CrudeDrug:Eleutherococci senticosi Rhizoma
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Latest revision as of 11:58, 16 August 2011
Crude-drug Top Gallery |
General Index | Names | Prescriptions | Books | Journals | Terminology | Chinese Medicines |
刺五加
シゴカ Eleutherococcus Senticosus Rhizome | |
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Species * ... non-plant |
|
Part(s) Used | 根皮 |
Property | 本品はやや曲った円柱形で、長さ15~30cm、径1~2.5cm、外面は灰褐色で、やや粗雑である。横切面は淡褐色を呈し、その大部分は木部で、皮層は薄く、中央部に髄がある。質は極めて堅い。
本品はわずかに特異なにおいがあり、味はほとんどないかわずかに甘く、収れん性がある。本品の根茎の横切片を鏡検するとき、最外層は3~7細胞層のコルク層で、それに続く皮層の柔組織には油道がある。師部には繊維束が階段状に配列する。師部と木部は形成層で明瞭に区分される。木部は道管、木部繊維、木部柔組織からなり、放射組織は2~6細胞列である。髄は柔組織からなる。シュウ酸カルシウムの集晶が皮層の柔組織と放射組織に含まれる。でんぷん粒は放射組織、皮層及び木部の柔組織に認められることがある。 |
Test | TLC法:本品の粉末0.5gに薄めたメタノール20mLを加え、15分間振り混ぜた後、遠心分離し、上澄液を試料溶液とする。別に液体クロマトグラフィー用エレウテロシドB1mgを薄めたメタノールに溶かし、20mLとする。この液2mLをとり、薄めたメタノールを加えて20mLとし、標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液10μLずつにつき、次の条件で液体クロマトグラフィーにより試験を行うとき、試料溶液及び標準溶液から得たエレウテロシドBに相当するピークの保持時間は等しい。 試験条件 検出器:紫外吸光光度計(測定波長:265nm) カラム:内径4.6mm、長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。 カラム温度:50℃付近の一定温度 移動相:水/アセトニトリル混液(9:1) 流量:エレウテロシドBの保持時間が約10分になるように調整する。 システム適合性 システムの性能:標準溶液10μLにつき、上記の条件で操作するとき、エレウテロシドBのピークの理論段数及びシンメトリー係数は、それぞれ5000段以上、1.5以下である。 |
Drying loss | 13.0 %以下(6時間) |
Ash content | 6.0 %以下 |
Acid-insoluble ash | 1.0 %以下 |
Pharmacopeia | 日局 16-p1512 |
Effect | 強壮、利水、去湿、鎮痛 |
Constituent | eleutheroside B, vitamin A |
Links |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS