CrudeDrug:Saposhnikoviae Radix
From Metabolomics.JP
(Difference between revisions)
Line 19: | Line 19: | ||
|familyE=Umbelliferae | |familyE=Umbelliferae | ||
|partUsedJ=根 | |partUsedJ=根 | ||
− | |propertyJ= | + | |propertyJ=本品は細長い円錐形を呈し、長さ15~20cm、径0.7~1.5cmである。外面は淡褐色で、根茎には密に輪節状の横じわがあり、褐色の毛状になった葉しょうの残基を付けることがあり、根には多数の縦じわ及び細根の跡がある。横切面の皮部は灰褐色で、空げきが多く、木部は黄色である。 |
− | |constituentJ= | + | 本品は弱いにおいがあり、味はわずかに甘い。 |
− | |constituentE=fraxidin | + | |constituentJ=フラキシジン、イソフラキシジン、ベルガプテン、デルトイン、4'-O-グルコシル-5-O-メチルピサミノール、シミフギン、ハマウドール、sec-O-グルコシルハマウドール、サポシニコバン |
− | |testJ= | + | |constituentE=fraxidin, isofraxidin, bergapten, deltoin, 4'-O-glucosyl-5-O-methylvisamminol, cimifugin, hamaudol, sec-O-glucosylhamaudol, saposhnikovan |
− | |pharmacopeiaJ= | + | |testJ=TLC法:本品の粉末1gにメタノール5mLを加えて10分間振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。別に薄層クロマトグラフィー用4'-O-グルコシル-5-O-メチルビサミノール1mgをメタノール1mLに溶かし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液及び標準溶液5μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル/メタノール/水混液(10:2:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長254nm)を照射するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得た青色のスポットと色調及びRf値が等しい。 |
+ | |pharmacopeiaJ=1581 | ||
|effectJ=解熱、鎮痛、発汗、鎮痙 | |effectJ=解熱、鎮痛、発汗、鎮痙 | ||
|usageJ=関節痛、偏頭痛、結膜炎 | |usageJ=関節痛、偏頭痛、結膜炎 |
Revision as of 18:28, 16 August 2011
Crude-drug Top Gallery |
General Index | Names | Prescriptions | Books | Journals | Terminology | Chinese Medicines |
Contents |
Picture
Photographs of Saposhnikovia Root (ボウフウ) (by Alps Pharm. アルプス薬品) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
防風
ボウフウ Saposhnikovia Root | |
---|---|
Species * ... non-plant |
|
Part(s) Used | 根 |
Property | 本品は細長い円錐形を呈し、長さ15~20cm、径0.7~1.5cmである。外面は淡褐色で、根茎には密に輪節状の横じわがあり、褐色の毛状になった葉しょうの残基を付けることがあり、根には多数の縦じわ及び細根の跡がある。横切面の皮部は灰褐色で、空げきが多く、木部は黄色である。
本品は弱いにおいがあり、味はわずかに甘い。 |
Test | TLC法:本品の粉末1gにメタノール5mLを加えて10分間振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。別に薄層クロマトグラフィー用4'-O-グルコシル-5-O-メチルビサミノール1mgをメタノール1mLに溶かし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液及び標準溶液5μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル/メタノール/水混液(10:2:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長254nm)を照射するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得た青色のスポットと色調及びRf値が等しい。 |
Drying loss | |
Ash content | 7.0 %以下 |
Acid-insoluble ash | 1.5 %以下 |
Pharmacopeia | 日局 16-p1581 |
Effect | 解熱、鎮痛、発汗、鎮痙 |
Constituent | フラキシジン、イソフラキシジン、ベルガプテン、デルトイン、4'-O-グルコシル-5-O-メチルピサミノール、シミフギン、ハマウドール、sec-O-グルコシルハマウドール、サポシニコバン fraxidin, isofraxidin, bergapten, deltoin, 4'-O-glucosyl-5-O-methylvisamminol, cimifugin, hamaudol, sec-O-glucosylhamaudol, saposhnikovan |
Links |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS
Prescriptions 処方一覧
防風通聖散 (ボウフウツウショウサン) 釣藤散 (チョウトウサン) 大防風湯 (ダイボウフウトウ) 独活湯 (ドッカツトウ) 秦艽防風湯 (ジンギョウボウフウトウ) 秦艽羗活湯 (ジンギョウキョウカツトウ) 治頭瘡一方 (ジズソウイッポウ) 治頭瘡一方去大黄 (ジズソウイッポウキョダイオウ) 十味敗毒湯 (ジュウミハイドクトウ) 十六味流気飲 (ジュウロクミリュウキイン) 荊防敗毒散 (ケイボウハイドクサン) 荊芥連翹湯 (ケイガイレンギョウトウ) 桂芍知母湯 (ケイシャクチモトウ) 桂枝芍薬知母湯 (ケイシシャクヤクチモトウ) 駆風解毒散 (クフウゲドクサン) 麗沢通気湯 (レイタクツウキトウ) 麗沢通気湯加辛夷 (レイタクツウキトウカシンイ) 立効散 (リッコウサン) 竜胆瀉肝湯 (リュウタンシャカントウ) 清上防風湯 (セイジョウボウフウトウ) 清上蠲痛湯 (セイジョウケンツウトウ) 千金内托散 (センキンナイタクサン) 川芎茶調散 (センキュウチャチョウサン) 消風散 (ショウフウサン) 小続命湯 (ショウゾクメイトウ) 疎経活血湯 (ソケイカッケツトウ) 当帰飲子 (トウキインシ)