CrudeDrug:Coptidis Rhizoma
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黄連 (Coptidis Rhizoma)
黄連はキンポウゲ科のオウレン Coptis japonica Makino などの根茎を基原とする。根茎が連珠のような形態で色が黄色いことから黄連の名がついた。日本では古くから山の林間を利用した山栽培が行なわれ、民間薬にも使われた生薬で、過去には中国にも輸出されたことがある。しかし近年、日本の生産農家が減少し、日本市場において日本産はわずかに流通するのみであり、中国産が大半を占める。 黄連の成長は1節1年といわれ、根茎が珠を連ねたように長くなるには、長い年月が必要である。 オウレンは葉が出る前の春先に茎を伸ばした先に花が咲き、その後葉が出てくる。 (より詳しく見る→栃本天海堂創立60周年記念誌)
Picture
Photographs of Coptis Rhizome (オウレン) (by Alps Pharm. アルプス薬品) | ||||||
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黄連
オウレン Coptis Rhizome | |
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Species * ... non-plant |
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Part(s) Used | 根を除いた根茎 |
Property | 本品は不整の円柱形で長さ2~4cm、まれに10cmに達し、径0.2~0.7cmで多少湾曲し、しばしば分枝する。外面は灰黄褐色を呈し、輪節があり、多数の根の基部を認める。おおむね一端に葉柄の残基がある。折面はやや繊維性でコルク層は淡灰褐色、皮部及び髄は黄褐色~赤黄褐色、木部は黄色~赤黄色である。 |
Test | (1)塩酸・過酸化水素試液:本品の粉末0.5gに水10mLを加え、時々振り混ぜながら10分間放置した後、ろ過する。ろ液2~3滴に塩酸1mLを加え、過酸化水素試液1~2滴を加えて振り混ぜるとき、液は赤紫色を呈する。 (2)TLC法:本品の粉末0.5gにメタノール20mLを加え、2分間振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。別にベルベリン塩化物標準品1mgをメタノール1mLに溶かし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液及び標準溶液5μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に1-ブタノール/水/酢酸混液(7:2:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長365nm)を照射するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得た黄色~黄緑色の蛍光を発するスポットと色調及びRf値が等しい。 |
Drying loss | 11.0 %以下(105℃,6時間) |
Ash content | 4.0 %以下 |
Acid-insoluble ash | 1.0 %以下 |
Pharmacopeia | 日局 16-p1462 |
Effect | 消炎性苦味健胃、鎮静、鎮痙、止瀉、抗消化性潰瘍、血圧降下、動脈硬化予防、抗炎症、免疫賦活、抗菌 |
Constituent | ベルベリン、パルマチン、コプチシン、マグノフロリン、フェルラ酸 berberine, palmatine, coptisine, magnoflorine, ferulic acid |
Links |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS