CrudeDrug:Trichosanthis Radix

From Metabolomics.JP
(Difference between revisions)
Jump to: navigation, search
 
(2 intermediate revisions by 2 users not shown)
Line 14: Line 14:
 
|familyE=Cucurbitaceae
 
|familyE=Cucurbitaceae
 
|partUsedJ=皮層を除いた根
 
|partUsedJ=皮層を除いた根
−
|propertyJ=不整の円柱形。無臭。やや苦い。
+
|propertyJ=本品は不整の円柱形を呈し、長さ5～10cm、径3～5cm、しばしば縦割されている。外面は淡黄白色で、不規則な維管束の走行が帯褐黄色に認められる。折面はやや繊維性で淡黄色である。横切面をルーペ視するとき、幅の広い放射組織及び帯褐黄色の道管による斑点又は小孔を認める。
−
|constituentJ=トリコサン酸、トリコサンA～E、トリコサンチン、カラスリンA～C
+
本品はにおいがなく、味はわずかに苦い。
−
|constituentE=trichosanic acid
+
|constituentJ=トリコサン酸、トリコサン、トリコサンチン、カラスリン
 +
|constituentE=trichosanic acid, tricosane, trichosanthin, karasurin
 
|testJ=-
 
|testJ=-
−
|pharmacopeiaJ=1196
+
|pharmacopeiaJ=1474
−
|effectJ=血糖降下、抗消化性潰瘍、アルコール代謝促進、インターフェロン誘起、血糖降下
+
|effectJ=解熱、止瀉、鎮咳、排膿、催乳
−
|usageJ=解熱、止渇、消腫
+
|usageJ=解熱、止渇、消腫に応用される。
 
|links= sm-sun:syou-ka/karokon&&tsumura:karokon
 
|links= sm-sun:syou-ka/karokon&&tsumura:karokon
 
|dryingLoss=
 
|dryingLoss=
 
|ashContent=4.0 %以下
 
|ashContent=4.0 %以下
 
|AIA=
 
|AIA=
 +
}}
 +
 +
 +
{{CrudeDrug/Text
 +
|3 = 収載なし
 +
|4 = 収載なし
 +
|5 = 【適用】 止渇、解熱、鎮咳、利尿、催乳の作用がある。 2-143
 +
|6 = 【適用】 止渇、下熱、鎮咳、利尿、催乳の作用がある。 (略)。また?楼根からとったでんぷんを天瓜粉 (テンカフン) と称し、湿疹その他皮膚病に用いる。 2-165
 +
|7 = 【適用】 止渇、解熱、鎮咳、利尿、排膿の作用がある。 (略)。また?楼根からとったでんぷんを天瓜粉 (テンカフン) と称し、湿疹その他皮膚病に用いる。 D-187
 +
|8 = 【適用】 漢方処方用薬である。 漢方方剤: (略) D-192
 +
|9 = 【適用】 漢方処方用薬であり、少数例の処方に配合されている。 漢方処方: (略) D-197
 +
|10 = 【適用】漢方処方用薬であり、少数例の処方に配合されている。漢方: 柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肝湯　D-194
 +
|11 = 【適用】漢方処方用薬であり、少数例の処方に配合されている。漢方: 柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肝湯　D-225
 +
|12 = 【適用】漢方処方用薬であり、少数例の処方に配合されている。漢方: 柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肝湯　D-240
 +
|13 = 【適用】漢方処方用薬であり、少数例の処方に配合されている。漢方: 柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肝湯　D-138
 +
|14 = 【適用】漢方処方用薬であり、少数例の処方に配合されている。漢方: 柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肝湯　D-154
 +
|15 = 記載なし
 +
|19 = 記載なし
 +
|20 = 記載なし
 +
|21 = 記載なし
 +
|22 = 記載なし
 +
|23 = 記載なし
 +
|24 = 正P390: 口唇の乾燥及渇を醫し、腸胃の痼熱を去るに用ゆ。又尿の頻数にも使用す。故に尿の渋滞には用ゆる勿れ。
 +
|25 = P106: 催乳の効あり。
 +
|26 = 記載なし
 +
|27 = 記載なし
 +
|28 = 記載なし
 +
|29 = 記載なし
 +
|30 = 記載なし
 +
|31 = 記載なし
 +
|32 = P26: 漢方: 解熱止渇剤、鎮咳剤。柴胡桂枝乾姜湯など
 +
|33 = P83: 解熱、止渇剤
 +
|34 = P74: 解熱、清涼止渇、鎮咳剤。
 +
|35 = P119: ?楼根は滋潤の効があるので口乾を去り微熱をとる。
 +
|36 = P388: 解熱、止渇薬。また、利尿、催乳の効がある。多量の澱粉を含有し、昔はそので澱粉を天花粉と称し、小児の汗止めに散布薬とした。
 +
|37 = 記載なし
 +
|38 = 記載なし
 +
|39 = P153: 漢方で止渇、解熱、利尿剤。舌が乾いて水を望まないような症状に用いる。他に解熱、排膿にも用いる。
 +
|40 = P27: 漢方では止渇、解熱、鎮咳の効を期待して用いる。
 +
|41 = P51: 解熱、止瀉、鎮咳、利尿、催乳などの目的に漢方処方に用いられる。
 +
|42 = 記載なし
 +
|43 = P185: 漢方で止渇、解熱、鎮咳、排膿、催乳を目標に用いる。天花粉の製造原料。1回3～5g(煎剤)
 +
|44 = P109: 漢方で鎮咳去痰薬(咳、のどのかわきなどに)として処方。
 +
|45 = P68: 解熱、清涼止渇、鎮咳剤。またデンプン(天花粉)を湿疹などに用いる。
 +
|46 = P132: 漢方で鎮咳去痰薬(咳、のどのかわきなどに)として処方。
 +
|47 = P175: 漢方で下熱、止渇、消腫、催乳薬として柴胡桂枝乾姜湯などに用いる。または天花粉は撒布薬として幼児の皮膚病に用いられる。中国では避妊薬として有望とされる。
 +
|48 = P265: 解熱、止瀉、催乳、排膿、利尿薬。
 +
|49 = P175: 漢方で下熱、止渇、消腫、催乳薬として柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肝湯などに用いる。
 +
|50 = P173: 漢方で化?止咳薬とし、清熱潤燥、排膿消腫、生津止渇の効があるとする。
 +
|51 = P179: 漢方処方用薬
 +
|52 = P261: 止渇、解熱、鎮咳、利尿、排膿の作用があるとされる。1日3?5 g（煎剤）。またカロコンから取ったデンプンを天花粉（テンカフン）と称し、湿疹その他の皮膚病に用いる。李時珍の『本草綱目』に、「胎盤の下りないものを直す」とあり、中国では数百年の間、天花粉、細辛などの7種類の生薬で構成される処方が、妊娠中絶薬として用いられており、近年その活性本体がtrichosanthinであることが明らかにされた。trichosanthinは、妊娠3?6ヶ月に1.2mgを唯一回筋肉注射するだけで、4?7日目に97％の薬効率で流産を引き起こし、副作用として頭痛、発熱を伴う。
 +
|53 = P265: 解熱、止瀉、催乳、排膿、利尿薬。
 +
|54 = P180: 漢方で止渇、解熱、鎮咳、排膿、催乳を目標に用いる。天花粉の製造原料。
 +
|55 = P211: 漢方で解熱、、消腫、催乳薬として柴胡桂枝乾姜湯などに用いる。または天花粉は撒布薬として幼児の皮膚病に用いられる。中国では避妊薬として有望とされる。
 +
|56 = 記載なし
 +
|57 = P136: 止瀉、解熱、鎮咳、利尿、排膿の作用があるとされ、?楼根からとったデンプンを天花粉と称して湿疹、その他皮膚病に用いているが、最近はほとんど用いられていない。中国では妊娠中絶薬としても用いられてきた。漢方では、口渇を緩解する目的で配合されている。
 +
|58 = 漢方で止渇、解熱、鎮咳、､排膿、催乳を目標に用いる。配合処方: 柴陥湯、柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肝湯。
 +
|59 = P44: 虚証のものの身体の熱を去り、津液を生じ、燥を潤し、渇きを止める。糖尿病などの口渇、腫物の熱、黄疸、身体が乾いて痒いものに応用する。処方例: 柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肝湯
 +
|60 = 記載なし
 +
|61 = P185: （略）強壮剤、解熱剤、去痰薬とする。
 +
|62 = P206: 漢方では、乾燥感を潤し、口渇を止める。清熱する、排膿し腫れを治す薬能がある。熱病による口渇や咳嗽、糖尿病など口渇を伴う病、黄疸、化膿性の腫れ物、痔瘻などを主治する。止渇、下痢、鎮咳、利尿、排膿の作用があるとされる処方に配剤される。
 +
|63 = P250: 血糖降下。漢方では、止渇、解熱、鎮咳、排膿、催乳を目標に用いられる。
 +
|64 = P38: 止渇、解毒、催乳、鎮咳作用を目的に処方される。漢方処方: 柴胡桂枝乾姜湯など
 +
|65 = P154: 解熱、止渇薬。（中）清熱瀉火薬。方剤: 柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肝湯。
 +
|66 = 記載なし
 +
|67 = P71: 漢方処方用薬。粗製デンプン（天花粉）原料。
 +
|68 = P71: 漢方の一部の処方に配合される。
 +
|73 = 記載なし
 +
|74 = 記載なし
 
}}
 
}}

Latest revision as of 13:49, 26 September 2016

Crude-drug Top
Gallery 		General Index Names Prescriptions Books Journals Terminology Chinese Medicines


Contents

栝楼根

Large Pic by NTS
カロコン Trichosanthes Root
Species
* ... non-plant
Part(s) Used 皮層を除いた根
Property 本品は不整の円柱形を呈し、長さ5～10cm、径3～5cm、しばしば縦割されている。外面は淡黄白色で、不規則な維管束の走行が帯褐黄色に認められる。折面はやや繊維性で淡黄色である。横切面をルーペ視するとき、幅の広い放射組織及び帯褐黄色の道管による斑点又は小孔を認める。

本品はにおいがなく、味はわずかに苦い。

Test -
Drying loss
Ash content 4.0 %以下
Acid-insoluble ash
Pharmacopeia 日局 16-p1474
Effect 解熱、止瀉、鎮咳、排膿、催乳
Constituent トリコサン酸、トリコサン、トリコサンチン、カラスリン
trichosanic acid, tricosane, trichosanthin, karasurin
Links

References

  1. 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
  2. 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
  3. 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS

Prescriptions 処方一覧

栝楼桂枝湯 (カロウケイシトウ)  柴胡桂枝乾姜湯 (サイコケイシカンキョウトウ)  柴胡清肝湯 (サイコセイカントウ)  


[edit] 歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載

利用する場合は以下を引用してください。

  • 矢作 忠弘，石内勘一郎，渥美 聡孝，三宅 克典，森永 紀，伏見 裕利，大山 雅義，森川 敏生，田中 謙，有田 正規，牧野 利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 1-36, 2017
番号 書名 出版年 記載
3 局方医薬品承認申請の手引き 1980 収載なし
4 生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスついて（2015年12月25日薬生審査発） 2015 収載なし
5 JP7 第1部 大改訂版 第2部 解説書(1966) 1961 【適用】 止渇、解熱、鎮咳、利尿、催乳の作用がある。 2-143
6 JP8 解説書 1971 【適用】 止渇、下熱、鎮咳、利尿、催乳の作用がある。 (略)。また?楼根からとったでんぷんを天瓜粉 (テンカフン) と称し、湿疹その他皮膚病に用いる。 2-165
7 JP9 解説書 1976 【適用】 止渇、解熱、鎮咳、利尿、排膿の作用がある。 (略)。また?楼根からとったでんぷんを天瓜粉 (テンカフン) と称し、湿疹その他皮膚病に用いる。 D-187
8 JP10 解説書 1981 【適用】 漢方処方用薬である。 漢方方剤: (略) D-192
9 JP11 解説書 1986 【適用】 漢方処方用薬であり、少数例の処方に配合されている。 漢方処方: (略) D-197
10 JP12 解説書 1991 【適用】漢方処方用薬であり、少数例の処方に配合されている。漢方: 柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肝湯　D-194
11 JP13 解説書 1996 【適用】漢方処方用薬であり、少数例の処方に配合されている。漢方: 柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肝湯　D-225
12 JP14 解説書 2001 【適用】漢方処方用薬であり、少数例の処方に配合されている。漢方: 柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肝湯　D-240
13 JP15 解説書 2006 【適用】漢方処方用薬であり、少数例の処方に配合されている。漢方: 柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肝湯　D-138
14 JP16 解説書 2011 【適用】漢方処方用薬であり、少数例の処方に配合されている。漢方: 柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肝湯　D-154
15 登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会_試験問題の作成に関する手引き（厚生労働省医薬食品局総務課2007年7月） 2007 記載なし
19 『改訂生藥學』アルベルト・ウィカンド 大井玄洞 1887 記載なし
20 『生藥學』第５版 下山順一郎 1901 記載なし
21 『簡明生藥學』島崎健造 1909 記載なし
22 『最新薬学全書 第6編 生薬学』 伊藤治輔 編、日本薬学講習会 1913 記載なし
23 『生藥學』第１３版 下山純一郎 朝比奈泰彦 1916 記載なし
24 『和漢薬物学』日野五七郎 一色直太郎 同済号書房 たにぐち書店復刻版 1931 正P390: 口唇の乾燥及渇を醫し、腸胃の痼熱を去るに用ゆ。又尿の頻数にも使用す。故に尿の渋滞には用ゆる勿れ。
25 『薬理的生薬学』村上師壽 三省堂 1933 P106: 催乳の効あり。
26 『生藥學』第２０版 下山順一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 1934 記載なし
27 『生藥學』第２７版 下山純一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 1943 記載なし
28 『生藥學教科書』木村康一 1949 記載なし
29 『最新生薬学』刈米達夫 1949 記載なし
30 『生薬学』三橋博、醫學書院 1958 記載なし
31 『生薬学』第４版、藤田路一 1963 記載なし
32 『新編生薬学』東丈夫 名越規朗 廣川書店 1965 P26: 漢方: 解熱止渇剤、鎮咳剤。柴胡桂枝乾姜湯など
33 『生薬学総論』柴田承二 東丈夫 木島正夫 下村孟 廣川書店 1966 P83: 解熱、止渇剤
34 『生薬学』稲垣勲 嶋野武 嶋田玄彌 長沢元夫 南江堂 1967 P74: 解熱、清涼止渇、鎮咳剤。
35 『和漢生薬』刈米達夫　廣川書店 植物分類学での順 1971 P119: ?楼根は滋潤の効があるので口乾を去り微熱をとる。
36 『最新生薬学　第三改槁版』刈米達夫 廣川書店 1973 P388: 解熱、止渇薬。また、利尿、催乳の効がある。多量の澱粉を含有し、昔はそので澱粉を天花粉と称し、小児の汗止めに散布薬とした。
37 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔上〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 1975 記載なし
38 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔下〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 1976 記載なし
39 『生薬学』 木島正夫 澤田徳之助 秦清之 朝倉書店 1978 P153: 漢方で止渇、解熱、利尿剤。舌が乾いて水を望まないような症状に用いる。他に解熱、排膿にも用いる。
40 『新常用和漢薬集』訂正第2版 東京生薬協会 編集 南江堂 1978 P27: 漢方では止渇、解熱、鎮咳の効を期待して用いる。
41 『最新生薬学総覧』伊沢一男 学文社 1978 P51: 解熱、止瀉、鎮咳、利尿、催乳などの目的に漢方処方に用いられる。
42 彩色写生図 日本の薬用植物〔生薬〕 生薬-成分-漢方-〔処方例〕高取治輔 廣川書店 1980 記載なし
43 『生薬学第2版』北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 1982 P185: 漢方で止渇、解熱、鎮咳、排膿、催乳を目標に用いる。天花粉の製造原料。1回3～5g(煎剤)
44 『コメンタリー局方生薬』初版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 1984 P109: 漢方で鎮咳去痰薬(咳、のどのかわきなどに)として処方。
45 『新訂生薬学 第2版』長沢元夫 野呂征男 萩原幸夫 木村孟淳 南江堂 1987 P68: 解熱、清涼止渇、鎮咳剤。またデンプン(天花粉)を湿疹などに用いる。
46 『コメンタリー局方生薬』 第２版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 1987 P132: 漢方で鎮咳去痰薬(咳、のどのかわきなどに)として処方。
47 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第３版』三橋博 指田豊 山﨑和男 南江堂 1989 P175: 漢方で下熱、止渇、消腫、催乳薬として柴胡桂枝乾姜湯などに用いる。または天花粉は撒布薬として幼児の皮膚病に用いられる。中国では避妊薬として有望とされる。
48 『生薬学概論』 難波恒雄 津田喜典編 南江堂 1990 P265: 解熱、止瀉、催乳、排膿、利尿薬。
49 『生薬学改訂第４版』 三橋博 井上隆夫編集 南江堂 1992 P175: 漢方で下熱、止渇、消腫、催乳薬として柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肝湯などに用いる。
50 『天然薬物・生薬学』 初版　奥田拓男編 廣川書店 1993 P173: 漢方で化?止咳薬とし、清熱潤燥、排膿消腫、生津止渇の効があるとする。
51 『薬用資源学』初版　山崎幹夫 斉藤和季編　丸善 1997 P179: 漢方処方用薬
52 『漢方薬理学』高木敬次郎 木村正康 南山堂 1997 P261: 止渇、解熱、鎮咳、利尿、排膿の作用があるとされる。1日3?5 g（煎剤）。またカロコンから取ったデンプンを天花粉（テンカフン）と称し、湿疹その他の皮膚病に用いる。李時珍の『本草綱目』に、「胎盤の下りないものを直す」とあり、中国では数百年の間、天花粉、細辛などの7種類の生薬で構成される処方が、妊娠中絶薬として用いられており、近年その活性本体がtrichosanthinであることが明らかにされた。trichosanthinは、妊娠3?6ヶ月に1.2mgを唯一回筋肉注射するだけで、4?7日目に97％の薬効率で流産を引き起こし、副作用として頭痛、発熱を伴う。
53 『生薬学概論（改訂第3版）』 難波恒雄 津田喜典 南江堂 1998 P265: 解熱、止瀉、催乳、排膿、利尿薬。
54 『生薬学第6版』 北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 2001 P180: 漢方で止渇、解熱、鎮咳、排膿、催乳を目標に用いる。天花粉の製造原料。
55 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第６版』 指田豊 山﨑和男 南江堂 2002 P211: 漢方で解熱、、消腫、催乳薬として柴胡桂枝乾姜湯などに用いる。または天花粉は撒布薬として幼児の皮膚病に用いられる。中国では避妊薬として有望とされる。
56 『入門漢方医学』初版　日本東洋医学会学術教育委員会 編　日本東洋医学会発行 2002 記載なし
57 『漢方・生薬学』久保道德 吉川雅之 廣川書店 2003 P136: 止瀉、解熱、鎮咳、利尿、排膿の作用があるとされ、?楼根からとったデンプンを天花粉と称して湿疹、その他皮膚病に用いているが、最近はほとんど用いられていない。中国では妊娠中絶薬としても用いられてきた。漢方では、口渇を緩解する目的で配合されている。
58 『薬学生・薬剤師のための知っておきたい生薬100ー含漢方処方ー』第1版、日本薬学会編、東京化学同人 2004 漢方で止渇、解熱、鎮咳、､排膿、催乳を目標に用いる。配合処方: 柴陥湯、柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肝湯。
59 『薬学生のための漢方薬入門』第2版、指田豊 三巻祥浩、廣川書店 2004 P44: 虚証のものの身体の熱を去り、津液を生じ、燥を潤し、渇きを止める。糖尿病などの口渇、腫物の熱、黄疸、身体が乾いて痒いものに応用する。処方例: 柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肝湯
60 『スタンダード薬学シリーズ3　化学系薬学Ⅲ　自然が生み出す薬物』第1版　社団法人日本薬学会　編　東京化学同人 2005 記載なし
61 『薬用植物学　改訂第6版』 野呂征男 水野瑞夫 木村孟淳 田中俊弘 南江堂 2006 P185: （略）強壮剤、解熱剤、去痰薬とする。
62 『パートナー生薬学』 指田豊 山﨑和男 竹谷孝一 南江堂 2007 P206: 漢方では、乾燥感を潤し、口渇を止める。清熱する、排膿し腫れを治す薬能がある。熱病による口渇や咳嗽、糖尿病など口渇を伴う病、黄疸、化膿性の腫れ物、痔瘻などを主治する。止渇、下痢、鎮咳、利尿、排膿の作用があるとされる処方に配剤される。
63 『生薬単』 伊藤美千穂 北山隆 NTS 2007 P250: 血糖降下。漢方では、止渇、解熱、鎮咳、排膿、催乳を目標に用いられる。
64 『ベーシック薬学教科書シリーズ⑦生薬学・天然物化学』吉川雅之編 化学同人 2008 P38: 止渇、解毒、催乳、鎮咳作用を目的に処方される。漢方処方: 柴胡桂枝乾姜湯など
65 『伝統医薬学・生薬学』 御影雅幸 木村正幸 南江堂 2009 P154: 解熱、止渇薬。（中）清熱瀉火薬。方剤: 柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肝湯。
66 『日本伝統医学テキスト漢方編』平成22-23年度厚生労働科学研究費補助金『統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化』研究班 2012 記載なし
67 『新訂生薬学 改訂第７版』 木村孟淳 田中俊弘 水上元 南江堂 2012 P71: 漢方処方用薬。粗製デンプン（天花粉）原料。
68 『歴代日本薬局方収載生薬大事典』 木下武司著 2015 P71: 漢方の一部の処方に配合される。
73 青本「化学」、薬学ゼミナール 2016 記載なし
74 コアカリ重点ポイント集「化学系薬学」改訂第4版 薬学ゼミナール 2014 記載なし
Retrieved from "http://metabolomics.jp/mediawiki/index.php?title=CrudeDrug:Trichosanthis_Radix&oldid=315039"
Personal tools
Namespaces

Variants
Actions
Navigation
metabolites
Toolbox
In other languages