CrudeDrug:Linderae Radix
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烏薬
ウヤク Lindera Root | |
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Species * ... non-plant |
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Part(s) Used | 根 |
Property | 本品は紡錘形又はところどころくびれた連珠状を呈し、長さ10~15cm、径10~25mmである。外面は黄褐色~褐色を呈し、わずかに細根の跡がある。横断面の皮部は褐色、木部は淡黄褐色を呈し、褐色の同心性の輪及び放射状の線がある。質はち密で堅い。
本品は樟脳様のにおいがあり、味は苦い。本品の横切片を鏡検するとき、周皮を残すものでは数層のコルク層がありコルク層の一部はコルク石細胞からなる。油細胞及び繊維を含む皮部柔組織が認められることがある。木部では道管及び木部繊維と、放射組織が交互に配列する。皮部及び木部の柔細胞中にはシュウ酸カルシウムの砂晶及び柱状晶、径1~15μmの単粒のでんぷん粒及び2~4粒からなる複粒のでんぷん粒を含む。 |
Test | TLC法:本品の粉末3gにヘキサン40mLを加え、還流冷却器を付け、水浴上で30分間加温する。冷後、ろ過し、残留物にアンモニア試液10mL及び酢酸エチル/ジエチルエーテル混液(1:1)30mLを加え、20分間激しく振り混ぜた後、遠心分離する。上澄液を分取し、無水硫酸ナトリウム10gを加えて振り混ぜた後、ろ過する。ろ液を留去し、残留物をエタノール0.5mLに溶かし、試料溶液とする。この液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液20μLを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル/メタノール/アンモニア水混液(10:2:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これにドラーゲンドルフ試液を均等に噴霧するとき、Rf値0.4付近に黄褐色のスポットを認める。 |
Drying loss | |
Ash content | 2.5 %以下 |
Acid-insoluble ash | |
Pharmacopeia | 日局 16-p1453 |
Effect | 芳香性健胃、鎮痛、鎮痙、強精、血小板凝集抑制、交感神経遮断活性、腸蠕動運動促進 |
Constituent | ボルネオール、リンデラン、リンデレン、リンデネノン、ディセントリン borneol, linderane, lindeneol, lindenenone, dicentrine |
Links |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS
Prescriptions 処方一覧
五物解毒散 (ゴモツゲドクサン) 十六味流気飲 (ジュウロクミリュウキイン) 芎帰調血飲 (キュウキチョウケツイン) 芎帰調血飲第一加減 (キュウキチョウケツインダイイチカゲン) 烏薬順気散 (ウヤクジュンキサン)