PlantBiotech:Species/Glycine max
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アグロバクテリウム法によるダイズの形質転換
不定芽誘導の品種間差
アグロバクテリウム法ではアグロバクテリウム(Agrobacterium tumefaciens)を分裂細胞あるいは再分化能を有する細胞に感染させます。アグロバクテリウムに感染させる組織として、不定胚、茎頂や子葉節が報告されています。しかし、不定胚を用いる場合は、遺伝子銃法の場合と同様に誘導と維持に時間と手間を要します。また、茎頂の成功例は数例しかありません。そこで、これまでに多数の報告がある子葉節を用いることにしました。ただし、不定芽の誘導能には品種間差が存在することが知られています。まず、日本品種を中心にアメリカで遺伝子組換えに用いられている品種と不定芽の誘導能を比較しました。アメリカ品種の「Bert」と「Throne」では約60%以上の子葉節から不定芽が誘導されました。また、日本品種「ミスズダイズ」においても50%以上の子葉節から不定芽が誘導されました。そこで、これら3品種を用いて、アグロバクテリウム法による形質転換を実施しています。