Tochimoto:Crocus
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m (→理化学的品質評価) |
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その後、イランの輸出価格統制や、中国国内の需要拡大などで価格が上昇し、2008年には平均輸入申告価格が25万円を超える高値になり、日本産のサフランが最安値の価格となった。これら輸入サフランに翻弄され、1970年代には400戸近い生産農家があった大分県竹田地区は、現在では80戸足らずに減少し、生産量の回復は無理な状況である。約20年前に、日本産サフランの大口納入先であった薬用酒の処方変更によりサフランが外れたことも日本産サフランの生産には大きな痛手であったと考えられる。 | その後、イランの輸出価格統制や、中国国内の需要拡大などで価格が上昇し、2008年には平均輸入申告価格が25万円を超える高値になり、日本産のサフランが最安値の価格となった。これら輸入サフランに翻弄され、1970年代には400戸近い生産農家があった大分県竹田地区は、現在では80戸足らずに減少し、生産量の回復は無理な状況である。約20年前に、日本産サフランの大口納入先であった薬用酒の処方変更によりサフランが外れたことも日本産サフランの生産には大きな痛手であったと考えられる。 | ||
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+ | Image:Tochimoto-Saffron-サフラン-イラン-03.jpg|サフラン:イラン | ||
+ | Image:Tochimoto-Saffron-サフラン-スペイン-(松浦)-03.jpg|サフラン:スペイン | ||
+ | Image:Tochimoto-Saffron-サフラン-中国-(松浦)-03.jpg|サフラン:中国 | ||
+ | Image:Tochimoto-Saffron-サフラン-日本-大分-03.jpg|サフラン:大分県 | ||
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;中国産サフランの動向 | ;中国産サフランの動向 | ||
中国産サフランは日本から球根を持ち込み、上海周辺で日本式栽培と同じ棚栽培を指導し生産させたもので、品質は日本産と同等と評価されている。日本市場では日本産サフランの代用として消費が伸びたが、中国国内の需要拡大などで価格が急騰し、日本の輸入量も激減している。 | 中国産サフランは日本から球根を持ち込み、上海周辺で日本式栽培と同じ棚栽培を指導し生産させたもので、品質は日本産と同等と評価されている。日本市場では日本産サフランの代用として消費が伸びたが、中国国内の需要拡大などで価格が急騰し、日本の輸入量も激減している。 | ||
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;日本産サフランの動向 | ;日本産サフランの動向 | ||
日本産サフランの生産量は下降線をたどり、わずかな農家によって約50kg/年が生産されているだけであり、2009年の新産は約40kgといわれ、生産者価格は32万円/kgを超える。 | 日本産サフランの生産量は下降線をたどり、わずかな農家によって約50kg/年が生産されているだけであり、2009年の新産は約40kgといわれ、生産者価格は32万円/kgを超える。 | ||
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==生産加工状況== | ==生産加工状況== | ||
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+ | ===日本の栽培 (大分県竹田市)=== | ||
:生産工程 | :生産工程 | ||
:11月下旬〜12月初旬 雌しべを取った球根を畑に植える | :11月下旬〜12月初旬 雌しべを取った球根を畑に植える | ||
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:7月下旬〜8月初旬 球根を棚に移す | :7月下旬〜8月初旬 球根を棚に移す | ||
:11月頃 花を摘み、雌しべを採取する | :11月頃 花を摘み、雌しべを採取する | ||
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+ | Image:Tochimoto-Saffron-001-サフランを植えている田んぼの様子.jpg|掘り上げ前のサフラン畑 | ||
+ | Image:Tochimoto-Saffron-002-サフラン掘りの作業の様子.jpg|掘り上げ作業 | ||
+ | Image:Tochimoto-Saffron-003-掘り上げたサフランの様子.jpg|掘り上げ直後のサフラン | ||
+ | Image:Tochimoto-Saffron-004-サフランを並べている棚の様子.jpg|棚上げしたサフラン球根 | ||
+ | Image:Tochimoto-Saffron-005-芽を出したサフランの様子.jpg|新芽が出てきた球根 | ||
+ | Image:Tochimoto-Saffron-007-摘んだサフランの花(めしべを摘む前).jpg|摘み取ったサフランの花 | ||
+ | Image:Tochimoto-Saffron-006-家族でサフランのめしべを摘む作業の様子.jpg|家族総出で柱頭を取る | ||
+ | Image:Tochimoto-Saffron-008-摘むだばかりのめしべ(乾燥する前).jpg|摘み取ったサフランの柱頭 | ||
+ | </gallery> | ||
+ | </center> | ||
− | + | ===中国の栽培 上海崇明県=== | |
日本の球根で繁殖が進み、生産量は飛躍的に増大している。栽培方法は基本的に大分県竹田市と同じ棚栽培が行われている。 | 日本の球根で繁殖が進み、生産量は飛躍的に増大している。栽培方法は基本的に大分県竹田市と同じ棚栽培が行われている。 | ||
+ | <center> | ||
+ | <gallery caption="" perrow="4"> | ||
+ | Image:Tochimoto-Saffron-S7303710.jpg|棚上げされた球根 | ||
+ | Image:Tochimoto-Saffron-DSC01648.jpg|新芽が出てきた球根 | ||
+ | Image:Tochimoto-Saffron-DSC01647.jpg|開花前の球根 | ||
+ | Image:Tochimoto-Saffron-DSC01643.jpg|開花し始めた球根 | ||
+ | Image:Tochimoto-Saffron-013-サフラン-上海崇明県-971101.jpg|開花した球根 | ||
+ | Image:Tochimoto-Saffron-005-サフラン-上海崇明県-971101.jpg|順次開花する | ||
+ | Image:Tochimoto-Saffron-023-サフラン-上海崇明県-971101.jpg|摘み取られたサフランの花 | ||
+ | Image:Tochimoto-Saffron-CIMG0400.jpg|サフランの柱頭 | ||
+ | Image:Tochimoto-Saffron-CIMG0402.jpg|採取後の植付け用球根 | ||
+ | Image:Tochimoto-Saffron-CIMG0417.jpg|植付けられたサフランの畑 | ||
+ | </gallery> | ||
+ | </center> | ||
==理化学的品質評価== | ==理化学的品質評価== | ||
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;成分含量の比較 | ;成分含量の比較 | ||
+ | [[Image:Tochimoto-Saffron-グラフ3.jpg|400px]] | ||
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:JP15 成分含量測定法の標準溶液を 100 % として、算出したDATAによる 対象:2000年〜2009年市場品(一部、蒐集サンプルを含む) | :JP15 成分含量測定法の標準溶液を 100 % として、算出したDATAによる 対象:2000年〜2009年市場品(一部、蒐集サンプルを含む) | ||
+ | |||
: 日本 > イラン,中国,スペイン ( p < 0.05 ) | : 日本 > イラン,中国,スペイン ( p < 0.05 ) | ||
==内部形態:鏡検== | ==内部形態:鏡検== | ||
− | + | {| | |
+ | |valign="top"| | ||
+ | ;生薬の性状 JP15 | ||
本品は細いひも状で、暗黄赤色〜赤褐色を呈し、長さ 1.5〜 3.5cm、3分枝するか又は分離し、分枝する一端は広がり他方は次第に細まる。 | 本品は細いひも状で、暗黄赤色〜赤褐色を呈し、長さ 1.5〜 3.5cm、3分枝するか又は分離し、分枝する一端は広がり他方は次第に細まる。 | ||
本品は強い特異なにおいがあり、味は苦く、だ液を黄色に染める。本品を水に浸して軟化し、鏡検するとき、柱頭の先端には長さ約150μmの多くの突起があり、少数の花粉粒を伴う。 | 本品は強い特異なにおいがあり、味は苦く、だ液を黄色に染める。本品を水に浸して軟化し、鏡検するとき、柱頭の先端には長さ約150μmの多くの突起があり、少数の花粉粒を伴う。 | ||
− | + | ===サフラン <イラン>=== | |
− | + | *表皮細胞は長条状を呈し、壁は薄く微かに湾曲している。外壁は乳頭状に突出して認められる。 | |
− | + | *外壁は乳頭状に突出して認められる。 | |
− | + | *本品を水に浸して軟化し、鏡検するとき、柱頭の先端には長さ約150μmの多くの突起があり、少数の花粉粒を伴う。 | |
+ | {| | ||
+ | |valign="top"| | ||
+ | ; 水に浸して側面から観察<br/>(押しつぶしてから表面視) | ||
+ | |valign="top"| | ||
+ | ; 表皮細胞 | ||
+ | |valign="top"| | ||
+ | ; 横切面<br/>(表皮) | ||
+ | |- | ||
+ | |[[Image:Tochimoto-Saffron-サフラン・イラン-花柱先端J.jpg|160px]] | ||
+ | |[[Image:Tochimoto-Saffron-サフラン・イラン-表面凹凸J.jpg|160px]] | ||
+ | |[[Image:Tochimoto-Saffron-サフラン・イラン-横切表皮J.jpg|160px]] | ||
+ | |- | ||
+ | |valign="top"| | ||
+ | ; 柱頭の先端<br/>(花粉粒) | ||
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+ | ; 柱頭の先端<br/>(花粉粒+突起) | ||
+ | |valign="top"| | ||
+ | ; 柱頭の先端<br/>(突起) | ||
+ | |- | ||
+ | |[[Image:Tochimoto-Saffron-サフラン・イラン-花粉J.jpg|160px]] | ||
+ | |[[Image:Tochimoto-Saffron-サフラン・イラン-花粉+突起J.jpg|140px]] | ||
+ | |[[Image:Tochimoto-Saffron-サフラン・イラン-毛状突起J.jpg|160px]] | ||
+ | |} | ||
− | + | *ふつう柱頭は表皮細胞に乳頭状の突起や毛が発達し、粘液を出したりして、花粉を受けとめやすくなっている。(「植物の世界」) | |
− | + | *内部は中空になっている。 | |
+ | {| | ||
+ | |valign="top"| | ||
+ | ; 横切面<br/>(花粉粒) | ||
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+ | ; 横切面<拡大><br/>(花粉粒) | ||
+ | |- | ||
+ | |[[Image:Tochimoto-Saffron-サフラン・イラン-横切4J.jpg|100px]] | ||
+ | |[[Image:Tochimoto-Saffron-サフラン・イラン-横切拡大10J.jpg|300px]] | ||
+ | |} | ||
− | + | ===サフラン <中国>=== | |
+ | {| | ||
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+ | ; 水に浸して側面から観察<br/>(押しつぶしてから表面視) | ||
+ | |valign="top"| | ||
+ | ; 表皮細胞 | ||
+ | |valign="top"| | ||
+ | ; 横切面<br/>(表皮) | ||
+ | |- | ||
+ | |[[Image:Tochimoto-Saffron-サフラン・中国-花柱先端J.jpg|160px]] | ||
+ | |[[Image:Tochimoto-Saffron-サフラン・中国-表面凹凸J.jpg|160px]] | ||
+ | |[[Image:Tochimoto-Saffron-サフラン・中国-横切表皮J.jpg|160px]] | ||
+ | |- | ||
+ | |valign="top"| | ||
+ | ; 柱頭の先端<br/>(花粉粒) | ||
+ | |valign="top"| | ||
+ | ; 柱頭の先端<br/>(突起) | ||
+ | |valign="top"| | ||
+ | | | ||
+ | |- | ||
+ | |[[Image:Tochimoto-Saffron-サフラン・中国-花粉J.jpg|140px]] | ||
+ | |[[Image:Tochimoto-Saffron-サフラン・中国 毛状突起J.jpg|140px]] | ||
+ | |} | ||
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+ | ; 横切面 | ||
+ | |valign="top"| | ||
+ | ; 横切面<拡大> | ||
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+ | |[[Image:Tochimoto-Saffron-サフラン・中国-横切4J.jpg|100px]] | ||
+ | |[[Image:Tochimoto-Saffron-サフラン・中国-横切拡大10J.jpg|250px]] | ||
+ | |} | ||
− | + | ===サフラン <日本>=== | |
+ | {| | ||
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+ | ; 水に浸して側面から観察<br/>(押しつぶしてから表面視) | ||
+ | |valign="top"| | ||
+ | ; 表皮細胞 | ||
+ | |valign="top"| | ||
+ | ; 横切面<br/>(表皮) | ||
+ | |- | ||
+ | |[[Image:Tochimoto-Saffron-サフラン・日本-花柱先端J.jpg|160px]] | ||
+ | |[[Image:Tochimoto-Saffron-サフラン・日本-表面凹凸J.jpg|160px]] | ||
+ | |[[Image:Tochimoto-Saffron-サフラン・日本-横切表皮J.jpg|160px]] | ||
+ | |- | ||
+ | |valign="top"| | ||
+ | ; 柱頭の先端<br/>(花粉粒) | ||
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+ | ; 柱頭の先端<br/>(突起) | ||
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+ | |[[Image:Tochimoto-Saffron-サフラン・日本-毛状突起J.jpg|160px]] | ||
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Latest revision as of 00:45, 25 December 2010
Crude-drug Top Gallery |
General Index | Names | Prescriptions | Books | Journals | Terminology | Chinese Medicines |
出典: 栃本天海堂創立60周年記念誌 |
[edit] サフラン (Crocus)
サフランは地中海沿岸を原産とするアヤメ科のサフラン Crocus sativus Linnéの柱頭を基原とする。日本には薬として伝来し、明治時代から栽培が行われ海外にも輸出されたことがある。海外では料理の着色に使用され、スペイン料理のパエリア、インド料理のサフランライスなどは有名で、高価な香辛料とされているが、日本では日局初版(1886年)から収載されており、冷え症、血色不良などの婦人薬の医薬品として利用されている。子宮収縮作用、通経作用があり、妊婦には禁忌とされており、また食品としての大量摂取にも注意が必要である。 スペイン・ギリシャ・イラン・インド・中国など世界各地で栽培されている。日本では大分県竹田市が主産地で、以前は約500kg/年の生産量があったが、近年は約50kg/年まで落ち込んでいる。 (より詳しく見る→栃本天海堂創立60周年記念誌)
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[edit] サフラン:洎芙蘭
『日本薬局方 第15改正(JP15)』
- サフラン:CROCUS
- サフラン Crocus sativus Linné (Iridaceae) の柱頭と規定されている。
『中華人民共和国薬典 2005年版』
- 西紅花:STIGMA CROCI
- 番紅花 Crocus sativus Linné の干燥した柱頭と規定されている。
『大韓薬典 第9改正』
- 사프란 蕃紅花: CROCUS
- 사프란 Crocus sativus Linné の柱頭と規定されている。
[edit] 市場流通品と現状
日本市場にはスペイン産、イラン産、中国産と日本産が流通している。一般的な品質評価では日本産が最も良品とされ、次いで中国産、スペイン産、イラン産となっている。柱頭の大きさも品質評価に準じて小さくなり、日本産と中国産は鮮明な赤色で、スペイン産とイラン産は少し暗い赤色である。
1988年当時の年間輸入実績はスペイン1,635kg、中国70kg、イラン10kgと圧倒的にスペイン産で市場は占められ、平均輸入申告価格は14万円台/kgであった。しかし1993年には中国の生産量が増大し、年間輸入実績は中国889kg、スペイン892kg、イラン148kgとなり、平均輸入申告価格は10万円/kgを割り込んでしまった。さらに2001年にはイラン産が急増し、年間輸入実績はイラン1,637kg、中国947kg、スペイン626kgとなり、平均輸入申告価格も8万円/kgを割り込む最低価格となった。
その後、イランの輸出価格統制や、中国国内の需要拡大などで価格が上昇し、2008年には平均輸入申告価格が25万円を超える高値になり、日本産のサフランが最安値の価格となった。これら輸入サフランに翻弄され、1970年代には400戸近い生産農家があった大分県竹田地区は、現在では80戸足らずに減少し、生産量の回復は無理な状況である。約20年前に、日本産サフランの大口納入先であった薬用酒の処方変更によりサフランが外れたことも日本産サフランの生産には大きな痛手であったと考えられる。
- 中国産サフランの動向
中国産サフランは日本から球根を持ち込み、上海周辺で日本式栽培と同じ棚栽培を指導し生産させたもので、品質は日本産と同等と評価されている。日本市場では日本産サフランの代用として消費が伸びたが、中国国内の需要拡大などで価格が急騰し、日本の輸入量も激減している。
- 日本産サフランの動向
日本産サフランの生産量は下降線をたどり、わずかな農家によって約50kg/年が生産されているだけであり、2009年の新産は約40kgといわれ、生産者価格は32万円/kgを超える。
[edit] 生産加工状況
[edit] 日本の栽培 (大分県竹田市)
- 生産工程
- 11月下旬〜12月初旬 雌しべを取った球根を畑に植える
- 4月下旬〜5月初旬 球根を掘り上げ、葉を束ねて日陰に吊るして陰干しする
- 7月下旬〜8月初旬 球根を棚に移す
- 11月頃 花を摘み、雌しべを採取する
[edit] 中国の栽培 上海崇明県
日本の球根で繁殖が進み、生産量は飛躍的に増大している。栽培方法は基本的に大分県竹田市と同じ棚栽培が行われている。
[edit] 理化学的品質評価
産地 | 検体数 | 灰分 7.5%以下 |
乾燥減量 12.0%以下 |
---|---|---|---|
日 本 | 86 | 4.5 ±0.5 | 7.8 ±1.3 |
中 国 | 84 | 4.5 ±0.6 | 11.3 ±1.5 |
スペイン | 47 | 4.3 ±1.0 | 11.8 ±1.5 |
イラン | 71 | 4.8 ±0.6 | 8.4 ±1.5 |
- 灰分
- イラン > 日本,中国,スペイン ( p < 0.05 )
- 日本 > スペイン ( p < 0.05 )
- 乾燥減量
- スペイン,中国 > イラン > 日本 ( p < 0.05 )
- 成分含量の比較
- JP15 成分含量測定法の標準溶液を 100 % として、算出したDATAによる 対象:2000年〜2009年市場品(一部、蒐集サンプルを含む)
- 日本 > イラン,中国,スペイン ( p < 0.05 )
[edit] 内部形態:鏡検
本品は細いひも状で、暗黄赤色〜赤褐色を呈し、長さ 1.5〜 3.5cm、3分枝するか又は分離し、分枝する一端は広がり他方は次第に細まる。 本品は強い特異なにおいがあり、味は苦く、だ液を黄色に染める。本品を水に浸して軟化し、鏡検するとき、柱頭の先端には長さ約150μmの多くの突起があり、少数の花粉粒を伴う。 [edit] サフラン <イラン>
[edit] サフラン <中国>
[edit] サフラン <日本>
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