CrudeDrug:Cnidii Rhizoma
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川芎 (Cnidii Rhizoma)
川芎はセリ科のセンキュウCnidium officinale Makinoの根茎を基原とする。「芎窮」が原名で、湖北省の咸寧・陽新県に産するものを「茶芎」、江西省撫州に産するものは「撫芎」などと呼ばれたが、四川省が主産地となり「川芎」が通名となった。婦人薬、冷え症用薬、消炎排膿薬、皮膚疾患用薬として多くの漢方方剤に配合されている。 基原植物として日本では、センキュウ Cnidium officinale Makinoの1種が規定されており、中国から渡来したものとされているが、現在の中国では同種の基原植物は見当たらない。中国では基原の異なるLigusticum chuanxiong Hort.の根茎が用いられており、日本と中国では基原植物が異なる。また、日本では通例、湯通しの後に乾燥するが、中国では湯通しせずにそのまま乾燥する。 江戸時代に栽培方法が日本に導入され、近年の日本の市場は、北海道産が大半を占める。日本の川芎(日局川芎)は結実するが、未成熟で種子繁殖はできない。 (栃本天海堂による詳細情報)
Picture
Photographs of Cnidium Rhizome (センキュウ) (by Alps Pharm. アルプス薬品) | ||||||
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歴史
江戸時代から蝦夷地で栽培され、約300年の栽培過程で日本独自の種として確立した。日本薬局方の指定は国内種のみである。そのため現在は日本種を中国で栽培して輸入する現象が起きている。
川芎
センキュウ Cnidium Rhizome | |
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Species * ... non-plant |
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Part(s) Used | 根茎 |
Property | 不規則な塊状。特異臭。やや苦い。 |
Test | - |
Drying loss | |
Ash content | 6.0 %以下 |
Acid-insoluble ash | 1.0 %以下 |
Pharmacopeia | 日局 16-p1229 |
Effect | 補血、強壮、鎮静、鎮痛、駆お血 |
Constituent | クニジリド、センキュノリド、リグスチリド cnidilide |
Links |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS