CrudeDrug:Rhei Rhizoma/Abstract
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大黄の薬効に関しては、漢方では「駆瘀血」、生薬製剤では「瀉下」に主眼が置かれるため、現在の大黄の品質評価も二分される。 {{CrudeDrug/Tochimoto}} | 大黄の薬効に関しては、漢方では「駆瘀血」、生薬製剤では「瀉下」に主眼が置かれるため、現在の大黄の品質評価も二分される。 {{CrudeDrug/Tochimoto}} |
Revision as of 10:57, 3 December 2010
大黄 (Rhei Rhizoma)
大黄はタデ科のRheum palmatum Linné、Rheum tanguticum Maximowicz、Rheum officinale Baillon、Rheum coreanum Nakai またはそれらの種間雑種の、通例、根茎を基原とする。初版日局(1886年)では、基原植物を「Rheum officinale およびアジアに産するその他 Rheum 属諸種」としていたが、幾多の変遷を経て現在に至っている。根茎が大きく、色が黄色であるため大黄と呼ばれた。また薬効が峻烈で症状が迅速に快癒するので「将軍」という別名がある。従来、葉の切れ込みの程度などの形態により基原を確認していたが、遺伝子解析の結果とかなり異なることが判明しており、市場品大黄の基原の同定は難しい。 大黄の薬効に関しては、漢方では「駆瘀血」、生薬製剤では「瀉下」に主眼が置かれるため、現在の大黄の品質評価も二分される。 (出典:栃本天海堂創立60周年記念誌)