CrudeDrug:Gentianae scabrae Radix
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|partUsedJ=根、根茎 | |partUsedJ=根、根茎 | ||
− | |propertyJ= | + | |propertyJ=本品は不整円柱状の短い根茎の周囲に多くの細長い根を付けたものである。外面は黄褐色~灰黄褐色を呈する根は長さ10~15cm、径約0.3cmで、外面に粗い縦じわがあり、その質は柔軟である。折面は平らで、黄褐色を呈する。根茎は長さ約2cm、径約0.7cmで、上端に芽又は短い茎の残基を付ける。 |
− | |constituentJ= | + | 本品は弱いにおいがあり、味は極めて苦く、残留性である。本品の横切片を鏡検するとき、根では幼若なものには表皮、外皮及び数層の一次皮部を残すが、通例、その最外層は数個の娘細胞に分割した特異な細胞からなる内皮で、しばしばこれに内接して1~2層の厚角組織がある。二次皮部はところどころに裂け目があり、不規則に師管を分布し、木部には道管がやや放射状に配列し、木部内師管がある。根茎には大きい髄があり、髄には師管を認めることがある。柔細胞中にはシュウ酸カルシウムの小さい針晶、板晶若しくは砂晶又は油滴を含み、でんぷん粒は、通例、認めない。 |
− | |constituentE=gentiopicroside | + | |constituentJ=ゲンチオピクロシド、ゲンチシン |
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− | |pharmacopeiaJ= | + | |testJ=TLC法:本品の粉末0.5gにメタノール10mLを加え、20分間振り混ぜて、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。別に薄層クロマトグラフィー用ゲンチオピクロシド1mgをメタノール1mLに溶かし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液及び標準溶液10μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル/エタノール/水混液(8:2:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長254nm)を照射するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得た暗紫色のスポットと色調及びRf値が等しい。 |
+ | |pharmacopeiaJ=1595 | ||
|effectJ=苦味健胃、抗炎症、抗アレルギー、胃液分泌、利胆 | |effectJ=苦味健胃、抗炎症、抗アレルギー、胃液分泌、利胆 | ||
− | |usageJ= | + | |usageJ=消化器の充血、炎症、尿道炎、リウマチなどに応用する。ゲンチアナと同様に用いる。 |
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Revision as of 13:11, 17 August 2011
Crude-drug Top Gallery |
General Index | Names | Prescriptions | Books | Journals | Terminology | Chinese Medicines |
竜胆
リュウタン Japanese Gentian | |
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Species * ... non-plant |
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Part(s) Used | 根、根茎 |
Property | 本品は不整円柱状の短い根茎の周囲に多くの細長い根を付けたものである。外面は黄褐色~灰黄褐色を呈する根は長さ10~15cm、径約0.3cmで、外面に粗い縦じわがあり、その質は柔軟である。折面は平らで、黄褐色を呈する。根茎は長さ約2cm、径約0.7cmで、上端に芽又は短い茎の残基を付ける。
本品は弱いにおいがあり、味は極めて苦く、残留性である。本品の横切片を鏡検するとき、根では幼若なものには表皮、外皮及び数層の一次皮部を残すが、通例、その最外層は数個の娘細胞に分割した特異な細胞からなる内皮で、しばしばこれに内接して1~2層の厚角組織がある。二次皮部はところどころに裂け目があり、不規則に師管を分布し、木部には道管がやや放射状に配列し、木部内師管がある。根茎には大きい髄があり、髄には師管を認めることがある。柔細胞中にはシュウ酸カルシウムの小さい針晶、板晶若しくは砂晶又は油滴を含み、でんぷん粒は、通例、認めない。 |
Test | TLC法:本品の粉末0.5gにメタノール10mLを加え、20分間振り混ぜて、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。別に薄層クロマトグラフィー用ゲンチオピクロシド1mgをメタノール1mLに溶かし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液及び標準溶液10μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル/エタノール/水混液(8:2:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長254nm)を照射するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得た暗紫色のスポットと色調及びRf値が等しい。 |
Drying loss | |
Ash content | 7.0 %以下 |
Acid-insoluble ash | 3.0 %以下 |
Pharmacopeia | 日局 16-p1595 |
Effect | 苦味健胃、抗炎症、抗アレルギー、胃液分泌、利胆 |
Constituent | ゲンチオピクロシド、ゲンチシン gentiopicroside, gentisin |
Links |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS