CrudeDrug:Phellodendri Cortex

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Chinese Medicines

黄柏 (Phellodendri Cortex)

黄柏はミカン科のキハダPhellodendron amurense RuprechtまたはシナキハダPhellodendron chinense Schneiderの周皮を除いた樹皮を基原とする。日本では苦味健胃薬として利用され、黄柏から製される「陀羅尼助」「百草丸」は吉野の大峰山、木曽の御嶽山、山陰の伯耆大山で山岳宗教と結びついて修験行者が携行し、人々に広められた薬で古くから作られている。キハダは寒冷地では主成分のベルベリン含量が低くなる傾向があり、北海道、韓国、北朝鮮、中国東北部の黄柏は日局の成分、灰分規格が不適合になることが多い。　（栃本天海堂による詳細情報）

Picture

Photographs of Phellodendron Bark (オウバク) (by Alps Pharm. アルプス薬品)
1. Japan Hokkaido 北海道 2. Japan Fukui 福井 3. Japan Kyusyu 九州 4. Taiwan 台湾 5. N. Korea 北朝鮮 6. China Northeastern 中国東北 7. China Guangxi 広西 8. China Guizhou 貴州 China Sichuang 四川 10. China Hunan 湖南 China Hubei 湖北

黄柏

Large Pic by NTS

オウバク Phellodendron Bark
Species * ... non-plant	Phellodendron amurense Ruprecht Phellodendron chinense Schneider キハダ   キハダ属 黄柏、黄檗、黄肌 Amur Cork Tree
Part(s) Used	樹皮
Property	きわめて苦い。唾液を黄色に染める。
Test	塩酸、過酸化水素試液
Drying loss	11.0 %以下（105℃，6時間）
Ash content	7.5 %以下
Acid-insoluble ash	0.5 %以下
Pharmacopeia	日局 16-p1185
Effect	健胃、消炎、抗菌、抗消化性潰瘍、止瀉、肝障害改善、鎮静、解熱、血圧降下、免疫抑制、血管弛緩、鎮痙、利胆
Constituent	ベルベリン、パルマチン、ジヤテオリジン、フェロデンドリン、オウバクノン、リモニン、β-シトステロール、カンペステロール berberine
Links	家庭の中医学 生薬の玉手箱 (株式会社ウチダ和漢薬)

References

1. 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
2. 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
3. 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS

Prescriptions 処方一覧

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