CrudeDrug:Asparagi Tuber

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|partUsedJ=根の肥大部(外皮を去ったもの)
 
|partUsedJ=根の肥大部(外皮を去ったもの)
|propertyJ=淡黄褐色~淡褐色で半透明。特異臭。味は初め甘く、後にやや苦い。肉太く、緻密で黄白色半透明のものが良品。貴州省産が品質がよい(川天冬)。
+
|propertyJ=本品は紡錘形~円柱形を呈し、長さ5~15cm、径5~20mm、外面は淡黄褐色~淡褐色を呈し、半透明で、しばしば縦じわがある。質は柔軟性であるか、又は堅い。折面は灰黄色でつやがあり、やや角質様である。
|constituentJ=β-シトステロール、アスパラギン
+
本品は特異なにおいがあり、味は初め甘く、後わずかに苦い。本品の横切片を鏡検するとき、皮層の外辺には石細胞及びその群が散在し、皮層及び中心柱の柔細胞中にはシュウ酸カルシウムの束針晶を含む粘液細胞を認める。でんぷん粒を認めない。
|constituentE=beta-sitosterol, asparagine
+
|constituentJ=アスパラギン、β-シトステロール
|testJ=TLC法(希硫酸噴霧、Rf値0.4付近に赤褐色~褐色スポット)
+
|constituentE=asparagine, beta-sitosterol
|pharmacopeiaJ=1243
+
|testJ=TLC法:本品の粗切1gに1-ブタノール/水混液(40:7)5mLを加え、30分間振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。この液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液10μLを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に1-ブタノール/水/酢酸混液(10:6:3)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに希硫酸を均等に噴霧し、105℃で2分間加熱するとき、Rf値0.4付近に最初赤褐色、後に褐色を呈するスポットを認める。
|effectJ=鎮咳、利尿、緩和、滋養、強壮
+
|pharmacopeiaJ=1551
|usageJ=虚した状態の人の咳嗽、咳血、空咳などに用い、また大便燥結などにも応用する。
+
|effectJ=鎮咳、強壮、利尿
|kampo=滋陰降火湯,清肺湯
+
|usageJ=慢性の咳嗽、咳血、空咳に応用する。
|kampo2=滋陰降火湯,清肺湯,黄耆別甲湯,甘露飲
+
 
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|57 = P134: 天門冬は鎮咳、利尿、緩和、滋養、強壮薬とみなされる処方に配合される。正常な体液を補って滋潤・滋養の目的で漢方処方に配合されている。
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|59 = P83: 虚した人の滋養、強壮薬とし、気管支炎、肺炎、口渇、咳に応用する。処方例: 清肺湯、滋陰降火湯
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|60 = 記載なし
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|61 = P232: (略)漢方で鎮咳薬、去痰薬、強壮薬とする。
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|62 = P296: 漢方では、水を補い、咽燥を治す、肺の炎症を鎮める薬能がある。発熱、咳嗽痔の吐血、肺膿瘍、肺壊疽、咽喉の腫れや痛み、糖尿病のような口渇を伴う病、乾燥性便秘などを主治する。鎮咳薬、利尿薬とみなされる漢方処方に滋養強壮作用を期待して配剤される。
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|63 = P34: 滋養、強壮、緩和、止渇。漢方では、鎮咳、去疾、止渇のために用いられてきた。
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|64 = P67: 鎮咳、去痰、利尿作用があり、咳、咳血、気管支喘息、糖尿病、便秘などに用いられる。民間療法としても、咳やむくみ、滋養強壮に用いられている。漢方処方: 滋陰降火湯など
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|65 = P236: 鎮咳去痰薬。(中)滋陰薬。方剤: 滋陰降火湯、清肺湯。
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|67 = P84: 鎮咳、去痰、利尿薬。漢方処方用薬。
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|68 = P264: もっぱら漢方に用いる。
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|74 = 記載なし
 
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General Index Names Prescriptions Books Journals Terminology Chinese Medicines


Contents

天門冬

References

  1. 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
  2. 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
  3. 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS

Prescriptions 処方一覧

滋陰降火湯 (ジインコウカトウ)  甘露飲 (カンロイン)  黄耆別甲湯 (オウギベッコウトウ)  清肺湯 (セイハイトウ)  

[edit] 歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載

利用する場合は以下を引用してください。

  • 矢作 忠弘,石内勘一郎,渥美 聡孝,三宅 克典,森永 紀,伏見 裕利,大山 雅義,森川 敏生,田中 謙,有田 正規,牧野 利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 1-36, 2017
番号 書名 出版年 記載
3 局方医薬品承認申請の手引き 1980 記載なし
4 生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスついて(2015年12月25日薬生審査発) 2015 記載なし
5 JP7 第1部 大改訂版 第2部 解説書(1966) 1961 記載なし
6 JP8 解説書 1971 記載なし
7 JP9 解説書 1976 記載なし
8 JP10 解説書 1981 記載なし
9 JP11 解説書 1986 記載なし
10 JP12 解説書 1991 記載なし
11 JP13 解説書 1996 記載なし
12 JP14 解説書 2001 記載なし
13 JP15 解説書 2006 【適用】漢方処方用薬である。鎮咳去痰や口の渇きを治す処方に配合されている。漢方: 滋陰降火湯、清肺湯 D-474
14 JP16 解説書 2011 【適用】漢方処方用薬である。鎮咳去痰や口の渇きを治す処方に配合されている。漢方: 滋陰降火湯、清肺湯 D-579
15 登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会_試験問題の作成に関する手引き(厚生労働省医薬食品局総務課2007年7月) 2007 記載なし
19 『改訂生藥學』アルベルト・ウィカンド 大井玄洞 1887 記載なし
20 『生藥學』第5版 下山順一郎 1901 記載なし
21 『簡明生藥學』島崎健造 1909 記載なし
22 『最新薬学全書 第6編 生薬学』 伊藤治輔 編、日本薬学講習会 1913 記載なし
23 『生藥學』第13版 下山純一郎 朝比奈泰彦 1916 記載なし
24 『和漢薬物学』日野五七郎 一色直太郎 同済号書房 たにぐち書店復刻版 1931 正P15: 鎮咳、解熱、利尿薬として一回二乃至五グラムを与ふ。
25 『薬理的生薬学』村上師壽 三省堂 1933 P307: 強壮薬とす。また利尿に用ゆ。
26 『生藥學』第20版 下山順一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 1934 記載なし
27 『生藥學』第27版 下山純一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 1943 記載なし
28 『生藥學教科書』木村康一 1949 記載なし
29 『最新生薬学』刈米達夫 1949 記載なし
30 『生薬学』三橋博、醫學書院 1958 記載なし
31 『生薬学』第4版、藤田路一 1963 記載なし
32 『新編生薬学』東丈夫 名越規朗 廣川書店 1965 記載なし
33 『生薬学総論』柴田承二 東丈夫 木島正夫 下村孟 廣川書店 1966 P87: 滋養、強壮、緩和、止渇剤
34 『生薬学』稲垣勲 嶋野武 嶋田玄彌 長沢元夫 南江堂 1967 記載なし
35 『和漢生薬』刈米達夫 廣川書店 植物分類学での順 1971 P298: 強壮強精薬。『本草綱目』に諸家の説を引用してある。「天門冬、伏苓等分を末にして毎日食すれば寒を恐れなくなり、大寒のときに単衣で汗が出る」「杜紫微はこれを服して80人の妾を貯え、140歳の長寿を保ち、1日に300里(200km)を歩いた」
36 『最新生薬学 第三改槁版』刈米達夫 廣川書店 1973 P401: 滋養、強壮薬。
37 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔上〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 1975 記載なし
38 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔下〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 1976 記載なし
39 『生薬学』 木島正夫 澤田徳之助 秦清之 朝倉書店 1978 P261: 滋養強壮、緩和、止瀉、鎮咳薬として漢方処方に配合される。
40 『新常用和漢薬集』訂正第2版 東京生薬協会 編集 南江堂 1978 P92: 滋養、強壮、緩和、止瀉、鎮咳の効がある。気管支炎などに煎剤を用いる。
41 『最新生薬学総覧』伊沢一男 学文社 1978 記載なし
42 彩色写生図 日本の薬用植物〔生薬〕 生薬-成分-漢方-〔処方例〕高取治輔 廣川書店 1980 記載なし
43 『生薬学第2版』北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 1982 記載なし
44 『コメンタリー局方生薬』初版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 1984 記載なし
45 『新訂生薬学 第2版』長沢元夫 野呂征男 萩原幸夫 木村孟淳 南江堂 1987 記載なし
46 『コメンタリー局方生薬』 第2版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 1987 記載なし
47 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第3版』三橋博 指田豊 山﨑和男 南江堂 1989 記載なし
48 『生薬学概論』 難波恒雄 津田喜典編 南江堂 1990 P336: 鎮咳、利尿、滋養、強壮薬。
49 『生薬学改訂第4版』 三橋博 井上隆夫編集 南江堂 1992 記載なし
50 『天然薬物・生薬学』 初版 奥田拓男編 廣川書店 1993 記載なし
51 『薬用資源学』初版 山崎幹夫 斉藤和季編 丸善 1997 記載なし
52 『漢方薬理学』高木敬次郎 木村正康 南山堂 1997 記載なし
53 『生薬学概論(改訂第3版)』 難波恒雄 津田喜典 南江堂 1998 P336: 鎮咳、利尿、滋養、強壮薬。
54 『生薬学第6版』 北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 2001 記載なし
55 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第6版』 指田豊 山﨑和男 南江堂 2002 記載なし
56 『入門漢方医学』初版 日本東洋医学会学術教育委員会 編 日本東洋医学会発行 2002 記載なし
57 『漢方・生薬学』久保道德 吉川雅之 廣川書店 2003 P134: 天門冬は鎮咳、利尿、緩和、滋養、強壮薬とみなされる処方に配合される。正常な体液を補って滋潤・滋養の目的で漢方処方に配合されている。
58 『薬学生・薬剤師のための知っておきたい生薬100ー含漢方処方ー』第1版、日本薬学会編、東京化学同人 2004 記載なし
59 『薬学生のための漢方薬入門』第2版、指田豊 三巻祥浩、廣川書店 2004 P83: 虚した人の滋養、強壮薬とし、気管支炎、肺炎、口渇、咳に応用する。処方例: 清肺湯、滋陰降火湯
60 『スタンダード薬学シリーズ3 化学系薬学Ⅲ 自然が生み出す薬物』第1版 社団法人日本薬学会 編 東京化学同人 2005 記載なし
61 『薬用植物学 改訂第6版』 野呂征男 水野瑞夫 木村孟淳 田中俊弘 南江堂 2006 P232: (略)漢方で鎮咳薬、去痰薬、強壮薬とする。
62 『パートナー生薬学』 指田豊 山﨑和男 竹谷孝一 南江堂 2007 P296: 漢方では、水を補い、咽燥を治す、肺の炎症を鎮める薬能がある。発熱、咳嗽痔の吐血、肺膿瘍、肺壊疽、咽喉の腫れや痛み、糖尿病のような口渇を伴う病、乾燥性便秘などを主治する。鎮咳薬、利尿薬とみなされる漢方処方に滋養強壮作用を期待して配剤される。
63 『生薬単』 伊藤美千穂 北山隆 NTS 2007 P34: 滋養、強壮、緩和、止渇。漢方では、鎮咳、去疾、止渇のために用いられてきた。
64 『ベーシック薬学教科書シリーズ⑦生薬学・天然物化学』吉川雅之編 化学同人 2008 P67: 鎮咳、去痰、利尿作用があり、咳、咳血、気管支喘息、糖尿病、便秘などに用いられる。民間療法としても、咳やむくみ、滋養強壮に用いられている。漢方処方: 滋陰降火湯など
65 『伝統医薬学・生薬学』 御影雅幸 木村正幸 南江堂 2009 P236: 鎮咳去痰薬。(中)滋陰薬。方剤: 滋陰降火湯、清肺湯。
66 『日本伝統医学テキスト漢方編』平成22-23年度厚生労働科学研究費補助金『統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化』研究班 2012 記載なし
67 『新訂生薬学 改訂第7版』 木村孟淳 田中俊弘 水上元 南江堂 2012 P84: 鎮咳、去痰、利尿薬。漢方処方用薬。
68 『歴代日本薬局方収載生薬大事典』 木下武司著 2015 P264: もっぱら漢方に用いる。
73 青本「化学」、薬学ゼミナール 2016 記載なし
74 コアカリ重点ポイント集「化学系薬学」改訂第4版 薬学ゼミナール 2014 記載なし
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