CrudeDrug:Phellodendri Cortex

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|3 = 【効能または効果】(内用)胃弱、食欲不振、胃部膨満感、消化不良、食べ過ぎ、胃のむかつき、下痢(外用)うちみ、ねんざ No. 1182
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|4 = (健胃の目的で使用する場合)食欲不振(食欲減退)、胃部・腹部膨満感、消化不良、胃弱、食べ過ぎ(過食)、飲み過ぎ(過飲)、胸やけ、もたれ(胃もたれ)、胸つかえ、はきけ(むかつき、胃のむかつき、二日酔・悪酔のむかつき、嘔気、悪心)、嘔吐 (止瀉の目的で使用する場合注))下痢、消化不良による下痢、食あたり、はき下し、水あたり、くだり腹、軟便 。(外用)うちみ、ねんざ、歯周疾患の緩和 。注)止瀉の効能を謳う場合は他の効能を謳えないことに注意。
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|5 = 【薬効】 (略)。 【適用】 オウバクエキス (健胃、整腸、収れん剤) 局の原料。このエキスに類する民間薬にお百草、ダラニスケ (略) またはダラスケ、ネリクマ (略) と称する水で煮つめた乾燥エキスがある。生薬または粉末も同様に用い、漢方医学では胸腹部の炎症に用い、古くは黄色染料に用いた。 (略)。 C-381
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|6 = 【薬効】 苦味を有し胃の運動を促進し、唾液や胃液の分泌を亢進させる作用がある。(略)。 【適用】 苦味健胃薬ならびに整腸薬として1日 1~3gを数回にわたり散剤、煎剤または丸剤として用いる。その他、家庭薬の原料として使用され、漢方では消炎性収れん薬として、胃腸炎、腹痛、黄疸、下痢などの症状に用い、また打撲傷に外用する。 C-506
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|7 = 【薬効】 〔薬理〕 (略)。 【適用】 苦味健胃整腸薬、(略)。 漢方では下半身の炎症・充血、黄疸、下痢などの症状に用いる。また粉末を酢でねって打撲症に外用する。 D-118
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|8 = 【適用】 止瀉薬及び苦味健胃薬として配合剤 (胃腸薬、整腸薬) の原料とする。 (略)。また、漢方処方用薬でもある。 漢方方剤: (略) D-123
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|9 = 【本質】 生薬、健胃薬、止瀉薬 【適用】 止瀉薬及び苦味健胃薬として配合剤 (胃腸薬、止瀉整腸薬)の原料とする。(略)。また、漢方処方用薬でもあり、消炎薬とみなされる処方 (外用剤も含む) 及びその他の処方に配合されている。 漢方処方: (略) D-117
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|10 = 【適用】止瀉薬および苦味健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする。一日最大分量3 g、ただし、止瀉薬の場合は9 g。また、漢方処方用薬でもあり、消炎薬とみなされる処方(外用剤も含む)およびその他の処方に配合されている。漢方: 温清飲、黄連解毒湯、柴胡清肝湯、滋陰降火湯、七物降下湯、蒸眼一方、中黄膏、半夏白朮天麻湯、楊柏散など D-118
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|11 = 【適用】止瀉薬および苦味健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする。一日最大分量3 g、ただし、止瀉薬の場合は9 g。また、漢方処方用薬でもあり、消炎薬とみなされる処方(外用剤も含む)およびその他の処方に配合されている。漢方: 温清飲、黄連解毒湯、柴胡清肝湯、滋陰降火湯、七物降下湯、蒸眼一方、中黄膏、半夏白朮天麻湯、楊柏散など D-138
 +
|12 = 【適用】止瀉薬および苦味健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする。一日最大分量3 g、ただし、止瀉薬の場合は9 g。また、漢方処方用薬でもあり、消炎薬とみなされる処方(外用剤も含む)およびその他の処方に配合されている。漢方: 温清飲、黄連解毒湯、柴胡清肝湯、滋陰降火湯、七物降下湯、蒸眼一方、中黄膏、半夏白朮天麻湯、楊柏散など D-144
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|13 = 【適用】止瀉薬および苦味健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする。一日最大分量3 g、ただし、止瀉薬の場合は9 g。また、漢方処方用薬でもあり、消炎薬とみなされる処方(外用剤も含む)およびその他の処方に配合されている。漢方: 温清飲、黄連解毒湯、柴胡清肝湯、滋陰降火湯、七物降下湯、蒸眼一方、中黄膏、半夏白朮天麻湯、楊柏散など D-80
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|14 = 【適用】止瀉薬および苦味健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする。一日最大分量3 g、ただし、止瀉薬の場合は9 g。また、漢方処方用薬でもあり、消炎薬とみなされる処方(外用剤も含む)およびその他の処方に配合されている。漢方: 温清飲、黄連解毒湯、柴胡清肝湯、滋陰降火湯、七物降下湯、蒸眼一方、中黄膏、半夏白朮天麻湯、楊柏散など D-87
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|15 = 苦味による健胃作用を期待して用いられる。止瀉薬としても用いられる(P. 93)。健胃又は止瀉を目的として内服で用いられるほか、水で練って患部に貼り、打ち身、捻挫に用いられる(P. 159)。
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|19 = 記載なし
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|20 = 記載なし
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|21 = 記載なし
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|22 = 記載なし
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|23 = 記載なし
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|24 = 正P214: 健胃、止瀉、解熱薬として、古来より熱性下痢、熱性黄疸等に用ひ、又皮下溢血の吸収を促すにも内服す。(中略)外用には眼球の充血、口中の糜爛に洗浄又は含嗽せしめ、打撲症、骨折等には粉末を泥状となして貼布す。又厚き皮を湯に浸漬して軟化せしめたる後、副木となして使用せば乾燥後強固となり良好の効果を奏す。
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|25 = P138: 苦味健胃薬とす。腹痛、消化不良等に用ふ。また眼病に効あり。
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|26 = 記載なし
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|27 = 記載なし
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|28 = 記載なし
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|29 = 記載なし
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|30 = P162: 苦味健胃薬、収斂薬、整腸剤。
 +
|31 = P77: 苦味健胃剤、腸内殺菌、消化不良に対し用いる。エキス製剤原料、粉末。
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|32 = P78: 苦味健胃剤、整腸剤(散、煎、エキス)。家庭用薬原料(陀羅尼助、百草、煉熊など)。オウバク末は打撲傷などに外用する。漢方: 消炎健胃収れん剤。黄解散など
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|33 = P78: 消炎、止?、健胃剤
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|34 = P42: 苦味健胃整腸剤。散(1日1?3 g)。多くはエキスとして用いられる。また粉末を他の生薬の粉末とともに水でねって打撲傷や脇腹部の炎症などに外用する(民間)。
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|35 = P146: 煎剤またはエキスを健胃整腸薬として用いられ奈良県洞川の陀羅尼助、鳥取県根雨の練熊など全国的に有名である。黄柏の粗末を希塩酸で温浸し浸液を冷却すれば塩化ベルベリンを主成分とする沈殿を生ずる。これを製剤に広く応用される。黄柏の粉末に水を加え練れば粘着性を生じ、打傷などに消炎剤として外用する。
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|36 = P13: 本生薬を原料として製造した塩化ベルベリンの製剤が健胃整腸薬として市販される。本生薬の粉末は民間薬として水で練って、あん法剤として打撲等に用いる。ベルベリンはグラム陽性菌および陰性菌に対し強い抗菌性がある。
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|37 = 記載なし
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|38 = 記載なし
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|39 = P126: 苦味健胃、腸内殺菌、整腸、消炎薬として酸剤、眼剤、エキス剤が用いられ、家庭薬原料として用いられることが多い 漢方では下半身の炎症、充血、黄疸、下痢などの症状に用いる。また粉末は水で練って罨法剤とし、骨折、捻挫、打撲傷に外用し、煎剤は洗眼薬ともされ、民間的使用が多い。
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|40 = P15: 苦味健胃剤。打撲に外用巴布剤。
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|41 = P11: 苦味健胃薬、腸内殺菌整腸薬、粉末は水と練り打撲傷等に消炎剤として外用する。塩化ベルベリン(塩酸ベルベリン)の製造原料とする。
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|42 = P68: 消炎、殺菌、収斂
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|43 = P201: 苦味健胃整腸薬。また粉末を打撲に外用する。1日1~3g(末)
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|44 = P74: 漢方では清熱薬(下半身の湿熱-下肢の運動麻痺・下痢・黄疸・各種の炎症充血などに)として処方。苦味性健胃整腸止瀉薬として家庭薬製剤に配合、粉末を酢でねって打撲傷に外用。
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|45 = P51: 苦味健胃整腸剤。散(1日1?3 g)。多くはエキスとして用いられる。また粉末を他の生薬の粉末とともに水でねり打撲傷や脇腹部の炎症などに外用する(パップ用複方オウバク散)。
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|46 = P94: 効能記載なしP98(オウバク末): 漢方では清熱薬(下半身の湿熱-下肢の運動麻痺・下痢・黄疸・各種の炎症充血などに)として処方。苦味性健胃整腸止瀉薬として家庭薬製剤に配合、粉末を酢でねって打撲傷に外用。
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|47 = P159: 苦味健胃薬、整腸薬。粉末は水、酢などで練って打撲に外用する。漢方では温清飲、黄連解毒湯、荊芥連翹湯、中黄膏などに配合。
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|48 = P275: 苦味健胃、腸内殺菌、止瀉、消炎薬。家庭薬原料、ベルベリン抽出原料とされる。
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|49 = P160: 苦味健胃薬、整腸薬。粉末はオウバク、タンナルビン、ビスマス散(日局)、パップ用複方オウバク散(日局)の原料とする他、水、酢などで練って打撲に外用する。
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|50 = P38: 苦味健胃、消炎、止瀉薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする。漢方処方には健胃、消炎を目標に配合。塩化ベルベリン(止瀉、整腸薬)の製造原料にもする。
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|51 = P175: 止瀉薬、苦味健胃薬
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|52 = P407: 苦味健胃、整腸薬、胃腸炎、腹痛、黄疸、下痢、打撲傷など。
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|53 = P275: 苦味健胃、腸内殺菌、止瀉、消炎薬。家庭薬原料、ベルベリン抽出原料とされる。
 +
|54 = P195: 苦味健胃整腸薬。また粉末を打撲に外用する。1日1~3g(末)
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|55 = P196: 塩化ベルベリン製造原料。苦味健胃薬。整腸薬。粉末はオウバク・タンナルビン・ビスマス散(日局、劇、指)、パップ用複方オウバク散(日局)の原料とするほか、水、酢などで練って打撲に外用する。漢方では温清飲、黄連解毒湯、荊芥連翹湯、中黄膏などに配合。
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|56 = P150: 苦味健胃、止瀉、消炎
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|57 = P315: 漢方処方用薬として、苦味健胃、止瀉、消炎を目的として繁用される漢薬。解毒の目的で、黄連解毒湯などに配合される。
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|58 = P11: 苦味健胃整腸薬、家庭薬原料、塩化ベルベリン《局》製造原料。主要作用①健胃・消炎作用: 胃腸炎および炎症性の下痢②外用法: 打ち身・ねんざ・リウマチ・関節炎などの炎症性の疾患に対して湿布薬としてもちいる。配合処方: 温清飲、黄連解毒湯、荊芥連翹湯、七物降下湯、中黄膏など。
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|59 = P39: 下半身の炎症や充血をとるので、胃腸炎、腹痛、黄疸、血便、帯下などに応用される。また、駆水薬として、下痢、排尿痛、下肢の腫張などに用いられる。処方例: 温清飲、七物降下湯、滋陰降火湯、白頭翁湯
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|60 = P34: 苦味健胃薬、止瀉薬。胃の痛み、炎症、のぼせなどに消炎作用を期待して漢方に処方される。
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|61 = P167: (略)苦味健胃薬、整腸薬、家庭用薬原料[奈良県吉野の陀羅尼助、三陰の煉熊、北陸の熊胆円、長野の百草じゃ古来より有名]、その他、消炎薬、染料とする。
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|62 = P189: ベルベリン塩化物水和物製造原料。止瀉薬および苦味健胃薬として胃腸薬にも配合される。粉末はオウバク・タンナルビン・ビスマス散(日局)、パップ用複方オウバク散(日局)の原料とするほか、水、酢などで練って打撲に外用する。漢方では、暑さによる下痢や単純性下痢、糖尿病、黄疸、下半身麻痺、夢精、遺精、排尿困難、痔、血便、出血を伴う帯下、充血性の目の腫痛、口内炎、できものなどを主治する。消炎薬とみなされる漢方処方(外用剤も含む)に配剤される。
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|63 = P192: 健胃、消炎
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|64 = P35: 苦味健胃、整腸、止瀉、消炎、収れん薬として胃腸病、下痢、腰痛、黄疸などに処方される。打撲、捻挫にも外用する。漢方処方: 黄連解毒湯など
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|65 = P161: 苦味健胃、腸内殺菌、止瀉、消炎薬、ベルベリン塩化物製造原料など。(中)清熱燥湿薬。方剤: 温清飲、黄連解毒湯、荊芥連翹湯、柴胡清肝湯、滋陰降火湯、梔子柏皮湯など
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|66 = P341: 解毒、抗?痒、高血圧に伴う諸症状の改善などを目的とした漢方処方に配合されている。また、苦味健胃薬、止瀉薬、湿布薬として用いられている。
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|67 = P48: 苦味健胃整腸薬。散(1日1?3 g)。ベルベリン塩化物水和物製造原料。また粉末を他の生薬の粉末とともに水でねり、打撲傷や脇腹部の炎症などに外用する。パップ用複方オウバク散など。漢方処方薬。
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|68 = P42: 苦味健胃薬、整腸薬として配合するほか、塩化ベルベリン製造原料として利用する。粉末生薬は打撲用の外用薬とされる。各種漢方処方に配合。
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|73 = P582: 苦味健胃、止瀉
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|74 = P149: 苦味健胃、止瀉、消炎
 
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Revision as of 15:20, 18 September 2016

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General Index Names Prescriptions Books Journals Terminology Chinese Medicines

Contents

黄柏 (Phellodendri Cortex)

Phellodendron amurense Ruprecht
Phellodendron amurense Ruprecht
Phellodendron chinense Schneider

黄柏はミカン科のキハダPhellodendron amurense RuprechtまたはシナキハダPhellodendron chinense Schneiderの周皮を除いた樹皮を基原とする。日本では苦味健胃薬として利用され、黄柏から製される「陀羅尼助」「百草丸」は吉野の大峰山、木曽の御嶽山、山陰の伯耆大山で山岳宗教と結びついて修験行者が携行し、人々に広められた薬で古くから作られている。 キハダは寒冷地では主成分のベルベリン含量が低くなる傾向があり、北海道、韓国、北朝鮮、中国東北部の黄柏は日局の成分、灰分規格が不適合になることが多い。  (より詳しく見る→栃本天海堂創立60周年記念誌

Picture

Photographs of Phellodendron Bark (オウバク) (by Alps Pharm. アルプス薬品)
Alps:Phellodendri Cortex.jpg
Alps:Phellodendri Cortex2.jpg

黄柏

References

  1. 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
  2. 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
  3. 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS

Prescriptions 処方一覧

歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載

利用する場合は以下を引用してください。

  • 矢作 忠弘,石内勘一郎,渥美 聡孝,三宅 克典,森永 紀,伏見 裕利,大山 雅義,森川 敏生,田中 謙,有田 正規,牧野 利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 1-36, 2017
番号 書名 出版年 記載
3 局方医薬品承認申請の手引き 1980 【効能または効果】(内用)胃弱、食欲不振、胃部膨満感、消化不良、食べ過ぎ、胃のむかつき、下痢(外用)うちみ、ねんざ No. 1182
4 生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスついて(2015年12月25日薬生審査発) 2015 (健胃の目的で使用する場合)食欲不振(食欲減退)、胃部・腹部膨満感、消化不良、胃弱、食べ過ぎ(過食)、飲み過ぎ(過飲)、胸やけ、もたれ(胃もたれ)、胸つかえ、はきけ(むかつき、胃のむかつき、二日酔・悪酔のむかつき、嘔気、悪心)、嘔吐 (止瀉の目的で使用する場合注))下痢、消化不良による下痢、食あたり、はき下し、水あたり、くだり腹、軟便 。(外用)うちみ、ねんざ、歯周疾患の緩和 。注)止瀉の効能を謳う場合は他の効能を謳えないことに注意。
5 JP7 第1部 大改訂版 第2部 解説書(1966) 1961 【薬効】 (略)。 【適用】 オウバクエキス (健胃、整腸、収れん剤) 局の原料。このエキスに類する民間薬にお百草、ダラニスケ (略) またはダラスケ、ネリクマ (略) と称する水で煮つめた乾燥エキスがある。生薬または粉末も同様に用い、漢方医学では胸腹部の炎症に用い、古くは黄色染料に用いた。 (略)。 C-381
6 JP8 解説書 1971 【薬効】 苦味を有し胃の運動を促進し、唾液や胃液の分泌を亢進させる作用がある。(略)。 【適用】 苦味健胃薬ならびに整腸薬として1日 1~3gを数回にわたり散剤、煎剤または丸剤として用いる。その他、家庭薬の原料として使用され、漢方では消炎性収れん薬として、胃腸炎、腹痛、黄疸、下痢などの症状に用い、また打撲傷に外用する。 C-506
7 JP9 解説書 1976 【薬効】 〔薬理〕 (略)。 【適用】 苦味健胃整腸薬、(略)。 漢方では下半身の炎症・充血、黄疸、下痢などの症状に用いる。また粉末を酢でねって打撲症に外用する。 D-118
8 JP10 解説書 1981 【適用】 止瀉薬及び苦味健胃薬として配合剤 (胃腸薬、整腸薬) の原料とする。 (略)。また、漢方処方用薬でもある。 漢方方剤: (略) D-123
9 JP11 解説書 1986 【本質】 生薬、健胃薬、止瀉薬 【適用】 止瀉薬及び苦味健胃薬として配合剤 (胃腸薬、止瀉整腸薬)の原料とする。(略)。また、漢方処方用薬でもあり、消炎薬とみなされる処方 (外用剤も含む) 及びその他の処方に配合されている。 漢方処方: (略) D-117
10 JP12 解説書 1991 【適用】止瀉薬および苦味健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする。一日最大分量3 g、ただし、止瀉薬の場合は9 g。また、漢方処方用薬でもあり、消炎薬とみなされる処方(外用剤も含む)およびその他の処方に配合されている。漢方: 温清飲、黄連解毒湯、柴胡清肝湯、滋陰降火湯、七物降下湯、蒸眼一方、中黄膏、半夏白朮天麻湯、楊柏散など D-118
11 JP13 解説書 1996 【適用】止瀉薬および苦味健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする。一日最大分量3 g、ただし、止瀉薬の場合は9 g。また、漢方処方用薬でもあり、消炎薬とみなされる処方(外用剤も含む)およびその他の処方に配合されている。漢方: 温清飲、黄連解毒湯、柴胡清肝湯、滋陰降火湯、七物降下湯、蒸眼一方、中黄膏、半夏白朮天麻湯、楊柏散など D-138
12 JP14 解説書 2001 【適用】止瀉薬および苦味健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする。一日最大分量3 g、ただし、止瀉薬の場合は9 g。また、漢方処方用薬でもあり、消炎薬とみなされる処方(外用剤も含む)およびその他の処方に配合されている。漢方: 温清飲、黄連解毒湯、柴胡清肝湯、滋陰降火湯、七物降下湯、蒸眼一方、中黄膏、半夏白朮天麻湯、楊柏散など D-144
13 JP15 解説書 2006 【適用】止瀉薬および苦味健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする。一日最大分量3 g、ただし、止瀉薬の場合は9 g。また、漢方処方用薬でもあり、消炎薬とみなされる処方(外用剤も含む)およびその他の処方に配合されている。漢方: 温清飲、黄連解毒湯、柴胡清肝湯、滋陰降火湯、七物降下湯、蒸眼一方、中黄膏、半夏白朮天麻湯、楊柏散など D-80
14 JP16 解説書 2011 【適用】止瀉薬および苦味健胃薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする。一日最大分量3 g、ただし、止瀉薬の場合は9 g。また、漢方処方用薬でもあり、消炎薬とみなされる処方(外用剤も含む)およびその他の処方に配合されている。漢方: 温清飲、黄連解毒湯、柴胡清肝湯、滋陰降火湯、七物降下湯、蒸眼一方、中黄膏、半夏白朮天麻湯、楊柏散など D-87
15 登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会_試験問題の作成に関する手引き(厚生労働省医薬食品局総務課2007年7月) 2007 苦味による健胃作用を期待して用いられる。止瀉薬としても用いられる(P. 93)。健胃又は止瀉を目的として内服で用いられるほか、水で練って患部に貼り、打ち身、捻挫に用いられる(P. 159)。
19 『改訂生藥學』アルベルト・ウィカンド 大井玄洞 1887 記載なし
20 『生藥學』第5版 下山順一郎 1901 記載なし
21 『簡明生藥學』島崎健造 1909 記載なし
22 『最新薬学全書 第6編 生薬学』 伊藤治輔 編、日本薬学講習会 1913 記載なし
23 『生藥學』第13版 下山純一郎 朝比奈泰彦 1916 記載なし
24 『和漢薬物学』日野五七郎 一色直太郎 同済号書房 たにぐち書店復刻版 1931 正P214: 健胃、止瀉、解熱薬として、古来より熱性下痢、熱性黄疸等に用ひ、又皮下溢血の吸収を促すにも内服す。(中略)外用には眼球の充血、口中の糜爛に洗浄又は含嗽せしめ、打撲症、骨折等には粉末を泥状となして貼布す。又厚き皮を湯に浸漬して軟化せしめたる後、副木となして使用せば乾燥後強固となり良好の効果を奏す。
25 『薬理的生薬学』村上師壽 三省堂 1933 P138: 苦味健胃薬とす。腹痛、消化不良等に用ふ。また眼病に効あり。
26 『生藥學』第20版 下山順一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 1934 記載なし
27 『生藥學』第27版 下山純一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 1943 記載なし
28 『生藥學教科書』木村康一 1949 記載なし
29 『最新生薬学』刈米達夫 1949 記載なし
30 『生薬学』三橋博、醫學書院 1958 P162: 苦味健胃薬、収斂薬、整腸剤。
31 『生薬学』第4版、藤田路一 1963 P77: 苦味健胃剤、腸内殺菌、消化不良に対し用いる。エキス製剤原料、粉末。
32 『新編生薬学』東丈夫 名越規朗 廣川書店 1965 P78: 苦味健胃剤、整腸剤(散、煎、エキス)。家庭用薬原料(陀羅尼助、百草、煉熊など)。オウバク末は打撲傷などに外用する。漢方: 消炎健胃収れん剤。黄解散など
33 『生薬学総論』柴田承二 東丈夫 木島正夫 下村孟 廣川書店 1966 P78: 消炎、止?、健胃剤
34 『生薬学』稲垣勲 嶋野武 嶋田玄彌 長沢元夫 南江堂 1967 P42: 苦味健胃整腸剤。散(1日1?3 g)。多くはエキスとして用いられる。また粉末を他の生薬の粉末とともに水でねって打撲傷や脇腹部の炎症などに外用する(民間)。
35 『和漢生薬』刈米達夫 廣川書店 植物分類学での順 1971 P146: 煎剤またはエキスを健胃整腸薬として用いられ奈良県洞川の陀羅尼助、鳥取県根雨の練熊など全国的に有名である。黄柏の粗末を希塩酸で温浸し浸液を冷却すれば塩化ベルベリンを主成分とする沈殿を生ずる。これを製剤に広く応用される。黄柏の粉末に水を加え練れば粘着性を生じ、打傷などに消炎剤として外用する。
36 『最新生薬学 第三改槁版』刈米達夫 廣川書店 1973 P13: 本生薬を原料として製造した塩化ベルベリンの製剤が健胃整腸薬として市販される。本生薬の粉末は民間薬として水で練って、あん法剤として打撲等に用いる。ベルベリンはグラム陽性菌および陰性菌に対し強い抗菌性がある。
37 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔上〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 1975 記載なし
38 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔下〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 1976 記載なし
39 『生薬学』 木島正夫 澤田徳之助 秦清之 朝倉書店 1978 P126: 苦味健胃、腸内殺菌、整腸、消炎薬として酸剤、眼剤、エキス剤が用いられ、家庭薬原料として用いられることが多い 漢方では下半身の炎症、充血、黄疸、下痢などの症状に用いる。また粉末は水で練って罨法剤とし、骨折、捻挫、打撲傷に外用し、煎剤は洗眼薬ともされ、民間的使用が多い。
40 『新常用和漢薬集』訂正第2版 東京生薬協会 編集 南江堂 1978 P15: 苦味健胃剤。打撲に外用巴布剤。
41 『最新生薬学総覧』伊沢一男 学文社 1978 P11: 苦味健胃薬、腸内殺菌整腸薬、粉末は水と練り打撲傷等に消炎剤として外用する。塩化ベルベリン(塩酸ベルベリン)の製造原料とする。
42 彩色写生図 日本の薬用植物〔生薬〕 生薬-成分-漢方-〔処方例〕高取治輔 廣川書店 1980 P68: 消炎、殺菌、収斂
43 『生薬学第2版』北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 1982 P201: 苦味健胃整腸薬。また粉末を打撲に外用する。1日1~3g(末)
44 『コメンタリー局方生薬』初版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 1984 P74: 漢方では清熱薬(下半身の湿熱-下肢の運動麻痺・下痢・黄疸・各種の炎症充血などに)として処方。苦味性健胃整腸止瀉薬として家庭薬製剤に配合、粉末を酢でねって打撲傷に外用。
45 『新訂生薬学 第2版』長沢元夫 野呂征男 萩原幸夫 木村孟淳 南江堂 1987 P51: 苦味健胃整腸剤。散(1日1?3 g)。多くはエキスとして用いられる。また粉末を他の生薬の粉末とともに水でねり打撲傷や脇腹部の炎症などに外用する(パップ用複方オウバク散)。
46 『コメンタリー局方生薬』 第2版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 1987 P94: 効能記載なしP98(オウバク末): 漢方では清熱薬(下半身の湿熱-下肢の運動麻痺・下痢・黄疸・各種の炎症充血などに)として処方。苦味性健胃整腸止瀉薬として家庭薬製剤に配合、粉末を酢でねって打撲傷に外用。
47 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第3版』三橋博 指田豊 山﨑和男 南江堂 1989 P159: 苦味健胃薬、整腸薬。粉末は水、酢などで練って打撲に外用する。漢方では温清飲、黄連解毒湯、荊芥連翹湯、中黄膏などに配合。
48 『生薬学概論』 難波恒雄 津田喜典編 南江堂 1990 P275: 苦味健胃、腸内殺菌、止瀉、消炎薬。家庭薬原料、ベルベリン抽出原料とされる。
49 『生薬学改訂第4版』 三橋博 井上隆夫編集 南江堂 1992 P160: 苦味健胃薬、整腸薬。粉末はオウバク、タンナルビン、ビスマス散(日局)、パップ用複方オウバク散(日局)の原料とする他、水、酢などで練って打撲に外用する。
50 『天然薬物・生薬学』 初版 奥田拓男編 廣川書店 1993 P38: 苦味健胃、消炎、止瀉薬として配合剤(胃腸薬)の原料とする。漢方処方には健胃、消炎を目標に配合。塩化ベルベリン(止瀉、整腸薬)の製造原料にもする。
51 『薬用資源学』初版 山崎幹夫 斉藤和季編 丸善 1997 P175: 止瀉薬、苦味健胃薬
52 『漢方薬理学』高木敬次郎 木村正康 南山堂 1997 P407: 苦味健胃、整腸薬、胃腸炎、腹痛、黄疸、下痢、打撲傷など。
53 『生薬学概論(改訂第3版)』 難波恒雄 津田喜典 南江堂 1998 P275: 苦味健胃、腸内殺菌、止瀉、消炎薬。家庭薬原料、ベルベリン抽出原料とされる。
54 『生薬学第6版』 北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 2001 P195: 苦味健胃整腸薬。また粉末を打撲に外用する。1日1~3g(末)
55 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第6版』 指田豊 山﨑和男 南江堂 2002 P196: 塩化ベルベリン製造原料。苦味健胃薬。整腸薬。粉末はオウバク・タンナルビン・ビスマス散(日局、劇、指)、パップ用複方オウバク散(日局)の原料とするほか、水、酢などで練って打撲に外用する。漢方では温清飲、黄連解毒湯、荊芥連翹湯、中黄膏などに配合。
56 『入門漢方医学』初版 日本東洋医学会学術教育委員会 編 日本東洋医学会発行 2002 P150: 苦味健胃、止瀉、消炎
57 『漢方・生薬学』久保道德 吉川雅之 廣川書店 2003 P315: 漢方処方用薬として、苦味健胃、止瀉、消炎を目的として繁用される漢薬。解毒の目的で、黄連解毒湯などに配合される。
58 『薬学生・薬剤師のための知っておきたい生薬100ー含漢方処方ー』第1版、日本薬学会編、東京化学同人 2004 P11: 苦味健胃整腸薬、家庭薬原料、塩化ベルベリン《局》製造原料。主要作用①健胃・消炎作用: 胃腸炎および炎症性の下痢②外用法: 打ち身・ねんざ・リウマチ・関節炎などの炎症性の疾患に対して湿布薬としてもちいる。配合処方: 温清飲、黄連解毒湯、荊芥連翹湯、七物降下湯、中黄膏など。
59 『薬学生のための漢方薬入門』第2版、指田豊 三巻祥浩、廣川書店 2004 P39: 下半身の炎症や充血をとるので、胃腸炎、腹痛、黄疸、血便、帯下などに応用される。また、駆水薬として、下痢、排尿痛、下肢の腫張などに用いられる。処方例: 温清飲、七物降下湯、滋陰降火湯、白頭翁湯
60 『スタンダード薬学シリーズ3 化学系薬学Ⅲ 自然が生み出す薬物』第1版 社団法人日本薬学会 編 東京化学同人 2005 P34: 苦味健胃薬、止瀉薬。胃の痛み、炎症、のぼせなどに消炎作用を期待して漢方に処方される。
61 『薬用植物学 改訂第6版』 野呂征男 水野瑞夫 木村孟淳 田中俊弘 南江堂 2006 P167: (略)苦味健胃薬、整腸薬、家庭用薬原料[奈良県吉野の陀羅尼助、三陰の煉熊、北陸の熊胆円、長野の百草じゃ古来より有名]、その他、消炎薬、染料とする。
62 『パートナー生薬学』 指田豊 山﨑和男 竹谷孝一 南江堂 2007 P189: ベルベリン塩化物水和物製造原料。止瀉薬および苦味健胃薬として胃腸薬にも配合される。粉末はオウバク・タンナルビン・ビスマス散(日局)、パップ用複方オウバク散(日局)の原料とするほか、水、酢などで練って打撲に外用する。漢方では、暑さによる下痢や単純性下痢、糖尿病、黄疸、下半身麻痺、夢精、遺精、排尿困難、痔、血便、出血を伴う帯下、充血性の目の腫痛、口内炎、できものなどを主治する。消炎薬とみなされる漢方処方(外用剤も含む)に配剤される。
63 『生薬単』 伊藤美千穂 北山隆 NTS 2007 P192: 健胃、消炎
64 『ベーシック薬学教科書シリーズ⑦生薬学・天然物化学』吉川雅之編 化学同人 2008 P35: 苦味健胃、整腸、止瀉、消炎、収れん薬として胃腸病、下痢、腰痛、黄疸などに処方される。打撲、捻挫にも外用する。漢方処方: 黄連解毒湯など
65 『伝統医薬学・生薬学』 御影雅幸 木村正幸 南江堂 2009 P161: 苦味健胃、腸内殺菌、止瀉、消炎薬、ベルベリン塩化物製造原料など。(中)清熱燥湿薬。方剤: 温清飲、黄連解毒湯、荊芥連翹湯、柴胡清肝湯、滋陰降火湯、梔子柏皮湯など
66 『日本伝統医学テキスト漢方編』平成22-23年度厚生労働科学研究費補助金『統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化』研究班 2012 P341: 解毒、抗?痒、高血圧に伴う諸症状の改善などを目的とした漢方処方に配合されている。また、苦味健胃薬、止瀉薬、湿布薬として用いられている。
67 『新訂生薬学 改訂第7版』 木村孟淳 田中俊弘 水上元 南江堂 2012 P48: 苦味健胃整腸薬。散(1日1?3 g)。ベルベリン塩化物水和物製造原料。また粉末を他の生薬の粉末とともに水でねり、打撲傷や脇腹部の炎症などに外用する。パップ用複方オウバク散など。漢方処方薬。
68 『歴代日本薬局方収載生薬大事典』 木下武司著 2015 P42: 苦味健胃薬、整腸薬として配合するほか、塩化ベルベリン製造原料として利用する。粉末生薬は打撲用の外用薬とされる。各種漢方処方に配合。
73 青本「化学」、薬学ゼミナール 2016 P582: 苦味健胃、止瀉
74 コアカリ重点ポイント集「化学系薬学」改訂第4版 薬学ゼミナール 2014 P149: 苦味健胃、止瀉、消炎
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