CrudeDrug:Ephedrae Herba
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− | |propertyJ= | + | |propertyJ=本品は細い円柱状~楕円柱状を呈し、径0.1~0.2cm、節間の長さ3~5cm、淡緑色~黄緑色である。外面に多数の平行する縦みぞがあり、節部にはりん片状の葉がある。葉は長さ0.2~0.4cm、淡褐色~褐色で、通例、対生しその基部は合着して、筒状になっている。茎の横切面をルーペ視するとき、円形~楕円形で、周辺部は灰緑色~黄緑色を呈し、中心部は赤紫色の物質を充満するか又は中空である。節間部を折るとき、折面の周辺部は繊維性で、縦に裂けやすい。 |
− | |constituentJ= | + | 本品はわずかににおいがあり、味は渋くてわずかに苦く、やや麻痺性である。 |
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|effectJ=発汗、解熱、鎮咳、鎮痛 | |effectJ=発汗、解熱、鎮咳、鎮痛 | ||
|usageJ=皮膚の排泄機能障害による呼吸困難、喘咳、喘息、悪寒、身体疼痛、骨節痛などに応用する。 | |usageJ=皮膚の排泄機能障害による呼吸困難、喘咳、喘息、悪寒、身体疼痛、骨節痛などに応用する。 |
Revision as of 11:57, 17 August 2011
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General Index | Names | Prescriptions | Books | Journals | Terminology | Chinese Medicines |
Contents |
麻黄 (Ephedrae Herba)
麻黄はマオウ科のEphedra sinica Stapf、Ephedra intermedia Schrenk et C. A. Meyer またはEphedra equisetina Bunge の地上茎を基原とする。舐めたときに麻ひ感があり、外観が黄色であることから麻黄と呼ばれている。また麻黄は六陳八新の六陳の一つであり、古いものが好まれる。甘草と並んで麻黄の採集は中国の砂漠化や自然破壊の一因とされ、安定供給に不安がある生薬である。また「違法薬物」である覚醒剤原料に麻黄が使用される経緯から、米国は「違法薬物」の不法輸出の規制を強化するよう関係国に要請した。その要請を受けて中国は、1998年に覚醒剤の原料となる「麻黄類」の輸出規制を強化し、現在では麻黄原形での輸出は完全に禁止されている。ただし麻黄を刻んだものは、麻黄草粉(切断麻黄)として規制の枠から外され、現在も中国から輸入されている。(より詳しく見る→栃本天海堂創立60周年記念誌)
Picture
Photographs of Ephedra Herb (マオウ) (by Alps Pharm. アルプス薬品) | ||||||
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麻黄
マオウ Ephedra Herb | |
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Species * ... non-plant |
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Part(s) Used | 地上茎 |
Property | 本品は細い円柱状~楕円柱状を呈し、径0.1~0.2cm、節間の長さ3~5cm、淡緑色~黄緑色である。外面に多数の平行する縦みぞがあり、節部にはりん片状の葉がある。葉は長さ0.2~0.4cm、淡褐色~褐色で、通例、対生しその基部は合着して、筒状になっている。茎の横切面をルーペ視するとき、円形~楕円形で、周辺部は灰緑色~黄緑色を呈し、中心部は赤紫色の物質を充満するか又は中空である。節間部を折るとき、折面の周辺部は繊維性で、縦に裂けやすい。
本品はわずかににおいがあり、味は渋くてわずかに苦く、やや麻痺性である。 |
Test | TLC法:本品の粉末約0.5gにメタノール10mLを加え、2分間振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。この液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液10μLを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に1-ブタノール/水/酢酸混液(7:2:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これにニンヒドリンのエタノール溶液を均等に噴霧し、105℃で5分間加熱するときR値0.35付近に赤紫色のスポットを認める。 |
Drying loss | |
Ash content | 11.0 %以下 |
Acid-insoluble ash | 2.0 %以下 |
Pharmacopeia | 日局 16-p1589 |
Effect | 発汗、解熱、鎮咳、鎮痛 |
Constituent | エフェドリン、シュードエフェドリン、タンニン ephedrine, pseudoephedrine, tannin |
Links |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS