見られることがある。木部には道管が認められ、油道が散在する。柔組織中に認められるでんぷん粒は2~10数個の複粒である。 (2)Angelica decursiva Franchet et Savatier:本品は(1)に似るが、根頭部に毛状を呈する葉柄の残基を付けない。 本品の横切片を鏡検するとき、本品は(1)に似るがコルク細胞の細胞壁は肥厚せず、師部の先端部には師部繊維を認めない。また、木部中には油道が認められない。 |
Test | (1)TLC法(Peucedanum praeruptorum Dunn):本品の粉末1gにメタノール10mLを加え、10分間振り混ぜた後、遠心分離し、上澄液を試料溶液とする。別に薄層クロマトグラフィー用(±)-プラエルプトリンA1mgをメタノール1mLに溶かして標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液及び標準溶液10μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次にジエチルエーテル/ヘキサン混液(3:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長365nm)を照射するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得た青紫色の蛍光を発するスポットと色調及びRf値が等しい。 (2)TLC法(Angelica decursiva Franchet et Savatier):本品の粉末1gにメタノール10mLを加え、10分間振り混ぜた後、遠心分離し、上澄液を試料溶液とする。別に薄層クロマトグラフィー用ノダケニン1mgをメタノール1mLに溶かして標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液及び標準溶液10μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル/メタノール/水混液(12:2:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長365nm)を照射するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得た紫色の蛍光を発するスポットと色調及びRf値が等しい。 |
Drying loss | 13.0 %以下 |
Ash content | 7.0 %以下 |
Acid-insoluble ash | 2.0 %以下 |
Pharmacopeia | 日局 16-p1532 |
Effect | 解熱、鎮静、鎮痛、鎮咳、去痰 |
Constituent | ノダケニン、タンニン nodakenin, tannin |
Links |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS