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野菜の歴史

出典:野菜の歴史 by 庄内青果物卸売市場
出典: 野菜図鑑 by 独立行政法人農畜産業振興機構

庄内地方(山形県の日本海側)は海と山の幸に恵まれ、味の濃いだだちゃ豆、焼畑で作る藤沢かぶ等、特徴のある地場野菜でも知られています。

学名
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科名
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目名 和名
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原産 栽培 日本渡来 解説
Brassica rapa Brassicaceae
アブラナ科
Brassicales カブ(蕪) 中央アジア/ヨーロッパ西南部 紀元前(ヨーロッパ) 693年(持統天皇の時代) 東日本はヨーロッパ型(朝鮮)。西日本にはアジア型(中国)。「日本書紀」で栽培奨励。ヨーロッパでは飼料用に多く栽培。
Raphanus sativus Brassicaceae
アブラナ科
Brassicales ダイコン(大根) 地中海沿岸,中央アジア DC3000年(古代エジプト) 4世紀(古墳時代) 「日本書紀」に「於朋泥(おほね)」として記載。江戸時代には「ダイコン」とよばれるようになった。春の七草の一つの「すずしろ」。冷害に強い。
Daucus carota Apiaceae
セリ科
Apiales ニンジン(人参) アフガニスタン 2000年前(アジア) 17世紀(戦国~江戸時代初期) アジア型(今では金時ニンジンのみ)とヨーロッパ型(江戸後期・フランス)がある。化合物「カロテン」の名は、英語の「キャロット」に由来。
Arctium lappa Asteraceae
キク科
Asterales ゴボウ(牛蒡) ユーラシア大陸北部 - 8世紀(平安時代) 中国から薬草として渡来。ゴボウを食用としているのは、日本のみ。中国では薬用。解毒、解熱、鎮咳。
Ipomoea batatas Convolvulaceae
ヒルガオ科
Solanales サツマイモ(薩摩芋) 中央アメリカ 1492年(ヨーロッパ) 1615年?(江戸時代) 三浦按針説もあるが、数年早く琉球から薩摩経由。青木昆陽。紀元前3000年以上前から中央アメリカでは栽培。
Colocasia esculenta Araceae
サトイモ科
Alismatales サトイモ(里芋) インド東部/インドシナ半島 紀元前(中国) ~縄文時代後期 サトイモは稲作以前の主食と推定。山芋(自然薯・ジネンジョ)に対する名前。南方で利用されているタロイモも近縁種。
Solanum tuberosum L. Solanaceae
ナス科
Solanales ジャガイモ(馬鈴薯) 南アメリカ 1492年(ヨーロッパ) 16世紀(慶長年間) アンデス山脈チチカカ湖周辺地域で5世紀頃から先住民の主食として栽培。「男爵いも」の「男爵」は実在の人物・川田竜吉男爵を指す。
Zingiber officinale (Willd.) Roscoe Zingiberaceae
ショウガ科
Zingiberales ショウガ(生姜) 熱帯アジア 紀元前(中国) 3世紀(古墳時代) 香辛料の一つとして世界中で利用。前漢『史記』。別名「はじかみ」。栽培・収穫方法により、根しょうが、葉しょうが、軟化しょうがに分けられる。
Nelumbo nucifera Gaertn. Nelumbonaceae
ハス科
Proteales レンコン(蓮根) 中国/エジプト 紀元前3000年(インド) 2000年以上前(縄文時代) 日本での栽培は仏教伝来の頃。はじめは鑑賞用だった。食用品種は鎌倉時代以降、僧道元らにより中国から導入。本格的な栽培は明治時代以降。
Allium cepa L. Alliaceae
ネギ科
Asparagales タマネギ(玉葱) 中央アジア/地中海沿岸 紀元前(エジプト/ヨーロッパ) 19世紀末(明治時代以降) 旧約聖書や千夜一夜物語に食べたり精力剤にする話がある。ヨーロッパ一帯に広まったのは、16世紀から。ダイコン、キャベツとともにベスト3の収穫量。
Allium sativum L. Alliaceae
ネギ科
Asparagales ニンニク(蒜苔・茎ニンニク) 中央アジア 紀元前3200年頃(古代エジプト) 7世紀末?(奈良時代) 日本では少なくとも1000年以上前から薬用として栽培。『日本書紀』『源氏物語』にも登場。しかし一般に普及したのは、大戦後。
Allium chinense G.Don Alliaceae
ネギ科
Asparagales ラッキョウ(辣韮) 中国 紀元前(古代中国) 9~10世紀頃(平安時代)? 当初は薬用。野菜として普及したのは、江戸時代。中国古代の「山海経」にも記述。中国では漬物の他、生食され、台湾では煮ものにも用いられる。
Lilium lancifolium Liliaceae
ユリ科
Liliales ユリネ(百合根) 中国/朝鮮半島/日本 17世紀以降(江戸時代) 食用としての主流は、コオニユリ。北海道産がほとんどで、関西地方で消費が多い。日本では18種が自生しており、野生のものも利用される。
Capsicum annuum L. var. acuminatum Solanaceae
ナス科
Solanales トウガラシ(唐辛子) メキシコ 1493年(ヨーロッパ) 1542年(戦国時代) 秀吉の朝鮮出兵で韓国に伝わったという説もある。世界三大香辛料(トウガラシ・コショウ・カラシ)の一つ。
Perilla frutescens (L.) Britton var. Acuta Kudo Lamiaceae
シソ科
Lamiales シソ(紫蘇) 地中海沿岸/中央アジア ~縄文時代後期 縄文時代の貝塚や遺跡からシソの種子が出土。花・芽・葉何れも食用。防腐作用があるため、刺身に添えられることが多い。
Zanthoxylum piperitum (L.) DC. Rutaceae
ミカン科
Sapindales サンショウ(山椒) 東アジア/北アメリカ 『魏志倭人伝』や『古事記』にも「ハジカミ」として載っている。栽培は明治時代から。若芽(木の芽)、未熟果、乾燥させた実が用いられる。
Cryptotaenia canadensis DC. subsp. japonica (Hassk.) Hand.-Mazz. Apiaceae
セリ科
Apiales ミツバ(三つ葉) 東アジア/北アメリカ 江戸時代 17世紀末(江戸元禄年間) 日本に自生しており、江戸時代になってから栽培化。日本と中国のみで栽培。栽培方法により、切りみつば、根みつば、糸みつばに分けられる。
Oenanthe javanica (Blume) DC. Apiaceae
セリ科
Apiales セリ(芹) ユーラシア/熱帯アフリカ 1000年以上前(平安時代)? 『万葉集』、平安時代の『延喜式』にも記載。湿地に自生。栽培方法により、水ぜりと畑ぜりに分けられる。
Zingiber mioga (Thunb.) Roscoe Zingiberaceae
ショウガ科
Zingiberales ミョウガ(茗荷) アジア東部 1000年以上前(平安時代)? 『魏志倭人伝』にミョウガの漢名があり、平安時代の『延喜式』にも記載。蕾を食用に用いる。
Persicaria hydropiper (L.) Spach Polygonaceae
タデ科
Caryophyllales タデ(蓼) 北半球 (奈良時代?) 『万葉集』にも詠まれている。変種の笹たで(葉たで)は鮎の塩焼きに欠かせないので、「あゆたで」ともいう。紅たではやなぎたでの変種の幼芽。
Eutrema japonicum (Miq.) Koidz. Brassicaceae
アブラナ科
Brassicales ワサビ(山葵) 日本 12世紀(鎌倉時代) 918年の『本草和名』にも登場。日本独自の野菜。12世紀以降、遠江国:静岡県で栽培。
Angelica keiskei (Miq.) Koidz. Apiaceae
セリ科
Apiales アシタバ(明日葉) 中部地方から南の太平洋岸 (江戸時代) 暖かい地方で採れるもの程柔らかく香りも良く美味しい。生長の速さが特徴。
Aralia cordata Thunb. Araliaceae
ウコギ科
Apiales ウド(野生種)(独活) 東洋や日本各地の山野 自生 採取時期は4~5月で、新芽が出て丈が10~40cmの頃に採取。
Aralia elata (Miq.) Seem. Araliaceae
ウコギ科
Apiales タラノメ 日本 自生 寒い地方のものが美味とされる。ハウスものも多く出回っている。市場での最盛期は3月。
Erythronium japonicum Decne. Liliaceae
ユリ科
Liliales カタクリ 日本/朝鮮半島 自生 万葉の時代からカタカゴの花として詩歌に謳われ、親しまれてきた。花と葉と鱗茎を食用に用いる。
Hosta montana F.Maek. Agavaceae
リュウゼツラン科
Liliales ギボウシ(ウルイ) 東アジア 自生 日本海側の山地に自生。栽培されているスジギボウシは全国に分布。葉が開く前の巻いた若芽が食用。
Matteuccia struthiopteris (L.) Tod. Woodsiaceae
イワデンダ科
Polypodiales クサソテツ(コゴミ) 欧州/アジア東部/北アメリカ 自生 シダ類。巻いた若芽全体が食用。山形などでは、早出しのために栽培。
Osmunda japonica Thunb. f. divisa (Makino) Tagawa Osmundaceae
ゼンマイ科
Osmundales ゼンマイ(薇) 日本/朝鮮半島/台湾/ヒマラヤ 自生 シダ類。アク抜きや乾燥に手間がかかるため、市販品の80%以上は中国からの輸入品。
Pteridium aquilinum (L.) Kuhn var. japonicum Nakai Dennstaedtiaceae
シダ類。日本では万葉の時代から山菜として親しまれる。各地の日当たりの良い草地や土手に生育。露地栽培やハウス物もある。
Polypodiales ワラビ(蕨)
Petasites japonicus (Siebold et Zucc.) Maxim. Asteraceae
キク科
Asterales フキノトウ(蕗の薹) 日本/朝鮮半島/中国 自生 雪国で採れるものの方が、苦味が少なく、味も香りも良い。
Eutrema wasabi Maxim. Brassicaceae
アブラナ科
Brassicales キャベツ(甘藍・カンラン) ヨーロッパ DC2000~2500(古代ギリシャ・ローマ) 18世紀初頭(江戸時代) 日本では、当初はオランダ菜(葉ボタン)として観賞用だった。幕末から食用に栽培。明治になって本格的な栽培が始まり、昭和25年頃から消費が急増。
Chrysanthemum coronarium L. Asteraceae
キク科
Asterales シュンギク(菊菜・キクナ) 地中海沿岸 ?(中国) 食用に栽培するのは日本や中国の東アジアだけ。江戸時代末期から各地で栽培。ヨーロッパでは菊の香りが食用として好まれないため、主に鑑賞用。
Brassica pekinensis (Lour.) Rupr. Brassicaceae
アブラナ科
Brassicales ハクサイ(白菜) 中国 7世紀頃(中国) 19世紀末~20世紀(日清・日露戦争) 日清・日露戦争に従軍した農村出身の兵士から広まる。明治8年東京博覧会で紹介。全国的な栽培は昭和から。
Allium fistulosum L. Alliaceae
ネギ科
Asparagales ネギ(葱・ネギ゙) シベリア/中国西部 紀元前(中国) 5世紀(飛鳥時代) 擬宝珠(ぎぼし)は「ネギボウズ」をかたどったもの。『日本書紀』にも登場。16世紀欧州へ。関東では白い部分を食べる根深ねぎ、関西では柔らかい緑の葉を食べる葉ねぎが主に栽培されていた。
Allium tuberosum Rottler ex Spreng. Alliaceae
ネギ科
Asparagales ニラ(韮菜・ニラナ) 東南アジア/中国南西部 3000年前(中国) 9世紀(平安時代) 『古事記』『日本書紀』にも登場。「加美良(カミラ)ミラ」は美味しいと云う意味の古語。ヨーロッパでは現在もほとんど栽培されていない。
Lactuca sativa L. Asteraceae
キク科
Asterales レタス(苣・チシャ) 西アジア/地中海沿岸 DC4500年頃(古代エジプト) 8世紀(奈良時代) 紀元前6世紀、ペルシャ王の食卓に上ったとされる。結球する玉レタス(玉チシャ)は、16世紀頃から。日本では昭和48年、野菜の予冷技術により全国出荷が可能になった。
Spinacia oleracea L. Amaranthaceae
ヒユ科
Caryophyllales ホウレンソウ(唐菜・カラナ) 西アジア 紀元前(ペルシャ⇒イラン) 16世紀中頃(戦国時代) 回教徒の聖地巡礼によって東西に広がった。ペルシャから伝わったので、菠蔆草。元禄時代の西鶴の小説に登場。
Petroselinum crispum (Mill.) Nyman Apiaceae
セリ科
Apiales パセリ(オランダ菜) 地中海沿岸 DC2000~2500(古代ギリシャ・ローマ) 18世紀末(長崎・オランダ人) 古代ギリシャでは、飼料。ローマ人は食用に栽培。9世紀にはフランスに伝わった。
Corchorus olitorius L. Malvaceae
アオイ科
Malvales モロヘイヤ(台湾ツナソ) 中近東/アフリカ北部 DC3000年(エジプト) 1980年代(昭和) 古くから貴重な緑野菜。元はムルキイヤといい、アラビア語で「王家の野菜」の意味。
Asparagus officinalis L. Asparagaceae
クサスギカズラ科
Asparagales アスパラガス(オランダうど) 南ヨーロッパ/ロシア南部 紀元前(古代ギリシャ・ローマ) 18世紀後半(江戸中期) 日本には江戸時代にオランダ人によって伝えられる。当初は観賞用。食用としての普及は、明治初期以降。
Phyllostachys heterocycla (Carriere) Matsum. Poaceae
イネ科
Poales タケノコ(筍) ヨーロッパ/西南アジア 3世紀前半?(中国) 18世紀(江戸中期) モウソウチクは中国江南地方原産。薩摩藩主の島津吉貴が植えたとの説あり。
Angelica decursiva (Miq.) Franch. et Sav. Apiaceae
セリ科
Apiales ウド(土当帰・ツチダラ) 日本 14世紀(室町時代) 室町時代は薬用。江戸時代は贅沢品として幕府から規制された。
Petasites japonicus (Siebold et Zucc.) Maxim. Asteraceae
キク科
Asterales フキ(蕗) 日本 9世紀?(平安時代) 日本全国に野生種が自生。古くから薬用。野菜としては栽培は、日本のみ。冬に黄色い花を咲かせることから「冬黄(ふゆき)」⇒「フキ」となったといわれる。
Dendranthema grandiflorum (Ramat.) Kitam. Asteraceae
キク科
Asterales 食用菊(甘菊・アマギク) 中国 紀元前(中国) 8世紀後半(奈良時代) 当初は薬草として貴族社会が中心。菊酒等。一般に食用は江戸前期以降。
Brassica oleracea L. var. botrytis L. Brassicaceae
アブラナ科
Brassicales カリフラワー(花キャベツ) 地中海沿岸 15~16世紀(ヨーロッパ) 19世紀末(明治初年) ブロッコリーが突然変異によって白化。元はイタリア方面に野生していたクレティカ種。
Brassica oleracea L. var. italica Plenck Brassicaceae
アブラナ科
Brassicales ブロッコリー(緑花野菜) 地中海沿岸 15~16世紀(ヨーロッパ) 20世紀初頭(明治時代) 本格的に栽培が始まったのは第二次世界大戦後。1980年代に一般化。現在はアメリカ産の輸入ブロッコリーが多く出回る。
Cucumis sativus L. Cucurbitaceae
ウリ科
Cucurbitales キュウリ(胡瓜・黄瓜) インド/ヒマヤラ山麓 紀元前1000年頃(西アジア・インド) 6世紀(飛鳥時代) 古い書物には「下品の瓜」など、下級なものとして記されていた。切り口が徳川家の三つ葉葵の紋に似ていることから、武士は「畏れ多い」として武士は食べなかったともいわれる。
Solanum melongena L. Solanaceae
ナス科
Solanales ナス(茄子) インド東部地方 5世紀以前(東南アジア) 8世紀以前(奈良時代) 「正倉院方書」に献上されたという記載がある。日本でのもっとも古くからの野菜の一つ。欧州には13世紀に伝わったが普及せず。
Cucurbita pepo var. melopepo Cucurbitaceae
ウリ科
Cucurbitales ズッキーニ アメリカ南部/メキシコ北部 15世紀末(ヨーロッパ) 1980年代(昭和時代) ヨーロッパにおいては春先に最も早く出回る野菜として、珍重。ペポカボチャの仲間。
Abelmoschus esculentus (L.) Moench Malvaceae
アオイ科
Malvales オクラ 東北アフリカ DC3000年(エジプト) 19世紀(幕末) 日本では五角形。八角形や丸形もある。完熟実はコーヒー豆に代用される。
Capsicum annuum L. var. grossum Solanaceae
ナス科
Solanales ピーマン(甘とうがらし) 熱帯アメリカ 1493年(ヨーロッパ) 19世紀末(明治時代初期) 緑色ピーマンは、未熟なもの。赤、橙、黄色が熟したもの。大戦後に定着。コロンブスが発見し持ち帰った。日本では16世紀のころ。江戸時代には普及。
Zea mays L. Poaceae
イネ科
Poales スイートコーン(玉蜀・トウモロコシ) メキシコ/南アメリカ北部 1492年(ヨーロッパ) 1579年(安土桃山時代) 栽培はマヤ、アステカなど古代文明(DC3000年)。15世紀、コロンブスのアメリカ大陸到達以降、世界に広まった。トウモロコシは三大穀物の一つ。
Cucurbita moschata (Duchesne ex Lam.) Duchesne ex Poir. Cucurbitaceae
ウリ科
Cucurbitales カボチャ(南瓜) 中央アメリカ/南アメリカ 15世紀末(ヨーロッパ) 1549年(安土桃山時代) 中央アメリカ原産の東洋種と、南アメリカ原産の西洋種がある。日本にはカンボジアから渡来したことから、「カボチャ」の名に。西洋種は江戸末期に導入、現在9割を占める。
Lycopersicon esculentum Mill. Solanaceae
ナス科
Solanales トマト(小金瓜・蓄茄) 中南米 1523年(ヨーロッパ) 17世紀(江戸時代) アンデス高地原産、メキシコを経てヨーロッパへ渡来。当初は観賞用。食用栽培は18世紀。フランスでは「愛のリンゴ」、イタリアでは「天国のリンゴ」とも呼ばれ、親しまれている。
Phaseolus vulgaris L. Fabaceae
マメ科
Fabales インゲン(隠元・インゲンマメ) メキシコ南部/中央アメリカ 15世紀末(ヨーロッパ) 17世紀(江戸時代) 隠元禅師が日本に伝えた。当初は豆を食用、若鞘を食べる現在の品種は幕末に渡来。一年に3度も収穫可能なことから「サンドマメ」とも呼ばれる。
Pisum sativum L. Fabaceae
マメ科
Fabales エンドウマメ(豌豆) 中央アジア/中近東地域 DC3000年?(ギリシャ時代) 10世紀(平安時代) ツタンカーメン王王陵の発掘時に、副葬品の中から発見された。日本には当初「穀物」として伝わる。野菜として食用は江戸時代。普及は明治時代。
Glycine max (L.) Merr. subsp. Max Fabaceae
マメ科
Fabales エダマメ(枝豆) 中国 17世紀頃(江戸時代) 穀物用(大豆)は東アジア原産。日本には9世紀頃。中国でDC2000年から栽培。江戸時代には枝豆が出回り、陰暦9月13日の月は「豆名月」と呼ばれた。
Vigna unguiculata (L.) Walp. Fabaceae
マメ科
Fabales ササゲ(大角豆) 熱帯アフリカ 18世紀(江戸時代) インゲンより暑い季節に実ができる。若い実が弓なりに反り返る様子が「捧げ持つ」。
Vicia faba L. Fabaceae
マメ科
Fabales ソラマメ(空豆) 中央アジア/地中海沿岸 DC3000年(古代エジプト) 18世紀?(江戸中期?) 約70%が中国において生産。豆板醤は、中国四川地方産で造られる。蚕豆とも。豆の鞘が空へ向かって育つことから「ソラマメ」の名に。
Arachis hypogaea L. Fabaceae
マメ科
Fabales ラッカセイ(落花生) 南米(ボリビア) 紀元前850年(ペルー) 1703年(江戸時代) 16世紀に欧州、アフリカへ。18世紀アジア。日本へは中国から伝来。南京豆、唐人豆。
Citrullus lanatus (Thunb.) Matsum. et Nakai Cucurbitaceae
ウリ科
Cucurbitales スイカ(西瓜) 南アフリカ/カラハリ砂漠 4000年前(古代エジプト) 天正7年(1597)(江戸時代) 4000年前にはエジプトで栽培され、当初は「種」を食用とした。ボツワナ共和国原産。カボチャと共に伝来。
Cucumis melo L. Cucurbitaceae
ウリ科
Cucurbitales メロン 北部及び東アフリカ/中近東 2000年前 17世紀(江戸時代) 古代エジプトで既に栽培されていたもいわれる。日本では明治以降ヨーロッパ種が定着。大正末期、イギリスから導入された温室メロン「アールス・フェボリット」をもとに育成。アンデスメロンは「サカタの種」が昭和53年頃庄内で試作。
Fragaria x ananassa Duchesne Rosaceae
バラ科
Rosales イチゴ(苺) 南米産チリ種と北米産/バージニア種との配合 18世紀(オランダ) 19世紀?(江戸時代) 野生のキイチゴとは別種。栽培種のルーツはオランダで南アメリカ原産のチリ種に北アメリカ原産のバージニア種を交配したもの。日本にはオランダから長崎に伝来、オランダイチゴと呼ばれた。
Citrus unshiu (Swingle) S.Marcov. Rutaceae
ミカン科
Sapindales ミカン(蜜柑) インド東部(アッサム地方) 400~500年前(奈良時代) 江戸時代「紀州ミカン」。温州ミカンは、中国原産種の特別変異種で、いわば日本原産。
Malus pumila Mill. Rosaceae
バラ科
Rosales リンゴ(林檎) コーカサス地方/西アジア 8000年以上(トルコ) 9世紀(平安時代) 冷帯の代表的果樹。明治以降に外国種が入り、青森で栽培成功。
Diospyros kaki Ebenaceae
カキノキ科
Ericales カキ(柿) 東アジア 16世紀(ポルトガル) 3000年前(縄文時代) 大型の柿は奈良時代に中国から伝わる。日本から欧州へ伝わった。
Vitis vinifera Vitaceae
ブドウ科
Vitales ブドウ(葡萄) カスピ海・コーカサス北部/アメリカ東部 8000~9000年前(シュメール人) 1186年(文治2年)(鎌倉時代) 山梨(勝沼)で「甲州ブドウ」栽培。江戸時代、京都、大阪にも拡大。
Musa x paradisiaca L. Musaceae
バショウ科
Zingiberales バナナ 東南アジア/アフリカ/ニューギニア 5000年前? 20世紀初頭(明治時代末) アフリカでは地下茎からデンプンを採る。日本に台湾から伝わった。「茎」は葉の基部(疑茎)。
Ananas comosus (L.) Merr. Bromeliaceae
パイナップル科
Poales パイナップル 熱帯アメリカ(ブラジル) 15世紀末(ヨーロッパ) 1845年?頃(江戸時代末期) もともとサボテンの仲間で耐乾性の強い植物。沖縄、石垣島で栽培開始。
Citrus limon (L.) Osbeck Rutaceae
ミカン科
Sapindales レモン(檸檬) インド東部/ヒマラヤ 15世紀(イタリア・ゼノア) 19世紀(明治8、9年) アメリカ、イタリア、スペイン、オーストラリアなどが主産地。栽培適地では年に3回も開花。
Malpighia glabra L. Malpighiaceae
キントラノオ科
Malpighiales アセロラ 熱帯アメリカ/西インド諸島  ?  ? 開花から果実が成熟するまで、約1ケ月。同じ木から、果実を1年に何回も収穫可。
Theobroma cacao L. Malvaceae
アオギリ科
Malvales カカオ 中米/南米(アステカ) 西暦600年頃(マヤ) 18世紀後半(江戸時代) 1494年スペイン王にコロンブスが献上。しかし、1528年コルテスが伝えて栽培開始。
Persea americana Lauraceae
クスノキ科
Laurales アボカド(ワニナシ) 中央アメリカ~メキシコ 紀元前(7800年前)  ? 脂肪が多く(20%)、「森のバター」ともいわれる。15世紀にスペイン人が持ち帰った。
Mangifera indica L. Anacardiaceae
ウルシ科
Sapindales マンゴー インド(アッサム地方) 紀元前2000年 19世紀末(明治時代前半) 16世紀頃オランダ人により、東南アジア、台湾に伝わる。沖縄での本格栽培は昭和60年頃。
Passiflora edulis Sims Passifloraceae
トケイソウ科
Malpighiales パッションフルーツ(果物時計草) ペルー/ブラジル南部  ? 1723年(江戸時代) 酎寒性があり、栽培が安易。花が時計の文字盤に使われたことからトケイソウとなった。
Psidium guajava L. Myrtaceae
フトモモ科
Myrtales グァバ(バンジロウ) 熱帯アメリカ  ?  ? バラの香水のように甘い香りの果物。ビタミンCが豊富。葉には、糖尿に効果が期待。
Nicotiana tabacum L. Solanaceae
ナス科
Solanales タバコ(煙草) 南米 1492年(ヨーロッパ) 慶長年間(1596-1615)(江戸時代初期) 中央アメリカ(ボリビアとアルゼンチンの国境付近)で発見し、コロンブスが持ち帰った。
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