CrudeDrug:Scopoliae Rhizoma

From Metabolomics.JP
(Difference between revisions)
Jump to: navigation, search
 
(5 intermediate revisions by one user not shown)
Line 1: Line 1:
 +
{{ {{NAMESPACE}}/Header}}
 +
==Picture==
 +
{{CrudeDrug/AlpsPic|
 +
|1= Scopolia Rhizome (ロートコン)
 +
|2= 1. Soviet 旧ソ連 && 2. China 中国 <BR> 3. Korea 韓国 && 4. N. Korea 北朝鮮
 +
}}
 +
 
{{CrudeDrug
 
{{CrudeDrug
 
|nameJ=ロートコン
 
|nameJ=ロートコン
Line 5: Line 12:
 
|speciesL=&&Scopolia japonica Maximowicz && Scopolia carniolica Jacquin && Scopolia parviflora Nakai
 
|speciesL=&&Scopolia japonica Maximowicz && Scopolia carniolica Jacquin && Scopolia parviflora Nakai
 
|speciesJ=ハシリドコロ, セイヨウハシリドコロ
 
|speciesJ=ハシリドコロ, セイヨウハシリドコロ
|speciesC=-
+
|speciesC=走野老、莨菪
 
|speciesE=
 
|speciesE=
 
|genusJ=ハシリドコロ属
 
|genusJ=ハシリドコロ属
Line 12: Line 19:
 
|familyE=Solanaceae
 
|familyE=Solanaceae
 
|partUsedJ=根茎, 根
 
|partUsedJ=根茎, 根
|propertyJ=特異臭。甘く、後やや苦い。
+
|propertyJ=本品は主として不規則に分枝する多少曲がった根茎からなり、長さ約15cm、径3cmに達し、ときには縦割されている。外面は灰褐色でしわがあり、ところどころくびれて分節し、先端にはまれに残茎がある。各節の上面には茎の跡があり、側面及び下面には根又はその残基がある。折面は粒状で灰白色~淡褐色を呈し皮部の色はややうすい。
 +
本品は特異なにおいがあり、味は甘く、後にわずかに苦い。本品の横切片を鏡検するとき、木部には放射組織間に木部内師管を伴う道管群が階段状に配列する。柔細胞中にはでんぷん粒、ときにシュウ酸カルシウムの砂晶を含む。
 
|constituentJ=アトロピン、ヒヨスチアミン、スコポラミン、アポアトロピン、スコポレチン、スコポリン
 
|constituentJ=アトロピン、ヒヨスチアミン、スコポラミン、アポアトロピン、スコポレチン、スコポリン
|constituentE=atropine
+
|constituentE=atropine, hyoscyamine, scopolamine, apoatropine, scopoletin, scopolin
|testJ=Vitali反応
+
|testJ=(1)テトラエチルアンモニウムヒドロキシド試液:本品の粉末1gにジエチルエーテル10mL及びアンモニア試液0.5mLを加え、30分間振り混ぜた後、ろ過する。残留物をジエチルエーテル10mLで洗い、ろ液及び洗液を分液漏斗に入れ、薄めた硫酸20mLを加え、よく振り混ぜた後、酸抽出液を別の分液漏斗中に分取する。これにアンモニア試液を加えて弱アルカリ性とし、ジエチルエーテル10mLを加えてよく振り混ぜた後、ジエチルエーテル層を分取する。ジエチルエーテル液を磁製皿に入れ、水浴上で蒸発した後、残留物に発煙硝酸5滴を加え、水浴上で蒸発乾固し、冷後、残留物をN,N-ジメチルホルムアミド1mLに溶かし、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド試液5~6滴を加えるとき、液は赤紫色~紫色を呈する。<br>(2)TLC法:本品の粉末2.0gを共栓遠心沈殿管に入れ、アンモニア試液30mLを加え、5分間超音波を照射した後、遠心分離する。上澄液を分液漏斗にとり、酢酸エチル40mLを加えて振り混ぜる。酢酸エチル層を分取し、無水硫酸ナトリウム3を加えて振り混ぜ、液が澄明となった後、ろ過する。ろ液をとり、減圧下で酢酸エチルを留去し、残留物をエタノール1mLに溶かし、試料溶液とする。別にアトロピン硫酸塩標準品2mg及びスコポラミン臭化水素酸塩標準品1mgをエタノール1mLに溶かし、標準溶液(1)及び標準溶液(2)とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液、標準溶液(1)及び標準溶液(2)5μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次にアセトン/水/アンモニア水混液(90:7:3)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を80℃で10分間乾燥する。冷後、これに噴霧用ドラーゲンドルフ試液を均等に噴霧するとき、試料溶液から得た2個の主スポットは、標準溶液から得たそれぞれの黄赤色のスポットと色調及びRf値が等しい。
|pharmacopeiaJ=1278
+
|pharmacopeiaJ=1599
 
|effectJ=鎮痛、鎮痙
 
|effectJ=鎮痛、鎮痙
|usageJ=鎮痛、鎮痙薬
+
|usageJ=毒性が強い。胃痛、肛門疾患に応用する。鎮痛薬、鎮痙薬。
 +
|links=uchida:055ro-tokon
 
|dryingLoss=
 
|dryingLoss=
 
|ashContent=7.0 %以下
 
|ashContent=7.0 %以下

Latest revision as of 13:23, 17 August 2011

Crude-drug Top
Gallery
General Index Names Prescriptions Books Journals Terminology Chinese Medicines

Contents

[edit] Picture

Photographs of Scopolia Rhizome (ロートコン) (by Alps Pharm. アルプス薬品)
Alps:Scopoliae Rhizoma.jpg
1. Soviet 旧ソ連 2. China 中国
3. Korea 韓国 4. N. Korea 北朝鮮

ロートコン

References

  1. 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
  2. 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
  3. 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS

Prescriptions 処方一覧

ロート製薬株式会社の「ロート」は、当時の眼科医の権威であった井上豊太郎のドイツ留学時代の恩師ロートムンド博士の名前にちなむ。

Personal tools
Namespaces

Variants
Actions
Navigation
metabolites
Toolbox
In other languages