Aritalab:Lecture/NetworkBiology/Cytoscape
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Cytoscapeによるネットワーク可視化
Cytoscapeは1990年代から継続して開発されるネットワーク可視化ツールです。もともとタンパク質相互作用ネットワークを表示するために作られたのでCytoscape(当時はNetscapeブラウザが隆盛だった)と名付けられました。画像が美しいので次第に多くのユーザに使われ、JavaScriptによるウェブ版もできました。
インストール
Cytoscape v.3 は Java8 でしか動きません。起動しても"The maximum heap size (-Xmx) might be too large or an antivirus or firewall tool could block the execution..." というメッセージが出るだけの場合、Java8 が使われているか確認してください。Windows の場合は https://cytoscape.org/troubleshooting.html に環境確認バッチファイルが用意されています。
Java8はAdoptOpenJDK (https://adoptopenjdk.net/) からインストールしましょう。Oracleは無償サポートを廃止するため、あまりお薦めしません。AdoptOpenJDKをインストールする際に、JAVA_HOME等を自動設定するスクリプトをONにすると楽です。
ネットワークの読み込み
初期画面でサンプル例を選ぶとすぐにネットワークを見られます。自前のデータはタブ区切りテキストやExcelファイルからでも読み込め、Excelの場合は頂点とするカラムを指定できます。 File -> Import -> Table from File
ネットワークのレイアウト
Layout メニューから選択。yFilesレイアウトとあるのは、yFilesという描画パッケージに基づくもの。
- グリッド ... 碁盤の目に置く形でほとんど使えない
- 階層型 ... 樹状のフローチャート以外には使えない
- 円環状 ... アトリビュートと呼ばれる特徴(次数などの中心度)に基づいてソートすると便利。次数の大きな頂点や次数相関をみられる。
- 直線状 ... これもほとんど使えない
- Prefuse Force ... 力学モデルに基づくレイアウト。Prefuseとは同名の描画Javaパッケージのこと。