CrudeDrug:Zizyphi Semen
From Metabolomics.JP
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+ | |59 = P64: 精神安定作用、鎮静作用があり、焦燥、熱感、不眠、多眠、動悸、健忘などに応用する。また虚弱者、疲れやすいものに用いる。処方例: 加味温胆湯、帰脾湯、酸棗仁湯 | ||
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+ | |61 = P177: 漢方で神経強壮、不眠または多眠症に用い、健胃薬、鎮静薬とする。 | ||
+ | |62 = P205: もっぱら漢方に使い、精神を安定させる、精神性発汗を止めるなどの薬能がある。虚煩で不眠、強い精神不安による動悸、焦燥感を伴う口渇、消耗性発汗などを主治する。不眠症、神経症、神経衰弱などに用いられる処方に配剤される。 | ||
+ | |63 = P266: 鎮静 | ||
+ | |64 = P64: 不眠症、神経症、神経衰弱の治療を目的とした処方に配合される。漢方処方: 酸棗仁湯など | ||
+ | |65 = P157: 鎮静、抗痙攣、神経強壮。(中)養神安神薬。方剤: 温胆湯、加味温胆湯、帰脾湯、酸棗仁湯。 | ||
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Latest revision as of 13:17, 28 September 2016
Crude-drug Top Gallery |
General Index | Names | Prescriptions | Books | Journals | Terminology | Chinese Medicines |
Contents |
酸棗仁
サンソウニン Jujube Seed | |
---|---|
Species * ... non-plant |
|
Part(s) Used | 種子 |
Property | 本品は扁平な卵形~円形でレンズ状を呈し、長さ5~9mm、幅4~6mm、厚さ2~3mm、外面は褐色~暗赤褐色を呈し、つやがある。一端にはへそ、他端には合点がある種皮はやや柔軟で、乳白色の内乳及び淡黄色の胚を包む。本品100粒の質量は3.0~4.5gである。
本品はわずかな油臭があり、緩和でやや油様である。本品の横切片を鏡検するとき、種皮は外側の表皮柔組織、内側の表皮からなる。外側の表皮は放射方向に長く厚壁化した細胞からなり、内側の表皮にはクチクラが認められる。内乳は柔組織からなり、シュウ酸カルシウムの集晶、アリューロン粒、でんぷん粒を含む。子葉は柔組織からなりアリューロン粒、でんぷん粒、油滴を含む。 |
Test | TLC法:本品の粉末2gにメタノール10mLを加え、還流冷却器を付け、10分間加熱する。冷後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。この液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液10μLを薄層クロマトグラフィー用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次にアセトン/酢酸エチル/水/酢酸混液(10:10:3:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長254nm)を照射するとき、Rf値0.3付近に紫色のスポットを認める。このスポットは、1-ナフトール・硫酸試液を均等に噴霧し、105℃で5分間加熱するとき、黄緑色~灰緑色を呈する。 |
Drying loss | 11.0 %以下(6時間) |
Ash content | 5.0 %以下 |
Acid-insoluble ash | |
Pharmacopeia | 日局 16-p1511 |
Effect | 不眠、鎮静、強壮 |
Constituent | ジジベオシド、ジュジュボシドA、ジュジュボシドB、スピノシン zizybeoside, Jujuboside A, Jujuboside B, spinosin |
Links |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS
Prescriptions 処方一覧
加味帰脾湯 (カミキヒトウ) 加味温胆湯 (カミウンタントウ) 帰脾湯 (キヒトウ) 酸棗仁湯 (サンソウニントウ) 温胆湯 (ウンタントウ)
[edit] 歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載
利用する場合は以下を引用してください。
- 矢作 忠弘,石内勘一郎,渥美 聡孝,三宅 克典,森永 紀,伏見 裕利,大山 雅義,森川 敏生,田中 謙,有田 正規,牧野 利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 1-36, 2017
番号 | 書名 | 出版年 | 記載 |
---|---|---|---|
3 | 局方医薬品承認申請の手引き | 1980 | 収載なし |
4 | 生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスついて(2015年12月25日薬生審査発) | 2015 | 収載なし |
5 | JP7 第1部 大改訂版 第2部 解説書(1966) | 1961 | 収載なし |
6 | JP8 解説書 | 1971 | 収載なし |
7 | JP9 解説書 | 1976 | 収載なし |
8 | JP10 解説書 | 1981 | 収載なし |
9 | JP11 解説書 | 1986 | 収載なし |
10 | JP12 解説書 | 1991 | 収載なし |
11 | JP13 解説書 | 1996 | 収載なし |
12 | JP14 解説書 | 2001 | 収載なし |
13 | JP15 解説書 | 2006 | 【適用】漢方処方用薬である。精神安定作用や止汗を目的とした処方に配合されている。漢方: 温胆湯、加味温胆湯、帰脾湯、酸棗仁湯 D-306 |
14 | JP16 解説書 | 2011 | 【適用】漢方処方用薬である。精神安定作用や止汗を目的とした処方に配合されている。漢方: 温胆湯、加味温胆湯、帰脾湯、酸棗仁湯 D-359 |
15 | 登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会_試験問題の作成に関する手引き(厚生労働省医薬食品局総務課2007年7月) | 2007 | 神経の興奮・緊張を和らげる作用が期待される(P. 70)。鎮静作用を期待して配合される(P. 132)。 |
19 | 『改訂生藥學』アルベルト・ウィカンド 大井玄洞 | 1887 | 記載なし |
20 | 『生藥學』第5版 下山順一郎 | 1901 | 記載なし |
21 | 『簡明生藥學』島崎健造 | 1909 | 記載なし |
22 | 『最新薬学全書 第6編 生薬学』 伊藤治輔 編、日本薬学講習会 | 1913 | 記載なし |
23 | 『生藥學』第13版 下山純一郎 朝比奈泰彦 | 1916 | 記載なし |
24 | 『和漢薬物学』日野五七郎 一色直太郎 同済号書房 たにぐち書店復刻版 | 1931 | 記載なし |
25 | 『薬理的生薬学』村上師壽 三省堂 | 1933 | P16: 鎮静催眠薬とす。神経衰弱、不眠症、心悸亢進等に用ゆ。 |
26 | 『生藥學』第20版 下山順一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1934 | 記載なし |
27 | 『生藥學』第27版 下山純一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1943 | 記載なし |
28 | 『生藥學教科書』木村康一 | 1949 | 記載なし |
29 | 『最新生薬学』刈米達夫 | 1949 | 記載なし |
30 | 『生薬学』三橋博、醫學書院 | 1958 | 記載なし |
31 | 『生薬学』第4版、藤田路一 | 1963 | 記載なし |
32 | 『新編生薬学』東丈夫 名越規朗 廣川書店 | 1965 | P139: 漢方: 神経強壮剤、催眠剤。酸棗仁湯など |
33 | 『生薬学総論』柴田承二 東丈夫 木島正夫 下村孟 廣川書店 | 1966 | P91: 神経強壮剤、催眠剤 |
34 | 『生薬学』稲垣勲 嶋野武 嶋田玄彌 長沢元夫 南江堂 | 1967 | P159: 漢方では神経強壮剤として、不眠、多眠、精神不安などに用いる(酸棗仁湯) |
35 | 『和漢生薬』刈米達夫 廣川書店 植物分類学での順 | 1971 | P129: 多眠および不眠を治療する神経強壮薬である。 |
36 | 『最新生薬学 第三改槁版』刈米達夫 廣川書店 | 1973 | P393: 鎮静、神経強壮薬とし、不眠症および多眠症に用いる。 |
37 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔上〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1975 | 記載なし |
38 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔下〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1976 | 記載なし |
39 | 『生薬学』 木島正夫 澤田徳之助 秦清之 朝倉書店 | 1978 | P148: 漢方で神経強壮薬とし、不眠、多眠、精神不安症などに用いるほか、虚弱体質に対する強壮滋養を目的とする処方に配合。 |
40 | 『新常用和漢薬集』訂正第2版 東京生薬協会 編集 南江堂 | 1978 | P54: 健胃、鎮静、滋養薬としてのほか、神経衰弱、不眠症、嗜眠症に用いる。由来、大量に用いないと奏効しないと言われている(1日量10~15g) |
41 | 『最新生薬学総覧』伊沢一男 学文社 | 1978 | 記載なし |
42 | 彩色写生図 日本の薬用植物〔生薬〕 生薬-成分-漢方-〔処方例〕高取治輔 廣川書店 | 1980 | 記載なし |
43 | 『生薬学第2版』北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 1982 | 記載なし |
44 | 『コメンタリー局方生薬』初版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1984 | 記載なし |
45 | 『新訂生薬学 第2版』長沢元夫 野呂征男 萩原幸夫 木村孟淳 南江堂 | 1987 | P164: 漢方では神経強壮剤として、不眠、多眠、精神不安などに用いる(酸棗仁湯) |
46 | 『コメンタリー局方生薬』 第2版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1987 | 記載なし |
47 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第3版』三橋博 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 1989 | 記載なし |
48 | 『生薬学概論』 難波恒雄 津田喜典編 南江堂 | 1990 | P268: 神経強壮、鎮静、催眠薬として、心因性不眠症、健忘症に応用する。 |
49 | 『生薬学改訂第4版』 三橋博 井上隆夫編集 南江堂 | 1992 | 記載なし |
50 | 『天然薬物・生薬学』 初版 奥田拓男編 廣川書店 | 1993 | 記載なし |
51 | 『薬用資源学』初版 山崎幹夫 斉藤和季編 丸善 | 1997 | 記載なし |
52 | 『漢方薬理学』高木敬次郎 木村正康 南山堂 | 1997 | P168: 酸棗仁は漢方では強壮、健胃、鎮静、催眠薬として、1日量7?15 gが用いられている。主として不眠症、神経症、神経衰弱などが酸棗仁含有処方の「証」を形成していると報告されている。 |
53 | 『生薬学概論(改訂第3版)』 難波恒雄 津田喜典 南江堂 | 1998 | P268: 神経強壮、鎮静、催眠薬として、心因性不眠症、健忘症に応用する。 |
54 | 『生薬学第6版』 北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 2001 | 記載なし |
55 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第6版』 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 2002 | 記載なし |
56 | 『入門漢方医学』初版 日本東洋医学会学術教育委員会 編 日本東洋医学会発行 | 2002 | 記載なし |
57 | 『漢方・生薬学』久保道德 吉川雅之 廣川書店 | 2003 | P343: 酸棗仁は不眠症、神経症、神経衰弱の治療を目的とした処方に配合されている。 |
58 | 『薬学生・薬剤師のための知っておきたい生薬100ー含漢方処方ー』第1版、日本薬学会編、東京化学同人 | 2004 | P75: 不眠症、神経症、神経衰弱の治療を目的とした処方に配剤。配合処方: 酸棗仁湯、帰脾湯など |
59 | 『薬学生のための漢方薬入門』第2版、指田豊 三巻祥浩、廣川書店 | 2004 | P64: 精神安定作用、鎮静作用があり、焦燥、熱感、不眠、多眠、動悸、健忘などに応用する。また虚弱者、疲れやすいものに用いる。処方例: 加味温胆湯、帰脾湯、酸棗仁湯 |
60 | 『スタンダード薬学シリーズ3 化学系薬学Ⅲ 自然が生み出す薬物』第1版 社団法人日本薬学会 編 東京化学同人 | 2005 | 記載なし |
61 | 『薬用植物学 改訂第6版』 野呂征男 水野瑞夫 木村孟淳 田中俊弘 南江堂 | 2006 | P177: 漢方で神経強壮、不眠または多眠症に用い、健胃薬、鎮静薬とする。 |
62 | 『パートナー生薬学』 指田豊 山﨑和男 竹谷孝一 南江堂 | 2007 | P205: もっぱら漢方に使い、精神を安定させる、精神性発汗を止めるなどの薬能がある。虚煩で不眠、強い精神不安による動悸、焦燥感を伴う口渇、消耗性発汗などを主治する。不眠症、神経症、神経衰弱などに用いられる処方に配剤される。 |
63 | 『生薬単』 伊藤美千穂 北山隆 NTS | 2007 | P266: 鎮静 |
64 | 『ベーシック薬学教科書シリーズ⑦生薬学・天然物化学』吉川雅之編 化学同人 | 2008 | P64: 不眠症、神経症、神経衰弱の治療を目的とした処方に配合される。漢方処方: 酸棗仁湯など |
65 | 『伝統医薬学・生薬学』 御影雅幸 木村正幸 南江堂 | 2009 | P157: 鎮静、抗痙攣、神経強壮。(中)養神安神薬。方剤: 温胆湯、加味温胆湯、帰脾湯、酸棗仁湯。 |
66 | 『日本伝統医学テキスト漢方編』平成22-23年度厚生労働科学研究費補助金『統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化』研究班 | 2012 | 記載なし |
67 | 『新訂生薬学 改訂第7版』 木村孟淳 田中俊弘 水上元 南江堂 | 2012 | P170: 神経強壮薬として漢方処方に配合。 |
68 | 『歴代日本薬局方収載生薬大事典』 木下武司著 | 2015 | P181: もっぱら漢方処方薬として用いる。 |
73 | 青本「化学」、薬学ゼミナール | 2016 | 記載なし |
74 | コアカリ重点ポイント集「化学系薬学」改訂第4版 薬学ゼミナール | 2014 | 記載なし |