CrudeDrug:Linderae Radix

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|speciesL=Curcuma longa Linné
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|speciesJ=テンダイウヤク
 
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|speciesC=天台烏薬
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|genusJ=クロモジ属
 
|genusJ=クロモジ属
|familyJ=Laureaceae
+
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|familyE=クスノキ科
+
|familyJ=クスノキ科
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|familyE=Laureaceae
 
|partUsedJ=根
 
|partUsedJ=根
|propertyJ=ほぼ円柱状。特異臭。苦い。両端が尖って、中部が膨隆し、外部が赤褐色、内部が白色のものをくくり様又は芋様と言い、良品とされる。
+
|propertyJ=本品は紡錘形又はところどころくびれた連珠状を呈し、長さ10~15cm、径10~25mmである。外面は黄褐色~褐色を呈し、わずかに細根の跡がある。横断面の皮部は褐色、木部は淡黄褐色を呈し、褐色の同心性の輪及び放射状の線がある。質はち密で堅い。
|constituentJ=ボルネオール (= リンデロール)、リンデラン、リンデラクトン、リンデネノール、ラウロリストシン
+
本品は樟脳様のにおいがあり、味は苦い。本品の横切片を鏡検するとき、周皮を残すものでは数層のコルク層がありコルク層の一部はコルク石細胞からなる。油細胞及び繊維を含む皮部柔組織が認められることがある。木部では道管及び木部繊維と、放射組織が交互に配列する。皮部及び木部の柔細胞中にはシュウ酸カルシウムの砂晶及び柱状晶、径1~15μmの単粒のでんぷん粒及び2~4粒からなる複粒のでんぷん粒を含む。
|constituentE=borneol (= linderol), linderane, linderane, linderalactone, lindenenol, laurolitsine
+
|constituentJ=ボルネオール、リンデラン、リンデレン、リンデネノン、ディセントリン
|testJ=塩酸添加(エタノール抽出ろ液、紫色)
+
|constituentE=borneol, linderane, lindeneol, lindenenone, dicentrine
|pharmacopeiaJ=1180
+
|testJ=TLC法:本品の粉末3gにヘキサン40mLを加え、還流冷却器を付け、水浴上で30分間加温する。冷後、ろ過し、残留物にアンモニア試液10mL及び酢酸エチル/ジエチルエーテル混液(1:1)30mLを加え、20分間激しく振り混ぜた後、遠心分離する。上澄液を分取し、無水硫酸ナトリウム10gを加えて振り混ぜた後、ろ過する。ろ液を留去し、残留物をエタノール0.5mLに溶かし、試料溶液とする。この液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液20μLを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル/メタノール/アンモニア水混液(10:2:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これにドラーゲンドルフ試液を均等に噴霧するとき、Rf値0.4付近に黄褐色のスポットを認める。
|effectJ=芳香性健胃、鎮痛、鎮痙、強精、血小板凝集抑制、交感神経遮断活性、腸蠕動運動促進
+
|pharmacopeiaJ=1453
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|effectJ=芳香性健胃、鎮痛、鎮痙
 
|usageJ=胸脇脹痛、腹部冷痛、消化不良、膀胱が冷えて小便頻数などの症に応用する。
 
|usageJ=胸脇脹痛、腹部冷痛、消化不良、膀胱が冷えて小便頻数などの症に応用する。
|kampo=烏薬順気散,烏苓通気湯,?帰調血飲,行気香蘇散,十六味流気飲,正気天香湯,当帰鬚散,八味疝気方,木通散
 
|kampo2=烏薬順気散,烏苓通気湯,?帰調血飲,行気香蘇散,十六味流気飲,正気天香湯,当帰鬚散,八味疝気方,木通散
 
 
|links= sm-sun:syou-a/uyaku&&tsumura:uyaku
 
|links= sm-sun:syou-a/uyaku&&tsumura:uyaku
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|61 = P129: (略)漢方で芳香性健胃整腸薬、月経時の止痛に用いる。
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|62 = P132: 芳香性健胃整腸薬、鎮痙薬および鎮痛薬として月経時の止痛に用いる。漢方では、気のうっ滞を解消する。寒を除き止痛する。胸腹の張りや痛み、消化不良で食物を吐くもの、冷えによる疝痛、脚気、頻尿を主治する。消化不良、腹痛に煎剤または散剤として用いる。
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|63 = P146: 整腸。漢方では、芳香健胃整腸薬、月経時の止痛に用いられる。
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|64 = P33: 芳香性健胃、鎮痛薬として特に下腹部の張った痛みに用いられる。脳卒中の後遺症などにも用いられる。漢方処方: ?帰調血湯など
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|65 = P200: 芳香性健胃、鎮痛、鎮痙薬。(中)行気薬。方剤: ?帰調血飲、?帰調血飲第一加減。
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|66 = 記載なし
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|67 = P66: 芳香性健胃、鎮痛、鎮痙薬。漢方処方用薬。
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|68 = P33: 芳香健胃整腸薬。また、鎮痙鎮痛薬として月経に用いるほか、一部の漢方処方に配合する。
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|73 = 記載なし
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|74 = 記載なし
 
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General Index Names Prescriptions Books Journals Terminology Chinese Medicines


Contents

烏薬

References

  1. 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
  2. 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
  3. 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS

Prescriptions 処方一覧

五物解毒散 (ゴモツゲドクサン)  十六味流気飲 (ジュウロクミリュウキイン)  芎帰調血飲 (キュウキチョウケツイン)  芎帰調血飲第一加減 (キュウキチョウケツインダイイチカゲン)  烏薬順気散 (ウヤクジュンキサン)  


[edit] 歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載

利用する場合は以下を引用してください。

  • 矢作 忠弘,石内勘一郎,渥美 聡孝,三宅 克典,森永 紀,伏見 裕利,大山 雅義,森川 敏生,田中 謙,有田 正規,牧野 利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 1-36, 2017
番号 書名 出版年 記載
3 局方医薬品承認申請の手引き 1980 収載なし
4 生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスついて(2015年12月25日薬生審査発) 2015 収載なし
5 JP7 第1部 大改訂版 第2部 解説書(1966) 1961 収載なし
6 JP8 解説書 1971 収載なし
7 JP9 解説書 1976 収載なし
8 JP10 解説書 1981 収載なし
9 JP11 解説書 1986 収載なし
10 JP12 解説書 1991 収載なし
11 JP13 解説書 1996 収載なし
12 JP14 解説書 2001 収載なし
13 JP15 解説書 2006 応用、適用の記載なし D-51
14 JP16 解説書 2011 応用、適用の記載なし D-55
15 登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会_試験問題の作成に関する手引き(厚生労働省医薬食品局総務課2007年7月) 2007 収載なし
19 『改訂生藥學』アルベルト・ウィカンド 大井玄洞 1887 記載なし
20 『生藥學』第5版 下山順一郎 1901 記載なし
21 『簡明生藥學』島崎健造 1909 記載なし
22 『最新薬学全書 第6編 生薬学』 伊藤治輔 編、日本薬学講習会 1913 記載なし
23 『生藥學』第13版 下山純一郎 朝比奈泰彦 1916 記載なし
24 『和漢薬物学』日野五七郎 一色直太郎 同済号書房 たにぐち書店復刻版 1931 正P159: 古昔より気を順らす効ありと称し、??の脳溢血即ち患者の意識を存し、身体処々に知覚の鈍麻ある位の程度のものに応用せり。其他充血性の頭痛及尿意頻数に用ゆ。
25 『薬理的生薬学』村上師壽 三省堂 1933 P167: 芳香性健胃薬とす。
26 『生藥學』第20版 下山順一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 1934 記載なし
27 『生藥學』第27版 下山純一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 1943 記載なし
28 『生藥學教科書』木村康一 1949 記載なし
29 『最新生薬学』刈米達夫 1949 記載なし
30 『生薬学』三橋博、醫學書院 1958 記載なし
31 『生薬学』第4版、藤田路一 1963 記載なし
32 『新編生薬学』東丈夫 名越規朗 廣川書店 1965 記載なし
33 『生薬学総論』柴田承二 東丈夫 木島正夫 下村孟 廣川書店 1966 記載なし
34 『生薬学』稲垣勲 嶋野武 嶋田玄彌 長沢元夫 南江堂 1967 記載なし
35 『和漢生薬』刈米達夫 廣川書店 植物分類学での順 1971 P230: 健胃薬
36 『最新生薬学 第三改槁版』刈米達夫 廣川書店 1973 P384: 健胃、鎮けい、また、頭痛に効がある。
37 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔上〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 1975 記載なし
38 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔下〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 1976 記載なし
39 『生薬学』 木島正夫 澤田徳之助 秦清之 朝倉書店 1978 記載なし
40 『新常用和漢薬集』訂正第2版 東京生薬協会 編集 南江堂 1978 P10: 強壮薬。漢方では興奮、鎮痛、鎮痙作用があるとして中風、中気、疝気に用いる。
41 『最新生薬学総覧』伊沢一男 学文社 1978 記載なし
42 彩色写生図 日本の薬用植物〔生薬〕 生薬-成分-漢方-〔処方例〕高取治輔 廣川書店 1980 P94: 興奮、鎮痛
43 『生薬学第2版』北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 1982 記載なし
44 『コメンタリー局方生薬』初版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 1984 記載なし
45 『新訂生薬学 第2版』長沢元夫 野呂征男 萩原幸夫 木村孟淳 南江堂 1987 記載なし
46 『コメンタリー局方生薬』 第2版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 1987 記載なし
47 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第3版』三橋博 指田豊 山﨑和男 南江堂 1989 記載なし
48 『生薬学概論』 難波恒雄 津田喜典編 南江堂 1990 P309: 芳香性健胃、鎮痛、鎮痙、強精薬。
49 『生薬学改訂第4版』 三橋博 井上隆夫編集 南江堂 1992 記載なし
50 『天然薬物・生薬学』 初版 奥田拓男編 廣川書店 1993 記載なし
51 『薬用資源学』初版 山崎幹夫 斉藤和季編 丸善 1997 記載なし
52 『漢方薬理学』高木敬次郎 木村正康 南山堂 1997 P348: 芳香性の健胃作用。腸蠕動の促進作用による整腸作用など。
53 『生薬学概論(改訂第3版)』 難波恒雄 津田喜典 南江堂 1998 P309: 芳香性健胃、鎮痛、鎮痙、強精薬。
54 『生薬学第6版』 北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 2001 記載なし
55 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第6版』 指田豊 山﨑和男 南江堂 2002 記載なし
56 『入門漢方医学』初版 日本東洋医学会学術教育委員会 編 日本東洋医学会発行 2002 記載なし
57 『漢方・生薬学』久保道德 吉川雅之 廣川書店 2003 記載なし
58 『薬学生・薬剤師のための知っておきたい生薬100ー含漢方処方ー』第1版、日本薬学会編、東京化学同人 2004 記載なし
59 『薬学生のための漢方薬入門』第2版、指田豊 三巻祥浩、廣川書店 2004 記載なし
60 『スタンダード薬学シリーズ3 化学系薬学Ⅲ 自然が生み出す薬物』第1版 社団法人日本薬学会 編 東京化学同人 2005 記載なし
61 『薬用植物学 改訂第6版』 野呂征男 水野瑞夫 木村孟淳 田中俊弘 南江堂 2006 P129: (略)漢方で芳香性健胃整腸薬、月経時の止痛に用いる。
62 『パートナー生薬学』 指田豊 山﨑和男 竹谷孝一 南江堂 2007 P132: 芳香性健胃整腸薬、鎮痙薬および鎮痛薬として月経時の止痛に用いる。漢方では、気のうっ滞を解消する。寒を除き止痛する。胸腹の張りや痛み、消化不良で食物を吐くもの、冷えによる疝痛、脚気、頻尿を主治する。消化不良、腹痛に煎剤または散剤として用いる。
63 『生薬単』 伊藤美千穂 北山隆 NTS 2007 P146: 整腸。漢方では、芳香健胃整腸薬、月経時の止痛に用いられる。
64 『ベーシック薬学教科書シリーズ⑦生薬学・天然物化学』吉川雅之編 化学同人 2008 P33: 芳香性健胃、鎮痛薬として特に下腹部の張った痛みに用いられる。脳卒中の後遺症などにも用いられる。漢方処方: ?帰調血湯など
65 『伝統医薬学・生薬学』 御影雅幸 木村正幸 南江堂 2009 P200: 芳香性健胃、鎮痛、鎮痙薬。(中)行気薬。方剤: ?帰調血飲、?帰調血飲第一加減。
66 『日本伝統医学テキスト漢方編』平成22-23年度厚生労働科学研究費補助金『統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化』研究班 2012 記載なし
67 『新訂生薬学 改訂第7版』 木村孟淳 田中俊弘 水上元 南江堂 2012 P66: 芳香性健胃、鎮痛、鎮痙薬。漢方処方用薬。
68 『歴代日本薬局方収載生薬大事典』 木下武司著 2015 P33: 芳香健胃整腸薬。また、鎮痙鎮痛薬として月経に用いるほか、一部の漢方処方に配合する。
73 青本「化学」、薬学ゼミナール 2016 記載なし
74 コアカリ重点ポイント集「化学系薬学」改訂第4版 薬学ゼミナール 2014 記載なし
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