CrudeDrug:Plantaginis Semen
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General Index | Names | Prescriptions | Books | Journals | Terminology | Chinese Medicines |
Contents |
車前子
| シャゼンシ Plantago Seed | |
|---|---|
| Species * ... non-plant |
|
| Part(s) Used | 種子 |
| Property | 本品は偏楕円体で、長さ2～2.5mm、幅0.7～1mm、厚さ0.3～0.5mm、外面は褐色～黄褐色を呈し、つやがある。ルーペ視するとき、ほぼ平滑で背面は弓状に隆起するが、腹面はややくぼんでいる。珠孔及び背線は認められない。本品100粒の質量は約0.05gである。
本品はにおいがなく、味はわずかに苦く、粘液性である。 本品の横切片を鏡検するとき、種皮は粘液を含む表皮、栄養層及びほぼ等径性の細胞からなる色素層の3層からなり、その内側には種皮より厚い内乳が2枚の子葉を包んでいる。 |
| Test | (１)本品1gに温湯2mLを加えて10分間放置するとき、種皮は膨起して粘液を出す。 (２)フェーリング反応：本品1gに希塩酸10mLを加え2分間穏やかに煮沸した後、ろ過し、ろ液に水酸化ナトリウム試液を加えて中和し、この液3mLにフェーリング試液1mLを加えて加温するとき、赤色の沈殿を生じる。 |
| Drying loss | |
| Ash content | 5.5 %以下 |
| Acid-insoluble ash | 2.0 %以下 |
| Pharmacopeia | 日局 16-p1517 |
| Effect | 鎮咳、去痰、利尿、消炎、止瀉 |
| Constituent | アウクビン、ゲニポシジン酸、アクテオシド、シリンギン aucubin, geniposidic acid, acteoside, syringin |
| Links | |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS
Prescriptions 処方一覧
五淋散 (ゴリンサン) 牛車腎気丸 (ゴシャジンキガン) 明朗飲 (メイロウイン) 竜胆瀉肝湯 (リュウタンシャカントウ) 清心蓮子飲 (セイシンレンシイン)
歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載
利用する場合は以下を引用してください。
- 矢作 忠弘，石内勘一郎，渥美 聡孝，三宅 克典，森永 紀，伏見 裕利，大山 雅義，森川 敏生，田中 謙，有田 正規，牧野 利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 1-36, 2017
| 番号 | 書名 | 出版年 | 記載 |
|---|---|---|---|
| 3 | 局方医薬品承認申請の手引き | 1980 | 記載なし |
| 4 | 生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスついて（2015年12月25日薬生審査発） | 2015 | 記載なし |
| 5 | JP7 第1部 大改訂版 第2部 解説書(1966) | 1961 | 【適用】 消炎、利尿、鎮咳薬に用いられ漢方方剤としては、ほとんど使用されず民間薬、家庭薬として需要が多い。 (略)。 2-278 |
| 6 | JP8 解説書 | 1971 | 【適用】 消炎、利尿、鎮咳薬に用いられる。漢方方剤としてはあまり使用されず、むしろ民間薬、家庭薬としての需要が多い。 (略)。 2-330 |
| 7 | JP9 解説書 | 1976 | 【適用】 消炎、利尿、止瀉、鎮咳薬に用いられる。漢方方剤にも配合されるが、むしろ家庭薬製剤、民間薬としての需要が多い。 D-406 |
| 8 | JP10 解説書 | 1981 | 【適用】 漢方処方用薬であるが、主として配合剤 (鎮咳薬、消炎・利尿など ) の原料とする。 (略)。 漢方方剤: (略) D-417 |
| 9 | JP11 解説書 | 1986 | 【本質】 生薬、去痰薬 【適用】 漢方処方用薬としては、尿路疾患用薬とみなされる処方に少数例配合されている。また、配合剤 (鎮咳薬、消炎・利尿など) の原料とする (略)。 漢方処方: (略) D-437 |
| 10 | JP12 解説書 | 1991 | 【適用】漢方処方用薬としては、尿路疾患用薬とみなされる処方に少数例配合されている。また、配合剤（鎮咳・去痰薬）の原料とする（一日最大分量5 g）漢方: 牛車腎気丸、五淋散、清心蓮子飲、竜胆瀉肝湯 D-434 |
| 11 | JP13 解説書 | 1996 | 【適用】漢方処方用薬としては、尿路疾患用薬とみなされる処方に少数例配合されている。また、配合剤（鎮咳・去痰薬）の原料とする（一日最大分量5 g）漢方: 牛車腎気丸、五淋散、清心蓮子飲、竜胆瀉肝湯 D-476 |
| 12 | JP14 解説書 | 2001 | 【適用】漢方処方用薬としては、尿路疾患用薬とみなされる処方に少数例配合されている。また、配合剤（鎮咳・去痰薬）の原料とする（一日最大分量5 g）漢方: 牛車腎気丸、五淋散、清心蓮子飲、竜胆瀉肝湯 D-512 |
| 13 | JP15 解説書 | 2006 | 【適用】漢方処方用薬としては、尿路疾患用薬とみなされる処方に少数例配合されている。また、配合剤（鎮咳・去痰薬）の原料とする（一日最大分量5 g）漢方: 牛車腎気丸、五淋散、清心蓮子飲、竜胆瀉肝湯 D-335 |
| 14 | JP16 解説書 | 2011 | 【適用】漢方処方用薬としては、尿路疾患用薬とみなされる処方に少数例配合されている。また、配合剤（鎮咳・去痰薬）の原料とする（一日最大分量5 g）漢方: 牛車腎気丸、五淋散、清心蓮子飲、竜胆瀉肝湯 D-392 |
| 15 | 登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会_試験問題の作成に関する手引き（厚生労働省医薬食品局総務課2007年7月） | 2007 | 記載なし |
| 19 | 『改訂生藥學』アルベルト・ウィカンド 大井玄洞 | 1887 | 効能の記載なし P350 |
| 20 | 『生藥學』第５版 下山順一郎 | 1901 | 記載なし |
| 21 | 『簡明生藥學』島崎健造 | 1909 | 記載なし |
| 22 | 『最新薬学全書 第6編 生薬学』 伊藤治輔 編、日本薬学講習会 | 1913 | 記載なし |
| 23 | 『生藥學』第１３版 下山純一郎 朝比奈泰彦 | 1916 | 記載なし |
| 24 | 『和漢薬物学』日野五七郎 一色直太郎 同済号書房 たにぐち書店復刻版 | 1931 | 正P374: 現今尚民間にて賞用せらるる利尿薬にして、淋疾に於いては其炎症の劇しく且つ腫脹して疼痛を感ずる亢進期に用ゆ。其他には湿性脚気、関節の腫痛小兒コレラの吐瀉等に与ふ。 |
| 25 | 『薬理的生薬学』村上師壽 三省堂 | 1933 | P80: 鎮咳薬とす。百日咳、気管支カタルに効あり。 |
| 26 | 『生藥學』第２０版 下山順一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1934 | 記載なし |
| 27 | 『生藥學』第２７版 下山純一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1943 | 記載なし |
| 28 | 『生藥學教科書』木村康一 | 1949 | 記載なし |
| 29 | 『最新生薬学』刈米達夫 | 1949 | 記載なし |
| 30 | 『生薬学』三橋博、醫學書院 | 1958 | 記載なし |
| 31 | 『生薬学』第４版、藤田路一 | 1963 | 記載なし |
| 32 | 『新編生薬学』東丈夫 名越規朗 廣川書店 | 1965 | P139: 利尿、鎮咳薬（略）。漢方: 消炎利尿剤。清心蓮子飲、明朗飲など |
| 33 | 『生薬学総論』柴田承二 東丈夫 木島正夫 下村孟 廣川書店 | 1966 | 記載なし |
| 34 | 『生薬学』稲垣勲 嶋野武 嶋田玄彌 長沢元夫 南江堂 | 1967 | P160: (1)利尿消炎作用により、血尿、膀胱結石、小便不利に用う。(2)眼病に用いる(涙多く、赤く腫痛し、目に曇りを生じた時、白内障など)。(3)ホメオパシーではこれ以外に粘液過多の呼吸疾患、膀胱炎、膀胱弛緩による遺尿、慢性下痢、赤痢、乳児コレラ、胃腸部潰瘍、月経過多、鼻出血、耳痛、黄疸などに用いる。 |
| 35 | 『和漢生薬』刈米達夫 廣川書店 植物分類学での順 | 1971 | P33: 車前、車前子ともに利尿、鎮咳薬とする。 |
| 36 | 『最新生薬学 第三改槁版』刈米達夫 廣川書店 | 1973 | P255: 車前、車前子ともに利尿、鎮咳薬とする。 |
| 37 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔上〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1975 | 記載なし |
| 38 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔下〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1976 | 記載なし |
| 39 | 『生薬学』 木島正夫 澤田徳之助 秦清之 朝倉書店 | 1978 | P233: 利尿、消炎、止瀉、鎮咳薬とし、眼疾にも用いられる。 |
| 40 | 『新常用和漢薬集』訂正第2版 東京生薬協会 編集 南江堂 | 1978 | P64: 消炎、利尿、鎮咳薬として民間、家庭薬に用いられる。 |
| 41 | 『最新生薬学総覧』伊沢一男 学文社 | 1978 | P80: 利尿、鎮咳薬。牛車腎気丸など6方剤の漢方処方に用いられる。家庭薬の原料にも用いられる。民間薬として眼病にその煎剤を内用することとがある。 |
| 42 | 彩色写生図 日本の薬用植物〔生薬〕 生薬-成分-漢方-〔処方例〕高取治輔 廣川書店 | 1980 | P15: 鎮咳、止瀉 |
| 43 | 『生薬学第2版』北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 1982 | P123: 消炎、利尿、止瀉、鎮咳薬。 |
| 44 | 『コメンタリー局方生薬』初版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1984 | P214: 漢方で利尿薬(泌尿器の炎症、むくみ、目やに、痰の多い咳などに)として処方。利尿薬または鎮咳薬として家庭薬製剤に配合。 |
| 45 | 『新訂生薬学 第2版』長沢元夫 野呂征男 萩原幸夫 木村孟淳 南江堂 | 1987 | P165: (1)利尿消炎作用により、血尿、膀胱結石、小便不利に用う。(2)眼病に用いる(涙多く、赤く腫痛し、目に曇りを生じた時、白内障など)。(3)ホメオパシーではこれ以外に粘液過多の呼吸疾患、膀胱炎、膀胱弛緩による遺尿、慢性下痢、赤痢、乳児コレラ、胃腸部潰瘍、月経過多、鼻出血、耳痛、黄疸などに用いる。 |
| 46 | 『コメンタリー局方生薬』 第２版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1987 | P256: 漢方で利尿薬(泌尿器の炎症、むくみ、目やに、痰の多い咳などに)として処方。利尿薬または鎮咳薬として家庭薬製剤に配合。 |
| 47 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第３版』三橋博 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 1989 | P231: 消炎、利尿、止瀉、鎮咳薬として、五淋散などの漢方処方に配合される。 |
| 48 | 『生薬学概論』 難波恒雄 津田喜典編 南江堂 | 1990 | P224: 消炎、利尿、鎮咳、止瀉薬。 |
| 49 | 『生薬学改訂第４版』 三橋博 井上隆夫編集 南江堂 | 1992 | P231: 消炎、利尿、止瀉、鎮咳薬として、五淋散、清心蓮子飲、竜胆瀉肝湯などの漢方処方に配合される。 |
| 50 | 『天然薬物・生薬学』 初版 奥田拓男編 廣川書店 | 1993 | P178: 漢方で利水滲水薬とし、尿路疾患用薬などに配合。 |
| 51 | 『薬用資源学』初版 山崎幹夫 斉藤和季編 丸善 | 1997 | P200: 漢方処方用薬(尿路疾患用薬とみなされる処方に配合)。鎮咳・去痰薬。 |
| 52 | 『漢方薬理学』高木敬次郎 木村正康 南山堂 | 1997 | P362: 尿路疾患用薬とみなされる処方に少数例配合されている。また、鎮咳・去痰薬にも配合する。 |
| 53 | 『生薬学概論（改訂第3版）』 難波恒雄 津田喜典 南江堂 | 1998 | P224: 消炎、利尿、鎮咳、止瀉薬。 |
| 54 | 『生薬学第6版』 北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 2001 | P114: 消炎、利尿、止瀉、鎮咳、去痰薬。 |
| 55 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第６版』 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 2002 | P271: 漢方では、消炎、利尿、止瀉、鎮咳の効を期待し、五淋散などの漢方処方に配合する。 |
| 56 | 『入門漢方医学』初版 日本東洋医学会学術教育委員会 編 日本東洋医学会発行 | 2002 | P152: 消炎、利尿、鎮咳、去痰 |
| 57 | 『漢方・生薬学』久保道德 吉川雅之 廣川書店 | 2003 | P192: 漢方では水分代謝を促す目的で配合される。 |
| 58 | 『薬学生・薬剤師のための知っておきたい生薬100ー含漢方処方ー』第1版、日本薬学会編、東京化学同人 | 2004 | P54: 去痰、消炎、利尿、止渇、鎮咳薬。配合処方: 清心蓮子飲、五淋散、竜胆瀉肝湯。 |
| 59 | 『薬学生のための漢方薬入門』第2版、指田豊 三巻祥浩、廣川書店 | 2004 | 記載なし |
| 60 | 『スタンダード薬学シリーズ3 化学系薬学Ⅲ 自然が生み出す薬物』第1版 社団法人日本薬学会 編 東京化学同人 | 2005 | P52: 主に利尿、鎮咳、止瀉に用いられる。漢方では利尿作用を期待して配合されることが多いが、眼疾に用いられることもある。 |
| 61 | 『薬用植物学 改訂第6版』 野呂征男 水野瑞夫 木村孟淳 田中俊弘 南江堂 | 2006 | P219: 利尿消炎薬として、眼病、膀胱結石、下痢、鎮咳などの治療に用いる。 |
| 62 | 『パートナー生薬学』 指田豊 山﨑和男 竹谷孝一 南江堂 | 2007 | P272: もっぱら漢方に用い、水分代謝を促し、目を明らかにし、去痰する薬能がある。小水の出にくいもの、小便淋濁、血尿、暑気あたりの下痢、咳嗽多痰、目赤などを主治する。尿路疾患用薬ともなされる漢方処方に配剤される。 |
| 63 | 『生薬単』 伊藤美千穂 北山隆 NTS | 2007 | P198: 去痰、鎮咳、血糖降下 |
| 64 | 『ベーシック薬学教科書シリーズ⑦生薬学・天然物化学』吉川雅之編 化学同人 | 2008 | P58: 利尿、鎮咳、消炎薬。漢方処方には利尿作用を期待して配合されることが多いが、眼疾に用いられることもある。漢方処方: 牛車腎気丸 |
| 65 | 『伝統医薬学・生薬学』 御影雅幸 木村正幸 南江堂 | 2009 | P115: 消炎、利尿、去痰、鎮咳、止瀉、止血。（中）利水滲出薬。方剤: 牛車腎気丸、五淋散、清心蓮子飲、竜胆瀉肝湯。煎剤とするときは包煎する。 |
| 66 | 『日本伝統医学テキスト漢方編』平成22-23年度厚生労働科学研究費補助金『統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化』研究班 | 2012 | 記載なし |
| 67 | 『新訂生薬学 改訂第７版』 木村孟淳 田中俊弘 水上元 南江堂 | 2012 | P171: 利水消炎薬として尿路疾患に用いる。 |
| 68 | 『歴代日本薬局方収載生薬大事典』 木下武司著 | 2015 | P197: もっぱら漢方薬とする。 |
| 73 | 青本「化学」、薬学ゼミナール | 2016 | P575: 消炎、利尿、止瀉、鎮咳 |
| 74 | コアカリ重点ポイント集「化学系薬学」改訂第4版 薬学ゼミナール | 2014 | 記載なし |
