CrudeDrug:Zingiberis Rhizoma

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(生ショウキョウ(ひね生姜))
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|testJ=TLC法:本品の粉末2gにジエチルエーテル5mLを加え、1分間振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。別に薄層クロマトグラフィー用[6]-ギンゲロール1mgをメタノール2mLに溶かし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液及び標準溶液10μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル/ヘキサン混液(1:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに噴霧用4-ジメチルアミノベンズアルデヒド試液を均等に噴霧し、105℃で5分間加熱した後、放冷するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得た緑色のスポットと色調及びRf値が等しい。
 
|testJ=TLC法:本品の粉末2gにジエチルエーテル5mLを加え、1分間振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。別に薄層クロマトグラフィー用[6]-ギンゲロール1mgをメタノール2mLに溶かし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液及び標準溶液10μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル/ヘキサン混液(1:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに噴霧用4-ジメチルアミノベンズアルデヒド試液を均等に噴霧し、105℃で5分間加熱した後、放冷するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得た緑色のスポットと色調及びRf値が等しい。
 
|pharmacopeiaJ=1521
 
|pharmacopeiaJ=1521
|effectJ=健胃、矯味、鎮吐、中枢神経抑制、鎮痙、解熱、鎮痛、鎮咳、血圧降下、強心、唾液分泌亢進、抗潰瘍、肝障害予防
+
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|usageJ=風邪の予防、嘔吐、食欲増進、消化促進、解毒に応用される。
 
|usageJ=風邪の予防、嘔吐、食欲増進、消化促進、解毒に応用される。
 
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General Index Names Prescriptions Books Journals Terminology Chinese Medicines

Contents

生姜・乾姜

Zingiber officinale Roscoe
Zingiber officinale Roscoe

生姜、乾姜はショウガ科のショウガ Zingiber officinale Roscoe の根茎を基原とする。日本市場では生姜は外皮を去り乾燥するか、外皮を付けたまま切片状にスライスして乾燥したもので、乾姜は外皮を付けたまま湯通し、もしくは蒸した後乾燥したものである。生姜は辛温解表・鎮嘔薬として、乾姜は温中散寒・止痛薬として、多くの漢方方剤に配合されている。中国と韓国では、乾燥させていない新鮮なものを生姜、そのまま乾燥させたものを乾姜としており日本市場品とは名称が異なる。中国には、更に別に「均姜」「炮姜」と称するものもある。 神農本草経には「生姜」という名称では収載はなく、「乾姜」として中品に収載されており、「生の者尤も良し」という記載がある。一方、名医別録には「生姜」が収載され、「九月に採る」との記載しかないため、こちらは新鮮なショウガのようである。 (より詳しく見る→栃本天海堂創立60周年記念誌

日本と中国における生姜(ショウキョウ)、乾姜(カンキョウ)の違い
Name difference of "Fresh" and "Dried" ginger between Japan and China
新鮮な根茎
Fresh ginger
乾燥根茎
Dried ginger
湯通しまたは蒸した後に乾燥した根茎
Steamed and dried ginger
日本での言い方
Japan
ひね生姜
Hineshokyo
生姜
乾生姜
Shokyo
乾姜
Kankyo
中国での言い方
China
生姜
Shokyo
乾姜
Kankyo
なし
never used

Picture

Photographs of Ginger (ショウキョウ) (by Alps Pharm. アルプス薬品)
Alps:Zingiberis Rhizoma.jpg
Alps:Zingiberis Rhizoma2.jpg

生姜

References

  1. 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
  2. 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
  3. 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS

Prescriptions 処方一覧

歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載

利用する場合は以下を引用してください。

  • 矢作 忠弘,石内勘一郎,渥美 聡孝,三宅 克典,森永 紀,伏見 裕利,大山 雅義,森川 敏生,田中 謙,有田 正規,牧野 利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 1-36, 2017
番号 書名 出版年 記載
3 局方医薬品承認申請の手引き 1980 記載なし
4 生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスついて(2015年12月25日薬生審査発) 2015 記載なし
5 JP7 第1部 大改訂版 第2部 解説書(1966) 1961 【適用】 芳香性健胃または矯味薬とする。漢方では新陳代謝機能を活発にするもので、水毒を治するという。嘔吐、せき、胸痛、腹痛、腰痛などに適用する。 2-290
6 JP8 解説書 1971 【適用】 芳香性健胃または矯味剤とする。漢方では新陳代謝機能を活発にするもので、水毒を治するという。嘔吐、せき、胸痛、腹痛、腰痛などに適用する。 (略)。 2-345
7 JP9 解説書 1976 【適用】 芳香性健胃または矯味剤とする。漢方では新陳代謝機能低下を目標に嘔吐、せき、胸痛、腹痛、腰痛、下痢などに適用する。 (略)。 〔薬理〕 (略)。 D-417
8 JP10 解説書 1981 【適用】 乾生姜の名称で漢方処方用薬とされる。また、粉末を芳香辛味健胃薬として配合剤 (胃腸薬) の原料とする。 (略)。 漢方方剤: (略) D-428
9 JP11 解説書 1986 【本質】 生薬、健胃薬 【適用】 乾生姜の名称で漢方処方用薬とされ、かぜ薬、健胃消化薬、鎮吐薬、鎮痛薬とみなされる処方及びその他の処方に高頻度で配合されている。また、粉末を芳香辛味健胃薬として配合剤 (胃腸薬) の原料とする (略)。 漢方処方: (略) D-449
10 JP12 解説書 1991 【適用】乾生姜の名称で漢方処方用薬とされ、かぜ薬、健胃消化薬、鎮吐薬、鎮痛薬とみなされる処方およびその他の処方に高頻度で配合されている。また、粉末を芳香辛味健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする(粉末の一日最大量は1 g)漢方: ひねしょうが(生姜)、乾生姜、乾姜が処方によって使い分けられる。ひねしょうが(生姜)に限る処方は茯苓沢瀉湯、乾姜に限る処方は人参湯、乾姜およびひねしょうがの両方を配合する処方は生姜瀉心湯、白朮天麻湯である。これら以外の多くの処方は乾生姜を用いるか、あるいは乾生姜で代用される。 D-447
11 JP13 解説書 1996 【適用】乾生姜の名称で漢方処方用薬とされ、かぜ薬、健胃消化薬、鎮吐薬、鎮痛薬とみなされる処方およびその他の処方に高頻度で配合されている。また、粉末を芳香辛味健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする(粉末の一日最大量は1 g)漢方: ひねしょうが(生姜)、乾生姜、乾姜が処方によって使い分けられる。ひねしょうが(生姜)に限る処方は茯苓沢瀉湯、乾姜に限る処方は人参湯、乾姜およびひねしょうがの両方を配合する処方は生姜瀉心湯、半夏白朮天麻湯である。これら以外の多くの処方は乾生姜を用いるか、あるいは乾生姜で代用される。 D-490
12 JP14 解説書 2001 【適用】乾生姜の名称で漢方処方用薬とされ、かぜ薬、健胃消化薬、鎮吐薬、鎮痛薬とみなされる処方およびその他の処方に高頻度で配合されている。また、粉末を芳香辛味健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする(粉末の一日最大量は1 g)漢方: ひねしょうが(生姜)、乾生姜、乾姜が処方によって使い分けられる。ひねしょうが(生姜)に限る処方は茯苓沢瀉湯、乾姜に限る処方は人参湯、乾姜およびひねしょうがの両方を配合する処方は生姜瀉心湯、半夏白朮天麻湯である。これら以外の多くの処方は乾生姜を用いるか、あるいは乾生姜で代用される。 D-527
13 JP15 解説書 2006 【適用】乾生姜の名称で漢方処方用薬とされ、かぜ薬、健胃消化薬、鎮吐薬、鎮痛薬とみなされる処方およびその他の処方に高頻度で配合されている。また、粉末を芳香辛味健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする(粉末の一日最大量は1 g)漢方: ひねしょうが(生姜)、乾生姜、乾姜が処方によって使い分けられる。ひねしょうが(生姜)に限る処方は茯苓沢瀉湯、乾姜に限る処方は人参湯、乾姜およびひねしょうがの両方を配合する処方は生姜瀉心湯、半夏白朮天麻湯である。これら以外の多くの処方は乾生姜を用いるか、あるいは乾生姜で代用される。 D-347
14 JP16 解説書 2011 【適用】乾生姜の名称で漢方処方用薬とされ、かぜ薬、健胃消化薬、鎮吐薬、鎮痛薬とみなされる処方およびその他の処方に高頻度で配合されている。また、粉末を芳香辛味健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする(粉末の一日最大量は1 g)漢方: ひねしょうが(生姜)、乾生姜、乾姜が処方によって使い分けられる。ひねしょうが(生姜)に限る処方は茯苓沢瀉湯、乾姜に限る処方は人参湯、乾姜およびひねしょうがの両方を配合する処方は生姜瀉心湯、半夏白朮天麻湯である。これら以外の多くの処方は乾生姜を用いるか、あるいは乾生姜で代用される。 D-413
15 登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会_試験問題の作成に関する手引き(厚生労働省医薬食品局総務課2007年7月) 2007 発汗を促して解熱を助ける作用が期待される(P. 65)。香りによる健胃作用を期待して用いられる(P. 93)。
19 『改訂生藥學』アルベルト・ウィカンド 大井玄洞 1887 記載なし
20 『生藥學』第5版 下山順一郎 1901 上P84: (姜根として)芳香性健胃薬として応用す。薬局方に於いては生姜丁幾、芳香散等を製するに用ゆ。
21 『簡明生藥學』島崎健造 1909 P204: 姜根として。「薬局方丁幾芳香散等を製するに用ふ。一般健胃薬に応用せらる。
22 『最新薬学全書 第6編 生薬学』 伊藤治輔 編、日本薬学講習会 1913 P41: 芳香性の健胃薬として応用する。局方に於いては生姜丁幾、芳香散を製するに用いる。
23 『生藥學』第13版 下山純一郎 朝比奈泰彦 1916 上P145: 芳香性健胃薬として応用す。日本薬局方に於いて生姜丁幾、芳香散等を製するに用ゆ。
24 『和漢薬物学』日野五七郎 一色直太郎 同済号書房 たにぐち書店復刻版 1931 正P68: 現今は芳香性健胃薬又は香味料として使用すれども、昔時は鎮嘔、鎮咳、去痰薬として一回一乃至六グラムを使用せり。
25 『薬理的生薬学』村上師壽 三省堂 1933 P153: 芳香性健胃薬とす。また調味料とす。P413: 矯味薬とす。
26 『生藥學』第20版 下山順一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 1934 上P100: 芳香性健胃薬として応用す、日本薬局方にては生姜チンキ、生姜シロップ、芳香散、芳香チンキ等を製するに用ふ。
27 『生藥學』第27版 下山純一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 1943 P100: 芳香性健胃薬として応用す。日本薬局方に於いて生姜チンキ、生姜シロップ、芳香散、芳香チンキ等を製するに用ふ。
28 『生藥學教科書』木村康一 1949 P23: 芳香性健胃薬。0.3?0.5 gを1日数回。矯味薬、香味料。
29 『最新生薬学』刈米達夫 1949 P72: 漢薬としては蒸乾品を乾姜(干姜)、火力乾燥品を均姜と称して、乾姜が最も多く用いられる。
30 『生薬学』三橋博、醫學書院 1958 P132: 芳香性健胃薬として又香辛料とする。
31 『生薬学』第4版、藤田路一 1963 記載なし
32 『新編生薬学』東丈夫 名越規朗 廣川書店 1965 P50: 芳香性健胃剤。ショウキョウチンキ、シロップ、芳香散。漢方: 矯味剤をかねる健胃剤として胃内の水毒を除くのに用いられる。どの処方においても”生姜”とあるものは野菜のひね生姜を用いる。蒸して乾燥したものは乾姜として区別する。生姜瀉心湯など
33 『生薬学総論』柴田承二 東丈夫 木島正夫 下村孟 廣川書店 1966 P80: 健胃、鎮嘔剤で胃内の水毒を除く
34 『生薬学』稲垣勲 嶋野武 嶋田玄彌 長沢元夫 南江堂 1967 P85: 芳香辛味健胃薬、矯臭薬。
35 『和漢生薬』刈米達夫 廣川書店 植物分類学での順 1971 P267: 芳香性健胃薬。漢方で処方の主薬となることはないが処方の大部分に配合され温薬として新陣代謝機能を促進し水毒を去る。(乾姜と生姜を区別していない)
36 『最新生薬学 第三改槁版』刈米達夫 廣川書店 1973 P79: 芳香性健胃薬、ならびに矯臭薬とし、浸剤またはチンキを用いる。食欲亢進の効がある。漢方でもこれを賞用する。
37 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔上〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 1975 記載なし
38 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔下〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 1976 記載なし
39 『生薬学』 木島正夫 澤田徳之助 秦清之 朝倉書店 1978 P286: 芳香辛味健胃薬。食欲を亢進させる効がある。漢方では生薑は新陣代謝機能低下による嘔吐、せき、脇痛、腹痛、腰痛、下痢などに適用して、血行を良くして発汗を促す。
40 『新常用和漢薬集』訂正第2版 東京生薬協会 編集 南江堂 1978 P67: 芳香性健胃または矯味薬として用いる。漢方では水毒による嘔吐、悪心、咳、脇痛、腰痛などを除去するのに用いる。
41 『最新生薬学総覧』伊沢一男 学文社 1978 P25: 芳香辛味性健胃薬、矯味、矯臭薬としても用いられる。漢方では矯味、発汗をかね葛根湯等に配合される。生姜は胃内停水のないとき、鎮吐作用の目的に用いられる。半夏は胃内停水があるときの鎮吐作用がある。
42 彩色写生図 日本の薬用植物〔生薬〕 生薬-成分-漢方-〔処方例〕高取治輔 廣川書店 1980 P154: 健胃、食欲増進
43 『生薬学第2版』北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 1982 P277: 芳香健胃薬、矯味薬。漢方では新陣代謝機能の改善を目標に嘔吐、せき、胸痛、腹痛、腰痛、下痢などに用いる。
44 『コメンタリー局方生薬』初版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 1984 P222: 効能記載なし  P222(ショウキョウ末): 漢方では温裏去寒薬(悪心、嘔吐、よだれ、腹痛、下痢、痰が多い咳などに)として処方。芳香辛味性健胃薬として家庭薬製剤に配合。
45 『新訂生薬学 第2版』長沢元夫 野呂征男 萩原幸夫 木村孟淳 南江堂 1987 P99: 芳香辛味健胃薬、矯味薬。
46 『コメンタリー局方生薬』 第2版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 1987 P264: 効能記載なし  P264(ショウキョウ末): 漢方では温裏去寒薬(悪心、嘔吐、よだれ、腹痛、下痢、痰が多い咳などに)として処方。芳香辛味性健胃薬として家庭薬製剤に配合。
47 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第3版』三橋博 指田豊 山﨑和男 南江堂 1989 P262: 芳香性健胃または矯味薬として用いる。漢方では水毒による嘔吐、悪心、咳、胸痛、腰痛などを除去する目的で、桂枝湯など多くの処方に配合される。
48 『生薬学概論』 難波恒雄 津田喜典編 南江堂 1990 P324: 芳香性健胃、矯味薬。漢方では水毒を治すのに用いる。生姜は乾姜より健胃、鎮嘔の効が大である。
49 『生薬学改訂第4版』 三橋博 井上隆夫編集 南江堂 1992 P263: 芳香性健胃または矯味薬として用いる。漢方では水毒による嘔吐、悪心、咳、胸痛、腰痛などを除去する目的で、桂枝湯、小柴胡湯などの多くの処方に配合される。
50 『天然薬物・生薬学』 初版 奥田拓男編 廣川書店 1993 P132: : 芳香辛味健胃薬、矯味薬。多くの漢方処方に健胃、新陣代謝機能促進藥として配合。
51 『薬用資源学』初版 山崎幹夫 斉藤和季編 丸善 1997 P202: 漢方処方用薬(かぜ薬、健胃消化薬、鎮吐薬、鎮痛薬とみなされる処方に配合)、芳香辛味健胃薬。
52 『漢方薬理学』高木敬次郎 木村正康 南山堂 1997 P328: 胃腸の機能を高める作用、鎮嘔作用、去痰作用が認められ、傷寒、頭痛、嘔吐、胃寒腹痛、咳嗽などの症に用いる。
53 『生薬学概論(改訂第3版)』 難波恒雄 津田喜典 南江堂 1998 P324: 芳香性健胃、矯味薬。漢方では水毒を治すのに用いる。生姜は乾姜より健胃、鎮嘔の効が大である。
54 『生薬学第6版』 北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 2001 P270: 芳香健胃薬、矯味薬。漢方では新陣代謝機能の改善を目標に嘔吐、せき、胸痛、腹痛、腰痛、下痢などに用いる。
55 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第6版』 指田豊 山﨑和男 南江堂 2002 P304: 芳香性健胃または矯味薬として用いる。漢方では水毒による嘔吐、悪心、咳、胸痛、腰痛などを除去する目的で、桂枝湯など多くの処方に配合される。
56 『入門漢方医学』初版 日本東洋医学会学術教育委員会 編 日本東洋医学会発行 2002 P153: 駆風、健胃、鎮吐、鎮痛
57 『漢方・生薬学』久保道德 吉川雅之 廣川書店 2003 P103: 桂枝湯、葛根湯のように発汗剤として使われる。芳香・辛味性健胃薬として「六君子湯」などの配合される。生姜を温補剤として使うこともある。
58 『薬学生・薬剤師のための知っておきたい生薬100ー含漢方処方ー』第1版、日本薬学会編、東京化学同人 2004 P58: 漢方医学では風邪薬、健胃消化薬、鎮吐薬、鎮痛薬とみなされる処方に高頻度で配合されている。漢方処方の原典では生姜はひねしょうがを用いるが、現在は調剤の便宜上、局方のショウキョウが用いられている。生姜の薬効を大きく期待する処方ではひねしょうがが用いられる。配合処方: 生姜瀉心湯、胃苓湯、温胆湯、黄耆建中湯、葛根湯など。
59 『薬学生のための漢方薬入門』第2版、指田豊 三巻祥浩、廣川書店 2004 P70: 腹中を温め、水毒を去る目的で、嘔吐、悪心、咳、腸満、腹痛などに用いる。西洋医学では芳香性健胃薬である。処方例: 胃苓湯、温経湯、温胆湯、?香正気散、葛根湯(略)
60 『スタンダード薬学シリーズ3 化学系薬学Ⅲ 自然が生み出す薬物』第1版 社団法人日本薬学会 編 東京化学同人 2005 P58: 一般に芳香性健胃薬、矯味薬として利用。漢方処方でも多用されるが、ひねしょうが、生姜、乾姜が処方により使い分けられる。
61 『薬用植物学 改訂第6版』 野呂征男 水野瑞夫 木村孟淳 田中俊弘 南江堂 2006 P245: (略)芳香健胃薬、鎮嘔薬とする。食品香辛料。
62 『パートナー生薬学』 指田豊 山﨑和男 竹谷孝一 南江堂 2007 P314: 芳香性健胃または矯味薬として用いる。漢方では、発汗し寒を除く、止嘔する、去痰する薬能がある。感冒、嘔吐、痰飲(体内の水液停滞)、喘咳、腹部の張りと膨満感、下痢などを主治する。かぜ薬、健胃消化薬、鎮吐薬、鎮痛薬とみなされる処方やその他の処方に高頻度で配剤されている。漢方処方では、生のショウガ、生姜、乾姜が処方によって使い分けられている。生姜は乾姜に比べて健胃、鎮嘔作用の効がある。生姜はその字義から新鮮な根茎、すなわち食用のヒネショウガのことを指すときがある。またヒネショウガを蒸して乾燥したものを次項のように乾姜と称し、生姜と使い分けている。名称の混乱を避けるために日局の生姜には乾燥したヒネショウガの意味で乾生姜の別称がつけられている。
63 『生薬単』 伊藤美千穂 北山隆 NTS 2007 P260: 健胃、矯味剤
64 『ベーシック薬学教科書シリーズ⑦生薬学・天然物化学』吉川雅之編 化学同人 2008 P59: 芳香性健胃、嬌味薬。漢方処方: 六君子湯、半夏厚朴湯など。香辛料。
65 『伝統医薬学・生薬学』 御影雅幸 木村正幸 南江堂 2009 P219: 芳香性健胃、矯味薬。漢方では身体を温め水毒を治すのに用いる。生姜は乾姜より健胃、鎮嘔の効が大である。(中)散寒薬。方剤: 乾生姜の名称で、風邪薬、健胃消化薬、鎮吐薬、鎮痛薬とみなされる処方およびその他処方に高頻度で配合されている。また、粉末を芳香辛味健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする。漢方処方では生姜に限る処方は茯苓沢瀉湯、乾姜に限る処方は人参湯、乾姜および生姜の両方を配合する処方は生姜瀉心湯、半夏白朮天麻湯である。これら以外の多くの処方は乾生姜を用いるか、あるいは乾姜で代用される。生姜(鮮姜)のかわりに乾生姜を用いる際には、1/3?1/5の分量が適当である。
66 『日本伝統医学テキスト漢方編』平成22-23年度厚生労働科学研究費補助金『統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化』研究班 2012 P355: 発散、鎮嘔を目的とした漢方処方に配合されている。
67 『新訂生薬学 改訂第7版』 木村孟淳 田中俊弘 水上元 南江堂 2012 P105: 芳香辛味健胃薬、矯味薬。
68 『歴代日本薬局方収載生薬大事典』 木下武司著 2015 P201: 食用に広く供される他、芳香健胃薬として用いられ、また漢方で非常に多くの処方に配合される。
73 青本「化学」、薬学ゼミナール 2016 P578: 芳香性辛味、健胃、矯味
74 コアカリ重点ポイント集「化学系薬学」改訂第4版 薬学ゼミナール 2014 P151: 健胃、矯味薬

生ショウキョウ(ひね生姜)

In Japan, Fresh ginger is seldom used in Kampo formulas. Only the following recipes use fresh ones on this site. In the Japanese Pharmacopeia, fresh ginger is not registered.


歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載

利用する場合は以下を引用してください。

  • 矢作 忠弘,石内勘一郎,渥美 聡孝,三宅 克典,森永 紀,伏見 裕利,大山 雅義,森川 敏生,田中 謙,有田 正規,牧野 利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 1-36, 2017
番号 書名 出版年 記載
3 局方医薬品承認申請の手引き 1980 記載なし
4 生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスついて(2015年12月25日薬生審査発) 2015 記載なし
5 JP7 第1部 大改訂版 第2部 解説書(1966) 1961 記載なし
6 JP8 解説書 1971 記載なし
7 JP9 解説書 1976 記載なし
8 JP10 解説書 1981 記載なし
9 JP11 解説書 1986 記載なし
10 JP12 解説書 1991 記載なし
11 JP13 解説書 1996 記載なし
12 JP14 解説書 2001 記載なし
13 JP15 解説書 2006 記載なし
14 JP16 解説書 2011 記載なし
15 登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会_試験問題の作成に関する手引き(厚生労働省医薬食品局総務課2007年7月) 2007 記載なし
19 『改訂生藥學』アルベルト・ウィカンド 大井玄洞 1887 記載なし
20 『生藥學』第5版 下山順一郎 1901 記載なし
21 『簡明生藥學』島崎健造 1909 記載なし
22 『最新薬学全書 第6編 生薬学』 伊藤治輔 編、日本薬学講習会 1913 記載なし
23 『生藥學』第13版 下山純一郎 朝比奈泰彦 1916 記載なし
24 『和漢薬物学』日野五七郎 一色直太郎 同済号書房 たにぐち書店復刻版 1931 記載なし
25 『薬理的生薬学』村上師壽 三省堂 1933 記載なし
26 『生藥學』第20版 下山順一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 1934 記載なし
27 『生藥學』第27版 下山純一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 1943 記載なし
28 『生藥學教科書』木村康一 1949 記載なし
29 『最新生薬学』刈米達夫 1949 記載なし
30 『生薬学』三橋博、醫學書院 1958 記載なし
31 『生薬学』第4版、藤田路一 1963 記載なし
32 『新編生薬学』東丈夫 名越規朗 廣川書店 1965 記載なし
33 『生薬学総論』柴田承二 東丈夫 木島正夫 下村孟 廣川書店 1966 記載なし
34 『生薬学』稲垣勲 嶋野武 嶋田玄彌 長沢元夫 南江堂 1967 記載なし
35 『和漢生薬』刈米達夫 廣川書店 植物分類学での順 1971 P95: 補血、強壮、鎮静、通経薬。温薬であって強壮作用あり古血を去る。特に頭痛に効ありとした。
36 『最新生薬学 第三改槁版』刈米達夫 廣川書店 1973 記載なし
37 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔上〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 1975 記載なし
38 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔下〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 1976 P374: (略)ショウガは最も繁用されている香辛料に属する。パン菓子類や貯蔵用果物などにとって、また菓子として、ショウガビール、食欲増進剤、リキュールの調製に、その他スープ、ソースにとって、およびカレーの成分として広く用いられる。(略)ショウガRhizoma Zingiberisは、辛味芳香剤の代表である。ショウガはチンキ剤の形では、健胃剤として用いられる。
39 『生薬学』 木島正夫 澤田徳之助 秦清之 朝倉書店 1978 記載なし
40 『新常用和漢薬集』訂正第2版 東京生薬協会 編集 南江堂 1978 記載なし
41 『最新生薬学総覧』伊沢一男 学文社 1978 記載なし
42 彩色写生図 日本の薬用植物〔生薬〕 生薬-成分-漢方-〔処方例〕高取治輔 廣川書店 1980 記載なし
43 『生薬学第2版』北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 1982 記載なし
44 『コメンタリー局方生薬』初版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 1984 記載なし
45 『新訂生薬学 第2版』長沢元夫 野呂征男 萩原幸夫 木村孟淳 南江堂 1987 記載なし
46 『コメンタリー局方生薬』 第2版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 1987 記載なし
47 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第3版』三橋博 指田豊 山﨑和男 南江堂 1989 記載なし
48 『生薬学概論』 難波恒雄 津田喜典編 南江堂 1990 記載なし
49 『生薬学改訂第4版』 三橋博 井上隆夫編集 南江堂 1992 記載なし
50 『天然薬物・生薬学』 初版 奥田拓男編 廣川書店 1993 記載なし
51 『薬用資源学』初版 山崎幹夫 斉藤和季編 丸善 1997 記載なし
52 『漢方薬理学』高木敬次郎 木村正康 南山堂 1997 記載なし
53 『生薬学概論(改訂第3版)』 難波恒雄 津田喜典 南江堂 1998 記載なし
54 『生薬学第6版』 北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 2001 記載なし
55 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第6版』 指田豊 山﨑和男 南江堂 2002 記載なし
56 『入門漢方医学』初版 日本東洋医学会学術教育委員会 編 日本東洋医学会発行 2002 記載なし
57 『漢方・生薬学』久保道德 吉川雅之 廣川書店 2003 記載なし
58 『薬学生・薬剤師のための知っておきたい生薬100ー含漢方処方ー』第1版、日本薬学会編、東京化学同人 2004 記載なし
59 『薬学生のための漢方薬入門』第2版、指田豊 三巻祥浩、廣川書店 2004 記載なし
60 『スタンダード薬学シリーズ3 化学系薬学Ⅲ 自然が生み出す薬物』第1版 社団法人日本薬学会 編 東京化学同人 2005 P42: 活血、鎮痛作用など。漢方ではかぜの頭痛、風湿痛に用いるほか、トウキと共に冷え症、婦人病などに用いることが多い。
61 『薬用植物学 改訂第6版』 野呂征男 水野瑞夫 木村孟淳 田中俊弘 南江堂 2006 記載なし
62 『パートナー生薬学』 指田豊 山﨑和男 竹谷孝一 南江堂 2007 記載なし
63 『生薬単』 伊藤美千穂 北山隆 NTS 2007 P82: 補血、強壮、鎮痛
64 『ベーシック薬学教科書シリーズ⑦生薬学・天然物化学』吉川雅之編 化学同人 2008 記載なし
65 『伝統医薬学・生薬学』 御影雅幸 木村正幸 南江堂 2009 P219(生姜の項に記載): 芳香性健胃、矯味薬。漢方では身体を温め水毒を治すのに用いる。生姜は乾姜より健胃、鎮嘔の効が大である。(中)散寒薬。方剤: 乾生姜の名称で、風邪薬、健胃消化薬、鎮吐薬、鎮痛薬とみなされる処方およびその他処方に高頻度で配合されている。また、粉末を芳香辛味健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする。漢方処方では生姜に限る処方は茯苓沢瀉湯、乾姜に限る処方は人参湯、乾姜および生姜の両方を配合する処方は生姜瀉心湯、半夏白朮天麻湯である。これら以外の多くの処方は乾生姜を用いるか、あるいは乾姜で代用される。生姜(鮮姜)のかわりに乾生姜を用いる際には、1/3?1/5の分量が適当である。
66 『日本伝統医学テキスト漢方編』平成22-23年度厚生労働科学研究費補助金『統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化』研究班 2012 記載なし
67 『新訂生薬学 改訂第7版』 木村孟淳 田中俊弘 水上元 南江堂 2012 記載なし
68 『歴代日本薬局方収載生薬大事典』 木下武司著 2015 記載なし。
73 青本「化学」、薬学ゼミナール 2016 記載なし
74 コアカリ重点ポイント集「化学系薬学」改訂第4版 薬学ゼミナール 2014 記載なし
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