CrudeDrug:Astragali Radix/Abstract

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黄耆はマメ科のキバナオウギ Astragalus membranaceus Bunge または ナイモウオウギAstragalus mongholicus Bungeの根を基原とする。耆は「長」の意味があり、色が黄色く、補薬の長(長老)であることから「黄耆」の名がついた。「黄芪」ともいわれ、「耆」と「芪」は同じ発音であり、「芪」は日本で古くは黄耆の代用とされたAstragalus属のモメンズル Astragalus reflexistipulus Miq.を指し、「黄芪」でオウギを意味する。「黄耆」は漢薬名、「黄芪」は植物名ともいえるが、現在は生薬名として日本では「黄耆」、中国・韓国では「黄芪」を使っている。
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黄耆はマメ科のキバナオウギ [[Species:Astragalus|''Astragalus membranaceus'' Bunge]] または ナイモウオウギ[[Species:Astragalus|''Astragalus mongholicus'' Bunge]]の根を基原とする。耆は「長」の意味があり、色が黄色く、補薬の長(長老)であることから「黄耆」の名がついた。「黄芪」ともいわれ、「耆」と「芪」は同じ発音であり、「芪」は日本で古くは黄耆の代用とされた[[Species:Astragalus|''Astragalus'']]属のモメンズル [[Species:Astragalus|''Astragalus reflexistipulus'' Miq.]]を指し、「黄芪」でオウギを意味する。「黄耆」は漢薬名、「黄芪」は植物名ともいえるが、現在は生薬名として日本では「黄耆」、中国・韓国では「黄芪」を使っている。
 
黄耆は海外では補薬として非常に重視される生薬である。中国では「黒皮耆」「白皮耆」「紅耆」に大別され、商品規格は30種をこえるほど多い。日本で使用される黄耆は白皮耆である。
 
黄耆は海外では補薬として非常に重視される生薬である。中国では「黒皮耆」「白皮耆」「紅耆」に大別され、商品規格は30種をこえるほど多い。日本で使用される黄耆は白皮耆である。
「紅耆」はマメ科のイワオウギ(多序岩黄耆) Hedysarum polybotrys Handel・Mazzetti の根を基原とするもので、中華人民共和国薬典には「紅耆」として収載されており、日局には収載されていないが、局方外生薬として「晋耆」の名称で日本ではわずかに流通する。
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「紅耆」はマメ科のイワオウギ(多序岩黄耆) [[Species:Hedysarum|''Hedysarum polybotrys'' Handel・Mazzetti]] の根を基原とするもので、中華人民共和国薬典には「紅耆」として収載されており、日局には収載されていないが、局方外生薬として「晋耆」の名称で日本ではわずかに流通する。
 
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Revision as of 18:50, 15 December 2010

黄耆 (Astragali Radix)

Corydalis turtschaninovii Besser forma yanhusuo
Corydalis turtschaninovii Besser forma yanhusuo

黄耆はマメ科のキバナオウギ Astragalus membranaceus Bunge または ナイモウオウギAstragalus mongholicus Bungeの根を基原とする。耆は「長」の意味があり、色が黄色く、補薬の長(長老)であることから「黄耆」の名がついた。「黄芪」ともいわれ、「耆」と「芪」は同じ発音であり、「芪」は日本で古くは黄耆の代用とされたAstragalus属のモメンズル Astragalus reflexistipulus Miq.を指し、「黄芪」でオウギを意味する。「黄耆」は漢薬名、「黄芪」は植物名ともいえるが、現在は生薬名として日本では「黄耆」、中国・韓国では「黄芪」を使っている。 黄耆は海外では補薬として非常に重視される生薬である。中国では「黒皮耆」「白皮耆」「紅耆」に大別され、商品規格は30種をこえるほど多い。日本で使用される黄耆は白皮耆である。 「紅耆」はマメ科のイワオウギ(多序岩黄耆) Hedysarum polybotrys Handel・Mazzetti の根を基原とするもので、中華人民共和国薬典には「紅耆」として収載されており、日局には収載されていないが、局方外生薬として「晋耆」の名称で日本ではわずかに流通する。 (出典:栃本天海堂創立60周年記念誌)

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