CrudeDrug:Ginseng Radix
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人参 (Ginseng Radix)
人参と紅参はウコギ科のオタネニンジン Panax ginseng C. A. Meyer の根を基原とする。形態が人の形に似ていることから名付けられた。これ以外に薬用の人参類には、トチバニンジン Panax ginseng C. A. Meyer を基原とする「竹節人参」と、アメリカニンジン Panax quinquefolium Linné を基原とする「西洋人参」がある。竹節人参は1642年、明国末期の内乱を逃れて移住した何欣吉が、宮崎県日向で人参の代用となるものを見つけたもので、日局に「チクセツニンジン」として収載されている。「西洋人参」は華僑がアメリカ・カナダで見つけ、産地を隠し「広東人参」として中国市場に流したもので、日本市場でもわずかに流通する。
人参は本来、野生の「野山人参」の生干し加工品であったが、その後に栽培が始まった。オタネニンジンの栽培技術は日本で確立され、朝鮮半島・中国などへ栽培技術が伝えられたもので、各地に栽培が広がり栽培人参は「園参」と呼ばれ、数々の加工方法が生まれた。日本では「東洋参」と呼ばれる湯通しした「雲州製参」、朝鮮半島の開城では「高麗参」と呼ばれる蒸気で蒸した「紅参」、韓国の錦山では皮去り後に側根を丸めて乾燥した「曲参」などが加工方法として確立された。(より詳しく見る→栃本天海堂創立60周年記念誌)
Picture
Photographs of Ginseng (ニンジン) (by Alps Pharm. アルプス薬品) | |||||||||
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蝦夷地栽培の歴史
江戸時代には蝦夷地での各種薬用植物栽培が開始されている。そもそも家康は慶長17年(1612)松前藩にオットセイの陰茎(タケリ)を精力剤として献上させたことが記録に残っている。その他、オクリカンキリ(日本ザリガニの胃石)、ムラサキ、熊胆なども採集された。
享保19年(1734)8月17日、松前主馬は徳川吉宗より人参栽培を命じられる。蝦夷地栽培が開始され、その内容は「蝦夷記事」に記されている。当初は成功しなかったが、安政3年以降、本格的な栽培が会津藩出身の黒河内五八郎により七重御薬園で始まり、明治まで続いた。人参は函館港の重要輸出品であり、最高輸出額は文久2年の4.627kg(2万ドル以上)である。御薬園は後に北海道勧農試験場を経て北海道農業試験場となった (北海道大学北方資料室)。
明治、大正時代になると、人参を上湧別、下湧別で、川芎を石狩、虫亡田で栽培している。その後、伊達村や富良野でも開始され、昭和5~6年には川芎、芍薬、牡丹、貝母、人参、桔梗などが大量に生産された。現在、北海道でもっとも生薬を生産しているのは北見訓子府町である。
人参
ニンジン Ginseng | |
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Species * ... non-plant |
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Part(s) Used | 根 |
Property | 本品は細長い円柱形~紡錘形を呈し、しばしば中ほどから2~5本の側根を分枝し、長さ5~20cm、主根は径0.5~3cm、外面は淡黄褐色~淡灰褐色を呈し、縦じわ及び細根の跡がある。根頭部はややくびれて短い根茎を付けることがある。折面はほぼ平らで、淡黄褐色を呈し、形成層の付近は褐色である。
本品は特異なにおいがあり、味は初めわずかに甘く、後にやや苦い。 |
Test | (1)ヨウ素試液:本品の切面に希ヨウ素試液を滴加するとき、暗青色を呈する。 (2)TLC法:本品の粉末2.0gに水10mL及び1-ブタノール10mLを加え、15分間振り混ぜた後、遠心分離し、上澄液を試料溶液とする。別に薄層クロマトグラフィー用ギンセノシドRg11mgをメタノール1mLに溶かし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液5μL及び標準溶液2μLを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル/メタノール/水混液(14:5:4)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに噴霧用バニリン・硫酸・エタノール試液を均等に噴霧し、105℃で10分間加熱するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得たスポットと色調及びRf値が等しい。 |
Drying loss | 14.0 %以下(6時間) |
Ash content | 4.2 %以下 |
Acid-insoluble ash | |
Pharmacopeia | 日局 16-p1561 |
Effect | 中枢神経興奮、中枢神経抑制、抗ストレス、抗疲労、強壮、男性ホルモン増強、脳血流量増加、抗炎症、血圧降下、血糖降下、脂質代謝改善、抗潰瘍、抗腫瘍、抗老化、免疫賦活、肝障害抑制、向精神 |
Constituent | ジンセノシド、β-エレメン、パナキシノール ginsenoside, beta-elemene, panaxynol |
Links |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS
Prescriptions 処方一覧
歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載
利用する場合は以下を引用してください。
- 矢作 忠弘,石内勘一郎,渥美 聡孝,三宅 克典,森永 紀,伏見 裕利,大山 雅義,森川 敏生,田中 謙,有田 正規,牧野 利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 1-36, 2017
番号 | 書名 | 出版年 | 記載 |
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3 | 局方医薬品承認申請の手引き | 1980 | 【効能または効果】次の場合の滋養強壮: 虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え症 No.2287 |
4 | 生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスついて(2015年12月25日薬生審査発) | 2015 | 次の場合の滋養強壮。虚弱体質、肉体疲労、病中病後(又は病後の体力低下)、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良(皮膚の色つやの悪いもの)、冷え症 注)病中病後と病後の体力低下の併記は不可。どちらか一方を選択すること。 |
5 | JP7 第1部 大改訂版 第2部 解説書(1966) | 1961 | 【適用】 胃の衰弱やつかえに伴う新陳代謝機能の低下した病弱者の胃部停滞感、消化不良、嘔吐、胸痛、腹痛、弛緩性下痢、食欲不振に用いその他強壮、強心、補精の目的で単味または複合剤として用いる。家庭薬原料として奇応丸などに配合される。 2-417 |
6 | JP8 解説書 | 1971 | 【薬効】 (略)。 【適用】 胃腸の衰弱による新陳代謝機能の低下した者の胃部のつかえや停滞感、消化不良、嘔吐、胸痛、腹痛、弛緩性下痢、食欲不振に用い、その他強壮、強心、補精、鎮静、抗糖尿の目的で単味または複合剤として用いる。家庭薬原料として奇応丸などに配合される。 2-489 |
7 | JP9 解説書 | 1976 | 【薬効】 〔薬理〕 (略)。 【適用】 胃腸の衰弱による新陳代謝機能の低下した者の胃部のつかえや停滞感、消化不良、食欲不振、嘔吐、胸痛、腹痛、弛緩性下痢に用い、その他抗疲労、強壮、補精、鎮静、抗糖尿の目的で単味または他薬と配合して、漢方方剤として用いる。家庭薬原料として奇応丸などに配合される。 D-652 |
8 | JP10 解説書 | 1981 | 【適用】 主として漢方処方用薬である。また、健胃強壮薬として各種配合剤に用いる (略)。 漢方方剤: (略) D-670 |
9 | JP11 解説書 | 1986 | 【本質】 生薬、保健強壮薬、健胃薬 【適用】 主として漢方処方用薬である。健胃消化薬、止瀉整腸薬、鎮痛鎮けい薬、保健強壮薬とみなされる処方及びその他の処方に比較的高頻度で配合されている。また、健胃強壮薬として各種配合剤に用いる (略)。 虚弱体質・肉体疲労・病中病後・胃腸虚弱、食欲不振・血色不良・冷え性の場合の滋養強壮に、 (略) 食前又は食間に3分服する。 漢方処方: (略) D-711 |
10 | JP12 解説書 | 1991 | 【適用】 主として漢方処方用薬である。健胃消化薬、止瀉整腸薬、鎮痛鎮けい薬、保健強壮薬とみなされる処方及びその他の処方に比較的高頻度で配合されている。また、健胃強壮薬として各種配合剤に用いる (略)。 虚弱体質・肉体疲労・病中病後・胃腸虚弱・食欲不振・血色不良・冷え性の場合の滋養強壮に、 (略) 食前又は食間に3分服する。 漢方処方: (略) D-714 |
11 | JP13 解説書 | 1996 | 【適用】 主として漢方処方用薬である。健胃消化薬、止瀉整腸薬、鎮痛鎮けい薬、保健強壮薬とみなされる処方及びその他の処方に比較的高頻度で配合されている。また、健胃強壮薬として各種配合剤に用いる (略)。 虚弱体質・肉体疲労・病中病後・胃腸虚弱・食欲不振・血色不良・冷え性の場合の滋養強壮に、 (略) 食前又は食間に3分服する。 漢方処方: (略) D-808 |
12 | JP14 解説書 | 2001 | 【適用】 主として漢方処方用薬である。健胃消化薬、止瀉整腸薬、鎮痛鎮けい薬、保健強壮薬とみなされる処方及びその他の処方に比較的高頻度で配合されている。また、健胃強壮薬として各種配合剤に用いる (略)。 虚弱体質・肉体疲労・病中病後・胃腸虚弱・食欲不振・血色不良・冷え性の場合の滋養強壮に、 (略) 食前又は食間に3分服する。 漢方処方: (略) D-862 |
13 | JP15 解説書 | 2006 | 【適用】 主として漢方処方用薬である。健胃消化薬、止瀉整腸薬、鎮痛鎮けい薬、保健強壮薬とみなされる処方及びその他の処方に比較的高頻度で配合されている。また、健胃強壮薬として各種配合剤に用いる (略)。 虚弱体質・肉体疲労・病中病後・胃腸虚弱・食欲不振・血色不良・冷え性の場合の滋養強壮に、 (略) 食前又は食間に3分服する。 漢方処方: (略) D-528 |
14 | JP16 解説書 | 2011 | 【適用】 主として漢方処方用薬である。健胃消化薬、止瀉整腸薬、鎮痛鎮けい薬、保健強壮薬とみなされる処方及びその他の処方に比較的高頻度で配合されている。また、健胃強壮薬として各種配合剤に用いる (略)。 虚弱体質・肉体疲労・病中病後・胃腸虚弱・食欲不振・血色不良・冷え性の場合の滋養強壮に、 (略) 食前又は食間に3分服する。 漢方処方: (略) D-637 |
15 | 登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会_試験問題の作成に関する手引き(厚生労働省医薬食品局総務課2007年7月) | 2007 | 滋養強壮作用を目的として配合される(P. 133)。神経系の興奮や副腎皮質の機能亢進等の作用により、外界からのストレス刺激に対する抵抗力や新陳代謝を高めるとされる(P. 177)。 |
19 | 『改訂生藥學』アルベルト・ウィカンド 大井玄洞 | 1887 | 記載なし |
20 | 『生藥學』第5版 下山順一郎 | 1901 | 記載なし |
21 | 『簡明生藥學』島崎健造 | 1909 | 記載なし |
22 | 『最新薬学全書 第6編 生薬学』 伊藤治輔 編、日本薬学講習会 | 1913 | 記載なし |
23 | 『生藥學』第13版 下山純一郎 朝比奈泰彦 | 1916 | 上P220: 神経衰弱、ヒステリー、その他一般病弱者に応用し又利尿剤となす。 |
24 | 『和漢薬物学』日野五七郎 一色直太郎 同済号書房 たにぐち書店復刻版 | 1931 | 正P264: 有名なる強壮薬にして、衰弱症、皮膚枯痩、口渇、食欲不進、嘔吐、腹痛、四肢冷感、心悸亢進等に応用す。 |
25 | 『薬理的生薬学』村上師壽 三省堂 | 1933 | P298: 補血強壮興奮薬とす。貧血、老衰、神経衰弱等に用ゆ。 |
26 | 『生藥學』第20版 下山順一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1934 | 上P157: 神経衰弱、ヒステリー、其他一般病弱者に応用し又利尿剤となす。 |
27 | 『生藥學』第27版 下山純一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1943 | P157: 神経衰弱、ヒステリー、その他一般病弱者に応用し又利尿剤となす。 |
28 | 『生藥學教科書』木村康一 | 1949 | 記載なし |
29 | 『最新生薬学』刈米達夫 | 1949 | P50: 強壮強精薬とし漢方及び家庭薬に用いられる。 |
30 | 『生薬学』三橋博、醫學書院 | 1958 | P147: 胃の衰弱による代謝機能の減衰に用いる健胃剤。 |
31 | 『生薬学』第4版、藤田路一 | 1963 | P248: 鎮静、興奮(刺激)剤、利尿作用がある。漢方では多くの方剤に入れまた単独で用いる。 |
32 | 『新編生薬学』東丈夫 名越規朗 廣川書店 | 1965 | P9: 強壮、強精剤(略)、家庭薬の原料。漢方: 強壮健胃滋潤剤として陰証のものに用いる。人参湯、乾姜人参半夏丸、六君子湯など |
33 | 『生薬学総論』柴田承二 東丈夫 木島正夫 下村孟 廣川書店 | 1966 | P85: 強壮、健胃、滋潤剤 |
34 | 『生薬学』稲垣勲 嶋野武 嶋田玄彌 長沢元夫 南江堂 | 1967 | P68: 強壮、強精、興奮剤。 |
35 | 『和漢生薬』刈米達夫 廣川書店 植物分類学での順 | 1971 | P103: 強壮健胃滋潤の働きがある。 |
36 | 『最新生薬学 第三改槁版』刈米達夫 廣川書店 | 1973 | P50: 強壮強精薬とし漢方および家庭薬に用いられる。 |
37 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔上〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1975 | 記載なし |
38 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔下〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1976 | P490: (略)人参の作用は、肉体的および精神的な行動の改善に見られる。この生薬は、物理的、化学的、そして生物学的性質の有害な因子に対して人の組織の防御力を高め、治癒過程が促進される。性周期は性腺刺激作用という意味で影響を受ける。人参には病的に高いまたは病的に低い血圧を正常化させる作用があると思われる。又、家兎に実験的に起こした過コレステリン症の場合、血清および肝臓のコレステリン含有量の低下が認められる。この生薬の賦活作用にサポニン類が本格的に関与している。 |
39 | 『生薬学』 木島正夫 澤田徳之助 秦清之 朝倉書店 | 1978 | P158: 胃腸機能の低下した虚弱体質者の食欲不振、下痢、疲労感、神経衰弱などに対し健胃強壮薬として単味を粉末、酒剤として用いるほか、各種の方剤に配合して用いる。 |
40 | 『新常用和漢薬集』訂正第2版 東京生薬協会 編集 南江堂 | 1978 | P101: 興奮強壮薬として代謝機能減衰、食欲不振に効果がある。 |
41 | 『最新生薬学総覧』伊沢一男 学文社 | 1978 | P39: 強壮、強精、興奮薬、病弱者の食欲不振、健胃薬として用いる。漢方に処方されているが多くは白参や毛人参(ひげ人参)を用いる。 |
42 | 彩色写生図 日本の薬用植物〔生薬〕 生薬-成分-漢方-〔処方例〕高取治輔 廣川書店 | 1980 | P54: 健胃、強壮、強精 |
43 | 『生薬学第2版』北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 1982 | P176: 補精、強壮、鎮静、抗糖尿病薬。特に胃腸の衰弱による新陣代謝機能の低下した者の諸疾患に有効である。 |
44 | 『コメンタリー局方生薬』初版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1984 | P318: 漢方で補養薬(疲労倦怠感、神経衰弱、出血、胃部のつかえまたは停滞感、消化不良、嘔吐、慢性下痢、食欲不振、慢性の咳、脱水によるのどの渇き、虚弱、インポテンツなどに)として処方。健胃強壮薬として家庭薬製剤に配合。 P152(コウジン): 薬効が人參より緩和なので、衰弱時または脱水症状のときに適。 |
45 | 『新訂生薬学 第2版』長沢元夫 野呂征男 萩原幸夫 木村孟淳 南江堂 | 1987 | P82: 強壮、強精、興奮剤。 |
46 | 『コメンタリー局方生薬』 第2版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1987 | P362: 漢方で補養薬(疲労倦怠感、神経衰弱、出血、胃部のつかえまたは停滞感、消化不良、嘔吐、慢性下痢、食欲不振、慢性の咳、脱水によるのどの渇き、虚弱、インポテンツなどに)として処方。健胃強壮薬として家庭薬製剤に配合。 P152(コウジン): 薬効が人參より緩和なので、衰弱時または脱水症状のときに適。 |
47 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第3版』三橋博 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 1989 | P178: 強壮薬として各種配合薬、健康食品に用いられる。漢方処方用: 人参湯など。 |
48 | 『生薬学概論』 難波恒雄 津田喜典編 南江堂 | 1990 | P259: 強壮、強心、補精、鎮静、健胃、抗糖尿薬。 |
49 | 『生薬学改訂第4版』 三橋博 井上隆夫編集 南江堂 | 1992 | P180: 強壮薬として各種配合薬、健康食品に用いられる。 |
50 | 『天然薬物・生薬学』 初版 奥田拓男編 廣川書店 | 1993 | P123: 健胃消化、止瀉整腸、鎮痛鎮痙、保健強壮などの薬とみなされる漢方薬方に配合。虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え症などに滋養強壮薬、補気薬として配合。紅参は作用が緩和で衰弱、脱水症状などの場合に適している。後世方、中医学では紅参を主として用いる。 |
51 | 『薬用資源学』初版 山崎幹夫 斉藤和季編 丸善 | 1997 | P187(コウジン): 健胃薬、保健強壮薬。 P218: 漢方処方用薬(健胃消化薬、止瀉・整腸薬、鎮痛・鎮痙薬、保健強壮薬とみなされる処方に配合)、健胃強壮薬、滋養強壮薬。 |
52 | 『漢方薬理学』高木敬次郎 木村正康 南山堂 | 1997 | P140: 主として漢方処方用薬として用いられ、疲労、強壮、強心、強精、鎮静、胃腸衰弱、胃部のつかえ、消化不良、嘔吐、弛緩性下痢、食欲不振などに応用される漢方処方および生薬配合剤に比較的高頻度に使用される。 |
53 | 『生薬学概論(改訂第3版)』 難波恒雄 津田喜典 南江堂 | 1998 | P259: 強壮、強心、補精、鎮静、健胃、抗糖尿薬。 |
54 | 『生薬学第6版』 北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 2001 | P169: 補精、強壮、鎮静、抗糖尿病薬。特に胃腸の衰弱による新陣代謝機能の低下した者の諸疾患に有効である。 |
55 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第6版』 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 2002 | P216: 強壮薬として各種配合薬、健康食品に用いられる。漢方処方用: 人参湯など。 |
56 | 『入門漢方医学』初版 日本東洋医学会学術教育委員会 編 日本東洋医学会発行 | 2002 | P155: 滋養強壮、強精、健胃ほか |
57 | 『漢方・生薬学』久保道德 吉川雅之 廣川書店 | 2003 | P363: 保健強壮薬、健胃薬とされる人参は健胃消化薬、止瀉整腸薬、鎮痛鎮痙薬、保健強壮薬とみなされる漢方処方によく配合される。漢方では、胃腸系、呼吸器系を活性化、体液の消耗を防ぐ目的で配合される。 |
58 | 『薬学生・薬剤師のための知っておきたい生薬100ー含漢方処方ー』第1版、日本薬学会編、東京化学同人 | 2004 | P92: 強壮、強精を目的に、また胃腸衰弱、胃部のつかえ、消化不良、嘔吐、強緩性下痢、食欲不振などの改善を目的に多数の漢方処方に配合。配合処方: 胃風湯、柴朴湯、人参養栄湯、麦門冬湯、十全大補湯、補中益気湯など。 |
59 | 『薬学生のための漢方薬入門』第2版、指田豊 三巻祥浩、廣川書店 | 2004 | P86: 強壮、健胃、抗疲労薬として、胃腸の衰弱、胃部停滞感、食欲不振、消化不良、弛緩性下痢、疲労、体力低下などに応用する。免疫賦活作用がある。処方例: 一般に人参を用いる: 胃風湯、温経湯、甘草瀉心湯、帰脾湯、香砂養胃湯、香砂六君子湯、柴陥湯(略) |
60 | 『スタンダード薬学シリーズ3 化学系薬学Ⅲ 自然が生み出す薬物』第1版 社団法人日本薬学会 編 東京化学同人 | 2005 | P39: 抗疲労、滋養・強壮、強心、鎮静、健胃などの目的で用いる。 |
61 | 『薬用植物学 改訂第6版』 野呂征男 水野瑞夫 木村孟淳 田中俊弘 南江堂 | 2006 | P189: (略)強壮薬、強精薬、興奮薬とする。 |
62 | 『パートナー生薬学』 指田豊 山﨑和男 竹谷孝一 南江堂 | 2007 | P212: 強壮薬として各種配合薬、健康食品に用いられる。漢方では、気を補う、虚脱を治し、精神安定をはかる薬能がある。疲労、食欲不振、倦怠、未消化性の下痢、虚証の喘咳、発汗甚だしく虚脱するもの、痙攣発作、健忘症、めまい、頻尿、不正子宮出血、小児のひきつけ、慢性化した消耗性疾患などを主治する。健胃消化薬、止瀉整腸薬、鎮痛鎮痙薬、保健強壮薬とみなされる処方に比較的高頻度で配剤される。 |
63 | 『生薬単』 伊藤美千穂 北山隆 NTS | 2007 | P178: 補精、強壮、鎮静、抗糖尿病 |
64 | 『ベーシック薬学教科書シリーズ⑦生薬学・天然物化学』吉川雅之編 化学同人 | 2008 | P71: 強壮、強精、抗糖尿病薬。漢方: 人参湯、十全大補湯など。 |
65 | 『伝統医薬学・生薬学』 御影雅幸 木村正幸 南江堂 | 2009 | P150: 抗疲労、滋養・強壮、降圧、抗ストレス薬。(中)補気薬。方剤: 人参湯、帰脾湯、桂枝人参湯、四君子湯、十全大補湯、小柴胡湯、人参養栄湯、補中益気湯。 |
66 | 『日本伝統医学テキスト漢方編』平成22-23年度厚生労働科学研究費補助金『統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化』研究班 | 2012 | P362: 虚弱による食欲不振、消化器機能低下、蹴り、慢性疲労や精神不安などに用いられる漢方処方に配合されている。特に胃腸系と呼吸器系の調整作用が強く、免疫力を増し、新陳代謝を促進することにより強壮を図るとともに、食欲の増進、下痢を止める。また、中枢系への作用を介して精神を安定化させる。 |
67 | 『新訂生薬学 改訂第7版』 木村孟淳 田中俊弘 水上元 南江堂 | 2012 | P87: 漢方処方用薬。滋養強壮薬として単味および配合剤として用いる。1日最大分量6 g、粉末の場合は3 g |
68 | 『歴代日本薬局方収載生薬大事典』 木下武司著 | 2015 | P290: 一般には強壮薬と見なされ、家庭薬やいわゆる健康食品に配合される。漢方でも古くから珍重され、非常に多くの処方に配合される。 |
73 | 青本「化学」、薬学ゼミナール | 2016 | P575: 強壮、健胃 |
74 | コアカリ重点ポイント集「化学系薬学」改訂第4版 薬学ゼミナール | 2014 | P147: 滋養・強壮、健胃、食欲不振 |