SGMJ GenderQuestionnaire

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==男女共同参画委員によるアンケート結果==
 
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;研究と育児の両立のために望むこと
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;男性
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* 育児中の研究者に対する研究費の支給・雑務の軽減
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* 一般的なことですが、保育所に預けたいと希望する人の子供全員が保育所に預けられるようにしてほしい。時間外保育の拡充など。
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* 研究の場と自宅が遠いことがかなり負担になっています。研究の場が居住の場としても公的な場所にあるということが重要だと感じています。
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* 研究実績を評価する際には年齢ではなく、育児休業期間などを差し引いた研究実施年数とすべき。実年齢ではなく研究年齢なるものを設定すれば特に育児休業をもらった女性は若いと認識されてよいのでは?
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* 特に夫婦とも研究者である場合はできるだけ平等に負担することと、家事・育児などをできるだけ「手抜き」をする工夫がひつようであり、そういうことに対する周囲の積極的なサポートが望まれる。我々(私と家内)の場合には外国であったせいもあってうまくいったが...
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* 短期的成果を追わない
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* ある程度の規模の機関には保育施設があるといいな、と思っています。
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;女性
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* 職場の理解、時間のフレックス化など。育休後の立場、職務が変わってしまうことは残念。
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* 女性が子育てをしながら仕事をするという、周囲の理解が必要。現在、あまりにも成果主義のため、子供を産むことに躊躇してしまう。
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* 両立は他の人に望んでできるものではないと思う。家族の、自分の決意がないとできない。
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==介護について==
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|colspan="2"|選択肢は「(1)自分(2)同居家族(3)訪問ヘルパー・介護士(4)介護施設(5)その他」です。該当するものは全て選んでもらいました。男女で大きく異なるのは(2)でした。回答数は多くなく男性が合計30個、女性が合計8個です。
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;研究と介護のために望むこと
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* 就職のために家族から離れて生活している。実家があまりにも遠いので介護と研究の両立は今のところ不可能。
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* 短期的成果を追わない

Revision as of 10:18, 4 October 2011

Contents

男女共同参画委員によるアンケート結果

一般情報

回答者 58名

性別: 8割が男性 年齢: 20-30代が中心 結婚歴: 男性 結婚歴: 女性
今回の回答者は若年層が多く男性46人に対し女性12人でした。結婚比率は男性と女性とで、ほぼ変わりませんでした。


子育てについて

子供の有無: 半数弱が子供あり 子供を躊躇するか: 男性 子供を躊躇するか: 女性
yesの内訳は、1人=9, 2人=14, 3人=1, 無回答=2 子供を持つことを躊躇しないのは男性のみで、女性でそう答えた人は0人でした。選択肢は「(ア)しない  (イ)多少する  (ウ)かなり躊躇する (エ)わからない」であり、男性に比較して女性が子供を躊躇する傾向がはっきり出ています。ここまでは全員が回答してくれています。


育児休業の利用: 男性 育児休業の利用: 女性 育児休業期間
育休利用について答えた人は男性31人、女性10人。男性で「利用したい」と答えた人も多い(11人)ですが、「利用しない」と答えた比率は女性に比べ多くなっています。 育児休業を利用した人の満足度は、「十分」と「もっと取りたい」がちょうど8人ずつでした。男女に差はありませんでした。


育休支援の方法 選択肢は「(1)経済的サポート(2)業績評価における対応(3)ポジションの維持(4)職場の理解、雰囲気

(5)その他コメント」です。「PIだと現実的に長時間場を離れられない」「とりわけ上司の理解が重要」というコメントがありました。男女で選び方に違いはありませんでした。

日中の子供の世話:男性 日中の子供の世話:女性
選択肢は「(ア)自分(イ)家族(ウ)ベビーシッター(エ)認可保育所(オ)認可外保育所」でシッターの利用者は0人でした。女性は自分で面倒をみる比率が高く、家族に頼っていない状況が伺えます。(ただし回答者数は男性25人、女性7人です。)
小学生の下校後の世話:男性 小学生の下校後の世話:男性
選択肢は「(ア)自分(イ)家族(ウ)学童保育、認可保育所(エ)習い事、塾(オ)留守番」でした。回答数はほぼ変わりませんが、小学生になると男性も子供の面倒をみるようになります。習い事や塾にいかせるという回答は男女とも0人でした。留守番と答えた人は女性研究者しかいませんでした。
保育室の利用:男性 保育室の利用:女性
学会において保育室をよく利用する女性研究者は0人でした。男性研究者のほうに利用者が多い結果でした。学会の保育室というのはあまり機能していないのかもしれません。
研究時間の減少率:男性 (%) 研究時間の減少率:女性 (%)
女性研究者のほうが、研究時間を大きく失っている結果が得られました。男性の4割は研究時間の減少が10%未満という結果にもなっています。
研究活動と育児の両立で気がかりなこと:男性 研究活動と育児の両立で気がかりなこと:女性
選択肢は「(1)経済的負担(2)長期出張時や病気の際の対応(3)PTAや地域の用務が負担(4)職場の理解不足(夕方の会議等)(5)研究時間の不足(6)肉体的・精神的疲労(7)意欲の減退(8)その他」です。該当するものは全て選んでもらい、特に気がかりなものは2ポイント換算で集計しました。男女で大きく異なるのはPTAや地域の用務と職場の理解不足です。その他としては「自らの長いスパンでの人生設計を見失うこと。」という意見が一つありました。
研究と育児の両立のために望むこと
男性
  • 育児中の研究者に対する研究費の支給・雑務の軽減
  • 一般的なことですが、保育所に預けたいと希望する人の子供全員が保育所に預けられるようにしてほしい。時間外保育の拡充など。
  • 研究の場と自宅が遠いことがかなり負担になっています。研究の場が居住の場としても公的な場所にあるということが重要だと感じています。
  • 研究実績を評価する際には年齢ではなく、育児休業期間などを差し引いた研究実施年数とすべき。実年齢ではなく研究年齢なるものを設定すれば特に育児休業をもらった女性は若いと認識されてよいのでは?
  • 特に夫婦とも研究者である場合はできるだけ平等に負担することと、家事・育児などをできるだけ「手抜き」をする工夫がひつようであり、そういうことに対する周囲の積極的なサポートが望まれる。我々(私と家内)の場合には外国であったせいもあってうまくいったが...
  • 短期的成果を追わない
  • ある程度の規模の機関には保育施設があるといいな、と思っています。
女性
  • 職場の理解、時間のフレックス化など。育休後の立場、職務が変わってしまうことは残念。
  • 女性が子育てをしながら仕事をするという、周囲の理解が必要。現在、あまりにも成果主義のため、子供を産むことに躊躇してしまう。
  • 両立は他の人に望んでできるものではないと思う。家族の、自分の決意がないとできない。

介護について

介護歴: 男性 介護歴: 女性
男女ともに介護に携わった人は全体の1/6程度でした。男女に差はありません。
介護を担う人:男性 介護を担う人:女性
選択肢は「(1)自分(2)同居家族(3)訪問ヘルパー・介護士(4)介護施設(5)その他」です。該当するものは全て選んでもらいました。男女で大きく異なるのは(2)でした。回答数は多くなく男性が合計30個、女性が合計8個です。
研究と介護のために望むこと
  • 就職のために家族から離れて生活している。実家があまりにも遠いので介護と研究の両立は今のところ不可能。
  • 短期的成果を追わない
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